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第一印象を良くするためのコツ!

第一印象の重要性や良くする法則・コツを解説①

はじめまして!社会心理学の専門家 川島です。私は現在、こちらの初学者向けコミュニケーション講座の講師をしています。コラムを読んで興味を持っていただいたら、是非お待ちしています。

今回は「第一印象」についてお話していきます。目次は以下の通りです。

  • 第一印象の重要性
  • 重要性NO1は「笑顔」
  • アイコンタクトも大事
  • 笑顔の練習方法
  • 適切なアイコンタクト
  • 身振り手振りで表現
  • 姿勢をまっすぐ正す
  • 色彩心理学について

しっかりとお伝えしたいので全部で8分程度かかります(^^;ちょっと大変ですが。是非お付き合いください。

初対面の感触の重要性

第一印象の重要性

早速ですが、みなさんは第一印象ってどのくらいで決まると思いますか?第一印象は外見や態度、服装などの会話以外のコミュニケーションから構成され、出会った瞬間から8~12秒程度で形成されると言われています。特に第一印象は「短時間勝負」のコミュニケーションで不利になります。

・就職活動で不利

例えば就職活動の1次面接では人間性を把握する時間はなく、極めて短い時間で採用不採用が決まります。いくらあなたの人間性が素晴らしくても、面接官はあなたの人間性を深く理解するほど時間をとってはくれないのです。

・短時間のビジネスで不利

もしあなたが、接客業をしてる場合は、第一印象の悪さは致命的になります。例えば、お客様はお店の外からあなたの様子を3秒見て、「感じの良さそうなお店か?」を判断し、実際にお店に入ってくるかの判断材料にしています。いくらあなたなが素敵な商品を持っていても、まずは入ってきてもらわないと次に進むことはできません。

・恋愛で不利になる

最近は婚活ブームです。お見合いパーティーなどは第一印象で判断される顕著な例ですね。時間が少ないために、1分程度の自己紹介タイムで次のフリートークに発展するかが無情にも決まってしまいます。いくらあなたの人柄が良くても、身だしなみが汚れていて、むすっと怒った表情をしていたら・・・恋愛対象にはんらないでしょう。恋愛の土俵に上がるためには、第一印象を良くする必要があると言えます。そのうえで人間性を判断してもらう段階に進めるのです。

第一印象が決まる時間

第一印象と心理学研究

心理学では第一印象に関する研究が古くから行われてきました。そこで、様々な研究結果の中から、重要なポイントを4つご紹介していきます。

心理学研究①笑顔は王様!!

「印象形成」においてもっと重要なものはなんでしょうか?梅野(2015)は非言語コミュニケーションと好感の関係について、大学生230名に対して調査を行いました。調査は4段階で、

好感をもたれる      ⇒4
やや好感につながる    ⇒3
あまり好感につながらない ⇒2
好感につながらない    ⇒1

で調査を行いました。その結果は・・・
やはり「笑顔」一番重要であることが分かったのです。

笑顔       ⇒平均3.7
目の表情     ⇒平均3.1
髪色       ⇒平均2.8
ボディタッチ   ⇒平均2.4

私達は印象をよくするために、髪色や洋服に一生懸命時間をかけています。しかし、それ以上に笑顔が印象形成に関わるのですね。特に男性は笑顔の練習をしている方は少数派かもしれません。もしあなたが婚活中であったり、接客業などの場合はやはり笑顔の練習は必須になるでしょう。

心理学研究②アイコンタクトも重要

深山ら(2002)は、20代から30代の男女13名を対象に、視線と印象操作の関連を調べました。その結果、凝視量や凝視時間によって第一印象に近い「友好度」が変わることが分かりました。なおこの研究では、視線を表す指標として凝視が使われていますが、アイコンタクトも凝視に含まれます。

まずは「凝視量」を見てみます。
参加者は凝視量によって「1/4・1/2・3/4・全て凝視」の4群に分けられました。グラフから、友好度を高める凝視量は1/2から3/4であることが分かります。

