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仕事が辛い時の気持ちを乗越えるための方法を専門解説

仕事,辛い


仕事が辛い時を乗り越える方法を解説-臨床心理士が解説①

「仕事が辛い」について専門家が解説

みなさんはじめまして!臨床心理士の橋爪麻由子です。私は臨床心理士として、現在官公庁や学校などでカウンセリングやコンサルテーションを行っています。その他心理学の知識などについて研修なども行っています。心理学の知識をわかりやすくお伝えし、みなさんの生活などにお役に立つことができるとうれしいです。

今回のコラムでは、「仕事が辛い」をテーマに、仕事が辛くなる原因や背景、辛い気持ちへの対処方法などを全4回のコラムでお伝えします。しっかりとお伝えしたいので全部で8分程度かかります(^^;ちょっと大変ですが。是非お付き合いください。

仕事が辛いという気持ちはうつ病の危険も

仕事が辛いは危険!心の病気になる事も

「不景気」と言われ始めてからずいぶん経ちましたが、景気回復の実感が無い方もみえるのではないでしょうか?一人あたりの仕事量が膨大。休憩もあまり取れずに1日中ヘトヘトとういうことも…。これでは、体の疲れがとれないし、心にストレスが溜まるいっぽうです。

下記は厚生労働省が発表した資料です(警察庁自殺統計を加工)。自殺者のうち、2300人余りが仕事を原因として自殺をしていることになります。また労働者全体では7000人近くが自殺をしています。もし仕事が楽しいものであれば、もう少し改善できるのではないでしょうか。

仕事が辛いなら早めの対処を。自殺の原因・動機

殺人事件が1件でも起きるとニュースで放映されますが、自殺については、もはや数が多すぎて社会問題として扱いが小さくなってしまっています。仕事が辛いのはあたりまえ!というマッチョな考え方をする方もいると思いますが、自殺者がこれだけ多いという点をもっと重く考えなくてはなりません。

ビジネスマンの6割が強い心理的問題

厚生労働省の資料を見ると、6割が強い不安や心理的問題を抱えています。皆さんはいかがでしょうか。またその原因の多くが職場の人間関係や仕事の質や量が占めています。この意味で、職場の人間関係を改善すればかなりの部分で自殺を未然に防ぐことができそうです。

強い不安、悩み、ストレスなど仕事が辛いと感じる労働者の状況

 

過去10年で10倍!うつ病は増加傾向

仕事が辛いという気持ちをコントロールできなくなってくると、頭痛や腹痛など体調に異変が起きることがあります。そして、この状態を放置すると、何に対してもやる気が起きなくなってしまう、一日中悲しい気分になるなど、うつ病の症状につながることもあります。

実は、過去10年の間に日本のうつ病の人数は10倍になったといわれています。少し前の統計になりますが、厚生労働白書によると2011年では、うつ病の患者が95.8万人でした。だいたい10人~15人に1人がうつ病になっているのです。そのなかでも、仕事や職場の人間関係などが原因で起こるうつ病への対策が重要と考えられています。

うつ病はひとごとではありません。ストレスやうつ病から身を守り、辛くならずに心も体も快適に働きたいですね。仕事が辛くなってしまう原因を理解し、仕事が辛い気持ちへの対処することはとても大切なのです!

仕事が辛い気持ちをセフルチェック!

ここで、今の心の状態をチェックしてみましょう。現在の仕事の状況を思い浮かべながら、以下のチェックリストの各項目で最もあてはまる解答の点数を合計してくださいね。

仕事が辛い気持ちのセルフチェックリスト

仕事が辛い!気持ちの傾向をチェック

11〜22点
あなたの現在の仕事での辛い気持ちは低めといえます。全くストレスがないというわけではありませんが、趣味や気晴らしなどで上手にストレスをコントロールできているといえます。

22〜30点
あなたの現在の仕事での辛い気持ちは中程度(真ん中程度)といえます。仕事が忙しくて、時々イライラする、次の日になっても疲れが取れないことはありませんか?意識的に休憩をとりリラックスしたり、辛い気持ちに対処する方法を身につける必要があります。

