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別れの辛い気持ちを乗り越える方法

別れる理由やタイミング!別れの言葉を心理学的に解説①

はじめまして!学校心理士・応用心理士の栗本、精神保健福祉士の川島です。私たちは現在、こちらの初学者向けコミュニケーション講座の講師をしています。コラムを読んで興味を持っていただいたら、是非お待ちしています。

今回は「別れる」についてお話していきます。目次は以下の通りです。

  • 別れる理由ランキング
  • 時期やタイミング
  • クッション言葉で十分

別れる理由ランキング

まずはどんな理由で別れる人が多いのかを見ていきましょう。一般論としては「価値観の違い」が大きいようです。牧野ら(2003)では、短大生・大学生の344名の男女を対象に、質問紙を用いて調査を行いました。内容としては、「別れようと思った最大の理由は何か」などの質問に回答してもらいました。その結果が以下のグラフです。

まずは男性から見ていきましょう。最も別れる理由として多かったのは、「価値観」であることがわかります。やはり信念や大切にしたいもののすれ違いが別れのきっかけとなることが多いのですね。

2位は「他に好きな人」、3位は「相手の浮気」となっています。つまり、価値観の違いを除けば、パートナー以外の第三者の存在によって別れることが多いと言えます。

続いて女性を見ていきましょう。男性と同じように「価値観」のグラフがもっとも伸びていますね。2位は「相手を嫌い」、3位は「性格」という結果になっています。女性は相手の問題が理由で分かれることが多いようです。ただ、4位には「他に好きな人」がランクインしているので、その点は考慮しておく必要があるでしょう。

このように、男女ともに別れる理由として一般的には、相手とウマが合わなかったり、別の人を好きになってしまったといった状況が多いことが推察されます。

時期やタイミングは春が多い?

別れる理由は価値観の違いが大きいのですが、では具体的にはどのタイミングで別れる事を切り出す人が多いのでしょうか。牧野ら(2003)の同研究では、質問紙を用いて「別れを切り出した月」についても参加者に回答してもらいました。その結果が以下の図となります。

別れる理由 月別

このように、男性は3月、女性は4月にグラフが最も高くなっていることがわかります。つまり春に別れる事を切り出すケースが多いと言えそうです。出会いと別れの季節という言葉は恋愛にも当てはまるのかもしれませんね。

女性は8月〜10月にかけても上昇傾向にありますが、11月.12月は男女ともにグラフが低い位置で推移しています。冬はクリスマスなどの大きなイベントがあるため別れる事を切り出すタイミングとしては不適合に感じる人が多いのかもしれません。

前置きはクッション言葉だけで十分

それでは具体的にどのような「伝え方」すれば円満に別れることが出来るのでしょうか。実は別れることを切り出す際には、「結論」をズバッと言ってしまった方が好印象であることが分かっています。

Alanら(2017)では、145名の参加者を対象に、社会的な関係の破局などの様々な「悪い知らせ」を伝えました。その後、「悪い知らせを聞く際にもっとも重要だと思うこと」を書き出してもらったのです。その結果、一番多かった回答は、

 「明快さ」と「直接さ」 

でした。一方で、「思いやりがあること」や「理にかなっていること」などの回答は多くありませんでした。つまり、自分にとって不都合な情報を受け取る際は、直接的にズバッと言われるのがベストということですね。

特に、別れる事を切り出す場合は、相手を納得させよう理詰めで考えてしまいがちですが、実際には2〜3秒程度の「クッション言葉」があれば充分であることがわかっています。

研究を行ったAlanによるとパートナーに対して、突然「君と別れる」と伝えるのは問題があると言います。その前に、「ちょっと話しがあるんだけど…」といったわずかな前置きがあるだけで印象が変わってくるそうです。

このように別れる理由を回りくどく伝えるよりも、クッション言葉を入れて単刀直入に伝えた方が、円満に別れることができるのです。

辛い別れの気持ちを乗り越えよう!

別れと感じているということは、なんらかの理由があるはずです。今回ご紹介した研究では、「価値観の違い」が最も多かったですが、自分自身の状況を踏まえて考えてみてくださいね。

また、別れる理由があったとしても、「こんなことを相手に伝えたら傷つけてしまう・・・」と考えることで理由が見えなくなっている可能性もあります。まずは、別れる理由ランキングを参考にして、自分に当てはまるものを探してみてください。

次回は、相手を「傷つけない伝え方」についてご紹介します。お楽しみに!

★別れる理由は「価値観の違い」が多い!
人間関係講座

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
牧野・井原(2003)恋愛関係における別れに関する研究(1) ― 別れの主導権と別れの季節の探求 ― 高松大学紀要,41.87~105
Alan Manning, Nicole Amare.Bad news first: How optimal directness depends on what is negated. Professional Communication Conference (ProComm), 2017 IEEE International, 2017; DOI: 10.1109/IPCC.2017.8013959