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愛着障害とは?愛着の意味・愛着行動の種類・愛着形成の方法を心理の専門家が解説

愛着障害


愛着障害とは?愛着の意味・愛着行動の種類・愛着形成の方法-専門家が解説

「愛着障害」を心理の専門家が解説

はじめまして!臨床心理士の竹元です。私は臨床心理士として精神疾患を抱える方へのカウンセリングを行っています。今回は「愛着障害」についてお話していきます。

愛着障害の意味、愛着障害にまつわる研究、愛着障害とメンタルヘルスの関連、そして、愛着形成のヒントについてお話ししていきたいと思います。少し長いコラムとなりますが、ぜひ最後まで読んでみてください。

愛着障害とは何か

みなさんは「愛着」という言葉で何か思いつくことはありますか?愛着とは「慣れ親しんだものに深く心がひかれる」というのが一般的な意味です。

例えば
・古くなったカバンだけど、愛着がわいて捨てられない
・子供の頃から大切にしているから愛着がある

イラスト:一般的な愛着を意味する状況

といった使い方をしますね。しかし心理学での愛着は、一般的な意味と違った捉え方をします。

心理学での愛着は人と人との気持ちの結びつきを指します。例えば、恋人や配偶者、パートナーと「さまざまな事を打ち明けて話す」「困った時に相手を頼りにする」といった、親しい人との内面的な関係です。心理学では、重要な他者との関係をどのように持っていくかが愛着のテーマとして研究されてきました。いくつか紹介させて頂きます。

「愛着障害」研究の歴史

「愛着理論」は、元々はボウルビィという精神科医・精神分析家が提唱しました。ボウルビィは、戦争で被災した孤児と関わる中で、「泣いたときにあやしてもらう」「適切なタイミングでミルクをあげる」といったような母性的な養育と心身の健康的な発達が関係していることに気づきました。

母性的な養育の体験が欠けていると、子どもは気持ちをコントロールすることや適切に表現することが難しいといった情緒面の問題を現す傾向があり、成長の遅さや体調不良などの問題も見られることが多かったようです。

イラスト:母性的な養育の体験が欠けている赤ちゃん

実は、愛着関係は、他者に依存しすぎず、適切に助けを求める能力に近いことが分かっています。言い換えると、他人との距離感を大事にしながら、甘えるときは甘えられる感覚に近いと言えます。愛着体験がかけていると、職場など社会的な関係において、過剰に相手に依存をしたり、逆にすべてを自分で抱え込み、一切他人を信用しないなどの問題が現れることがあります。

初期の愛着形成と人生への影響

古典的に有名なHarlowの動物実験を紹介しましょう。Harlowはサルを対象に心理的な実験を行いました。

イラスト:猿の代理母を使ったHarlowの心理的な実験

① 赤ん坊と母親を引き話す
まず、アカゲザルの赤ん坊を母親と生活させないようにして育成を始めます。昔こういったひどい実験が結構行われていました(^^;

② 布の母、ワイヤー母
そして、布の母ワイヤー母を2体用意し、ミルクを入れた哺乳瓶を取り付けます。

③ 布の母を選択
アカゲザルの赤ん坊は寂しいと感じ、ほとんどの時間を布の母と接触しながら生活をし、たまにミルクを飲む以外にはワイヤー母とは接触することはほとんどありませんでした。

④ 愛着不足の猿の異常行動
さらにHarlowは、寂しいという気持ちをうまく処理できなかった個体は他の個体や群れと交流するための社会的な能力が育たず、愛着障害に近い行動も目立ったことを報告しています。

 

このように、霊長類のように社会を創る動物は生まれた時から外界との心地よい接触を求め、それが生育上重要な役割を果たすということが示唆されます。小さいころから「愛情不足の環境」にならないように気を付けなくてはいけません。

メンタルヘルスにどんな影響?

ここで、具体的に愛着障害に関連する研究を報告しておきます。丹羽(2005)は、大学1年生628名を対象に、「大学入学時の対人関係不安と愛着不安」について調査を実施しました。

具体的には、
・愛着不安高い群
→親などとの重要な他者と情緒的に支えられていいない愛着不安の高い群

・愛着不安低い群
→他者から情緒的に支えられてる愛着不安の低い群

に分け、それぞれ大学にうまくなじめているかを調査しました。その結果は以下のような特徴があることがわかりました。

①入学時に不安が大きい
愛着不安高い群のほうが低い群より対人不安が強い。愛着不安がある人は、入学時に友達ができるか?という不安が大きく、愛着不安が少ない方は、友達ができてうまくやっていけるという感覚を持っていると解釈できそうです。