アイコンタクトと時間。友好度の研究

例えば、
相手との対面総時間が3分だった場合「1/2 = 90秒、3/4 = 135秒」になります。

総凝視量が90秒から135秒ならば
友好度が高まります。
総凝視量が90秒未満、あるいは135秒を超えて180秒に近づくほど、
好感度が下がります。

適切な凝視量でアイコンタクトすることで、第一印象が高まることが考えられます。

次に「凝視時間」を見てみます。
参加者は凝視時間を基準にして「0.5秒・1秒・2秒」の3群に分けられました。グラフから、第一印象に近い友好度を高める凝視時間は0.5秒から1秒であることが見て取れます。そして凝視時間が1秒を超えて2秒に近づくと、友好度は下がることも分かりますね。

アイコンタクトと友好度の研究

このように、アイコンタクトの時間は友好度と関連しています。アイコンタクトの時間が不適切など第一印象が下がってしまうため、相手の目を見る時は配慮が必要ですね。

心理学研究③身振り手振りの重要性

「伝え方が9割!」といったフレーズを聞いたことはありませんか?心理学では、言葉以外のコミュニケーションも重要視されています。その中でも、伝え方に大きく影響を与えるのがジェスチャーです。藤原(19869)の研究では、「ハンドジェスチャーが印象形成」にどんな影響を及ぼすかを調査しています。

大学生162名を対象にした実験では、スピーチ速度とハンドジェスチャーが「知性」と「自信」の印象にどれけ影響を及ぼすかを調べました。その結果、以下の図のようになりました。

まずは、知性から見ていきましょう。「スピーチ速度が遅く、ハンドジェスチャーがある」時にもっとも、知性の度合いが高まっていることが分かります。1つ面白いのはスピーチ速度が早い場合は、ハンドジェスチャーが無い方が知性的に見えることです。

早口でジェスチャーが多いと緊張している印象を与えやすいのかもしれません。ただ、普通のスピードとゆっくり話す時にはハンドジェスチャーがあった方が良いのは確かです。もし、知性的な印象を与えたい場合には、「ゆっくりな話し方で、ジェスチャーを交えて」話すと良いでしょう。

続いて、自信の度合いを見てみましょう。こちらも知性と同様にスピーチの速度が「遅い」ハンドジェスチャーが「ある」場合にもっとも高い数値を出しています。やはり、話す速度が「早い」場合は、ハンドジェスチャーが「ない」方が成績が良いですね。

この研究結果から、話す時に自信や知性を演出したい場合には、「ゆっくり話し、身振り手振り」を加えるのがベストだと考えることができます。話し方次第でガラりと印象も変わってしまうため、しっかりと押えておきたいところです。

心理学研究④恋愛と第一印象‐研究

恋愛と外見の魅力の関係について分析した研究を紹介しましょう。松井・山本(1985)は男子学生を対象に、複数の女性の写真を見てもらい第一印象の重要性を調査したところ、初対面の女性について、
「美しさ」>「活発さ」>「しっかり」>「家庭的」
という順序で重視していることがわかりました。

心理学的には相関係数0.7以上はかなり影響あり、.70~.40はある程度ありと考えます。美しさと活発さは第一印象の影響をかなり受けるようですね。またしっかり、家庭的もある程度の影響があるようです。確かに私自身も思いあったる節があります笑

診断とチェック

定期的にこちらの第一印象簡易診断で自己チェックしておくことをお勧めしています。客観的な状況を知りたい方はご活用ください。
第一印象簡易診断とチェック②

コミュニケーション講座について♪

コラム1は折り返し地点です!ここで少しだけお知らせをさせてください♪ 私たち臨床心理士・精神保健福祉士は、暖かい人間関係のある社会を創ることを目的として、コミュニケーション講座を開催しています。

心理療法やソーシャルスキルの練習を勉強したい方はぜひお待ちしています。1人で抱え込まずに、専門家やたくさんの仲間と相談しながら進めていくと、心強いと思います。もしコラムを読んでみて、もっと心理学を学習したいと感じたら、こちらのコミュニケーション教室のページを参照ください。それでは先に進みましょう!

