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第一印象が悪い,良くする方法,トレーニング

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第一印象が悪い,良くする方法,トレーニング

皆さんこんにちは。人間関係講座を開催している公認心理師の川島達史です。今回のお悩み相談は「第一印象をよくする方法」です。

第一印象が決まる時間

 

相談者
32歳 男性

お悩みの内容
私は昔から、感情表現が苦手で、第一印象が悪く見られがちです。就職活動では、大体1次面接で落ちてしまいます。最近婚活を始めたのですが、パーティに参加をしても2回目に繋がりません。第一印象を良くする方法やトレーニングのやり方が知りたいです。

第一印象が悪く次につながらないことが多いのですね。当コラムでは第一印象をよくするための方法を複数提案させて頂きます。是非最後まで御一読ください。

第一印象とは何か

まず初めに第一印象の理解を深めていきましょう。

第一印象は30秒以内に決まる

研究は諸説ありますが、第一印象は概ね30秒以内に決まり、中期的に持続することが明らかになっています。

例えば、アメリカの心理学者であるナリーニ教授の研究(1992)では、30秒以内に形成される第一印象は、4~5分の印象と変わらないことが示されています。最初の30秒で判断された印象は、長続きするのです。

短時間勝負で重要

第一印象は特に、短時間で勝負が決まる時に重要度が高くなります。

就職活動
就職活動の場合、1次面接では、人間性を把握する時間はなく、極めて短い時間で採用不採用が決まります。

接客業
喫茶店のレジの方はお客様と30秒程度接します。この時の印象が悪いと、その印象はずっとあなたの評価になってしまいます。

恋愛で不利
お見合いパーティーなどは第一印象で判断される顕著な例ですね。時間が少ないために、1分程度の自己紹介タイムで次のフリートークに発展するかが無情にも決まってしまいます。

第一印象と研究

より深く理解をしたい方のために、いくつかの研究を紹介させて頂きます。以下折りたたんで掲載をしました。気になるタイトルを展開してみてください。

第一印象の王様は笑顔です。梅野(2015)は非言語コミュニケーションと好感の関係について、大学生230名に対して調査を行いました。調査は4段階で、

好感をもたれる      ⇒4
やや好感につながる    ⇒3
あまり好感につながらない ⇒2
好感につながらない    ⇒1

で調査を行いました。その結果は下記となります。

第一印象好感は笑顔が影響

図のように印象形成の王様は圧倒的に笑顔であることがわかります。あなたが婚活中であったり、接客業などの場合はやはり笑顔の練習は必須になるでしょう。

深山ら(2002)は、20代から30代の男女13名を対象に、視線と印象操作の関連を調べました。まずは以下の図をご覧ください。

アイコンタクトと時間。友好度の研究

グラフから、凝視量は1/2から3/4から有効度が高くなることが分かります。すなわち会話の際は半分ぐらいは相手の目を見ながら話すことが好印象になると言えそうです。

次に下記の図をご覧ください。

アイコンタクトと友好度の研究

凝視時間は0.5秒から1秒が好印象になることがわかります。ずっと目を見続けて話すのではなく、お互い適度に目を合わせたり、目線を外したりしながらコミュニケーションするのがおすすめです。

藤原(1986年)は、大学生162名を対象に、スピーチ速度とハンドジェスチャーが「知性」の印象にどれけ影響を及ぼすかを調べました。結果は以下の図のようになりました。

印象形成とハンドジェスチャーの効果

図のように「スピーチ速度が遅く、ハンドジェスチャーがある」時にもっとも、知性の度合いが高まっていることが分かります。

続いて、自信の度合いを見てみましょう。こちらも知性と同様にスピーチの速度が「遅い」ハンドジェスチャーが「ある」場合にもっとも高い数値を出しています。

スピーチ速度とハンドジェスチャーの効果

この研究結果から、話す時に自信や知性を演出したい場合には「ゆっくり話し、身振り手振り」を加えるのがベストだと考えることができます。話し方次第でガラりと印象も変わってしまうため、しっかりと押えておきたいところです。

恋愛と外見の魅力の関係について分析した研究を紹介します。松井・山本(1985)は男子学生を対象に、複数の女性の写真を見てもらい第一印象の重要性を調査ました。

その結果、初対面の女性について、
「美しさ」>「活発さ」>「しっかり」>「家庭的」
という順序で重視していることがわかりました。

外見的印象と自己評価の影響


心理学的には相関係数「.7以上」はかなり影響あり「.70~.40」はある程度ありと考えます。美しさと活発さは第一印象の影響をかなり受けるようですね。

 