②3か月後も不安の大きさは継続
どちらも対人関係不安は下がるが、愛着不安が高い群は高い対人関係不安を示しています。得点としては3ヶ月経過後で、やっと低い群の入学時期の得点にやっと近づいています。

愛着不安と対人関係不安のグラフ(丹羽(2005)の研究の一部を掲載)

大学という新しい環境で、愛着不安の低い人の方が、友達などを作って慣れるスピードが早いと解釈できるのです。このように、愛着は実際に社会適応の土台になっていると考えられます。*今回は論文の一部を抜粋し加工しています。詳しくは出典をご確認ください。

愛着と恋愛関係

他にも、異性関係と愛着との関連性を調査した大坊ら(2003)の研究では、大学生449名に調査を行いました。そこでは、安定した愛着を持つタイプは、異性と恋愛関係となることに対してポジティブなイメージを持っている傾向が強いという傾向が示されました。

反対に、回避型の愛着を持っているタイプについては、恋愛関係に対してネガティブなイメージを持っていることが示されました。このように、恋愛関係などの重要な他者と親しい関係を持つという点でも、やはり安定した愛着を持つということが示されています。

愛着障害とは?

愛着については、その不安定さが大きくなると「愛着障害」と呼ばれることがあります。愛着障害とは、「母親をはじめとする養育者との間で幼少期に安定した愛着を深める行動が断たれた事で引き起こされる対人面や情緒面での問題症状」のことです。

愛着障害は診断名のため、精神科などで用いられる世界保健機関(WHO)が定める「ICD-10」の診断基準を元に診断されます。診断基準は、簡単に要約すると

A.5歳以前の発症

B.対人関係の不安定さ
 誰にでも助けを求める
 感情の移り変わりが激しい
 あまり他者とつながりを持とうとしない

などが挙げられます。愛着障害の診断基準は子どもを指していますが、大人になっても愛着障害の状態が続いたり、大人になってから愛着障害の状態を持つことがあります。近年話題のアダルトチルドレンなども重なる部分もあるのではないかと思われます。

愛着-不安定傾向診断

それではここで実際に今の状況を知るために、「愛着-不安定傾向診断」をしてみましょう。

愛着-不安定傾向診断
全くそう思わない あまり思わない どちらでもない ややそう思う とてもそう思う
1.
大切な人を失う不安がある
2.
誰かといないと、不安な気持ちになる
3.
恋人やパートナーとの関係が苦手
4.
人との距離感が分からない
5.
人に本音を話せない
6.
人と親しくなるのが怖い
7.
親密な関係は面倒くさい
8.
友達や恋人があまりできない
あなたの生まれた年は?
あなたの性別は?  
あなたのお住まいは?
診断についての注意

「愛着不安定-傾向」診断について 注意事項

・当尺度は臨床心理士・精神保健福祉士の監修の元作成しました

・当尺度は医療的な診断を行うものではありません

・当尺度は、段階では予備調査の段階となります

・あくまで参考程度にご使用ください

 

以下は尺度作成についての、手順や趣旨が明示されています。尺度について疑問を持たれた方、専門家の方、興味がある方はご一読ください。

 

尺度作成の趣旨

現代社会では、主にスマートフォンでの検索やアプリが入り口となっており、多くの方がメンタルヘルスに関わる疑問や、問題解決の糸口をWEB検索から模索を始める傾向があります。当該入り口において方向性を誤ると、メンタルヘルスの改善の迷路に迷い込む恐れがあるため、限られた時間の中で、ある程度簡易的に自分の状態を把握するコンテンツや診断が必要と考えています。

 

そこで弊社では、メンタルヘルスの問題につながりやすい種々の感情に焦点を当て、簡易的な自己判断ができる尺度を作成することとしました。医療行為、学術的な研究を目的とした診断ではなく、予防機能、メンタルヘルスに興味をもって頂くことを趣旨として作成します。

 

 

尺度作成の条件

 

尺度を作成するにあたっては以下を意識して作成する。

・電車や喫茶店で簡易的に読める文章を心掛ける

・学術的な表現は控える

・断定はしない あくまでヒントとして診断をする

・尺度の限界を明示する

 

 

尺度作成手順

・愛着-不安定傾向尺度の定義

愛着とは、ボウルビィという心理学者が提唱した概念である。元は乳幼児を対象にした研究の中で、乳幼児の心身の健康な発達に母性的な養育の重要性が関連している点(Bowlby,1969,1973)を明らかにしている。その後も様々な学者が追跡研究を行っている。その中でも、愛着の基本的な意味合いとしては、「人と人との情緒的な結びつき」というところに集約されると考えられる。成人を対象にした愛着研究も進められてきており、Bartholomew ら(1991)は、成人の愛着分類を「不安」「回避」を軸に4つに分けている。