第一印象UPトレーニング

ここからは第一印象を改善する3つのトレーニング方法を提案します。全部読むのは大変なので、当てはまる項目についてリンク先をチェックしてみてくださいね♪

①表情筋・笑顔トレーニング

それではここで、第一印象に強い影響がある「豊かな表情・笑顔」について触れておきましょう。表情の印象を豊かにするには、表情筋を鍛えることが効果的です。

顔には約20種類の表情筋がありますが、日常的に使われているのはたったの30%程度と言われています。表情筋を鍛えて、柔らかで豊かな表情づくりを目指しましょう。

*********①口輪筋(こうりんきん)*******
豊かな表情の筋肉トレーニング口周りの複雑な動きに必要な筋肉です。表情筋の約7割と繋がっているため、表情全体に影響を与えています。前歯を8本見せながら「いぃー」と発声し、唇をすぼめて「うぅー」と発声しましょう。

*****②小頬骨筋(しょうきょうこつきん)*******
疲れた顔を改善する運動頬を上げる働きをする筋肉です。口元を斜めに引き上げてくれる笑顔づくりに大切な筋肉です。この筋肉が衰えるとほうれい線ができやすくなり疲れた印象の表情になります。右半分の口角だけ引き上げ、右目をにっこりと閉じ5~10秒程止める。その後、自然な表情に戻す。これを、左右交互に行います。

笑顔トレーニングをより深く知りたい方は下記をご覧ください。
・大頬骨筋とは
・頬筋(きょうきん)
・笑筋(しょうきん)
第一印象を良くするのは「笑顔」が王様!初対面をパッと明るく③

②アイコンタクト練習

①5センチずらす
アイコンタクトが苦手な場合、ちょっとしたコツとして、椅子を少しだけずらすと効果的です。本当にわからないぐらいでOKですので、真正面ではなく、気持ち5センチほど相手とずれて座るようにしましょう。それだけでも少し楽になります。

②目の周辺を見る
アイコンタクトが苦手な人は、相手の目を見て話すことに抵抗があると思います。まずは、目の周辺に視線を送るようにしましょう。目に近い、鼻やオデコなら相手には目を見ている印象になります。左右の眉の真ん中あたりの「眉間」はおすすめです。目の周辺をみるのも厳しい場合は、とりあえず顔だけ相手に向けて、あとは顔全体ぼやっと見るぐらいでもOkです。

アイコンタクトのコツ自然な目線

アイコンタクト練習をより深く知りたい方は下記をご覧ください。
・目線の上手な外し方
・傾聴している時に…
・トレーニングを実践!
第一印象を上げるアイコンタクトのコツ「5センチずらす」④

③身振り手振りで表現上手

身振り手振りを意識しようとしても、どこで入れたらいいかわらかずに曖昧なジェスチャーになってしまったことはありませんか?話しの内容とジェスチャーが合ってないと第一印象も落ちてしまいます。

実はジェスチャーにはある程度、「型」が決まっていて使用しやすいタイミングが存在します。これをしっかりと頭にいれておくことで、自然と身振り手振りある話し方ができるようになります。いくつかご紹介しましょう。

1.数字
話しの内容の中に、数字が出てくる場合は確実にジェスチャーを入れることができます。例えば、「~です。その理由は3つあります!」といった表現をする時は、指を3本立てて見せた方が分かりやすくなります。

2.大きさ、形
話の内容だけでは、なかなか物の大きさや形は伝わりません。そこで、サイズ感を手を動かして聞き手にイメージさせることが大切です。

3.YES/NOを示す時
相手の話に同意する時や肯定する時、または断りや否定を示す時にはジェスチャーを入れることができます。肯定する時は親指を立てて「グットサイン」をしたり、人差し指と親指を合わせて「OKマーク」を作って表現する分かりやすいです。否定する時は、「手のひらを横に振る」「腕をクロスして✕を作る」などで表現できます。

コラム⑤では、さらに3つのジェスチャーを入れるタイミングをご紹介していきます

身振り手振りをより深く知りたい方は下記をご覧ください。
・模倣するとき
・身体的な表現
・手の位置は胸
第一印象は見た目で決まる!「身振り手振り」で表現上手⑤

④姿勢をビシッと!

