>
>
>
単純接触効果とは?職場や恋愛で使える心理学

単純接触効果とは?職場や恋愛で使える心理学

みなさんはじめまして!社会心理学の専門家、精神保健福祉士の川島です。私は社会心理学の大学院で、成人のコミュニケーションについて研究をしてきました。本コラムでは「単純接触効果」について解説しています。

目次は以下の通りです。

  • 単純接触効果とは?
  • 好感度を上げるコツ【研究】
  • 営業・ビジネスでの活用例
  • 職場恋愛など3つの活用例
  • まとめ

動画もあります。テキストが良いという方はそのまま飛ばして読み進めてくださいね。

単純接触効果とは?

単純接触効果とは、少ない時間でも会う回数を重ねることで自然と好感度が上がるという理論です。アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが1968年論文にまとめ、広く知られるようになりました。

単純接触効果は、接触が多い人に対して好い印象を持つという、たいへんシンプルな理論ですがさまざまな場面で応用ができます。

たとえば
・職場恋愛を実らせたい
・営業先との商談を成功させたい
・自社の商品を認知させたい
・気になる異性と付き合いたい
などたくさん挙げられます。相手と「頻繁に会う」ということを実践するだけで、好感度を上げ目的達成を目指すことができるとても実用性の高い心理学になります。

見た回数が増える=好感度UP

単純接触効果の理解を深めるために、会う回数と好感度との関係を調べた心理学の研究を見ていきたいと思います。

川上・吉田(2011)は、大学生75名を対象に3D画像で作られたキャラクターにどのようなイメージを持つかを調べました。実験では大学生を2つのグループに分け、キャラクターを見る回数を変えています。具体的には次の通りです。

・キャラクターを何回も見た群
・キャラクターを1回しか見ない群

この2つの群について、一定期間の好感度を比較しました。結果は、キャラクターを見た回数が多い群ほど好感度が高いことが明らかになりました。

2つの群の好感度の結果を詳しく見ていきましょう。

まずは、キャラクターを何回も見た集団の好感度得点です。実験直後より3日後に好感度得点が高くなり、2週間後も維持されるという結果になっています。

キャラクターを何回も見た群の好感度得点の結果何度も見た集団は、好感度が継続するのが特徴的ですね。

つづいて、キャラクターを1回しか見なかった集団の結果を見ていきましょう。実験直後の好感度得点に、大きな差はありませんが、時間とともに好感度が低下する結果が得られました。

キャラクターを1回しか見なかった群の好感度得点

1回しか見なかった集団では、2週間後には好感度得点が0点に近づいています。このように、接触回数が少ないと好感を得るのがとても難しいことが分かります。

時間より回数が重要!営業にも活用できる

単純接触効果での効果を得るには「時間の長さ」より「回数」を重視することがポイントです。

例えば、営業先へ1時間の商談を週1回するより、15分の商談を週4回したほうが単純接触効果を得やすくなります。

最近は営業先とのコミュニケーションが、メールやSNSという企業も増えていますよね。定期的に商品を告知するための宣伝としては効果がありますが、お客様と良好な関係を築いていくには、小まめに顔を合わせることが大切です。

もちろん営業先の相手にもよりますが、単純接触効果を活用した営業訪問なら「近くに寄ったので挨拶だけさせてください」でOK!商談時間の長さより回数を優先してみてくださいね。

単純接触効果は会う回数が重要

単純接触効果-職場恋愛で活用例

単純接触効果は、ビジネスシに限らず日常生活のさまざまな場面で活用できます。

・職場恋愛に活用する場合
「相手の視界に入ろう!」
気になる異性が職場にいるなら、相手と顔を合わせる機会を増やすようにしましょう。相手がいる部署に毎日顔を出したり、相手が居そうな場所に小まめに足を運ぶのもいいでしょう。

まずは相手の視界に入る回数を増やすことで、単純接触効果を得やすくなります。毎日顔を合わせることで、相手にとって「気になる人」になれたら職場恋愛もゴールに近づくと思いますよ。

・飲み会に活用する場合
「まずは顔だけ出そう!」
大切な飲み会だとわかっていても、「話すのが苦手…」と言う理由から、参加しない人も多いようですが、無理に話をする必要はありません。コミュニケーションが苦手であれば、まずは参加して顔だけ見せればOK!何度か顔を出すうちに、互いに愛着がわき仲良くなることができます。

対人場面を避けてばかりいると、良好な人間関係を築くことができないだけでなく、有益な情報からも距離を置いてしまう事にもなりかねません。無理のない範囲で接触回数をふやすことで、対人場面が円滑になりますよ!

・婚活に活用する場合
「会う回数を増やそう!」
婚活は1回のデートで勝負をするより、数回の接触で好感度を上げてから告白した方が、成功率が高くなるでしょう。「何度も誘うのは…」という状況なら、1回目は相手のアルバイト先に顔を出す、2回目はグループの集まりで会う、そして3回目はランチデートという流れもいいかもしれませんね。

会う回数を重ねることで、単純接触効果を得ることができます。時間より回数を優先して、好感をあげていきましょう!

日常生活で意識してみよう!

単純接触効果の理論や研究を交えながら、具体的な活用例を解説してきましたがいかがでしたか。

単純接触効果は、会う回数を重ねることで好感度が上がる理論でしたね。接触時間の長短は影響しないため、顔を合わせる回数を増やすことを意識して活用してみてください。

とてもシンプルな理論ですから、日常生活にも取り入れやすいと思います。ぜひ実践してみてくださいね。

専門家の講義を受けたい方へ

最後に、これまで「単純接触効果」コラムにお付き合いしていただき、ありがとうございました!もっと専門家から直接学びたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション講座への参加をおススメしています。

コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

単純接触効果を高めるコミュニケーション講座

コメント

コメントを残す

コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


ブログ→
YouTube→
Twitter→