本尺度の想定される層は、多くが成人、あるいは思春期以降の青年期の方々であると考えられる。そのため、乳幼児ではなく、成人層を対象にした尺度を作ることがニーズに適していると考えられる。

ここでの愛着-不安定傾向とは、「他者と情緒的な絆を持ち、適切に頼っていく関係性構築がしにくい、あるいは何らかの形で不得手となってしまっている状態」と定義した。本尺度Web上での閲覧となるため、重篤な障害という意味ではなく、日常生活で気を付けられるような簡易的な意味をなるべく持たせるように留意した。

 

 

以下、それに基づき項目を検討しています。

 

① 尺度抽出について

関連する5つの文献と、臨床心理士・精神保健福祉士・社会心理学の大学院を卒業した者が協力し質問項目のブレーンストーミングを行い、質問項目を網羅した。

 

参考文献

・Bowlby, J. (1969), Attachment and loss, Vol. 1: Attachment. New York: Basic Books

・Bowlby, J. (1973). Attachment and loss: Vol. II: Separation, anxiety and anger. New York: Basic Books.

・INGE BRETHERTON(1992) THE ORIGINS OF ATTACHMENT THEORY:JOHN BOWLBY AND MARY AINSWORTH  Developmental Psychology , 28, 759-775.

・中尾達真・加藤和生(2004)” 一般他者” を想定した愛着スタイル尺度の信頼性と妥当性の検討 九州大学心理学研究 5 19-27

・加藤達生(1998)Bartholomew らの4分類愛着スタイル尺度(RQ)の日本語版の作成 九州大学心理学研究 7 41-50

 

 

その結果、以下の項目が抽出されました。

①ブレーンストーミング

・大切な人を失う不安がある

・必要な時に人にそばにいてくれないと怒りを覚える

・人に大切に思われていないのではないかと思う

・親密な関係は面倒くさい

・ドライな関係が好きだ

・友達があまりいない

・見捨てられてしまうのではないか不安だ

・つい、人と距離が近くなりすぎる

・対人関係がいつも不安だ

・誰かといないと、不安な気持ちになる

・大切な人とすべて共有したい

・自分の周りから誰もいなくなってしまうのではないか心配だ

・人に本音を話せない

・人と親密になれない

・人と親しくなるのが怖い

・恋人ができない

・人に頼られるのは好きでない

・悩みを抱える方だ

・人を疑うことが多い

・人に悩みを話せない

・パートナーとの関係が苦手

・恋人と長続きしない

・友達関係でトラブルが多い

・人との距離感が分からない

 

 

② KJ法でグルーピング

⇒先行研究での分類方法や、意味のまとまりを考慮し、「対象喪失の不安」「親密な関係回避」の2因子に分類した。

 

「対象喪失の不安」

・大切な人を失う不安がある

・見捨てられてしまうのではないか不安だ

・つい、人と距離が近くなりすぎる

・必要な時に人にそばにいてくれないと怒りを覚える

・人に大切に思われていないのではないかと思う

・対人関係がいつも不安だ

・誰かといないと、不安な気持ちになる

・大切な人とすべて共有したい

・自分の周りから誰もいなくなってしまうのではないか心配だ

・パートナーとの関係が苦手

・恋人と長続きしない

・友達関係でトラブルが多い

・人との距離感が分からない

 

「親密な関係回避」

・人に本音を話せない

・人と親密になれない

・人と親しくなるのが怖い

・人に悩みを話せない

・親密な関係は面倒くさい

・ドライな関係が好きだ

・友達があまりいない

・恋人ができない

・人に頼られるのは好きでない

・悩みを抱える方だ

・人を疑うことが多い

 

以上に分類された。

 

③ WEB対応簡易型尺度とするため

  8つの質問に削った。

  *通常であれば予備調査で説明変数から多い順に

   採用するが今回は弊社の判断で選択した(※②の行程から、ニュアンスを検討し、一部表記を変更した)

 

 

「対象喪失の不安」

・大切な人を失う不安がある

・誰かといないと、不安な気持ちになる

・恋人やパートナーとの関係が苦手

・人との距離感が分からない

 

「親密な関係回避」

・人に本音を話せない

・人と親しくなるのが怖い

・親密な関係は面倒くさい

・友達や恋人があまりできない

 

 

 

 

④ 診断結果については、因子ごとの評価は行わず

  総合点について4段階で注意事項を200文字程度で作成した

 

  ・5件法

  ・34~40

  ・29~33

  ・24~28

  ・8~23

 