第一印象と声

第一印象UPトレーニング

ここからは第一印象を改善する即効性のある7つのトレーニング方法を提案します。

①笑顔を8本見せよう
②声に♡マークをつける
③アイコンタクト1秒練習
④首を深く,ゆったり相槌をうつ
⑤ジェスチャーを入れる
⑥顎を引く,姿勢を正す
⑦服装で第1印象UP

あくまで即効性にこだわったので内容としてはシンプルです。もっと深く知りたい場合は、リンク先をクリックしてしっかり練習してみてください。

①笑顔8本トレーニング

第一印象の王様は笑顔です。笑顔なくして第一印象の向上はない!と心に刻みましょう。素敵な笑顔は以下を心がけてください。

前歯が8本見える
ほほが上がっている
目が垂れ下がる


OK例

前歯が8本以上見えています。頬も丸くなり、あがっているので素敵です!
良い笑顔


NG例

前歯が少しだけしか出ていないので印象が悪いです。頬も下がっているので暗い印象になっています。

笑顔,ダメな例

笑顔の改善なくして第一印象の改善はありません。笑顔は実際に画像か動画でチェックするのが一番です。スマートフォンを用意して、笑顔を撮影してみましょう。特に初対面が重要な場面ではぜひ練習してみてくださいね。もっとたくさんの練習したい方は以下のコラムを参照ください。

笑顔の作り方,トレーニング

②声に♡マークをつける

声の第1印象をすぐにアップさせるやり方があります。それは

語尾に💛マークを意識する

たったこれだけです。試しに以下の言葉を話してみてください。

こんにちは💛
ありがとう💛
国分寺に住んでいます💛
またお会いしましょう💛

いかがでしょうか。かなり印象がよくなりますよね。💛マークをつけるだけで、顔も声も2ランクぐらい印象がよくなります。姿勢と合わせるだけですぐに印象がよくなるのでおすすめです。

③アイコンタクト1秒練習

相手と会話をするときは、アイコンタクトを入れていくと印象がよくなります。アイコンタクトのコツは以下の通りです。

相手の目を見るのは50%前後
凝視ではなく目の周辺をぼやっと見る
目があったら2秒以内にそらしてOk

会話の際は、顔と体は相手に向けて、視線は上下に散らすと印象が良いです。ずっと相手の目を見る必要はありません。1秒ぐらいではずしてOK!と考え、肩の力を抜きながらアイコンタクトを増やしていきましょう。

視線の合わせ方について深く知りたい方は下記をご覧ください。

アイコンタクトの意味とは-6つのコツ

④相槌を増やそう

第一印象が良い人は、相槌をしっかりうつことができます。相槌は「相手の話をしっかり聞いている」「あなたの話をもっと聞きたい」「あなたの話に肯定的です」というサインになります。相槌のコツは以下の通りです。

首を静止させない!
上下にゆっくり「うんうん」とうなづく
基本は「はい」「ええ」「うん」の3種類

まずはこの点から意識をしてみてください。相手の発言は、高級寿司です。高級寿司を食べている時は、笑顔でうんうんいいながら食べちゃいますよね。

そんなイメージで、ゆったり首を振ることから始めていきましょう。相槌をもっと練習したい方は下記のコラムを参照ください。

相槌の打ち方がうまくなる方法

⑤ジェスチャーをつけよう

印象形成において身振り手振りも大事です。身振り手振りのコツは以下の通りです。

腕組みをしない
握りこぶしはNG
手は開くと吉!
胸の前で手をゆっくり動かす

最初は膝の上に手を置き、話し始めたら胸のあたりで手を動かしながら話すと力強く元気な印象になります。身振り手振りを充実させたい方は、下記をご覧ください。

ジェスチャーがうまくなる方法

⑥姿勢を正そう

顎を引く、姿勢を正す!これだけで第一印象は格段に上がります。姿勢のコツは以下の通りです。

気持ち上目使い
顎をキリっと引く
耳を肩の上に置く

顎があがっていると、上から見下しているような印象になります。また猫背は、だらしない印象になってしまいます。是非ビシッとした姿勢で臨んでくださいね♪姿勢の正しさを深く知りたい方は下記をご覧ください。

姿勢をピンと第一印象UP!

