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専門性をアピールする方法

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専門性をアピールする方法

皆さんこんにちは。現役経営者,公認心理師の川島達史です。私は現在こちらの初学者向けコミュニケーション講座の講師をしています。今回のご相談は「専門性をアピールしたい」です。

専門性アピール

相談者
35歳 男性 営業職

お悩みの内容
私は現在、医療機器メーカーの営業担当として働いています。今度プレゼンテーションがあり、自分の専門性をしっかりアピールしたいと考えています。

確かにプレゼンテーションでは、専門性の有無によって説得力が大幅に変わってしまいます。しっかり専門性が伝えられるように当コラムで事前準備しておきましょう!参考になりそうなものがありましたら活用してみてください。

専門性アピールの効果

専門性をアピールすると説得力が上がることが分かっています。

説得力の1位は専門性

Wilsonら(1993)は「説得力」に関する114の研究を調査し、専門性の予測率は15.5%であると結論付けました。ちなみに2位が「類似性」であり、予測率は8.6%と専門性の半分ぐらいまで開きが出ました。専門性をアピールすることは説得力に、抜群の効果になることがわかります。

専門性円グラフ

購買率が上昇する

心理学者のWoodsideら(1974)は専門性が購買率にどれだけ影響するかを調べています。研究では、女性の販売員が架空のテープクリーナーを売るのですが、この時以下の2つの条件で購買率を比較をしました。

1.専門性がある話し方をさせる
2.専門性がない話し方をさせる

専門性を感じさせる条件では、あえて専門用語や難しい言い回しを多用してもらいました。その結果、専門性を感じさせる条件の方が、感じさせない条件よりも3倍も購買率が高かったのです。専門家であることをアピールできれば、プレゼンの信頼度が全く違ったものになるのです。

 

専門性をアピールする方法

ここからは専門性をアピールするための7つの方法を解説します。

①過去の時間を活かす
②リフレーミングで専門性を発掘
③キャッチコピーを作る
④キャッチコピーを使わける
⑤冒頭に専門性を伝える
⑥未来にかけて専門性を作る
⑦引用をする

ご自身でも活かせそうなものを組み合わせてご活用ください。

 

①過去の時間を活かす

「専門性なんてないよ…」と感じる方も多いと思いますが、実はこれまでの人生を振り返れば誰でも持っているものです。例えば以下のような例が挙げられます。

格安PCを探せる
→PC選定専門家

猫を10年飼っていた
→猫専門家

ドラクエを5回クリアした
→ドラクエ専門家

人間は24時間何らかの活動をしているはずです。そしてその活動はみんな同じことをしているわけではなく、それぞれ別の活動をしているのです。ゲーム、読書、勉強、それぞれ自分がかけた時間は専門性に結びついているはずです。自分の人生を過去から掘り起こしていくのが1つ目の方法です。

②リフレーミングで専門性を発掘

自分の専門性を見つけるためには、リフレーミングの視点を持つことも大事です。リフレーミングとは、物の見方を捉えなおすこと、別の角度から見直すことを意味します。リフレーミング力がつくと、弱みを専門性にしてしまうという逆転の発想につながります。

例えば、私は引きこもりをしていた時期があるのですが、だからこそコミュニケーションの研究に没頭することができました。その他の例としては以下の実例が挙げられます

学生時代ニキビが多かった
→薬の研究をして薬剤師になった

うつ病で闘病した経験がある
→うつ病について専門的な発信をするユーチューバーになる

就職活動で100社落ちて合格
→弱者向けの就活コンサルタントになる

このように専門性は発想の転換で見つかることもあります。リフレーミング力をつけたい方は以下のコラムを参考にしてみてください。

リフレーミング力をつける

 

③キャッチコピーを作る

専門性が見つかったら、次にキャチコピーを作ります。私は仕事柄名刺交換をよくしますが、すごくもったいないなと感じることが多いです。例えば以下のようなキャッチコピーはおすすめできません。

営業担当 山田太郎
販売員  鈴木花子
課長   橋本次郎

こんな感じの名刺をもらっても印象にも記憶にも残りません。いった何をしている人なのかわからないのです。一方で以下のようなキャッチコピーはわかりやすいです。

上級WEB解析士     山田太郎
果物検定1級        鈴木花子
インド貿易スペシャリスト 橋本次郎

このように自分の強みをキャッチコピーにしておくことをオススメします。

 