の4段階とする。本尺度は、愛着の不安定さを示すものとなっているため、一般的に得点が低い方が、愛着の不安定さが少なく、精神的には健康的な状態であると想定されている。その一方で結果については、長所と注意の2つの側面から記述し、読者が参考になるような記述を心掛ける。

その一方で診断結果については提案程度にとどめ、自己理解のきっかけとなるような結果を提供する。

 

 

診断結果

・34~40 愛着‐不安定傾向かなり強い

*長所  

こちらに該当したあなたの愛着-不安定傾向はかなり強いという結果を示しています。愛着が不安定という点は、一般的にあまりポジティブな面とは言いにくいのではないかと思います。しかし愛着-不安定傾向の強い人は、積極的に他者との情緒的な結びつきを大切にされています。初対面などで他者と関係性を構築することが上手い方や他者へ積極的に働きかけて温かい雰囲気を作り出すことが得意な方も少なくありません。このあたりは長所と言えますので、大切にしてみてください。

 

*注意

愛着-不安定傾向がかなり強い方は、恋人や配偶者、親しい友人など、情緒的につながりのある関係を続けていくことが難しいケースがあります。その他、対人関係でトラブルになってしまうケースや反対に全く他者に近づけないケースなどが見られます。これらは他者との距離感が上手く取れないことに原因があると考えられます。相手に負担となる過大な期待をしてしまうことなどで距離感が上手く取れなくなってしまいます。自分と相手との違いという点を意識することが大切でしょう。

もし長期間にわたって対人関係がうまくいかないことや、気分が落ち込むなどあまりに辛いお気持ちになられている場合は、医療機関などに1度受診されてみるのも良いかもしれません。

 

・29~33 愛着障害‐傾向やや強い

*長所  

こちらに該当したあなたの愛着-不安定傾向はやや強いという結果を示しています。愛着が不安定という点は、一般的にあまりポジティブな面とは言いにくいのではないかと思います。しかし愛着-不安定傾向の強い人は、積極的に他者との情緒的な結びつきを大切にされています。初対面などで他者と関係性を構築することが上手い方や他者へ積極的に働きかけて温かい雰囲気を作り出すことが得意な方も少なくありません。「人懐っこい人」として生活していくことができる場合があります。

 

*注意

愛着-不安定傾向がやや強い方は、恋人や配偶者、親しい友人など、情緒的につながりのある関係を続けていくことが難しいケースがあります。その他、対人関係でトラブルになってしまうケースや反対に全く他者に近づけないケースなどが見られます。これらは他者との距離感が上手く取れないことに原因があると考えられます。距離感を取るためには、自分と相手との違いという点を意識することが大切でしょう。あなたが大切だと思う人についての関わり方を時には見直してみることが大切ではないかと考えられます。お互いに負担感のない関係を目指してみてください。

 

 

・24~28 愛着障害‐傾向少しあり

*長所

こちらに該当したあなたの愛着-不安定傾向が少しありという結果を示しています。愛着が不安定という点は、一般的にあまりポジティブな面とは言いにくいのではないかと思います。しかしこちらに該当した方は、「少しある」程度です。この程度であれば「人懐っこい人」ともいえる場合も多いでしょう。初対面などで他者と関係性を構築することが上手い方や他者へ積極的に働きかけて温かい雰囲気を作り出すことが得意な方も少なくありません。つまり非常に魅力的な人といえますので、職場やプライベートでも成功できる可能性は多くあると言えるでしょう。

 

*注意

愛着-不安定傾向が少しある方は、さほど現在問題ないと言えますが、場合によっては恋人や配偶者、親しい友人など、情緒的につながりのある関係を続けていくことが難しいケースがあります。もし現在、大切な対人関係につまづきを感じる場合、これらは他者との距離感が上手く取れないことに原因があるかもしれません。もしよければ少し振り返ってみてください。距離感を取るためには、自分と相手との違いという点を意識することが大切でしょう。お互いに負担感のない関係を目指してみてください。

 

 

・8~23  愛着障害‐傾向ない~少ない

*長所

こちらに該当したあなたの愛着-不安定傾向が無い、あるいは少ないという結果を示しています。つまり、困った時には適切に他者に助けをもとめたり、お互いを尊重した対人関係を構築できており、安定した他者との情緒的なつながりを持った対人関係を持てていると言えるのではないでしょうか。日常生活での問題意識やトラブルもほとんどないのではないでしょうか。今後も継続していってください。

 

*注意

こちらに該当した方は、現時点では愛着-不安定傾向が無い、あるいは少ないと言えます。しかし愛着の問題は、重要な他者との関係がうまくいかない時やトラブルが生じた時などに出現する可能性があると言えます。そのような場合には、ご自身で立て直していくことや、そこでも適切に他者に力を借りながら、問題を解決していくことが求められます。そうしたケースに備えて、このコラムを読み、今後の生活に役立ててみてください。

