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話し方教室の比較法

話し方教室,評判


話し方教室の類型!タイプ別の内容と見分け方①

はじめまして!コミュニケーション講座を開催している川島です。

私はコミュニケーションの研究をするために、大学院に通い、精神保健福祉士として、話し方教室の講師として12年活動してきました。修業時代は業界研究のため300万円近く使って様々な講座に参加してきました。自分で言うのもなんですが、多分話し方教室の、表と裏を日本一知り尽くしていると考えています。

講師業をしていると、生徒さんに他の教室を受けることをよく相談されます。

「先生!こんな教室があったのですが
    行ったほうがいいでしょうか?」

「この前、30万円のセミナーがあったのですが
    効果がありますか?」

「キャリアカウンセリングを
   専門的に勉強できるところ知っていますか?」

 

という感じです。このページを見ている皆さんはどの教室に通おうかな?と考えているかもしれません。教室選びの際に、是非参考にしてみてください。

話し方教室の3つの類型 ①実践系講座

話し方教室は様々なものがありますが、基本的には以下の3つに分類できます。

1.実践分野から派生した講座
2.学術系から派生した講座
3.資格商法・マルチ・宗教系講座

まずは1の実践分野についての講座を詳しく説明します。実践分野から派生した講座とは、元カリスマ営業マン、アナウンサーなど、その道で一定の結果を残した方が主催している講座です。実践分野の講座はさらにいくつかのパターンに分けられます。

・スピーチ あがり症改善系
結婚式の司会などをされていた方が多いです。10人前後で開催されることが多く、人前で話すことを練習する講座さんが多いですね。年齢層は高齢の先生が多いです。

・話し方教室系
スピーチ系の講座に近いですが、会話の練習等も行います。学術的な根拠はない講座が多いですが、パワフルな先生が多い印象を受けます。元気をもらうには良いですね。

・マナー系(キラキラ女子系)
元CA、元アナウンサーなどきらびやかな業界で活躍された方が開催する講座が多いです。私は勝手にキラキラ女子系と呼んでいます。お辞儀の各度、笑顔など、非言語的要素を鍛えるメニューを重視しています。

・ボイトレ系
声の印象をよくすることを目指した講座さん。元ミュージシャンなどが先生になることが多いです。専門外なので詳しくは解説できないですが、吃音などには対処していないことが多いので注意が必要です。

・営業・説得系
元カリスマ営業マンなどが開催するイケイケの話し方教室です。成功するぞ!とギラギラした方が多いですね。キラキラ女子系の男子バージョンというイメージもあります。高額なセミナーが多く、初回無料!という広告を見て、行ってみると30万円以上する講座をその場で契約させるなどなかなかアグレッシブな教室が散見されます。

実践系の話し方教室の長所と短所は以下のように整理できます。

・長所

目的が合致すれば効果が得られるかも
実践分野で成果を出した先生が一定数いる
伝え方が優れている わかりやすい
実践練習は多い

・注意

経験則で勉強不足の先生が多い
講師の質がピンキリ
学術書などは読んでいない先生が多い
高額な講座が比較的多い

実践系の話し方教室は、細かい理論的な背景はほぼありません。実践から生み出されたノウハウのみ吸収するイメージだとわりと受ける価値があると考えています。

②学術系の講座

繰り返しになりますが、話し方教室は以下の3つに分類されます。

1.実践分野から派生した講座
2.学術系から派生した講座
3.資格商法・マルチ・宗教系・ボッタクリ系講座

次に学術系から派生した講座をお伝えします。コミュニケーションは「心理的な側面、実践的なスキル」から見ていく必要があります。特に学術系の講座は心理面の改善に有効です。心理面とは、対人不安の改善、孤独感の改善、緊張の改善、心の在り方、などが挙げられます。

