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早とちりの意味とは,心を読みすぎることに注意

早とちりの意味とは,心を読みすぎることに注意

皆さんこんにちは。公認心理師の川島達史です。
今回のテーマは
「早とちり」
です


改善するお悩み
・相手の心を読みすぎる
・一人相撲をしてしまう
・感受性が強すぎる

はじめに

・彼の浮気を早とちり 
・連絡がないから嫌われたと早とちり
・相手が自分を好きと早とちり

など…あの人はきっと〇〇と考えているにちがいない!という感覚が強い方は、早とちりをしやすい傾向があります。

そこで当コラムは早とちりをしがちな方向けに、冷静になる方法をしっかりお伝えします。是非最後までご一読ください。

早とちりな人の特徴

早とちりの意味とは?

早とちりとは、国語辞典(2017)によると、次のように定義されています。

よく聞いたり、確かめたりしないで分かったつもりになり、まちがえること

たとえば、気になる異性をデートに誘うときには、相手の気持ちを過剰に考えてしまい、思わぬ結果を招いてしまう事もあります。

 

デートでの早とちり

 

考えすぎてしまう例

 

早とちりした例

 

相手の気持ちを過剰に考えすぎてしまうと、にっちもさっちもいかなくなってしまうことも…。このように、相手の話もよく聞かず失敗をしてしまう事を早とちりといいます。

早とちりの治し方

早とちりを直すにはどうすれば良いのでしょか?具体的には3つの治し方を紹介します。

①~かも・かな法を使う

早とちりをしやすい方は
「絶対~に違いない」
「もう〇〇だ!」
と強い表現で決めつけていきます。

できれば、根拠のない決めつけは、なるべくしないようにしましょう。とはいっても考え方は急には変えられないと思います。まずは語尾を

「~かもしれないな…」
「~な可能性があるかも…」

ぐらいの緩やかな捉え方をしてみてください。強引な決めつけを、緩められると思います。

②最低3つの可能性を考える

複数の可能性を考えるようにしましょう。先ほどのお見合いの例の場合、僕のことを嫌いなのかな?という予測だけではなく、

「相手がちょっと緊張しているのかな」
「アイスブレイクできる話題を出そう」
「何か気になる事があるのかな」

など、ポジティブな他の可能性も考えられると良いでしょう。

③他人の心は分からないと考える

”心は自分でも理解不能。他人が分かるわけない!”くらいの気持ちで捉えるといいでしょう。時には自分の心ですら、理解できない時があると思います。

たとえば、

・ラーメン
・チャーハン

どっちが好き?と聞かれて、ラーメンを選んだとしても、なぜラーメンをを選んだのか…と言うのは、明確に答えられないことがあります。

このような、自分の考えにも関わらず曖昧にしか分からないことは意外と多いのではないでしょうか。

自分の心の状態が分からない状況で、他人の心を知ろうと思うのは難しいものです。この点で、人の心は最終的にはよくわからない世界といえるかもしれません。早とちりの治し方

早とちりを改善しよう-練習問題

ここでは早とちりを改善する練習問題に取り組んでみましょう。以下、気になる項目を展開して確認してみてください。

鈴木さんのプロフィール

・高卒で鉄道会社に就職
・入社12年目
・電車のエンジニアとして勤務
職場で立派に働く鈴木さんですが、大卒に対して長年コンプレックスをもっています。

状況

・登山サークル初参加
・サークル後の飲み会にも参加
・大学の話が出てみんなもり上がる

この時、以下のような会話になりました。

サークル会員「鈴木さんは、大学は出たのですか?」
鈴木さん  「いえ、高卒です」
サークル会員「そうなんだ~」
鈴木さん  「高校では○○で…」

鈴木さんは高校での話をすることに。しかし、参加者と会話が盛り上がりませんでした。

「高卒の僕を馬鹿にしている!」 

と考えてしまい、サークルが全く楽しめませんでした。このことで鈴木さんは、2回目の参加をやめる事にしてしまいました。

早とちりの事例この鈴木さんの早とちりを、先ほど紹介した3つの治し方で捉え直してみましょう。

①~かも・かな方を使う

 

