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心と体の健康には「運動不足の解消」

心と体の健康法「運動不足の解消」①

はじめまして!臨床心理士の竹元、精神保健福祉士の川島です。私たちは現在、こちらの初学者向け心理学講座の講師をしています。コラムを読んで興味を持っていただいたら、是非お待ちしています。本コラムでは「心と体の健康」について詳しく解説をしていきます。

運動不足とメンタルヘルスについて動画の解説もあります。

*監修の川島(精神保健福祉士)が解説しています。
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心と体の健康が深くかかわっていることは、感覚的に理解している方は多のではないでしょうか。仕事や勉強で、精神的ストレスがたまると、身体的な疲労感も強くなり、身体を動かすことすら積極的になれない…という方も多いでしょう。心と体の状態は深く関わっているため、心と体の健康を回復を目指すには体と感情の関係を理解しておくことも大切です。

ジェームズ=ランゲ説とは

体と感情の関係には、いくつかの説があります。その中から今回は、ジェームズ=ランゲ説をご紹介します。ジェームズ=ランゲ説は、身体の変化が感情を引き起こすという考え方で、以下のように定義されています。

・心理学辞典(2013)
「様々な感情状態は内臓や随意筋から脳へのフィードバッグに起因するという説」

簡単に言うと、“体が元気でないから心も元気でないのだ”ということなります。

たとえば、
花子さんと太郎さんの生活で見てみましょう。花子さんは、適度な運動に加えて、適切な食生活と上質な睡眠がとれています。一方、太郎さんは、運動不足気味で、食事は3日間カップ麺がつづき睡眠も不足気味です。

花子さんと太郎さん、どちらの生活が心と体の健康にマイナスでしょうか。

心と体の健康

おそらく、太郎さんの「運動不足+3日間カップラーメン+睡眠不足」の生活が、心と体の健康にマイナスになりやすいでしょう。心だけでなく、体調面からのアプローチも健康には欠かせないと考えることができます。

“体が元気でないから心も元気でないのだ”という、ジェームズ=ランゲ説はやや強引な理論と考える方もいるかもしれません。しかし、心と体の健康は深いことから、私は参考になると考えています。

心と体の健康-抑うつと運動の研究

運動と抑うつの関係について、あるIT企業の社員を調査した研究があります。

甲斐(2011)は、IT 関連企業 の従業員2952名に対して、1週間の運動量が、1年後の抑うつにどの程度関係するかを調べました。調査では、余暇時間に運動をする時間が1週間当たり「0分」の人たちを基準として、1週間に運動する時間が「135分未満の人たちと135分以上運動する人たち」とを比較しています。

結果の一部を以下の図に示します。135分以上運動している人たちと比較すると、135分未満の人たちうつ病のなりやすさが2倍以上に上ることが分かりました。

運動量と抑うつの関係

つまり、週に2時間以上運動する習慣は、心と体の健康によい働きをしてくれると言えそうです。

この研究から、運動習慣を取り入れることで、抑うつのリスクを減らすことができると考えられます。普段運動をしていない人や精神的なストレスが大きくなると、なかなか活動的にはなれない思います。しかし体を動かさないと、ますます気力が減退していきます。近場の公園をウォーキングする、ストレッチをする、筋トレをするなど、体の健康を維持するように気をつけましょう。ほんの少しでも運動をするだけで、案外にもやる気がみなぎってくることを実感できるでしょう。

心と体の健康と生活習慣

心と体の健康を意識してみよう

心と体の健康について、心理学の用語や研究を交えながら解説をしました。いかがでしたか。心の疲労感があるときは体を動かすことにも消極的になりがちです。運動が足りてないかもな…と感じる方は、わずかでもいいので意識してみてください。いきなりハードな運動習慣を持つのは難しいかもしれません。まずは「1日の歩数を少し増やしてみる」など、できるところから始めて心と体の健康を手に入れていきましょう!

最後に、これまで「心と体の健康」コラムにお付き合いしていただき、本当にありがとうございました!さらに専門家から直接学びたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション講座への参加をおススメしています。コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

★ 心と体の健康は適度な運動から!生活習慣を見直してみよう
心理学講座

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
・ファンデンボス,G.R.(2013)APA 心理学大辞典 p330
・甲斐 裕子 永松 俊哉 山口 幸生  徳島 了 (2011)余暇身体活動および通勤時の歩行が勤労者の抑うつに及ぼす影響. 体力研究, 109, 1-8.