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早とちりはトラブルの元!問題と治し方

早とちりに要注意!過度の読心の問題と治し方①

はじめまして!社会心理学の専門家 川島です。私は現在、こちらの初学者向けコミュニケーション講座の講師をしています。コラムを読んで興味を持っていただいたら、是非お待ちしています。今回は、対人関係でのトラブルの元「早とちり」について解説しています。

早とちりとは?

早とちりの定義

早とちりとは、次のように定義されています。

・国語辞典(2017)
「よく聞いたり、確かめたりしないで分かったつもりになり、まちがえること」

皆さんは、相手がどう考えているか?気にしすぎて失敗してしまった…という経験はありませんか。

たとえば、気になる異性をデートに誘うときには、相手の気持ちを過剰に考えてしまい、思わぬ結果を招いてしまう事もあります。

 

デートでの早とちり

 

考えすぎてしまう例

 

早とちりした例

 

相手の気持ちを過剰に考えすぎてしまうと、にっちもさっちもいかなくなってしまうことも…。

このように、相手の話もよく聞かず失敗をしてしまう事を早とちりといいます。

早とちりが多い問題

早とちりが多い人は、相手の心を過剰に読み過ぎ、思い違いからトラブルを招くこともあります。相手の心の読みすぎで早とちりしがちな人は、対人関係でストレスが増えてしまうため注意が必要です。

過度の読心はトラブルの元

早とちりが多い人は、相手の心を読みすぎるあまり、非現実的なことまで考えてしまいます。このような過剰な偏った考え方を「過度の読心」といいます。

過度の読心とは?

過度の読心とは、相手の気持ちをふかよみしすぎて現実離れした予測をする癖のことです。

たとえば、
・あの人絶対心の中では〇〇と感じている! 
・~と考えているに違いない
・私のこと〇〇と考えてるんでしょう

など、あの人はきっと〇〇と考えているにちがいない!という感覚が強い方は、過度の読心になりやすいとされています。

過度の読心の例

たとえば、お見合いではじめて異性と会ったとします。その相手が、あまり笑わない人だったとしましょう。

・お見合い(初対面)
・相手が笑わない

この時、過度の読心が強い人は、次のように考える傾向があります。僕と話すのがつまらないと考えているに違いない。もう2回目はないと考えているだろう。LINEを聞くのはやめよう…。

早とちりな人の特徴過度の読心をする人は、相手の心を先走って読んでしまい、早とちりしてしまうのです。

*動画解説もあります!YOUTUBEを見れる環境にある方は動画を参考に♪チャンネル登録を頂けると励みになります。

早とちりの治し方

相手の心を先読みしてしまう人は、過度な読心を緩めることで、早とちりを治していきましょう。ここでは3つの治し方を紹介します。

①~かも・かな法で決めつけない

根拠のない決めつけは、なるべくしないようにしましょう。とはいっても考え方は急には変えられないと思います。まずは語尾を「~かも」「~かな」にして緩やかな捉え方をしてみてください。強引な決めつけを、緩められると思います。

②最低3つの可能性を考える

複数の可能性を考えるようにしましょう。先ほどのお見合いの例の場合、僕のことを嫌いなのかな?という予測だけではなく、

「相手がちょっと緊張しているのかな」
「アイスブレイクできる話題を出そう」
「何か気になる事があるのかな」

など、ポジティブな他の可能性も考えられると良いでしょう。

③「他人の心は分からない」と考える

”心は自分でも理解不能。他人が分かるわけない!”くらいの気持ちで捉えるといいでしょう。時には自分の心ですら、理解できない時があると思います。みなさんは自分が何を考えているか本当にわかりますか?私川島は、自分のことをそれほど理解できていないように思います。

たとえば、ラーメンとチャーハンどっちが好き?と聞かれて、ラーメンを選んだとしても、なぜラーメンをを選んだのか…と言うのは、明確に答えられないことがあります。このような、自分の考えにも関わらず曖昧にしか分からないことは意外と多いのではないでしょうか。

