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決断力を高める方法とその鍛え方とは

決断力を高める方法とは?鍛え方を解説①

はじめまして!精神保健福祉士の川島です。私は現在、こちらの初学者向けコミュニケーション講座の講師をしています。コラムを読んで興味を持っていただいたら、是非お待ちしています。

今回は「決断力」についてお話していきます。目次は以下の通りです。

  • 決断力とQOL
  • 4つの優柔不断タイプ
  • 決断力診断
  • 期限限定法
  • ベストよりベター法
  • 「自分の意志」で決断

各コーナーにはもっと深く知りたい!という方のためのリンクがあります。まずは全体を読んでみて、気になる場合はリンク先をクリックしてみてください(^^) それでは早速、決断力の基礎から解説させて頂きます。

*監修の川島(精神保健福祉士)が動画でも解説しています。
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決断力とは何か?

「今日はどんな服を着ていこうか…?」
「仕事を変えるか否か…?」
「中華するかイタリアンにするか…」
「この人と付き合っていいのか…」

私たちは選択と決断を日々を繰り返しながら生活しています。しかし、中には決断をする時に、考え過ぎてしまい、「もう少し覚悟が固まってから」「もうちょっと調べてから」と先延ばししてしまう方がいるかもしれません。

決断できないと、結果的にスタートダッシュに出遅れ、気が付けば時間を失っていた・・・こんな経験を誰しも一度は経験しているのではないでしょうか。

研究①決断力が低いとQOLも下がる

ここで心理学における決断力に関する研究をいくつか紹介します。原田等(2007)は女性看護師227名を対象に心理的な傾向とQOL(クオリティオブライフ)についての調査を行いました。

その結果、決断力が低い、いわゆる「優柔不断」であることとQOLに関連があることがわかりました。QOLとは簡単に言うと人生の充実感を意味します。

上図を見ると、特に20代、30代にとって優柔不断な傾向が高い方は人生の充実感がマイナスであることが下の図から予測されます。一方で、この研究では40代、50代になるにつれて優柔不断な傾向がQOLに与える影響が弱まっていくことも示唆されています。

20代、30代は結婚や仕事などで大きな決断に迫られる状況が多くあり、決断力が人生の満足度を決める上で重要なポイントであると言えるでしょう。(*上記の研究は母集団が少なく、有意差は20代のみ確認されています。あくまで参考値として考えてください)

研究②決断力と4つのタイプ

斎藤・緑川(2015)は決断力の欠如には4つのタイプがあると推測されています。

・分析タイプ
決断をする時、細かな事が気になる、小さい事の判断にも時間がかかる

・他者参照タイプ
他者の決断や行動が気になる、自分と他者の選択が違うと不安になる

・不安タイプ
決断した後、その決断に後悔する事が多い、何かを選択する時、自信を持って選べない

・先延ばしタイプ
決断を先送りしてしまう、特に重要な問題においては、直前まで決定を延ばす 

優柔不断はこれらの傾向が合わさってできているようです。皆さんはどのタイプにあてはまりそうでしょうか。

研究③決断力に後悔無し

決断力が欠ける方に共通しているのは、「失敗したらどうしよう」という予想から決断が鈍っていると推測されます。しかし、実は失敗するかもしれないから行動をしない癖をつけると、「後悔」が蓄積していくことが分かっています。

上市・楠見(2004)は行動した後の結果について、人はどの程度後悔するのかを短期、長期に分けて調査を行いました。その結果、人は決断をして、行動したことについては、失敗成功に関わらず後悔が少ないことがわかったのです。

やや乱暴な論理展開ですが、どうせ後悔しないのであれば、決断力を上げて、どんどん行動してしまった方が良いのかもしれません。

決断力を高める方法

ここからは決断力を高める方法について考えていきましょう。大きく分けると3つあります。全部読むのは大変なので、当てはまる項目についてリンク先をチェックしてみてくださいね♪

①「期限設定」で即決する

リスクを考えがちな人は注意
決断力が不足しているは、その選択におけるリスクやデメリットに目が行ってしまい、失敗や間違えを恐れて優柔不断になってしまう傾向があります。いつもネガティブなことを先に考えてしまう方は注意する必要があるかもしれません。