学術系の講座の良いところはやはり信頼性です。基本的には科学的な検証のもとにトレーニングや心理療法を行っていくので、質が高い講座がとても多いです。例えば、「認知療法講座」「自律訓練法」「森田療法」「マインドフルネス講座」「短期集中講座」など、心理療法の名前が明示されていて、学会等があれば信頼性が高い講座になります。学術系の話し方教室の長所と短所は以下のように整理できます。

・長所

心理統計学的に科学的な根拠がある
研究熱心な先生が多い
深い部分の心理が学べる
講師の質が担保されている信頼性が高い

・注意

探しにくい
講師は信頼性はあるが伝え方が下手なことが多い
実践練習は少なめ あくまで心の改善

学術系の講座は金儲けよりも、研究の成果を出すことに人生をかけている講師が多いと思います。私も講師として力量を磨きに行くには、まず学術系の講座を探します。料金も民間の話し方教室に比べると良心的であることが多いですね。

・講座が探しにくい
ただ学術系の講座はとにかく探しにくいという弱点があります。話し方教室の探し方としては(健常者向けですが)、まずは基本的な心理療法をざっと勉強して自分に合ったものを探すと良いでしょう。基本的な心理療法をざっと勉強するというのがまた意外と難しいのですが、心理療法入門というような、様々な心理療法を概観できるような本を探すと良いと思います。

心に響く療法が見つかったら、「○○療法 学会」と検索すると、大体学会が出てきます。学会が出てこない療法はたぶんイカサマ療法だと思います笑 学会のない心理療法は無視してください。学会が出てきたら75%ぐらいの確率で一般向けの講座を開催していますので、その講座に出てみると良いかもしれません。

・学術系講座の限界は実践スキル
学術系講座の限界としては心理系がほとんどだということです。心の問題が改善できても、実践スキルはお手上げです。実際にどう会話をするか?というトレーニングについて、研究をしている学会はほとんど存在しません。七不思議です。ですので実践的な練習をしたい場合は民間の団体を頼ることになると思います。

③ 資格商法系の講座

3つ目として、資格商法・マルチ・宗教系・ボッタクリ系講座について解説します。この話し方教室業界はラーメン業界並みに新しい講座ができては消えて行っています。そのため、資格商法系の講座にもいくつかの種類があります。

1.有象無象のコミュニケーション講座
質の悪い講座だと、高額のセミナーを開催して、マルチの勧誘などに発展こともあります。そのため、ボッタクリ系の講座、マルチ系の講座に引っかからないように気を付けてほしいと思います。

2.資格系講座
まず怪しげな資格が取れる要注意です。それも1日とか3日で取れる資格です。これらの講座は資格商法と結びつきやすく、高額になりやすいです。資格商法・マルチ・宗教系・ボッタクリ系講座の長所と短所は以下のように整理できます。

3.過大広告系 自己啓発系セミナー
1泊2日で行う講座とかは相当の覚悟が必要です。「自分を変える」「人生を変える」「○秒で相手から好意を持たれる」これらのうたい文句のセミナーも怪しいです。

・長所

一時的な高揚感を得られる
人によっては人生を変えることがある

・注意

経験則で勉強不足の先生が多い
根拠が不明確
高額な講座が比較的多い

例えば資格商法ですと、

「○○大臣許可」
「内閣府認証」
「米国○○団体認証」

とか書いてあったら99%グレーな資格です。これって団体の設立を許可したという程度の冠言葉なので、資格そのものの質を認めたわけではないんですね。こういうのって過大広告に当たると私は考えています。コミュニケーションはあまりにも膨大な領域をカバーするので、コミュニケーション能力を資格化するの非常に難しい行為だと考えています。するとしても、かなり目的を絞って資格化する必要があると思います。例えば、

「接客検定」 
「コミュニケーション能力1級」
「ディベート検定1級」

こんな感じであれば、目的がはっきりしているので、ぎりぎりOKかなと。あとはやはりちゃんと「学会が運営している資格」であればOKだと思います。それ以外の資格はほんとグレー率が高いです。評価する企業も少ないですし、お金と時間がもったいないと言えます。

