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ワレンダ要因

ワレンダ要因の意味とは‐失敗と思考の関係

こんんちは!公認心理師の川島達史です。私は現在、初学者向け心理学講座の講師をしています。今回のテーマは「ワレンダ要因」です。

ワレンダ要因とは

ワレンダ要因の意味

ワレンダ要因は、以下のような意味があります。

うまく行くことに意識を向け続ければ
うまく行きやすくなり

うまく行かないことばかりに意識を向けると
うまく行かなくなってしまうこと

例えば、
・失敗してはならない
・恥をかいてはならない
・誰かに迷惑をかけてはならない

と考えるほど、本来のパフォーマンスが発揮できなくなります。逆に
・成功しよう
・きっとうまく行く
・誰かに喜んでもらおう!

と考えるとうまく行きやすくなるのです。

語源とカール・ワレンダ

ワレンダ要因のもとになったのが、カール・ワレンダ(1905-1978)という天才的な綱渡り芸人です。彼は、1978年に高さ37mのタイトロープを渡っている最中に転落死したとされています。

ワレンダ要因

ビジネスジャーナリストのハーベイマッカイの記事によると、カールの妻は以下の証言をしてたとされています。

「カールは事故の3か月前から、すべてのエネルギーを綱から落ちないようにすることを考えていたようだ」

カールは普段は楽天的だったようですが、なぜか落下死する3か月前だけは失敗を恐れていたようです。この逸話からワレンダ要因という言葉は生まれたのです。

失敗研究

失敗をイメージすると実際に心理的にも問題が起こりやすいことが分かっています。齋藤(2009)は、大学生474名に対して、完璧主義と心理的な影響について調査を行いました。

結果の一部が下図となります。

絶対にミスをしてはいけないと思ってしまう

その結果、

失敗過敏完璧主義
のある方は
「集団にとけこめない」
「人間関係の当惑」
があることがわかりました。

これに対して、
高目標完璧主義
の方は、これらの傾向はなく、特に顕著な差として「幸福感」が高いことがわかりました。

失敗をイメージすることはリスク回避に役立つ面もありますが、心の負担になることも多く、過剰にならないように気を付ける必要がありそうです。

仕上げ動画,関連コラム

仕上動画

ワレンダ要因について動画も作成しました。仕上としてご活用ください。

失敗過敏と心理学

失敗と心理的な影響については下記のコラムでも詳しく解説しました。特に失敗をイメージしやすい、リスクを過剰に評価する傾向がある方は参考にしてみてください。

失敗は成功の元,公認心理師が解説

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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ウォーレン・ベニス,バート・ナナス著 伊藤奈美子訳 『本物のリーダーとは何か』海と月社 2012年