⑦服装の色使い改善しよう

洋服は私たちの体の90%覆います。何を着るか?は第一印象にすごく影響します。印象が悪い方は以下のポイントをおさえましょう。

暖色系の服を着てみる
清潔感のある服を着る
ワンポイントのおしゃれを入れる

第一印象が悪い方は、どうしてもダーク系の暗い色を好む印象があります。思い切って、暖色系の色を取り入れるのも1つの手です。難しい場合は、白、ベージュなどでも良いでしょう。

また無難な服ばかりではなく、たまには、アクセサリーをつけたり、眼鏡を変えたりとあなたにあった特徴を出し行くのもおすすめです。

以下、色と印象についての心理学的な効果を折りたたんで解説しました。コーディネートの参考にしてみてください。

赤色
・メリット
中途半端なので、華やかさもピンクにする 以下体裁を合わせる 華やかで目に付きやすくインパクト与える色です。強さやエネルギー、自発性を表すため、自己PR、第一印象でリーダーシップを表したい時に選びたいカラーです。異性から魅力的と評価されやすいのでデートにおすすめです。

・デメリット
自己主張が強くなるため、警戒される事もあるため使う場面を注意しましょう。

黄色
・メリット
色彩心理学ではコミュニケーションの色と呼ばれるくらい人の心を開放させる効果があります。第一印象で、明るさや希望を与えてくれるため、話しやすい印象を与えてくれます。

・デメリット
神経が過敏になっている場面の場合、黄色にイライラを感じる場合もあります。相手にストレスを与えてしまう可能性もあるため、場面に応じてチョイスしましょう。

緑色
・メリット
刺激の少なく癒しや平和をイメージの色です。安心感があり身体を癒す色でもあるので第一印象で互いにリラックスできる空間を作ってくれます。

・デメリット
主張がないため、消極的な印象に取られる事もあるため、他の色とバランス良く使うと第一印象がよくなります。

青色
・メリット
静沈着で知的なイメージの色です。精神的に落ち着かせる作用があるため「信頼できる人」「誠実な人」と言った第一印象を与えたい時おすすめです。

・デメリット
見る人によっては少し冷たい印象になる事もあるため場面に応じて使いましょう。

紫色
・メリット
感情豊かで高貴さや優雅さをイメージできる色です。可憐で神秘的な印象もあるため、異性に対してのアピールになります。

・デメリット
神秘的で秘密めいた印象があるため、誤解を招く事もあります。ビジネスシーンや調和が必要な場面では控えたい色かもしれません。

黒色
・メリット
第一印象で強い意志や落ち着いた気品を与えたい時におすすめです。誰でも似合う色なので、他の色とバランス良く使う事で個性をアピ―ルできるといいですね。

・デメリット
重たい印象になるのと、工夫しなくなってしまうというデメリットもあります。

白色
・メリット
清潔感と誠実さを表す色です。面接などの第一印象で好印象を与えるのに適しています。場面に合わせながら他の色と組み合わせて使うと良いでしょう。

・デメリット
汚れが目立ちやすいので、クリーニングなど頻繁にしなくてはならないという部分がありますね。。

 

 

色で第一印象が決まる

まとめ

ここまで第一印象を改善する方法7つ紹介しました。

①笑顔を8本見せよう
②声に♡マークをつける
③アイコンタクト1秒練習
④首を深く,ゆったり相槌をうつ
⑤ジェスチャーを入れる
⑥顎を引く,姿勢を正す
⑦服装で第1印象UP

第一印象は、短時間勝負である分、比較的改善しやすいというポジティブな面があります。効果が出やすい部分になりますので、ぜひ実践してみてくださいね♪

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


ブログ→
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*出典・参考文献
・Asch, S,E.,Forming Impression on Personality, Journal of Abnormal and Social Psychology,1946、Vol.41,pp.258-290
・Chee Kee ,R.J.,S.O.F.T.E.N. up to Make a Good First Impression, Business World,Aug.20,2002,pp.1-2
・Fiske,D.W.et al. Psychology Today,1975(南博完訳『図説 現代の心理学6 社会心理学』講談社 1984年)
・Mednick,S,A.et al. Psychology,John Wiley&Sons,1975(外山・島津監訳『心理学概論』誠信書房,1986年)
・林伸二『業績評価システム』同友館,1993年
・Nordstrom, C.R., et al.,First Impressions versus Good Impressions,The Journal of Psychology,1998, Vol.132,Iss.5,pp.477-492

・Thin slices of expressive behavior as predictors of interpersonal consequences: A meta-analysis.
By Ambady, Nalini,Rosenthal, Robert
Psychological Bulletin, Vol 111(2), Mar 1992, 256-274

松井豊・山本真理子(1985),「異性交際の対象選択に及ぼす外見的印象と自己評価の影響」,社会心理学研究 , 1 (1) , p9-14.