コミュニケーション能力はそもそも(所説ありますが)遺伝の影響もあるので、そもそも根こそぎ変えるなど不可能ですし、その必要もありません。 しかし、これらのセミナーでは、大声を上げるなどして、テンションを必要以上にあげて、感情の揺さぶりをかけられます。ほとんど具体的なことは何も教えてくれないのですが、なぜか妙な高揚感と一体感が得られるのが特徴です。

個人的にはこれらの講座はパチンコのフィーバーと同じだと考えています。一時的に大当たりして、なんだか大きな人間のようになった気がするのですが、また現実に戻ると陰鬱な生活がはじまる。そして、またあの高揚感と一体感を得るために高額のセミナーに参加する。これを続けるわけです。

話し方教室を選ぶ際の4大基準

このように話し方教室は、1.実践分野系、2.学術系、3.資格商法・マルチ系の3つに分類されますが、より具体的に講座を受講するかの判断基準を4点お伝えします。

①目的と実績が一致しているかが大事
またビジネス系の講座は目的がはっきりしていることが大事だと思います。なんのための講座なのか目的がはっきりしていて、その場所で実績を残してきた先生なら私なら価値があると思います。

例えばアナウンサーを目指している方がいたとしましょう。この方が学校を探している場合は元アナウンサーの先生から指導を受けるのがやはり良いでしょう。

注意すべきは先生の実績と講座の内容が一致していないときです。例えば元営業の先生が、性格分析とかの講義をしていたらかなり怪しいですね。先生の実績と教えている内容が違う場合は専門的な勉強をしているか確認してみてください。勉強をしていたらその話しによっては価値があると思います。

具体的には下記のように、目的がはっきりしている講座は比較的お勧めできます。人前での話し方、婚活講座、マナー研修、交渉、部下の育て方、プレゼン、論理的な話し方、ファシリテーションなど

②金銭面
キャンセルにきちんと応じるか、体験割引などあるか、継続系の講座の場合月2万円を超えるような高額な講座ではないか、ローンを組ませるような会社ではないか確認しましょう。個人的には私的に受ける研修の限界は月2万円だと考えています。それ以上になると今の若年層の平均年収では負担が多すぎます。

短期集中系の講座であればある程度高くなることも否めないですが、1時間あたり4000円を超える場合はかなり高いと思います。但し個人指導の場合は高額でも仕方がないと思います。

③資格を発行していない
資格が取れることを売りにしていないかコミュニケーション系で資格を発行している。教室のほとんどが資格商法です。全てとはいわないですが、数日間で取れるような資格や無試験の資格はほとんど意味がないでしょう。

④過大広告に注意
あがり症が治る、対人恐怖が治るなど言うまでもなく過大広告は注意です。この辺は会社として難しいところですが、努力が必要であったり、魔法は期待しないなど、マイナス面もしっかりと伝えている講座の方が信頼できると思います。最後にコミュニケーション系の講座を探す際に注意することは以下の点になります。

・高額な講座は避ける 集団講義で1日3万円を超えると怪しさアップ!
(個人指導は高くても仕方がない)
・ローンを組ませようとされたら全力で逃げる
・契約解除をしやすい講座を選ぶ
・米国〇〇 内閣府〇〇 アメリカ〇〇認定 とかは無視! 
・フィーバー系の講座を避ける「自分を変える!」
 「相手の気持ちが99%わかる!」など

話し方教室選びは慎重に!

ここまで見てきたように、真っ当なコミュニケーション講座もあれば、アコギで効果の薄い残念はものまで存在します。今回ご紹介した話し方教室のタイプを抑えて、間違えのない講座選びをしていきましょう。特に資格商法系の講座には、怪しい講座がはびこっているので慎重にチェックしていきましょう。

次回は、「話し方教室での講師の選び方」について解説します。お楽しみに!(もう少し下に次のコラムボタンがあります)

★話し方教室には、「実践」「学術」「資格商法」の3つがある!
心理学講座



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