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第一印象を心理学から解説。診断と解説もあります

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第一印象を心理学から解説。診断と解説もあります①

第一印象を専門家が解説します。

当コラムは「第一印象」をテーマに専門家が解説をしています。全部で5コラムあります。
しっかりとお伝えしたいので全部で8分程度かかります(^^;
ちょっと大変ですが。是非お付き合いください。

みなさんはじめまして!コミュニケーション講座の講師、川島です。私は社会心理学の大学院で、成人のコミュニケーションについて研究をしてきました。現在では成人向けのコミュニケーション講座の講師として活動しています。

早速ですが、みなさんは第一印象ってどのくらいで決まると思いますか?実は、第一印象が決まる時間は、わずか10秒程度と言われています。挨拶をすれば終わってしまうほどの短い時間ですが、このわずかな時間が、その後の関係性を大きく左右するとすればどうでしょう。第一印象がいかに大切か分かりますよね。

例えば、第一印象で「冷たい人」と思われたら、その後も「話を聞いてくれるけど薄情な人」というように、いつまでもネガティブなイメージがつきまとうことがあります。逆に、第一印象が「温かみのある人」なら、「口数は少ないけど優しい人」というように、ポジティブな印象になります。

では、人は何を見て第一印象を決めているのでしょうか。

人は一生の間にたくさんの人と出会います。その一つ一つの出会いを有意義なものにするために、第一印象を良くすることはとても大切なことです。このコラムでは、第一印象を良くするためのスキルを解説していきます。

 

第一印象とは?

第一印象は、人が自ら見たり、聞いたり、感じたり、また他人から聞いた事など、経験を全体的な体制にまとめる強い傾向「ゲシュタルト原理」にしたがって形成されます。

一般的には、外見や態度、服装などの会話以外のコミュニケーションが50%といわれており、出会った瞬間から8~12秒程度で形成され、30秒で作り上げられるとも言われています。色々な説がありますが、いずれにせよ第一印象は短時間で形成されると考えられています。そして、第一印象は一旦形成されてしまうと、なかなか変わる傾向が無いという特性があります。

わずかな時間で形成されるにも関わらず、今後の人間関係に大きな影響を与えるため、第一印象はしっかりと理解をして対処しておきたいですね。

 

第一印象が悪いと自信が持てない

それでは、第一印象が悪いと、どのような問題が起こってくるのでしょうか。例えば、

初対面で上手く関係が築けない
仕事で悪い状況になる
自分の第一印象に自信が持てない

などの問題が考えられます。プライベートや仕事で人間関係を築いていく上で、いきなり不利な状況から始まってしまうのです。もちろん、第一印象は挽回することもできますし、時には第一印象と実際の自分とのギャップで、より好印象を持たれる場合もあるでしょう。

しかし、特に仕事の場面においては、第一印象が悪かったせいでその後の関係を続けられず、ビジネスチャンスをふいにしてしまうことにもなりかねませんから、第一印象は良いに越したことはありません。

また、第一印象の悪さは人間関係の問題ばかりではありません。例えば、
初対面が苦手→失敗をする→自信をなくす→だんだんと初対面の人と会うのが嫌になる
このような悪循環を作ってしまい、精神状態にも悪い影響を及ぼします

 

あなたの第一印象をチェック!

それでは、実際にあなたは第一印象でどのように見られているのでしょうか。簡単にできるセルフチェックをしてみましょう!

次の質問で当てはまる項目はいくつありますか。

□ ファッションは好きだ
□ 色々な事に自信を持っている
□ 長く続いている友人が比較的多い
□ 性格に表裏は無い方だと思う
□ 物ごとは自分で決められる。優柔不断ではない
□ 普通にしているだけなのに、自然と人が集まってくる
□ 友人から相談される事が多い
□ 外出先で道を聞かれる事が多い
□ バイトなど面接で落ちた経験は無い
□ 合コンでも直ぐに打ち解ける事ができる
□ 異性と付き合った経験がある
□ 見知らぬ異性から、告白された経験がある

さあ、あなたはいくつ当てはまる項目がありましたか。さっそく診断結果を見て行きましょう!