②複数の可能性を考える




③過度の読心をやめる

 

 

解答例
①~かも・かな法で決めつけない

「高卒の僕を馬鹿にしているかもしれない。」

②複数の可能性を考える
「興味をもって話を聞いてくれた。高卒にこだわっているわけではないのかも。」

「高校の部活の話題はみんな楽しそうだった。話は盛り上がっていたかも。」

「僕の話をしっかり聞いてくれた。馬鹿にしていたわけではないかも。」

③過度の読心をやめる
「まだ初対面だし、互いにゆっくり理解する時期だよな。相手の心をよみすぎないようにしよう」

初対面の対人関係で、過度の読心をすればするほど早とちりが増えてしまうだけです。3つの方法で、心の読み過ぎを緩めていきましょう。

花子さんのプロフィール

・恋人の太郎くんと付き合って2年目
・太郎くんとは遠距離恋愛中

状況

・太郎くんはつい最近に転勤
・その結果現在は遠距離恋愛に
・転勤してから太郎くんからの連絡がない
・また花子さんからの連絡にも返信が遅い

そこで、花子さんは太郎くんに対して、

「私のことを嫌いになったに違いない」

と考えてしまいました。花子さんは、太郎くんの意見も聞かず「私のこと嫌いなんでしょ!」と問い詰め、2人は喧嘩になってしまいました。

男女関係での早とちり事例

この花子さんの早とちりを、紹介した3つの治し方で捉え直してみましょう。

①~かも・かな法で決めつけない

 

②複数の可能性を考える




③過度の読心をやめる

 

解答例
①~かも・かな法できめつけない

「私を嫌いではないかも」

②複数の可能性を考える
「回数は減ったけど連絡をくれる。私を嫌いになったわけではないかも。」

「連絡には必ず返信をくれる。私のことを気にかけてくれているのかも。」

「私の話をいつも聞いてくれる。私のことを大事に思ってくれているのかも。」

③過度の読心をやめる
「転勤してまだ1か月だから新生活になれるだけでも大変だろうな。太郎くんの気持ちを読み過ぎないようにしよう」

早とちりで、恋人との関係が悪くなってしまってはもったいないですよね。特に女性は「連絡がない=好きじゃない」という考え方を抱きがちです。

まずは冷静になって、相手の状況を確認してから自分の気持ちを上手に伝えると良いかもしれませんね。

 

発展コラムとお知らせ

ここまでは早とちりを改善する方法を解説してきました。以下、関連するより冷静になれる力を高めるコラムを提案させて頂きます。是非お試しください。

メタ認知力をつける

メタ認知は自分自身の感情や考えを冷静に眺める力を意味します。早とちりをしやすい方は、一度思い込むと冷静さを失って、びっくりするような行動をとってしまいます。まずはメタ認知力をつけて、自分自身を客観視する練習をしていきましょう。

メタ認知コラム

現実検討力をつける

早とちりをなくすには、現実的に考える練習が不可欠です。本当にその出来事が妥当なのか?考える習慣をつけると、思い込みで行動することもかなり減ってきます。詳しくは下記のコラムを参照ください。

現実検討力コラム

心の読みすぎを緩めてみよう

講座のお知らせ

もし公認心理師,精神保健福祉士など専門家の元でしっかり心理学を学習したい方場合は、私たちが開催しているコミュニケーション講座をオススメしています。講座では

・メタ認知トレーニング
・現実検討の練習
・健康的な人間関係を築くコツ

など練習していきます。興味がある方はお知らせをクリックして頂けると幸いです。是非お待ちしています。

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
・金田一 京助(2017)例解学習国語辞典, 小学館 P.964