自分の心の状態が分からない状況で、他人の心を知ろうと思うのは難しいものです。この点で、人の心は最終的にはよくわからない世界といえるかもしれません。過度の読心をすればするほど早とちりが増えてしまうだけです。

早とちりの治し方

早とちりを改善しよう-練習問題

ここでは早とちりを改善する練習問題に取り組んでみましょう。

練習問題①初対面での失敗

鈴木さんは、鉄道会社のエンジニアとして働いています。
<鈴木さんのプロフィール>
・高卒で鉄道会社に就職
・入社12年目
・電車のエンジニアとして勤務
職場で立派に働く鈴木さんですが、大卒に対して長年コンプレックスをもっています。

そんな鈴木さんは、登山サークルに初参加しました。サークル後の飲み会で、大学の話が出てみんなもりあがった時「鈴木さんは、大学は出たのですか?」と聞かれました。鈴木さんが「高卒です」と伝えたところ「そうなんだ~」と言われ、高校での話をすることになりました。このとき鈴木さんは、自分の話をしつつも、参加者と会話が盛り上がらなかったため、

「高卒の僕を馬鹿にしている!」 

と考えてしまい、サークルが全く楽しめませんでした。このことで鈴木さんは、2回目の参加をやめる事にしてしまいました。

早とちりの事例この鈴木さんの早とちりを、先ほど紹介した3つの治し方で捉え直してみましょう。

①~かも・かな方で決めつけない

 

②複数の可能性を考える




③過度の読心をやめる

 

 

解答例
①~かも・かな法で決めつけない

「高卒の僕を馬鹿にしているかもしれない。」

②複数の可能性を考える
「興味をもって話を聞いてくれた。高卒にこだわっているわけではないのかも。」

「高校の部活の話題はみんな楽しそうだった。話は盛り上がっていたかも。」

「僕の話をしっかり聞いてくれた。馬鹿にしていたわけではないかも。」

③過度の読心をやめる
「まだ初対面だし、互いにゆっくり理解する時期だよな。相手の心をよみすぎないようにしよう」

初対面の対人関係で、過度の読心をすればするほど早とちりが増えてしまうだけです。3つの方法で、心の読み過ぎを緩めていきましょう。

練習問題②男女関係での早とちり

花子さんは、付き合い初めて2年になる恋人の太郎くんがいます。太郎くんは先月から転勤になったため、2人は遠距離恋愛中です。転勤してから、太郎くんからの連絡がほとんどありません。また花子さんからのLINEやメールにも返事が遅いため、太郎くんに対して、

「私のことを嫌いになったに違いない」

と考えてしまいました。花子さんは、太郎くんの意見も聞かず「私のこと嫌いなんでしょ!」と問い詰め、2人は喧嘩になってしまいました。

男女関係での早とちり事例

この花子さんの早とちりを、紹介した3つの治し方で捉え直してみましょう。

①~かも・かな法で決めつけない

 

②複数の可能性を考える




③過度の読心をやめる

 

解答例
①~かも・かな法できめつけない

「私を嫌いではないかも」

②複数の可能性を考える
「回数は減ったけど連絡をくれる。私を嫌いになったわけではないかも。」

「連絡には必ず返信をくれる。私のことを気にかけてくれているのかも。」

「私の話をいつも聞いてくれる。私のことを大事に思ってくれているのかも。」

③過度の読心をやめる
「転勤してまだ1か月だから新生活になれるだけでも大変だろうな。太郎くんの気持ちを読み過ぎないようにしよう」

早とちりで、恋人との関係が悪くなってしまってはもったいないですよね。特に女性は「連絡がない=好きじゃない」という考え方を抱きがちです。まずは冷静になって、相手の状況を確認してから自分の気持ちを上手に伝えると良いかもしれませんね。

心の読みすぎを緩めてみよう

「早とちり」をテーマに、解説しました。いかがでしたか。ご紹介した3つのポイントを参考に、過度な心の読み過ぎを緩めていきましょう。

心理の専門家の講義を受けてみたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション講座への参加をおススメしています。コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
・金田一 京助(2017)例解学習国語辞典, 小学館 P.964