 

⑤ 今後の予定

  →回答数が充分集まった段階で

   因子分析と他の尺度との関連を精査し、

   精度を高めていく予定である

 

愛着-不安定傾向(MAX 40)

愛着-不安定傾向(MIN 8)

あなたのライン

男性
女性

点数が高いほど、愛着-不安定傾向があることを示しています。以下の基準を参考にしてください。

・34~40 愛着-不安定傾向 かなり強い
・29~33 愛着-不安定傾向 やや強い
・24~28 愛着-不安定傾向 少しあり
・8~23   愛着-不安定傾向 少ない~ない

 

愛着-不安定傾向(MAX 40)

愛着-不安定傾向(MIN 8)

あなたのライン

年代別に表示しています。あなたの年齢に当てはまるところに着目してください。

あなたが所属する群

以下の3群に該当した方は、注意が必要です。

・34~40 愛着-不安定傾向 かなり強い
・29~33 愛着-不安定傾向 やや強い
・24~28 愛着-不安定傾向 少しあり

  • 総合

    順位 都道府県 平均値 回答数
    1 岡山県 39 1
    2 長崎県 34 1
    2 福岡県 34 3
    4 広島県 33 1
    5 宮城県 32.67 3
    6 静岡県 32.3 10
    7 埼玉県 32.25 8
    8 三重県 31 1
    9 福井県 30.5 2
    10 大阪府 30.31 16
    11 山口県 30 2
    11 岐阜県 30 1
    11 大分県 30 2
    14 兵庫県 29.8 5
    15 鹿児島県 29.67 3
    16 和歌山県 29 3
    16 佐賀県 29 1
    18 山梨県 28.67 3
    19 青森県 28.25 4
    20 茨城県 28 2
    21 群馬県 27.33 3
    22 新潟県 27.2 5
    23 山形県 27 1
    23 北海道 27 14
    25 神奈川県 26.91 22
    26 東京都 26.22 23
    27 京都府 26 3
    28 愛知県 25.55 11
    29 福島県 25 2
    30 石川県 24 3
    30 熊本県 24 1
    32 千葉県 23.33 9
    33 長野県 19.67 3
    34 栃木県 19.5 2
    35 岩手県 19 5
    36 富山県 15 1
    37 滋賀県 12 1
    38 愛媛県 10 1
  • 男性

    順位 都道府県 平均値 回答数
    1 岡山県 39 1
    2 新潟県 35 1
    3 長崎県 34 1
    3 静岡県 34 4
    3 青森県 34 1
    3 愛知県 34 1
    7 兵庫県 32 2
    8 千葉県 31 1
    9 東京都 29.57 7
    10 北海道 29.5 2
    11 佐賀県 29 1
    12 埼玉県 28 2
    13 神奈川県 27.33 3
    14 大阪府 24.5 2
    15 群馬県 24 1
    16 栃木県 19.5 2
    17 長野県 17 1
    18 滋賀県 12 1
  • 女性

    順位 都道府県 平均値 回答数
    1 福岡県 34 3
    2 埼玉県 33.67 6
    3 広島県 33 1
    4 宮城県 32.67 3
    5 静岡県 31.17 6
    6 大阪府 31.14 14
    7 三重県 31 1
    8 福井県 30.5 2
    9 大分県 30 2
    9 山口県 30 2
    9 岐阜県 30 1
    12 鹿児島県 29.67 3
    13 群馬県 29 2
    13 和歌山県 29 3
    15 山梨県 28.67 3
    16 兵庫県 28.33 3
    17 茨城県 28 2
    18 山形県 27 1
    19 神奈川県 26.84 19
    20 北海道 26.58 12
    21 青森県 26.33 3
    22 京都府 26 3
    23 新潟県 25.25 4
    24 福島県 25 2
    25 東京都 24.75 16
    26 愛知県 24.33 9
    27 石川県 24 3
    27 熊本県 24 1
    29 千葉県 22.38 8
    30 長野県 21 2
    31 岩手県 19 3
    32 富山県 15 1
    33 愛媛県 10 1

2018年7月より調査開始しています。調査結果は後日アップしていきます。

*長所  

こちらに該当したあなたの愛着-不安定傾向はかなり強いという結果を示しています。愛着が不安定という点は、一般的にあまりポジティブな面とは言いにくいのではないかと思います。しかし愛着-不安定傾向の強い人は、積極的に他者との情緒的な結びつきを大切にされています。初対面などで他者と関係性を構築することが上手い方や他者へ積極的に働きかけて温かい雰囲気を作り出すことが得意な方も少なくありません。このあたりは長所と言えますので、大切にしてみてください。