1:首が大きく前方へ突き出ている
正しい姿勢の目印である「耳から肩の一直線ライン」の位置関係を崩し、本来カーブを描いている首の骨(頸椎:けいつい)のカーブを消滅させ、ストレートネックの状態を作り出します。ストレートネックは頸椎に大きな負担をかけ、首の角度によっては本来首にかかる負担の5倍以上になる場合もあります。

↓第一印象としても0度が一番いいですよね!↓

猫背による首の負担と初印象

2:肩―腰の位置関係
正しい姿勢では肩-股関節の骨が一直線となっていますが、スマホやパソコン使用時はそれが大きく崩れます。こんな姿勢では頸椎や腰に大きな負担をかけてしまいます。

悪い姿勢を見ると「自分も同じだ」と思った方は多いのではないでしょうか。電車やバスでスマホを使っている人や会社のデスクでパソコンを操作している同僚の姿勢を見てみてください。きっとこのような姿勢の人が大勢いるはずです。

肩腰の負担と第一印象

正しい姿勢をより深く知りたい方は下記をご覧ください。
・猫背とストレートネック
・正しい立ち姿とは
・正しい座り姿勢とは
姿勢をピンと第一印象UP-専門家が解説⑥

⑤色彩心理学で印象形成

色彩心理学とは、色彩と人間の関係性を心理的に研究してもので、色の見え方や感じ方で人がどのように反応するかを明らかにしています。学術的にも、色によって印象を変えることが分かっています。

色で第一印象が決まる

色の影響は、心地良さなどの「心理的な影響」、交換神経や副交感神経を刺激する「生理的な影響」をはじめ、美味しそう!明るい気分など「感情的な影響」もあります。そのため、私たちの日常の様々な色も、色彩心理学の効果を捉えた配色が活用されています。

・色彩とイメージ
例えば飲食店スタッフの制服の場合、

⇒暖色系は親しみやすさ
⇒寒色系はプロフェッショナル

をイメージさせています。

・色彩と温度
また、赤や橙、黄などの暖色系は、青や青緑などの寒色系と比べて人は暖かさを感じます。つまり、人は色の効果で温度までも違った判断をするのです。このように、色は色彩だけでなく感情や気分に大きく影響をしています。

色彩心理学をより深く知りたい方は下記をご覧ください。
・色が与える影響とは
・赤色のメリットデメリット
・青色は信頼できる色!?
色使いで第一印象を変えよう!心理の専門家が解説⑦

⑥第一印象が悪くてもOKな裏技

おまけ動画で、第一印象が実は悪くてもOKな裏技を解説しました。ずっと第一印象を良くしようって疲れちゃいますよね。。気を抜くときは気を抜いても良いのです。その辺の心理学的な裏技を解説しました。良かったら参考にしてみてください♪*チャンネル登録をして下さると励みになります。

5つの方法で第一印象UP!

ここまで第一印象を改善するに
「表情筋・笑顔練習」
「適切なアイコンタクト」
「身振り手振りを意識」
「姿勢をビシッと!」
「色使いに拘る」

ついて概要を紹介しました。第一印象は、人間関係を築く上でとても大切ですが、いま自分に自信がないからといって落ち込む必要はありません!

第一印象は、短時間勝負である分、比較的改善しやすいというポジティブな面があるのです。効果が出やすい部分になりますので、コラムで対策していきましょう。

次回は、「表情筋・笑顔トレーニング」についてご紹介します。お楽しみに!(もう少し下に次のコラムボタンがあります)

★第一印象は、10秒で決まる!しぐさや表情、清潔感、気配りが大切
人間関係講座

目次

①第一印象-概観
②診断とチェック
③「笑顔」が王様!
④アイコンタクトのコツ
⑤「身振り手振り」で表現
⑥姿勢をピン第一印象UP
⑦色使いと第一印象

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


ブログ→
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*出典・参考文献
・Asch, S,E.,Forming Impression on Personality, Journal of Abnormal and Social Psychology,1946、Vol.41,pp.258-290
・Chee Kee ,R.J.,S.O.F.T.E.N. up to Make a Good First Impression, Business World,Aug.20,2002,pp.1-2
・Fiske,D.W.et al. Psychology Today,1975(南博完訳『図説 現代の心理学6 社会心理学』講談社 1984年)
・Mednick,S,A.et al. Psychology,John Wiley&Sons,1975(外山・島津監訳『心理学概論』誠信書房,1986年)
・林伸二『業績評価システム』同友館,1993年
・Nordstrom, C.R., et al.,First Impressions versus Good Impressions,The Journal of Psychology,1998, Vol.132,Iss.5,pp.477-492

松井豊・山本真理子(1985),「異性交際の対象選択に及ぼす外見的印象と自己評価の影響」,社会心理学研究 , 1 (1) , p9-14.