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仕事に行きたくない日,ときの対処法,職場うつ

仕事に行きたくない日,ときの対処法,職場うつ

みなさんはじめまして!精神保健福祉士の川島です。私は現在、こちらの初学者向けコミュニケーション講座の講師をしています。コラムを読んで興味を持っていただいたら、是非お待ちしています。

今回は、「仕事にいきたくない」についてお話していきます。目次は以下の通りです。

コラム①では、

  • 心理的な疾病?原因を知ろう
  • 6割の労働者が抱える問題
  • 10年で10倍!うつ病に注意
  • 自殺が社会問題に
  • 診断・チェック
  • 健康的に働く3つの方法

について解説します。コラムは全4回となっています。しっかりとお伝えしたいので全部で8分程度かかります(^^;ちょっと大変ですが。是非お付き合いください。

仕事いきたくないと「心理的な疾病」

仕事いきたくないと毎日がストレスになり、そうした状態を我慢して長引かせると心理的な病気を発症してしまう可能性があります。職業性ストレス反応が起こる要因を分析したものとして、「NIOSHの職業性ストレスモデル」があります。以下の図を見てみましょう。

仕事のストレッサーとは、仕事を行う上でストレス原因のことを指します。仕事で辛い出来事があった時、もちろんストレス反応が起こるのですが、その他にも「個人要因」「仕事外の要因」「緩衝要因」の影響が相まってストレス反応のレベルが決まります。それぞれについて具体的に解説してきましょう。

仕事のストレッサ-・・・セクハラやパワハラ、長時間の残業などで発生するストレス要因です。仕事いきたくない原因の顕在的なものだと言えます。

個人的要因・・・夫婦喧嘩や失恋などの仕事以外の部分で発生するストレス要因です。個人の悩みが晴れない状態では仕事に集中できずに辛くなってしまいます。仕事いきなくない気持ちの潜在的な原因と言えます。

仕事外の要因・・・通勤時間が長い、通勤ラッシュのストレス、友人との喧嘩などの仕事に直結しない状況で発生する要因です。こちらも仕事いきなくない気持ちの潜在的な原因だと言えます。

緩衝要因・・・ストレスを軽減させてくれる要因のこと。悩みを打ち明けられる人や充実した趣味があるなど仕事のストレスのはけ口があるかどうかでストレスレベル変わってきます。

ストレス反応・・・以上の原因が作用しあい、ストレス反応が起こります。睡眠不足になったり、何をするにもやる気が出ない状態になってしまいます。

疾病・・・ストレス反応が慢性化すると、「職場うつ」や「燃え尽き症候群」などの心理的な病気を発症してしまいます。

このように仕事いきなくない状態は、仕事そのものの要因だけではなく、家族や友人との関係や充実した趣味があるかどうかで左右されるのです。そのため、今の仕事いきなくない気持ちの「原因を突き止める」をことが大切です。

ストレス反応が長引くと、精神が不安定な状態になり、さらに仕事いきなくない状態になってしまいます。根性論でもう少し頑張ろうと考えずに、重く受け止めて早めに対処してきたいところです。

6割のビジネスマンは不安を感じている

皆さんお仕事で日に日に疲労が蓄積されていませんか?残業も多く、休憩もなかなか取れずに1日中働きっぱなしという方もいらっしゃるでしょう…。これでは、体の疲れが抜けていきませんし、心にストレスが溜まるいっぽうですね。本当に日々お疲れさまです。

厚生労働省の資料によると、仕事について6割近くの人が強い不安や心理的問題を抱えています。皆さんはいかがでしょうか。

下図のグラフを見てみましょう。最も長いグラフに注目すると「仕事の質・量」がストレスの問題として大きいことが分かります。。ここから仕事上の一番のストレスは十分な仕事ができない、量が多すぎることであると考えられます。

会社から求められる仕事がクリアできれば、達成感やモチベーションも上がりますが、いくらは働いても終わりが見えない状況では大きなストレスとなってしまうようです。また、1つ1つの仕事の質が低いと日々達成感が得られずに、仕事が辛いと感じてしまいます。皆さんの職場はいかがでしょうか?

過去10年で10倍!うつ病は増加傾向

「仕事いきなくない」という気持ちに逆らい続けると、頭痛や腹痛など体調を崩してしまう恐れがあります。そして、さらにこの状態を放置すると、何事にも興味がなくなってしまう、一日中悲しい、つらい気分になるなど、うつ病の症状につながることもあります。

実は、過去10年の間に日本のうつ病の人数は10倍になったという報告があります。少し前の統計データになりますが、厚生労働白書によると2011年では、うつ病の患者が95.8万人でした。およそ10人~15人に1人がうつ病を発症しています。

そのなかでも、職場や仕事上での人間関係やなどが原因で起こるうつ病への対策が重要と考えられています。

仕事が辛いー自殺の問題

もし「仕事いきたくない」という状況が長引いている方はかなり注意が必要です。下記は厚生労働省が発表した資料です(警察庁自殺統計を加工)。

自殺者のうち、労働者全体では7000人近くが自殺をしています。殺人事件が1件でも起きればニュースになりますが、自殺については、もはや数が多すぎてメディアでニュースとして扱われることが少なくなっています。そのため、事件や事故が目立つようになっていますが、実は自殺件数の方が圧倒的に多いのです。

仕事いきたくないなんてのはあたりまえ!というスパルタな考え方をする方もいると思いますが、自殺者がこれだけ多いという点を真剣に受け止めて考えなくてはなりません。

うつ病は他人事ではありません。ストレス過多やうつ病にならないために、心も体も快適に働きたいですね。仕事いきたくない原因を理解し、ネガティブな気持ちへの対処することはとても大切なのです!

