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生理的に無理な異性の特徴!男性や上司に要注意

生理的に無理な異性の特徴!男性や上司に要注意

みなさんはじめまして!精神保健福祉士の川島です。現在、精神疾患を抱える方へのカウンセリングや心理学の講義を行っています。当コラムは「生理的に無理」をテーマに専門家が解説をしています。

こちらの内容を解説しています。

  • 生理的に無理とは
  • メカニズム
  • おじさんが嫌われる理由
  • 自分が好きだと相手を好きに

しっかりとお伝えしたいので全部で8分程度かかります(^^;ちょっと大変ですが。是非お付き合いください。

生理的に無理とは

皆さんは生理的に無理な相手はいますか?やはり人間ですので、どうしても受け入れがたい人があるのは特別なことではありません。ただ、なぜその人が生理的に無理なのか、言語的に説明するのは難しいでしょう。

レイチェル・ハーツ(2012)『あなたはなぜ「嫌悪感」を抱くのか』原書房では、生理的に無理に近い嫌悪感について解説されています。嫌悪感という感情は以下の2つ分けられます。

1.身体についての嫌悪感
食べ物や飲み物、排せつ物や体液などが身体について嫌悪感の主な例です。体液や排せつ物は、「体外に出たもの・他人のもの」を知覚すると生理に無理と感じる傾向が特徴があります。他にも、人の外見が極端にゆがめられている、欠損があるケースも該当し、身体の部位の奇形、外見がひどく醜い者、極度の肥満もしくは、痩せこけた人に対して生理的に無理と感じます。

こうした反応はすべて感覚を通じて起こります。クサッた匂いや味、汚れた見た目、ヌメヌメとした触感、ギィーという音などすべて嫌悪感を想起させます

2.道徳についての嫌悪感
人は道徳的ルールを無視する人に対しても生理的に無理と感じます。例えば、裕福な政治家が多大なる税金を、キャバクラ代として着服していた場合、生理的に無理と感じます。また、30代になっても引きニートでお母さんが作ってくれた料理を食べ、だらだら生活している人も同様です。他にも公共の場で屁をこいたり、奇声を上げる人なども道徳を侵害していると見なされ、不愉快な気分にさせます。

この2つは必ずしもどちらかに一方に当てはまるわけではなく、2つとも該当する嫌悪対象も存在します。「生理的に無理」とは、身体的・道徳的の様々な誘因から引き起こされる感情なのです。

人が獣に見える時

生理的に無理と感じるメカニズムとして、最も大きな要因は「人間は動物」であることをイメージさせるからです。人間が理性を失い、動物のようにところか構わず放尿したり、駅のホームで全裸で抱き合ったり、よだれを垂らしていたらどうでしょうか。おそらく、生理的に無理と感じる人がほとんどだと思います。

つまり「時・場所・場合」で人間らしい行動が取れているか?という点が重要になります。誤ったタイミングで本能的な行動を取ると、人間の動物的な側面が表れてしまいます。この人間の動物性は、自分たちはコオロギや鳥、魚と大差なく、いつかは儚く死んでしまうことをイメージさせます。人間は死体や墓場にも嫌悪感を持ち、それには人間の動物的な側面を想像させることが関係しています。

この時、意欲や感情など本能をつかさどる脳の大脳基底核(だいのうきていかく)が活性化されます。実際に、健常者にスコポラミンという大脳基底核の働きをブロックする薬を投与すると、嫌悪感情を理解する能力が大きくに低下することが分かっています。つまり、生理に無理とは、人間のもっとも原始的な反応なのです。

父親の年齢に近い「男性」は嫌われる!?

近年の切ない研究によれば、「父親の年齢に近い男性」は生理的に無理と思われる傾向にあるようです。身近な人で言えば、中高年の上司が圧倒的に多いでしょう。つまり、上司の方はよりいっそう身だしなみや振る舞いに力を入れる必要があるかもしれません。

生理的に無理に近い研究として、羽成(2012)は青年期の両親に対する嫌悪感を調べています。実験では、大学生275名を対象に質問紙を用いて、「父親」「母親」「父親に近い年齢の知人男性」「自分に近い年齢の知人男性」に対する回避傾向の程度をメインに測定しました。

「父親に近い年齢の知人男性」「自分に近い年齢の知人男性」については、それぞれ思い当る人をひとりだけイメージさせ、その人のイニシャルと関係(例:バイト先の上司、大学のサークル仲間)を質問紙に記入してもらいました。

