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好き嫌いが激しい人の特徴・離婚癖の心理「分裂」

好き嫌いが激しい人の特徴・離婚癖の心理「分裂」①

はじめまして!精神保健福祉士の 川島です。私は現在、こちらの初学者向けコミュニケーション講座の講師をしています。コラムを読んで興味を持っていただいたら、是非お待ちしています。今回は、「好き嫌い」をテーマに解説していきます。

皆さんは次のような経験をしたことがありますか。

・好き嫌いが激しいと言われる
・リセット癖が強くて続かない
・離婚を繰り返している

このような経験がある人は、「分裂」と言う心理が背景にあるかもしれません。

*動画がお好みな方は、下記を参考にしてみてください。気に入って頂いたらチャンネル登録を頂けると励みになります。テキストがお好みな方は飛ばしてご覧ください(^^

好き嫌いの心理「分裂」とは?

分裂(splotting)は、フランスの心理学者 ピエール・ジャネが発見した概念で、アンナ・フロイトによって定義づけられました。分裂とは、自己と他者の肯定的特質と否定的特質の両方を、全体として捉えることができない状態とされています。分かりにくいですね。分裂とは、人の良い面悪い面を統合できない状態と捉えると良いでしょう。

たとえば、
「たけし君」の友人に、正義感が強く社会貢献への意識が高い「かずお君」がいたとします。

好き嫌いが激しい人の例

そんな「かずお君」が飲み会の席で、人の悪口を言っていました。
良い面と悪い面の心理その様子を見た好き嫌いが激しい「たけし君」は、「かずお君」の良い面を一切見れなくなってしまいました。

好き嫌いが激しい人の心

分裂傾向がある人、悪い面しか見れなくなってしまうのです。

よくある分裂発言

好き嫌いが激しい人には、つぎのような発言があります。

よくある分裂発言①
「Twitterのつぶやきが本音。

リアルでの発言は偽りだ!」

会社の飲み会に参加した「よしみさん」は、いつも前向きな「のりお君」が、「楽しい♪~」と言いながら飲み会を盛り上げている様子を見たとしましょう。好き嫌いが激しい人の発言

一方で「のりお君」は、帰宅後のTwitterで「会社の飲み会苦痛」とつぶやいていました。

Twitterでつぶやく人

不運なことに「のりお君」のTwitterでのつぶやきを見た、好き嫌いが激しい「よしみさん」は、「のりお君」の良い面を一切見れなくなってしまいました。

Twitterで分裂してしまった人

よくある分裂発言②
「○○さんの食べ方許せない!

お付き合いできません!!」

婚活中の「はなこさん」の前に、理想の男性「たろう君」が現れたとしましょう。

分裂と好き嫌いが激しい人「はなこさん」にとって、「たろう君」は理想的な人でした。しかし、お付き合いを続けるうちに、「たろう君」のとても残念な点に気づきました。

食事が下品…食事が下品な人好き嫌いが激しい「はなこさん」は自分の理想と異なる「たろう君」の一面を許すことができず、「たろう君」の良い面に目を向けられなくなってしまいました。

理想とのギャップで分裂する女性

分裂の原因

ここでは、好き嫌いが激しい人の心理「分裂」が起きてしまう原因を見ていきましょう。

児童心理分析家 メラニー・クラインは、幼少期に人間を総合的に見る訓練をしていると考えました。クラインの説では、分裂に2つの動きがあると紹介しています。

・分裂ポジション
自分の思い通りにならない時の不快感を、相手の非と考え攻撃や怒りとして表現します。悪いものは悪いまま、良いものは良いままと言う分割された状態です。
・抑うつポジション
自分が犯した負の行動に対して反省し、良いものは良いままを統合して考える状態です。

クラインの説

幼少期は、おっぱいで満たされる経験をします。その中で赤ちゃんは、満たしてくれるおっぱいと満たさないおっぱいがあることを知ります。この時赤ちゃんは「良いおっぱい」と「悪いおっぱい」があり、「悪いおっぱいが嫌い」という経験をします。この時点では良い部分と悪い部分が分裂(分裂ポジション)しています。好き嫌いが激しい人の特徴そしてある段階で、母親の存在に気づき混乱をします。ここで赤ちゃんは、「お母さんのおっぱいには良い部分・悪い部分がある。お母さんのおっぱい悪く言ってゴメン…全部含めてお母さんが大好き」という経験をします。

抑うつポジションの解説赤ちゃんは、小さいながらも自分の行動の負の部分を認め、お母さんを全体的に捉えていく(抑うつポジション)のです。

科学的には立証はされていませんが、古典的にはこのように考えられています。分裂ポジションを統合できない(心の問題が処理できない)経験は、大人になっても引き継がれ好き嫌いが激しくなる要因の一つとなっています。

分裂のデメリット・問題

分裂ポジションがある人は、次のようなデメリットが考えられます。

・好き嫌いが激しい
相手の良い面を見ている時は「大好き」でいられるが、少しでも悪い面を見ると統合できず、相手をこけ下ろす暴言などを浴びせてしまいます。
・失望しやすい
相手を理想的に見ていた時に、少しでも悪い面を見ると統合できず、相手に失望してしまいます。

分裂ポジション傾向が強い人は、総合的に人間関係を見ることが難しいため、リセット癖が出やすいでしょう。恋愛が続かない、離婚を繰り返すなど、出会いや別れを繰り返すなど人間関係が不安定になりやすいと言えます。

好き嫌いをやめる方法

では、分裂癖はどのように直したらいいのでしょうか。

好き嫌いが激しい人は、人を総合的に見るようにしていきましょう。人間だれしも良い面と悪い面をもっています。いずれの面も、その人の一面でしかありません。自分の理想とは違う部分を見つけたとしても、それはその人の個性一つでしかありません。相手のいろいろな面を統合して、全体的に見ていくようにしましょう。

好き嫌い激しくて、人間関係がなかなか続かない…と感じている人は、「人とトータルに見る」を意識してみてくださいね。人間関係での問題はある程度解決に向かうと思います。

人間関係を安定させよう

「好き嫌い」をテーマに、分裂の古典的な考え方や問題、解決法をご紹介しました。ご紹介した考え方のコツを参考に、人間関係を安定させてくださいね。

そして、心理の専門家の講義を受けてみたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション講座への参加をおススメしています。コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

★好き嫌いが激しい人は「分裂」の対処法で改善を目指そう
心理学講座

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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