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ヤーキーズ・ドットソンの法則とは?

ヤーキーズ・ドットソンの法則とは?やる気が上がる最適なストレス

はじめまして!
公認心理師の川島達史です。

今回は
「ヤーキーズ・ドットソンの法則」
を解説します。

  • ヤーキンズ・ドットソンの法則とは?
  • 歴史・提唱者
  • 意味と実験について
  • 難易度によって変化する

コラムを読み進めていくと、基本的な知識と対策を抑えることができると思います。せひ最後までご一読ください。もしお役に立てたなら、初学者向け心理学講座でもぜひお待ちしています。

ヤーキーズ・ドットソンの法則とは?

歴史・提唱者

ヤーキーズ・ドットソンの法則は、心理学者ロバート・ヤーキーズとジョン・ディリンガム・ドッドソン が1908年に発見した法則です。

ロバート・ヤーキーズ

ヤーキーズとドットソンは、マウスに電気ショックを流し学習を促す実験を行いました。

その結果、弱い電気ショックの場合にはネズミは通常より効果的に学習ができました。一方で、電気ショックが強いと学習効果が現れませんでした。

ヤーキーズ・ドットソンの法則

この実験から、

・電気ショックが適度な時
 →最も学習できる
・電気ショックの過度な強弱は
 →学習能力を低下させる

ことが分かりました。つまり適度なストレスや緊張は、学習や仕事のパフォーマンスを向上させることが示されたのです。

意味

ヤーキーズ・ドットソンの法則は、心理学辞典(2013)で次にように紹介されています。

動機づけによる覚醒レベルと遂行成績の関係は、逆U字カーブで表現できると述べた法則

図にすると以下の通りです。

横軸のストレスレベルが高くなるにつれて縦軸のパフォーマンスが高くなることが分かります。しかし、ストレスレベルが高くなりすぎると、パフォーマンスは下がってしまいます。

ストレスとパフォーマンスの関係を表した図

たとえば、部下の営業成績を伸ばしたい場合

①全社でNO1になったら昇格だ
②前年比110%で飲み会開催だ

あなたに部下がいたとしたら①②どちらの声が良い結果につながりそうですか。

ヤーキーズ・ドットソンの法則で最高のパフォーマンス

①の場合、プレッシャーから強すぎるかもしれません。ストレスの強さを考えると②の方が、部下のやる気を引き出し十分な成果を上げられそうです。

最適なストレスがやる気を高め、最高のパフォーマンスにつながるのです。

難易度によって変更する

ヤーキーズ・ドットソンの法則では、ストレスとパフォーマンスの関係には、タスクの難易度も影響することを示しています。

以下の図をご覧ください。簡単なタスクは、比較的大きなストレスの方が高いパフォーマンスにつながります。一方で複雑なタスクは、低めのストレスの方がパフォーマンスは上がるのです。

ヤーキーズ・ドットソンの法則2つの曲線

たとえば、塾の生徒にテストをする場合
確認テストなら、目標を100点にして、クリアできない場合は追試にします。一方で、新しい学習エリアのテストなら、目標を平均点にしてクリアできない場合追試とします。

ストレスとパフォーマンスの関係

学習の動機づけは難易度も意識してペナルティ(ストレス)を設定すると、やる気につながり良いパフォーマンスが得られるでしょう。

まとめ・お知らせ

まとめ

ヤーキーズ・ドットソンの法則は、パフォーマンスとストレスの関係を表した理論です。仕事や勉強のやる気を引き出すポイントになります。ストレスをコントロールして、最高のパフォーマンスを手に入れてくださいね!

ストレスの解消方法を知りたい場合はストレスコーピングコラムをご覧ください。

 私たち公認心理師・精神保健福祉士は、暖かい人間関係のある社会を創ることを目的として、コミュニケーション講座を開催しています。

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
・ファンデンボス,G.R.(2013)APA 心理学大辞典,882