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空気が読めない・KYな人の特徴と解決策

空気が読めない


空気が読めない人・KYな人の特徴と解決策-臨床心理士が専門解説①

「空気が読めない」を専門家が解説

みなさんはじめまして!臨床心理士の兵働です。私は心理系の大学院を卒業し、現在では臨床心理士として精神疾患を抱える方へのカウンセリングや研修を行っています。

当コラムは「空気が読めない」をテーマに専門家が解説をしています。全部で5コラムあります。しっかりとお伝えしたいので全部で8分程度かかります(^^;ちょっと大変ですが。是非お付き合いください。

空気が読めないを解説

空気が読めない人は嫌われる?

あなたは「KY」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?これは「K(空気が)Y(読めない)」という略語であり、近年職場や学校などで広まった言葉です。流行語ともいえるでしょう。

・周りは笑っているけど、私は面白くない
・急に相手が怒りはじめた
・言わなくてもわかるでしょ?と怒られる
・相手の感情がわからない
・時間感覚を忘れて一方的に話してしまう
もし「上記に当てはまるものが多い・・・」と感じる場合は方は当コラムをお勧めします。

空気が読めない人の心理

空気が読めないとは何か?

空気が読めないといいますが、そもそも「空気」とは何を意味するのでしょうか?明確な定義はありませんが、コミュニケーション論的に解釈すると、「非言語コミュニケーション」が多くを占めていると考えられます。言語コミュニケーションは、言葉そのものです。今この文字を読んでいる行動も言語コミュニケーションに当てはまります。

これに対して非言語コミュニケーションとは、表情、声の抑揚(パラ言語と言います)、身振り手振り、姿勢などを意味します。空気が読めない方は、この非言語コミュニケーションが苦手な傾向にあります。例えば、悩みを誰かに相談したいとします。友人に「今日夜電話していい?」と言ったとします。この時、友人が下記のような表情で「いいよ・・・」と言ったとします。

ここが日本人のわかりにくいところなのですが、「言葉ではOK」を出しつつ「非言語ではNO」を表現しています。そして、言語をそのまま真に受けて、今日電話で長々と悩みの相談をしてしまうと、空気が読めないといわれてしまうのです。上記の図を見ると、眉毛が下がって、口がへの字になっていますね。身振りもわかりやすく指を合わせて動揺しているのがわかります。

言葉上では「いいよ・・・」とYESを出しても
非言語で「(ダメだよ)」とNOサインを出しています

どちらかというと非言語を優先してNOを悟り、電話をしないのが空気を読むという態度になるのです。

空気の読み取りと脳の関係

京都大学の中村教授は「非言語コミュニケーションの脳内機能メカニズム」において、fMRIを使用して、表情の読み取りと脳の活動領域を調査しました。実験の結果、右大脳半球の下前頭(かぜんとう)皮質に強い活動が見られることがわかりました。

下前頭回は「ミラーニューロン」と命名されたニューロン群があるとされていて、情動の共感にかかわるという説があります。空気が読めない傾向にある方は、下前頭回がうまく運動していない可能性もあります。この意味で私たちの空気を読む能力はある程度、先天的な影響もあると考えられています。

ただし、脳の一部がうまく運動していないとしても、大概は他の部分補うことができます。私たちの体には個性があるように、脳にも個性があります。平均的な脳の持ち主は稀で多かれ少なかれ皆デコボコの特徴を持った脳をしているものです。特に空気が読めない方はその代わり特殊な能力を持っていることも結構あります。そういった長所も活かしつつ現実社会でうまくやっていけるようになるのが大事だといえます。

簡易診断!空気が読めない人?