質問紙の内容としては以下の状況に対して、どの程度それを嫌だと感じるか、 3段階 (そう思う、どちらかと言えばそう思う、そう思わない)で回答してもらい、測定しました。

(1) その人が使った後のトイレを使用すること
(2) その人が入った後のお風呂(湯船)に入ること
(3) 自分の服とその人の服を一緒に洗濯すること
(4) その人と一緒の鍋をつつくこと
(5) その人から触れられること
(6) その人と同じコップ(洗ってあるもの)で飲み物を飲むこと
(7) その人と 2人で外食に出かけること
(8) その人と並んで外を歩くこと

その結果が下記のグラフです。以下のグラフの数値は8項目の合計値となります。

 

生理的に無理

まず女性では、「父親に近い年齢の男性に対して最も嫌悪感を感じる」という結果となっています。おじさんには切ない結果となっていますね。。見ず知らずのおじさんは第一印象で「生理に無理」と思われる可能性が高いようです。父親と自分の年齢に近い男性は、ほぼ僅差という感じです。

続いて男性の場合は、やはり「父親に近い年齢の男性のグラフ」がもっとも伸びています。おじさんは男女ともに嫌われるやすいというわけですね。。女性と違う点は母親が自分に近い年齢の男性よりも、嫌悪感が高いことです。

男性は友達同士でいる時のほうがストレスを感じない傾向があります。このように、父親に近い年齢の男性と生活をともにしたり、一緒に出かけることは「生理的に無理」と答える人が多いようです。

男性は異性に「生理的に無理」と思われがち

生理的に無理と思われる人は、おじさんだけに留まりません。羽成(2009)では、異性との対人場面における男女ごとの嫌悪感情について調査が行われています。大学生228名を対象にHaidt,et al(1994)の嫌悪感尺度(診断テスト)を日本語訳したものに回答してもらいました。その結果が以下の図です。

上記のグラフのように、特に男女差が大きいのは迷信で、女性は男性の誤った信仰が生理的に無理な傾向があるようです。次に、排出が男女差が大きいですね。すべてのカテゴリーに共通していることは、女性の方が異性に対して生理的に無理と感じやすいということです。

自分を肯定すると他人が好きに

生理的に無理な人が多すぎる!という人は、相手のネガティブな面ばかりに注目している可能性があります。その結果、人間関係に充実感が持てず、行きすぎると自分自身も嫌いになってしまいます。実際に「自己肯定感」上げることで、他人を好きになれることが分かっています。

細田ら(2009)は中学生305名を対象に「自己肯定感」と「他者肯定感」の関連を調べました。その結果が以下の図です。

自己肯定感と他者肯定感が「正の相関」を示していることがわかります。つまり、自分を肯定するほど、相手を生理的に無理と感じる傾向が少なくなると考えられます。自分を肯定する意識を持つことで許容範囲を広げて人間関係を円滑にできるといいですね。

「生理的に無理」は本能

生理的に無理という感情は、人間の社会性から生まれる本能的に反応なため、根絶することはできません。生理的に無理と思われないためには、身だしなみに清潔感を出すこと、きれいな食べ方を心がけるなどのマナーを守ることが大切です。

また、自己肯定感を高めることで生理的に無理と感じる傾向を和らげることができます。自分を認めることで、相手を許せる心の余裕が生まれます。ご紹介したポイントを抑えて、生理的に無理と感じる自分と上手く付き合っていきましょう。

専門家の講義を受けたい方へ

最後に、これまで「生理的に無理」コラムにお付き合いしていただき、本当にありがとうございました!自己肯定感を高めることから始めて、生理的に無理を和らげてくださいね。

そして、専門家から直接学びたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション講座への参加をおススメしています。コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

★生理的に無理は人間の当たり前の反応!自己肯定感を高めよう
人間関係講座

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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出典・参考文献
・羽成,河野,伊藤,角田(2014)青年期の女性の父親に対する回避傾向 文化情報学部紀要,第 14巻
・羽成,河野,伊藤(2009)対人認知における嫌悪感情の分析椙山 女学園大学 文化情報学部紀要 9 (1), 59-65
・レイチェル・ハーツ(2012)あなたはなぜ「嫌悪感」をいだくのか 原書房