3つの解決策で仕事と健康的に向き合う

仕事いきたくない原因には多くの理由が考えられますが、当コラムでは3つの原因とその対策について解説していきます。全部読むのは大変なので、当てはまる項目についてリンク先をチェックしてみてください♪

1:ストレスへの対処法を学ぶ

ストレスコーピングを習得する
臨床心理学ではストレスへうまく対処することを「ストレスコーピング」と呼びます。ストレスコーピングができてないと、メンタルへルスの問題を抱えやすくなります

ストレスに適切な対処を
そこで当コラムでは、ストレス理論に具体的なテクニックをご紹介します。ストレスコーピング力は健康的な心を保ちつつ仕事をする上で重要なものです。ストレスへの適切な対処法を知りたい!という方は、コラム②をご覧ください。

2:良好な人間関係を作ろう

仕事いきたくない原因1位
仕事いきなくないとを感じる原因で最も多いのが「人間関係の問題」です。人間関係がスムーズでなければに「仕事が進みが悪い」「常に緊張している」など様々な悪影響を及ぼしてしまいます。

プラスのストロークを心がける
人間関係を良好にする方法は多種多様なものがありますが、当コラムでは「ストローク」を取り上げます。ストロークとは「人の存在や価値を認めるための言動や働き」の事です。プラスのストロークには人間関係を円滑にするために必須となります。職場の人間関係が険悪だ…と感じている方はコラム③をご覧ください。

3:サポーターを見つけよう

孤独な職場には誰もいきたくない
悩みを相談したり、本音を出せる人が職場にいないと孤独感を感じてしまいます。それによって、ストレスが蓄積し「仕事いきたくない」と考えるようになってしまうのです。家族や友人、身近な人に悩みを打ち明けたり支援サービスを活用する事も大切です。一人で抱え込みすぎると心理的に追い詰められてしまいます。

職場の支援サービスを利用しよう
2015年から企業では仕事でのストレスチェックが義務化されました。社員数の人数など、企業によっての条件がありますが対象となった企業は、社員のうつ病や精神疾患の予防などに力を入れて、社員が心も体も快適に業務に取り組めるように社員の「メンタルヘルス改善」に努めるように国から求められています。

その一環で、保健師や産業医と呼ばれる医者から健康についてのアドバイスを受けたり、臨床心理士などからカウンセリングなどのサービスを受けることができます。このような職場の支援を活用したい!という方はコラム④をチェックしてください。

コミュニケーション講座について♪

コラムは折り返し地点です!ここで少しだけお知らせをさせてください。 私たち臨床心理士・精神保健福祉士は、暖かい人間関係のある社会を創ることを目的として、コミュニケーション講座を開催しています。

心理療法やソーシャルスキルの練習を勉強したい方はぜひお待ちしています。1人で抱え込まずに、専門家やたくさんの仲間と相談しながら進めていくと、心強いと思います。興味がありましたら、こちらのコミュニケーション講座のページを参照ください。お知らせ失礼しました。

 

仕事いきたくない!を克服する

「仕事いきたくない」という気持ちの原因や背景はさまざまなものが挙げられますが、当コラムでは3つの原因「ストレスにうまく対処できない」「人間関係が険悪」「サポーターがいない」の対処法を解説していきます。仕事いきたくない気持ちを克服して、軽やかに通勤できるように心や環境を整えていきましょう!

次回は、「適切なストレスコーピング」についてお話します。お楽しみに!(もう少し下に次のコラムボタンがあります)

★仕事いきたくない時は、人間関係を改善すべし!
社会人講座

助け合い掲示板

1件のコメント

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    • ひかり
    • 2019年5月16日 3:23 PM

    私は仕事の行きたくない理由はなんだろう?
    と自分自身でも原因が分からないまま両親から言われた
    (仕事=辛いのは当たり前だと思いなさい)この言葉が正しいと思って、
    辛いけど頑張らないといけない、転職しても辛いに決まっている、
    天職、遣り甲斐がある、仕事が楽しい、そんなことを思える人生なんて自分にはこない、
    なぜなら(仕事=辛いのは当たり前だと思って生きていきなさい)
    (とにかく頑張りなさい)この言葉しか返ってこなかったから。
    しかし、このままでは自分は精神的な病気になってしまうかもしれない。
    そうなる前に転職して、天職、遣り甲斐、仕事が楽しい、そう思える仕事を探そうと
    心からそう思いました。

    ちなみに私の仕事行きたくない深刻度は31点でした。

    返信する

コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典
「平成24年度「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」まとめ」厚生労働白書 厚生労働省(2013)

職業性ストレス簡易調査票を用いたストレスの現状把握のためのマニュアル―より効果的な職場環境等の改善対策のためにー

職場におけるメンタルヘルス対策の推進について
平成29年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概況 厚生労働省
平成29年中における自殺の状況 資料 警察庁
原谷(1998)第8回NIOSH職業性ストレス調査票 産衛誌 40巻,1998