*注意

愛着-不安定傾向がかなり強い方は、恋人や配偶者、親しい友人など、情緒的につながりのある関係を続けていくことが難しいケースがあります。その他、対人関係でトラブルになってしまうケースや反対に全く他者に近づけないケースなどが見られます。これらは他者との距離感が上手く取れないことに原因があると考えられます。相手に負担となる過大な期待をしてしまうことなどで距離感が上手く取れなくなってしまいます。自分と相手との違いという点を意識することが大切でしょう。

もし長期間にわたって対人関係がうまくいかないことや、気分が落ち込むなどあまりに辛いお気持ちになられている場合は、医療機関などに1度受診されてみるのも良いかもしれません。

 

*長所  

こちらに該当したあなたの愛着-不安定傾向はやや強いという結果を示しています。愛着が不安定という点は、一般的にあまりポジティブな面とは言いにくいのではないかと思います。しかし愛着-不安定傾向の強い人は、積極的に他者との情緒的な結びつきを大切にされています。初対面などで他者と関係性を構築することが上手い方や他者へ積極的に働きかけて温かい雰囲気を作り出すことが得意な方も少なくありません。「人懐っこい人」として生活していくことができる場合があります。

*注意

愛着-不安定傾向がやや強い方は、恋人や配偶者、親しい友人など、情緒的につながりのある関係を続けていくことが難しいケースがあります。その他、対人関係でトラブルになってしまうケースや反対に全く他者に近づけないケースなどが見られます。これらは他者との距離感が上手く取れないことに原因があると考えられます。距離感を取るためには、自分と相手との違いという点を意識することが大切でしょう。あなたが大切だと思う人についての関わり方を時には見直してみることが大切ではないかと考えられます。お互いに負担感のない関係を目指してみてください。

 

*長所

こちらに該当したあなたの愛着-不安定傾向が少しありという結果を示しています。愛着が不安定という点は、一般的にあまりポジティブな面とは言いにくいのではないかと思います。しかしこちらに該当した方は、「少しある」程度です。この程度であれば「人懐っこい人」ともいえる場合も多いでしょう。初対面などで他者と関係性を構築することが上手い方や他者へ積極的に働きかけて温かい雰囲気を作り出すことが得意な方も少なくありません。つまり非常に魅力的な人といえますので、職場やプライベートでも成功できる可能性は多くあると言えるでしょう。

*注意

愛着-不安定傾向が少しある方は、さほど現在問題ないと言えますが、場合によっては恋人や配偶者、親しい友人など、情緒的につながりのある関係を続けていくことが難しいケースがあります。もし現在、大切な対人関係につまづきを感じる場合、これらは他者との距離感が上手く取れないことに原因があるかもしれません。もしよければ少し振り返ってみてください。距離感を取るためには、自分と相手との違いという点を意識することが大切でしょう。お互いに負担感のない関係を目指してみてください。

*長所

こちらに該当したあなたの愛着-不安定傾向が無い、あるいは少ないという結果を示しています。つまり、困った時には適切に他者に助けをもとめたり、お互いを尊重した対人関係を構築できており、安定した他者との情緒的なつながりを持った対人関係を持てていると言えるのではないでしょうか。日常生活での問題意識やトラブルもほとんどないのではないでしょうか。今後も継続していってください。

*注意

こちらに該当した方は、現時点では愛着-不安定傾向が無い、あるいは少ないと言えます。しかし愛着の問題は、重要な他者との関係がうまくいかない時やトラブルが生じた時などに出現する可能性があると言えます。そのような場合には、ご自身で立て直していくことや、そこでも適切に他者に力を借りながら、問題を解決していくことが求められます。そうしたケースに備えて、このコラムを読み、今後の生活に役立ててみてください。

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愛着の種類・特徴は?愛着スタイルを知ろう!

