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気分一致効果の意味とは,使用例

気分一致効果の意味とは,使用例

皆さんこんにちは。公認心理師の川島です。

今回のテーマ
「気分一致効果」

気分一致効果の意味とは

歴史

気分一致効果は社会心理学で必ずと言っていいほど学ぶ理論です。気分一致効果は、1981年にGordon H. Bower教授によって提唱された理論です。英語では

「Mood Congruency Effect」

と言います。Bower教授は2020年にお亡くなりになられましたが、YOUTUBEで生前の様子が残っていました。

 

意味

心理学者の伊藤(2000)は気分一致効果を以下のように定義しています。

特定の気分が生起すると、一致する感情価を持つ情報の記憶や判断が促進される現象

 

簡易的な意味

簡単な表現をすると

楽しい時は楽しい記憶が思い出され
楽しい気持ちに即した行動をしやすくなる


不快な時は不快な記憶が思い出され
不快な気持ちに即した行動をしやすくなる

という理論になります。

 

効果

気分一致効果は、社会心理学の分野で伝統的に研究されてきました。今まで分かってきている効果には以下のような特徴があります。

・気分が良い時は説得されやすい
・幸福な時ほど頼みごとにOKを出す
・褒められると寄付をしたくなる

以下Bohner(1992)の研究を折りたたんで掲載しました。興味がある方は展開してみてください。

Bohner(1992)では

・お金を拾った群
・お金を拾わなかった群

の2つに分け、その後頼み事をして承諾率を確認しました。その結果、お金を拾わなかった群と比較してお金を拾った群は、頼みごとの承諾率が高かったことが分かりました。

お金を拾う
 ↓
頼み事
 ↓
承諾率がUP

つまり、人間はうれしいことがあった後のほうが、頼みごとを受けやすいのです。

Bohner(1992)は、褒めた後の承認率についても調べています。

・褒めまくった群
・褒めていない群

2つの群について、それぞれに寄付をお願いしました。その結果、褒めていない群と比較して褒めまくった群は、寄付の承諾率が高かったことが分かりました。

褒めまくった群
  ↓
寄付の依頼
  ↓
承諾率がUP

この研究から、人間は気分が良い時の方が何かと承諾率が上がることが分かります。

 

気分一致効果で願いをかなえる

 

気分一致効果-実践例

気分一致効果は、とても身近な心理学の理論です。以下実践例を挙げました。参考にしてみてください。

①金曜ランチ後が商談のチャンス

登場人物
・太郎くん
・お客さん

状況
・太郎くんは保険の営業マン
・見込み客に商談のアポを取りたい

↓気分一致効果を狙う↓

金曜日のランチ後なら、お腹が満たされていて、明日がお休みなので気分がよさそう。その時間の電話をかける!仕事はじまりの月曜日やランチ前よりはグンと、承諾率が高くなるだろう。

営業マン電話

②取引先でのプレゼン

登場人物
・次郎くん
・クライアント

状況
・次郎くんはIT会社の営業職で勤務
・クライアントの前でプレゼンをすることに

↓気分一致効果を狙う↓

真面目な話から入るよりも、雑談やユーモアを入れた方が相手の気分も高まりそう。面白いネタを1つ考えておこう。楽しみながら聞けた方が気分一致効果も得られやすいだろう。

③オフィス環境を快適に

登場人物
・花子さん
・社員たち

状況
・花子さんは部長
・社員のやる気を高めたい

↓気分一致効果を狙う↓

装飾を凝らすことで空間が華やかになって意欲も高まりそう。絵や花を飾ろう!殺風景な空間よりかは、気分が高まってパフォーマンスも高まるはず。

④愛の告白

登場人物
・五郎さん
・花子さん

状況
・五郎さんは花子さんに告白したい
・ベストなタイミングで告白したい

↓気分一致効果を狙う↓

告白するタイミングは、ディナーの後がいいだろうな。やはり、おいしいご飯を食べた後の方がYESと言ってもらえる確率が高まるはず。場所は夜景の綺麗なロマンチックな空間の方がいいだろう。

⑤夫婦喧嘩

登場人物
・三郎さん
・静香さん

状況
・2人は夫婦喧嘩をしてしまった
・三郎さんはうまく謝りたい

↓気分一致効果を狙う↓

自然の豊かな公園で二人だけで話し合うのがいいだろうな。公園は穏やかな雰囲気が流れているので、険悪なムードも流れにくいだろう。

夫婦喧嘩の和解

まとめ

まとめ

気分一致効果について、研究結果を交えながら解説しました。いかがでしたか。

気分一致効果は、「気分が良い日ほどYESな行動をしやすい」というとてもシンプルな理論です。そしてシンプルがゆえにとても実践的な説得理論です。

ビジネスシーンでぜひ取り入れてみてくださいね。

お知らせ

筆者の川島は創業15年の会社を経営してきました。これまで述べ5,000人の生徒さんが心理学を学び、ビジネスの現場で奮闘されています。講座では以下の項目を学びます。

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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Bohner, G., Crow, K., Erb, H.-P., & Schwarz, N. (1992). Affect and persuasion: Mood effects on the processing of message content and context cues and on subsequent behaviour. European Journal of Social Psychology, 22(6), 511–530. https://doi.org/10.1002/ejsp.2420220602