 

セルフチェックの傾向と対策

当てはまった項目を1点としてカウントしてくださいね。

0~4点:第一印象は、ちょと刺激的「あまり良くないタイプ」
初対面でネガティブなイメージをもたれる事が多いかもしれません。そのため、自分の良さを知ってもらう事に時間がかかります。第一印象では「気難しそう」「何となくイメージが悪い」などネガティブな印象が多く、その後の付き合いの中で「いい人だね」と言われる方も多いかもしれませんね。内面の魅力が十分備わっていても、仕事や面接など、魅力を十分伝える時間が無い場合も多くあります。まずは、自分のネガティブな要素を見極めて、変えやすいポイントから配慮をして第一印象を良くしていきましょう。

5~8点:第一印象は、いたって普通「平凡タイプ」
初対面での印象は際立って良くはありませんが、相手に不快な印象を与える事もありません。そのため、その後の人間関係で印象を上げやすいタイプでもあります。まずは、印象を変えやすい、服装やヘアースタイルなど外見に気配りをすることで、更に第一印象は良くなって行くでしょう。

9~12点:第一印象が、オ―ラ―湧き出る「魅力タイプ」
体全体から、プラスの要素が湧き出ているかもしれません。「良い人そうだな」「すてきなひとだな」など、無意識にも関わらず好意的な印象をもたれる傾向があります。知らず知らずのうちに面接や合コン、さまざまな面で得をしているかもしれません。但し、第一印象が良い事で、その後のギャップで悩んでいる人もいるかもしれません。内面をしっかいと磨く事で、より魅力的な人を目指しましょう。

診断はいかがでしたか?まずは今の状況を確認することが克服に向けた第一歩です。原因や対処法を知る事で、第一印象のアップを目指していきましょう!

 

3つの要素が第一印象を決める?!

第一印象を悪くしている原因について考えて行く前に、心理学者アッシュの研究について触れたいと思います。

アッシュの研究によると人は、相手の全体的な印象を決める時は得た情報全てを同じように重視するのではなく特定の特徴を中心に判断する傾向があります。そして、最初に得た情報を強い印象として残し、その後の印象を方向づけたりする心理的作用があります。そのため、最初に感じた特徴というのは大変重要な働きをすると考えられています。特に、特徴として重要な働きをする要素が

・会話や立ち振る舞い
・感情の表現力
・外見

これら3つの要素から原因を考えて行きましょう

 

第一印象を悪くなる3つの原因

それでは、先ほどご紹介した3つの要素から第一印象が悪くなってしまう原因を探っていきましょう。

①しぐさや表情にマイナスの印象
第一印象に最も影響するのが、表情やジェスチャーなどの非言語部分の印象です。手の動き、表情、姿勢などちょっとしたしぐさの中で相手にマイナスの印象を与えている可能性があります。コラム②で印象を良くするコツをご紹介します。

②身だしなみがだらしない
身だしなみ、第一印象を形成するうえで欠かせない要素です。容姿や服装など身だしなみがだらしないと、第一印象で大きなマイナスの印象を与えてしまいます。身だしなみのポイントは、相手目線での配慮です。事前準備をして第一印象を良くしていきましょう。コラム③で詳しくご紹介していきます。

③気配り不足
気配りは他人の人と良好なコミュニケーションをとる上で欠かせません。そのため、気配りが不足すると、思いやりや信頼、共感等、周囲にプラスの印象を与える事ができず、第一印象を悪くしてしまう場合があります。気配りのコツをコラム④でご紹介していきます。コツを身に付けて、第一印象にプラスの要素を付加していきましょう。

 

次回は第一印象を良くする方法を解説

このように、第一印象を悪くする原因として「しぐさや表情にマイナスの印象」「身だしなみがだらしない」「気配りが不足」が大きく関わっていることがわかりました。次回以降は、第一印象を良くする具体的な方法について解説していきます。内容は以下の通りです。

コラム② 第一印象UPのコツで恋愛や仕事に自信を
コラム③ 第一印象は見た目が9割?!チェック表で確認を
コラム④ 第一印象が悪いなら相手目線を大切にしよう 

第一印象は、人間関係を築く上でとても大切ですが、いま自分の第一印象に自信がないからといって落ち込む必要はありません!第一印象は、対策を知ることで改善しやすいというポジティブな面があるのです。第一印象で損をすることなく、いきいきと生活するために、このコラムで対策を確認していきましょう。

次回は第一印象を悪くしている原因の一つ目「しぐさや表情にマイナスの印象」の対処法です。次回の第一印象コラムもお楽しみに!

★ 第一印象は10秒前後で完成する
★ 第一印象は人間関係に大きく影響する
★  第一印象を悪くする3つの原因

*出典
・Asch, S,E.,Forming Impression on Personality, Journal of Abnormal and Social Psychology,1946、Vol.41,pp.258-290
・Chee Kee ,R.J.,S.O.F.T.E.N. up to Make a Good First Impression, Business World,Aug.20,2002,pp.1-2
・Fiske,D.W.et al. Psychology Today,1975(南博完訳『図説 現代の心理学6 社会心理学』講談社 1984年)
・Mednick,S,A.et al. Psychology,John Wiley&Sons,1975(外山・島津監訳『心理学概論』誠信書房,1986年)
・林伸二『業績評価システム』同友館,1993年
・Nordstrom, C.R., et al.,First Impressions versus Good Impressions,The Journal of Psychology,1998, Vol.132,Iss.5,pp.477-492



意味や原因を理解して良くしていきましょう。