皆さんは「セルフモニタリング」という言葉を聞いたことがありますか?心理学の専門用語のため、あまり聞き馴染みのない言葉かもしれません。セルフモニタリングとは、対人コミュニケーションの場面で状況に合わせて行動を変える力と言われています。つまり、空気を読むために欠かせない能力です。

ここでは、このセルフモニタリング力を知る方法の一つとして「セルフモニタリングテスト」をやってみましょう。次の各質問について、最も当てはまるものを一つ選んでください。回答が終わったらすべての項目の得点を合計してくださいね。

セフルモニタリング診断

セフルモニタリング診断の解説

定期的にチェックしてみよう

結果はいかがでしたか?結果を受けて一喜一憂する方も多いと思いますが、このテストはあくまで「今」のセルフモニタリング力の程度を把握するためのものです。時間が経って仕事やサークルで自分を取り巻く状況や環境が変われば、この結果も変化していきます。

できれば月に一度ほどセルフモニタリングを行い、自分を見つめ直しましょう。自分の状態を知ることで、対処できるようになります。

空気が読めない原因と解決策

空気が読めない原因・解決策

ここでは、空気が読めない原因と解決策について考えていきましょう。空気が読めない原因と解決策は、大きく分けると3つあります。全部読むのは大変なので、当てはまる項目についてリンク先をチェックしてみてくださいね♪

①非言語力をつけよう

相手の表情を見ていない
空気が読めない人の多くは、自分の世界観を優先して、相手の表情や声の抑揚に注目をしていないという特徴を持っています。そのため、周囲の人がどのように感じているのか、どのように思っているのかについて無頓着で相手を傷付けてしまうこともあります。

相手の立場で考えよう
まずは、相手の非言語に注目することが第一歩です。普段相手の表情や声の抑揚に注目していない・・・と感じる方は、コラム②をチェックしてくださいね。

②簡単!1つの傾聴スキルで6割解決

傾聴スキルが不足している
空気が読めない人は、特定の興味に偏りがちで、好きな話題以外では黙ってしまい、一端自分の好きな話題になると一方的に話し続けてしまううことがあります。興味を持つことは素晴らしいことですし、楽しくお話できるのは素晴らしいことです。ただし話すだけでは、円滑なコミュニケーションが成立しません。

聴く姿勢を持とう!
解決策としては、傾聴スキルを身に着ける必要があります。傾聴は奥が深いのですが、特に超重要なスキルがあります。それは「オウム返し」です。これを理解できれば、空気を読まない発言を、かなり抑えることができます。うまく相手の話を聞けない・・・傾聴スキルを身に着けたい…という方は、コラム③をチェックしてみてください。

③適切な専門機関を訪ねる

発達障害の可能性も
空気が読めない人の特徴は、発達障害の特徴と類似する点がいくつかあります。例えば、思ったことをすぐに口走ってしまう点は発達障害のADHDの特徴と似ており、一方的に自分の興味のある話を一方的に続けてしまう点は発達障害の自閉症スペクトラムの特徴に似ているところがあります。このように、空気が読めない人の背景には発達障害の可能性も考えられます。

可能性の1つとして考えよう
しかし、特徴が似ているからといって発達障害と決めつけはしないでくださいね。あくまで可能性の1つです。もし、まずは発達障害を理解してみたい…と思う方はコラム④も参考になさってください。

空気が読めない人の解決策

空気が読めないを改善する

このように「他者視点に立てない」「傾聴スキル不足」「発達障害の可能性」が空気が読めない原因と考えられます。「空気が読めない人」が急に「空気が読める人」になれる魔法のようなものはありません。しかし、空気を読むコツはいくつかありますので、身に着けていくことで少しずつ空気が読める人に近づいて行きましょう!

次回は、空気が読めない原因の対処法の1つ目「非言語力をつける」を紹介します。お楽しみに!(もう少し下に次のコラムボタンがあります)

★まずは今の自分を診断!3つの解決策で空気が読めないを改善しよう
人間関係講座

非言語コミュニケーションの 脳内機能メカニズム 「協調と制御」領域 中村 克樹



3つの解決策で改善しよう