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ストロークの心理学的な意味を解説!交流分析とは何か

ストロークの心理学的な意味を解説!交流分析とは何か

はじめまして!精神保健福祉士の川島です。私は現在、こちらの初学者向けコミュニケーション講座の講師をしています。コラムを読んで興味を持っていただいたら、是非お待ちしています。

今回は「ストローク」についてお話していきます。目次は以下の通りです。

  • ストロークの定義
  • ストローク例
  • レベルの強さ
  • 無条件肯定・否定
  • 自己肯定感UP法
  • トレーニング

それでは早速、ストロークの基礎から解説させて頂きます。

イラスト:正のストロークをたくさん持っている人

ストロークの定義

佐野(2015)ではストロークについての定義が解説されています。Berne.E(1964)が提唱したストロークの根源的な概念は、英語のstroke「撫でる」 という字義どおりの「親密な身体的接触」を意味するとされています。

バーン は原始的な関わり方である「親密な身体的接触」を獲得していくことこそが、人間が生き延びるための命題と考え、人はあらゆる手段を用いてその刺激を受けようと行動するとしています。そして、

「他者の存在の承認を意味する全ての行為」

と定義しました。

3つの重要概念

ストロークには①肯定・否定、②レベル、③無条件・条件の3つの重要概念があります。以下詳しく説明します。

①肯定,否定ストローク

ストロークには肯定的と否定的に分けることができます。以下の図をご覧ください。

ストロークとは

肯定的ストロークでは、肉体、心理、言葉のいずれも相手の存在を認める内容が記載されています。一方で、否定的ストロークでは、暴力や暴言といった相手に危害を加える関わり方になっていますね。

②レベル

ストロークにはレベルがあります。以下の図は、日常で習慣的に行われるコミュニケーションを例に承認のレベルを表したものです。

対人関係 うまくいく

こんにちは!とあいさつするだけでは、なかなか関係が深まりませんよね。そこで、相手の「感情」や「個性」に目を向けて質問していくと承認のレベルを高めることができます。

③無条件・条件ストローク

ストロークには、無条件、条件付きの2種類があります。

条件付き肯定的ストローク
条件付きとは、何かを達成したから褒めるというストロークです。例えば、「満点を取ったからすごい」、「合格したからすごい」これらは条件付きのストロークです。どちらかというと、最終的な結果に視点が向いています。

「無」条件の肯定的ストローク
一方で、無条件の肯定的ストロークは、結果にとらわれず、存在自体、ありのままの姿を認めるストロークを意味します。「挑戦した自分をほめたい」「乗り越えようとしている自分を認めよう」「努力した自分は偉い」このようにありのままの自分を褒めるのですね。

エリックバーンは、無条件のストロークを大事にしましょうと説いています。条件付きストロークがNGということではありません。+α、自分自身をそのまま受け入れる無条件の肯定的ストロークを取り入れることで、自尊心を高めることができます。

無条件のストローク>条件付きストローク>否定的ストローク
ということを意識しながら自分をほめるようにしましょう。

実践!ストロークトレーニング

鉅鹿(2002)はうつ状態の人に対し、肯定的ストロークを自分に向けて行うようカウンセリングで指導しました。その結果、3人のうちふたりの抑うつが改善されるという結果が報告されました。困難な状況に直面すると、人はエネルギーを失ってしまいます。そんなときは、自分の応援団長になって、肯定的ストロークを自分へ投げかけるようにしたいものです。それではここで、ストロークについて理解を深めるために、正のストロークの練習問題に取り組んでみましょう。

練習問題①(難易度★★☆)
まずは条件付き肯定的ストロークで自分を励ましてみましょう!あなたがここ1年で得られた成果について考え、自分を肯定的に捉えてみてください。条件付き肯定的ストロークは、達成した物事から考えると良いでしょう。

条件付き肯定的ストローク 




解答例

・仕事が評価され昇給が決まった
・好きな人に告白することができた
・コンテストで入賞した

 

練習問題②(難易度★★★)

次に無条件の肯定的ストロークを挙げましょう。無条件なので、結果に至るまでの過程に注目して、自分をほめてみます。失敗でも成功でも成果は問わず、姿勢や気持ちを大事にしてあるがままの自分を励まして見ましょう。

 

無条件肯定的ストローク


解答例
・今年は新しい仕事に挑戦して、好奇心を育てることができた
・告白が失敗に終わったけど、告白できたことは自信になる
・毎日の仕事はストレスだが、自分の成長にはつながっている

肯定的ストロークで自信をつけよう

ここで肯定的ストロークを自分に向けたことで、自尊心を高めることができたマリさんの事例をご紹介しましょう。マリさんは少しの失敗でも、自分を責めてしまう繊細なタイプでした。

例えば、テストで低い点を取った時も、「ひどい、なんて頭が悪いんだ」などと自信をなくしていました。すぐに落ち込んでしまう性格が気になって学校のカウンセラーに相談したところ、肯定的ストロークを勧められました。

それから少し時間はかかったものの、マリさんは次第に、多少の失敗なら「頑張ったこと自体、えらいことだ」と自分を肯定的に見れるようになりました。そうすると、気分が沈むことが減ったとのことです。

イラスト:正のストロークを自分自身に投げかける人

無条件の肯定で自分を好きに

練習問題はいかがでしたか。肯定的ストロークは、自分や相手の存在を認める言動です。結果に重きおくことも時には大切ですが、今の自分をないがしろにしては本末転倒です。

どんなにミスをしたり、挫折をしたとしても、「プロセス」に注目することができれば、肯定的に自分を見ることができます。結果にこだわらず、その過程で何を得たかを考えて、自分を励ますようにしましょう。

★肯定的ストロークで自分を肯定!自信を高めよう

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コメント

1件のコメント

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    • めがね
    • 2019年6月10日 4:21 PM

    無条件の肯定的ストロークで自分も相手もほめてみます。
    誰に対してもあいさつは「こんにちは!」だけなので工夫してみたいと思います。
    結果にとらわれて挫折することが多いので無条件の肯定的ストロークで自分のことを励ましてみます。
    自分のことを励ますのは難しいですが頑張ったこと自体を肯定したいと思いました。

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・引用文献
鉅鹿健吉 2002 「うつ」に対する心理教育的カウンセリングの3事例-「I’m OK」「プラス思考」をキーワードにして. 国立看護大学校紀要 1 (1), 35-40.
佐藤(2015)若者の社会的関係における主張行動の一考察 ─交流分析におけるストローク理論を手がかりに─
杉田(1985)「交流分析」日本文化科学者 90p
白井ら(1981)「死と闘う人々に学ぶ」医学書院 38p