納期設定を大事にう
そこで「決断力UP!納期法」をご紹介します。不安が先立って決断できない…という方は、コラム②の具体的なコツを確認して練習問題にもチャレンジしてみてくださいね。

②最善よりもベターな選択を

100%の選択を探し続ける
完璧でないと気が済まない完璧主義な人は決断力が不足いてしまう傾向があります。「必ずベストな選択をしたい」「100%正しい決断をしたい」こうした考えが生まれる人は少し注意する必要があるでしょう。「少しでもリスクを負いたくない」「1つの失敗も許されない」という気持ちが強いため、自分の中で完全な選択だと思えるまで行動に移せないのです。

ベターな決断をしよう
何かを決断する時、100%正しい選択、デメリットが一つもない選択は世の中に存在しません。決断する時はベストな判断だと思っても、行動していく中で「あれ、違った…」と気づくポイントもあります。100%の選択を探し続けてしまう人は、少しだけ完璧主義を緩めてベターな判断や決断でも行動できるようにしてきましょう。

ベストな決断より、ベターな決断の方が最良の結果につながることもあります。100%完璧に正しい選択をしなければと…と思ってしまう方は、コラム③の解説と練習問題に取り組んでみてください。

③「自分の意思」で決断力をつける

周りが評価が気になる
他者からどう見られるか、周りからの評価を過剰に気にしてしまうのも決断力が低下する原因です。人の目を気にしすぎるあまり主体性にかけ、自分で判断することができなくなってしまいます。

主体性のある人=決断力がある人
主体性とは、自分を律する心構えを持ち「自ら責任を持って行動する態度」のことです。周りが気になって決断できない優柔不断な方は「主体性を身に付ける」事が大切です。

主体性によって「自分自身で決める」という責任感と決断力が高まり、優柔不断が改善されていきます。周りの意見や他人の評価に流されることも各段に少なくなるでしょう。周りの目が気になってしまう…という方はコラム④の解説を確認してみてください。

④ 専門機関で学ぶ

心理学やコミュニケーションスキルをもっと学びたい方は、専門家の元でしっかり学ぶこともお勧めしています。 体系的に勉強されたい方のご参加をぜひお待ちしています。

執筆者も講師をしています(^^)
 ・決断力を鍛える行動予定表の作り方
 ・モチベーションを維持する目標設定法
 ・コミュニケーション能力スキル練習
初学者向けコミュニケーション講座を開催しています

決断力を高める3つのポイント!

決断力を高める、鍛える方法には「①決断力UP納期法」「②ベターな選択でOk」「③自分の意思で決断力をつける」の3つある事が分かりました。

物事の決断する事は、チャンスを逃すことや信頼を失う可能性もあります。これから紹介する決断力を高める方法や鍛え方を知ることで、決断力をつけていきましょう。

次回は、決断力不足を改善する方法の1つ目「決断力UP納期法」についてご紹介します。お楽しみに!(もう少し下に次のコラムボタンがあります)

★決断力不足になってしまう3つの原因・理由を知って改善を目指そう

助け合い掲示板

1件のコメント

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    • 匿名
    • 2019年3月20日 1:40 PM

    当方40代です。
    歳を重ねるにつれ、優柔不断傾向がQOLに与える影響が弱まっていくという箇所が面白かったです。どんな理由があるか知りたいところです。
    私に決断力はあるかは不明ですが、決めたことに後悔はあまりありません。
    ただ完璧主義があるので、ベターなので選択を心がけるようにすると吉なんですね。

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
「日本版不決断傾向尺度の信頼性と妥当性の検討」人文科学論集・人間情報学科編 斎藤聖子 (2017)

杉浦義典・杉浦知子・丹野義彦「優柔不断な人の心理特性と意思決定プロセスに関する研究」「意思決定理論における心理学的なアプローチ」斎藤聖子・緑川晶 (2007)

「優柔不断尺度の作成と信頼性および妥当性の検討」中央大学人文科学研究所斎藤聖子・緑川晶 (2016)

「優柔不断さを測定する尺度作成のための予備的研究」中央大学人文科学研究所福田一朗 (2015)

Frost, R. O., & Shows, D. L. (1993)「 The nature and measurement of compulsive indecisiveness. Behaviour Research and Therapy.」