もし愛着障害の疑いがある場合、どのように愛着障害を克服していけばいいのでしょうか。この点についてはまずは自分の状態を理解することから解決が始まります。そこで愛着の種類や特徴を子ども版・大人版に分けてご紹介します。

①子どもは4種類の愛着スタイル

エインズワースという研究者は、赤ちゃんを対象にストレンジ・シチュエーション法で研究を行いました。

ストレンジ・シチュエーション法とは、赤ちゃんがお母さんと過ごしている部屋があります。しばらくしてお母さんだけが退室してもらい、その代わりに知らない人が入室して、赤ちゃんと2人きりになってもらいます。知らない人が退出して、再度その後お母さんに戻ってきてもらった時の赤ちゃんの反応を見るという方法です。

この方法で、子供の愛着の特徴は4種類に分けられています。

・安定型
・回避型
・葛藤型
・無秩序型

それぞれの特徴は以下のようになります。

安定型
お母さんがいなくなると不安に思う。お母さんが返ってくると、素直に喜ぶことができる。あるいは、泣いて寂しさを伝えることができる。

回避型
お母さんがいなくなっても、泣いたりしない。お母さんが戻ってきたあともよそよそしい。

葛藤型
そもそもお母さんとなかなか離れることができない。あるいは、お母さんが戻ってきたあとも、喜びの感情もあるが、怒りの感情などを示すことがある。

無秩序型
赤ちゃんのお母さんに対する態度に一貫性がない。急に怒ったり、泣いたり、寂しさを伝えることもある。

イラスト:ストレンジ・シチュエーション法で赤ちゃんの愛着スタイルを探っている場面

②大人の愛着障害の種類と特徴

大人の愛着障害については、「不安」と「回避」という点に着目します。「不安」が大きい人は、「自分が愛されているのか」「見捨てられるのでは」「拒否されないか」といった心配を持ちやすいタイプです。例えば恋人を束縛するという行動の背景には、こうした不安感の強さに何とか対処しようとして、そばにいてもらうように恋人に働きかけているというのが理由の1つとしてあると思います。

「回避」が大きい人は、他者との間に情緒的な距離を置き、どんなことでも自分一人でやろうとします。簡単にいうと、当たり障りなく人と付き合い、あまり人に心は開かないタイプの人です。その背景として、人は信じられないし、愛せないので、自分だけが頼りだと感じている傾向もあるのではないかと考えられます。ある程度日常生活をそれで何とか過ごしていますが、時々寂しさを感じる人もいます。

この2つの点に着目して、その度合いの強い・弱いで、大人の愛着の種類を4つに分類しています。

大人の愛着障害かも?愛着の種類やパターンをチェックする表それぞれの特徴は以下のようになります。

自律・安定型
不安が少なく、回避もしていない、一番健康なタイプです。困った時は悩みを打ち明けたり、相談をしたりなど他者を信頼して関わることができるし、親密な関係をもつこともできます。自分自身も安定していると言えます。おそらく充実した対人関係を持てていると言えるでしょう。

不安型
不安が大きく、相手にしがみつくタイプです。親密でありたいと強く願っていますが、安心して離れることができないのでしがみついてしまいます。他者からどう評価されるかということがとても気になり、拒否されたり、見捨てられることを過度に心配しています。自分自身も疲れてしまいますし、相手にとっても負担に感じられることがしばしばあります。

拒絶・回避型
不安は低く、他者と距離を置くタイプの人たちです。人のことは信用しておらず、感情表現を抑えて自分を律しようとしています。日常生活では、ある程度適応的に機能することもありますが、親密な関係をプライベートで持つという点に課題を持っていることが多いようです。

恐れ・回避型
不安が高く、他者との関係を回避するタイプの人たちです。「他人は怖い」「きっと嫌われるに違いない」「どうせ人は私を見捨てて去っていくだろう」といったことを予期して、親密な関係を回避します。トラウマなどの傷つき体験を抱えた人などに見られます。あまり親しい関係を持てずに、対人関係が、ストレスとなってしまうことが多いでしょう。

子供と愛着形成

愛着の種類は、子ども・大人いずれも4つに分けられます。愛着障害を改善する方向として好ましいのはいずれも安定型のタイプというのはお分かりいただけましたか。ではこの愛着はどのように形成されていくのでしょうか。

小さい子どもの頃からを思い返すと、親との間で愛着関係が育まれてきました。「わがままを聞いてもらった」「泣いたときにあやしてもらった」などの体験は、まさにそれです。このような体験を通して、幼少期にお母さんと子どもの間での「愛着」が育まれることは、子どもにとって心の支えとなります。つまり愛着体験を積み重ねることで愛着障害は改善していくことができます。

大人の愛着障害に解決策

また子どもの頃に愛着関係が育まれなかった場合でも、親しい友達や恋人ができることや、そこでの関係性のあり方などを試行錯誤することなどで少しずつ愛着障害は改善できることが分かっています。ここで愛着障害をkうぃぜんするヒントを2点ご紹介します。

①限界吟味をしない

愛着関係を他者に求めすぎる
「自分が見捨てられるのではないか」といった強い不安感や、親しい関係になった人に「自分のことをすべてわかってほしい」と思うことなどが特徴としてあげられます。このようなタイプは、重要な他者との関係を壊してしまう可能性があり注意が必要です。このような心理的な特性を限界吟味ということがあります。この人はどこまで愛してくれるのだろう?と考えるあまり、様々な試し行為をしないようにしましょう。