④キャッチコピーを使い分ける

キャッチコピーはビジネスの場面に応じて使わけることをおすすめします。私自身は名刺を3種類作っています。

公認心理師 精神保健福祉士 川島達史

これはメンタルヘルス系のご依頼を頂いたときに使っています。

ソーシャルスキル研究家  川島達史

私は大学院でソーシャルスキルという分野の研究をしていました。ソーシャルスキルとは社交性を意味します。社交性を高める分野についてはこの肩書をつかうこともあります。

代表取締役 川島達史

銀行の方とお話をするときはこちらの使っています。お金の話をするときは、この名刺を使うことで権利関係がわかるからです。

このように、あなたが販売したい人、説得したい人に応じて、専門性の見せ方を柔軟に変化させることを心がけましょう。

 

⑤冒頭に専門性を伝える

本格的にプレゼンをする時、商談をするときは、最初に専門性をアピールすることが大事です。具体的に私の例を使って考えていきたいと思います。

私の専門分野は成人のコミュニケーションです。大学院では成人の会話の原理を研究してきました。現在国家資格である公認心理師、精神保健福祉士を保有して、コミュニケーション講座の講師として活動をしています。出版書籍が大学試験に採用されたこともあります。

こんな形で、まずはあなたの専門性や実績をしっかりとアピールしていくと良いでしょう。ちなみに大学試験に採用された話は本当です笑。

⑥未来にかけて専門性を作る

いつの時代も専門性がある方は重宝されます。専門家と言えるようになるには、一般的に3,000~5,000時間が目安と言われています。これだけの時間があると、医者、弁護士、会計士になることができます。

またこれ以外でも、世の中には様々な分野あり、それぞれのエキスパートがいます。それぞれの分野のエキスパートになると大概の場合は、そこには仕事が生まれます。是非ご自身の人生と向き合い、これだ!と思う分野を見つけ、たくさん勉強して専門性を身に着けていきましょう。

⑦引用をする

ここまで紹介したように自分自身で専門性を作るのは現実的にとても時間がかかるものです。この点をショートカットしたい場合は、専門家の論文、意見を引用してしまうというやり方もあります。

引用をする際のコツとしては、権威のある学者の論文や意見を引用する、公的機関の統計を引用するなどがあげられます。引用は自分の専門性を補完する重要な技術なので、信頼性のある情報をたくさん学んでいきましょう。

 

説得力は伝え方・話し方をアップさせる

まとめ

私自身、24歳の頃に独立し、コミュニケーションの専門家として16年活動をしてきました。独立した当初は、不勉強で、とてもではないのですが専門家と言えませんでした。

それでも毎日コツコツ勉強を重ね、国家資格を取得し、大学院で研究をして、30歳の頃あたりに自分でも専門家として自覚できる感覚が出てきました。1本筋が通ると仕事をする上ですごくやりやすく、たくさんの依頼を頂けるようになりました。

皆さんがご自身の専門性を見つけ、自信をもって仕事をされることを切に願っています!

 

講座のお知らせ

もし公認心理師,精神保健福祉士など専門家の元でしっかり心理学を学習したい方場合は、私たちが開催しているコミュニケーション講座をオススメしています。講座では

・アサーティブコミュニケーション
・傾聴力をつける練習
・共感力トレーニング
・暖かい人間関係を築くコツ

など練習していきます。興味がある方はお知らせをクリックして頂けると幸いです。ぜひお待ちしています。

人間関係講座

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科 修了

取材執筆活動など

  • NHKあさイチ出演
  • NHK天才テレビ君出演
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」


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元専修大学教授 長田洋和

名前

長田洋和


経歴

  • 元専修大学人間科学部教授
  • 東京大学 博士 (保健学) 取得
  • 臨床心理士
  • 精神保健福祉士

取材執筆活動など

  • 知的能力障害. 精神科臨床評価マニュアル
  • うつ病と予防学的介入プログラム
  • 日本版CU特性スクリーニング尺度開発

臨床心理士 亀井幹子

名前

亀井幹子


経歴

  • 臨床心理士
  • 公認心理師
  • 早稲田大学大学院人間科学研究科 修了
  • 精神科クリニック勤務

取材執筆活動など

  • メディア・研究活動
  • NHK偉人達の健康診断出演
  • マインドフルネスと不眠症状の関連

*出典・参考文献
Wilson, E. J., & Sherrell, D. L. (1993). Source effects in communication and persuasion research: A meta-analysis of effect size. Journal of the Academy of Marketing Science, 21(2), 101–112.

Arch G. Woodside and J. William Davenport, Jr.(1974) The Effect of Salesman Similarity and Expertise on Consumer Purchasing Behavior Journal of Marketing Research Vol. 11, No. 2 , pp. 198-202 (5 pages) Published By: Sage Publications, Inc.