30点以上
あなたの現在の仕事での辛い気持ちはかなり高めといえます。毎日辛い気持ちを抱え、体調にも異変が生じていませんか?そのままにするとうつ病の発生の危険性もあります。辛い気持ちに対処する方法を身につけると共に、病院や臨床心理士などのカウンセラーなどの専門機関の支援を受ける必要もあるかもしれません。 

定期的にチェックしてみよう

結果は、あくまで「今」の傾向です。時間や状況によって変化するため、できれば月に一度ほど第一印象の診断・チェックを行い、自分を見つめ直しましょう。自分の状態を知ることで、仕事が辛い気持ちに対処していけるようになります。後ほど対処法をご紹介します。

仕事が辛い気持ちの原因と解決策

仕事が辛い気持ちの原因と解決策

仕事が辛い気持ちになる原因にはさまざまありますが当コラムでは3つの原因とその対処法について解説していきます。全部読むのは大変なので、当てはまる項目についてリンク先をチェックしてみてください♪

1:ストレスコーピング力をつける

仕事のストレスへの対処
臨床心理学ではストレスへうまく対処することを「ストレスコーピング」と呼びます。このストレスコーピングが上手にできないと、心理的な問題を抱えやすくなります

ストレスへの正しい対処を
そこで当コラムでは、ストレス理論に基づいた対処法を具体的にご紹介します。ストレスコーピング力は健康的な心で仕事をする上で必須です。ストレスへの正しい対処法を知りたい!という方は、コラム②をご覧ください。

2:プラスのストロークを意識しよう

仕事が辛い理由のNO1
仕事が辛いを感じる原因で最も多いのが「人間関係」です。人間関係が円滑に行かないために「業務がスムーズに行かない」「不安な気持ちになる」など様々なストレスを抱えやすくなってしまいます。

ストロークを意識しよう
人間関係を円滑にする方法はさまざまありますが、当コラムでは「ストローク」を取り上げます。ストロークとは「人の存在や価値を認めるための言動や働き」の事です。良いストロークでコミュニケーションすることで良い人間関係を築くことができます。職場の人間関係がうまくいっていない…と感じている方はコラム③をご覧ください。

3:サポートを活用しよう

辛い気持ちを1人で抱え込んでしまう
辛い気持ちをひとりで抱え込んでしまうと、ストレスが蓄積し、辛い気持ちを更に強めてしまいます。家族や知人、周囲の人に相談したり支援サービスを利用する事も必要です。ひとりで辛い気持ちを抱え込みストレスを溜め込んでしまいます。

会社内の支援も上手に活用しよう
2015年から企業では仕事でのストレスチェックが義務化されました。社員数の人数など、企業によっての条件がありますが対象となった企業は、社員のうつ病や精神疾患の予防などにつとめ社員が心も体も快適に働けるよう社員の「メンタルヘルス」について取り組むことが国から求められています。

その一環で、産業医と呼ばれる医者や、保健師から健康についてのアドバイスを受けたり、臨床心理士などからカウンセリングなどのサービスを受けることができます。このような会社の支援を上手に活用したい!という方はコラム④をチェックしてください。

仕事が辛い対処法を解説

辛い気持ちを引き起こす原因や背景はさまざまありますが、当コラムでは3つの原因「ストレスの元に対処できていない」「人間関係がうまくいっていない」「辛い気持ちを1人で抱え込んでしまう」の対処法を解説していきます。仕事が辛い気持ちを予防しながらし仕事や生活をするために活用してみてください。

次回は、「適切なストレスコーピング」についてお話します。お楽しみに!(もう少し下に次のコラムボタンがあります)

★仕事が辛い・・・3つの原因にしっかり対処しよう
社会人講座

*出典
・厚生労働白書 厚生労働省(2013)「平成24年度「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」まとめ」 職業性ストレス簡易調査票を用いたストレスの現状把握のためのマニュアル―より効果的な職場環境等の改善対策のためにー

平成26年度地域・職域連携推進事業関係者会議 職場におけるメンタルヘルス対策の推進について
厚生労働省労働基準局安全衛生部労働衛生課 産業保健支援室長 井上 仁



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