相手も尊重した関係を目指す
「自分のすべてを受け入れてほしい」という人は、相手も尊重した関係を目指す様にしましょう。このようなタイプの方は、自分が求めたものが返ってこないと不安になりやすい傾向があります。あなたの重要な人も、あなたとの関係性を継続できるように努力してくれています。その人が、大切に思ってくれている部分を探し、そこに目を向けていくと良いでしょう。

そして「いなくなるのが不安で仕方がない」という想いを抱くときもあると思います。その時は、少しだけ我慢できるよう努力してみましょう。例えば、相手にしがみつこうとするのではなく、一呼吸ついて別の事に打ち込むなど、自分なりの不安感への対処方法を見つけていってください。そうすると、自分も相手も居心地の良い関係でいられるのと思います。

②適度に甘える

愛着関係を上手く求められない
これは愛着の種類「回避」型に近いタイプです。人間だれしも困ったときには、助けが欲しくなる気持ちがあります。しかしこのようなタイプは「どのように助けを求めていいかわからない」「そもそも他者を信頼することができない」といった気持ちが壁となり、上手く人とつながれません。そのため、職場で仕事を抱え込んでしまったり、仕事がうまくいってもプライベートが充実できない状況があるかもしれません。

普段からのコミュニケーションを大切に
このようなタイプの方は、普段からコミュニケーションを大切にするよう心がけましょう。まずは、あなた自身がいきなり内面的な話をするのではなく、話しやすいところからコミュニケーションをとる等、コミュニケーションの回数を多くしていくのがコツです。

気持ちの面でのコミュニケーションが徐々にできるので、相手に自分の内面を話せるかどうか見極めるのも良いでしょう。限界吟味のように過剰に愛情を求めないのであれば、適度に甘えるのはOkです。悩みを抱え込みすぎず、相手のタイミングも見ながら悩みを相談するなどしましょう。

イラスト:他人に適度に甘え、愛着関係を築ける人

バランスの良い対人関係で愛着形成
当コラムでは愛着障害と愛着形成について解説をしてきました。愛着障害の特徴は極端な対人関係を表現してしまうということです。

自分と相手は違うところもあるけれど、分かち合える部分があったり、一緒に生きていくことができるという面を意識することで、少しずつ気持ちをつなぎ合わせていくことができ愛着形成につなげる事ができます。

他者と愛着形成するのは、とても地道な作業なため、意識はしているものの湧き上がる気持ちを抑えきれずに極端な行動に移ってしまうということがあるかもしれません。時には3歩進んで2歩下がることもあるかもしれませんが、他者とのコミュニケーションでの試行錯誤を通して、粘り強く取り組んでみてください。

バランスの良い対人関係を意識していくことで、愛着の問題の改善や愛着形成を目指してくださいね。

イラスト:バランスの良い対人関係の象徴

専門家の講義を受けたい方へ

今回は、「愛着障害」をテーマにお話しをしてきました。愛着の意味は?愛着障害とは?など愛着について最後までお読みいただき、ありがとうございました!愛着関係も、自分も相手も大切にしたコミュニケーションの1つです。コラムでご紹介した内容が、みなさまの豊かな対人関係につながれば幸いです。

★愛着は、対人関係に欠かせない要素。大人でも練習で愛着形成はできる

*出典・参考文献
・Bowlby, J. (1969), Attachment and loss, Vol. 1: Attachment. New York: Basic Books
・Bowlby, J. (1973). Attachment and loss: Vol. II: Separation, anxiety and anger. New York: Basic Books.
・INGE BRETHERTON(1992) THE ORIGINS OF ATTACHMENT THEORY:JOHN BOWLBY AND MARY AINSWORTH  Developmental Psychology , 28, 759-775.
・上地雄一郎(2015)メンタライジング・アプローチ入門 北大路書房
・中尾達真・加藤和生(2004)” 一般他者” を想定した愛着スタイル尺度の信頼性と妥当性の検討 九州大学心理学研究 5 19-27
・丹羽智美(2005) 青年期における親への愛着と環境移行期における適応過程 パーソナリティ研究 13 156-169
・金政祐司・大坊郁夫(2004)青年期の愛着スタイルが親密な異性関係に及ぼす影響
・融 道男・小見山 実・大久保 善朗・中根 允文・岡崎 祐士 (2005) ICD‐10 精神および行動の障害―臨床記述と診断ガイドライン 医学書院



原因に応じた形成方法で豊かな対人関係を