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決断力を高める方法とは?鍛え方を現役経営者が解説

決断力を高める方法とは?鍛え方を現役経営者が解説

皆さんこんにちは!現役経営者、公認心理師の川島達史です。現在はこちらの社会人基礎講座を開催しています。

今回のテーマは
「決断力」
です。

はじめに

私は24の時に独立をして、15年会社を経営してきました。一度も倒産をすることなく、比較的強い会社を作ってきたと考えています。

会社経営は決断の連続です。時代の流れを読んで、エイヤ!と物事を進めていかなくてはなりません。私はたいして頭はよくないですが、決断力だけはあると考えています。

そこで当コラムでは少しでも皆さんの決断力が向上するような対策をしっかり解説していきます。目次は以下の通りです。

・決断力不足のデメリット
・優柔不断と4つのタイプ
・決断力をつける3つの方法

人生は決断の連続です。その時にきっとお役に立てると思います。是非最後までご一読ください。

決断力がない-デメリット

まずは決断力が不足するとどのようなデメリットがあるかを考えていきましょう。

以下、折りたたんで掲載しました。興味があるタイトルがあったら展開してみてください。

決断力がないと人生の大切なチャンスを逃してしまう可能性が高まります。ビジネスの世界では「機会損失」と呼びます。

例えば、以下のような状況が挙げられます。

・告白を迷っている
→他の異性に取られてしまう

・ビジネスアイデアを煮詰めている
→別の会社が実施

このように、スピーディーな決断ができないと、チャンスを失ってしまうのです。

決断できず行動に起こさない人は、経験値が乏しくなる傾向にあります。例えば、ビジネスではどちらの方が、成長しそうでしょうか。

・太郎さん
  起業 →0回 0勝 0敗

・花子さん
  起業 →3回 0勝 3敗

太郎さんは起業経験がないため経験値は全くありません。一方で、花子さんは失敗したものの3回起業しました。その過程では、会社の起こし方、経理のやり方、商品企画、広告の基礎を学んでいました。

成功はゼロという点では同じでも経験値という面では花子さんに軍配が上がるのです。私が投資家であれば、間違いなく花子さんに投資をすると思います。

決断できない人は後悔しやすいことも研究によって分かっています。上市ら(2004)の研究では行動選択が「後悔の度合い」に与える影響を調査しています。

実験では、大学生70名に対して、「好きな異性に告白したか、しなかった」について行動の有無と後悔の大きさを調べています。告白しなかった=決断できなかったと推察できます。

その結果が以下の図です。

決断力と後悔

「告白しなかった」の方が「告白した」よりも短期、長期のどちらも後悔の大きい傾向にあります。人生の大事な選択で決断ができないと、どんどん後悔が膨らんでしまうと考えられます。

もし、決断しようかどうしようか・・・と悩んでしまっている方は、少しでも行動してみる!という意識を持つと良いでしょう。

決断力が低いと生活の質が下がることがわかっています。

原田等(2007)は女性看護師227名を対象に心理的な傾向とQOL(クオリティオブライフ)についての調査を行いました。

その結果、決断力が低い、いわゆる「優柔不断」であることとQOLに関連があることがわかりました。QOLとは簡単にいうと人生の充実感を意味します。

(母集団が少なく、有意差は20代のみ確認されています。あくまで参考値として考えてください)

上図を見ると、特に20代、30代が人生の充実感がマイナスの傾向が強くなっていますね。

一方で、40代、50代は優柔不断な傾向がQOLに与える影響が弱まっています。

20代、30代は結婚や仕事などで大きな決断に迫られる状況が多くあり、決断力が人生の満足度を決める上で重要なポイントであると言えるでしょう。

  

 

決断力の欠如-4タイプ

決断力の欠如にはいくつかの分類があります。ここでは、斎藤・緑川(2015)の優柔不断の4つのタイプを見ていきましょう。

①分析タイプ

決断をする時に細かな事が気になってしまうタイプです。あらゆる状況を分析して、確実に間違わない選択をしようとします。その結果、小さい事の判断にも時間がかかってしまうのが特徴です。

ただ、情報を精査することは得意なので、決断の正確さは高い傾向があります。

②他者参照タイプ

周囲の決断を見て、自分の選択を決めるタイプです。自尊心や自己肯定感が低い傾向にあり、他人と自分の選択が違うと不安になってしまいます。

一方で、協調性が高い傾向があり、決断する時に周りの意見を聞ける方が多いです。

③不安タイプ

決断した後に後悔する事が多いタイプです。決断した後も「本当にこの選択で良かったのか…」と不安になり、何度も決断を変更したり、振り返ったりしてしまいます。

ただ、小まめにブレることで新しいアイデアを生み出せるという強みもあります。

④先延ばしタイプ

現状維持をしたがる傾向が強く、決断を後回しにしてしまうタイプです。特に重要な問題においては、直前まで決定を延ばしにしてしまいます。

しかし。視野を広く保てるという強みもあり、最後まで他の可能性に目を向けることができます。

決断力がないという状態は、上記4つのタイプが合わさってできているようです。それぞれ、長所短所あるものの、極端になりすぎると優柔不断に陥ってしまうため注意が必要です。

決断力を高める3つの方法

ここからは具体的なテクニックの学習に入っていきます!決断力を高める方法は、大きく分けて3つあります。

①「期限設定」で即決する

決断力が不足しているは方は、「いつまでに決断を下す」という期限が設定されていない場合がほとんどです。その結果、いつまでも同じ決断で迷ってしまい、一向に物事が前に進まなくなってしまうのです。

そこで決断力をつけるには、まずは期限を設定して、即決することが大事です。具体的には、以下の4つのポイントを意識すると良いでしょう。

1.選択をしぼる
2.決断に期限を決める
3.迷ってても実行!
4.後悔はご不要!

いつまでも悩んでしまい、決断できない…という方は、下記のコラムを参照ください。

決断力をつけるには「即決力」の鍛え方②

 

②最善よりもベターな選択を

完璧主義な人は、決断力が不足してしまう傾向があります。例えば、以下のような考え方をしてはいませんか。

・必ずベストな選択をしたい
・100%正しい決断をしたい
・1つの失敗も許されない

このようなに思考に陥ると、確実な選択を探し求め、決断できない状態が続いてしまいます。そこで当コラム3では、ベストな決断よりも、ベターな決断をすることを提案します。

100%正しい選択、デメリットが一つもない選択は世の中に存在しません。ベストな判断だと思うものであっても、途中で「違ったな…」と気づくポイントもあります。

完璧に正しい選択をしなければと…と思ってしまう方は、下記のコラムを参照ください。

「ベターな決断」で対処③

 

③スモールステップ決断法

始めから大きな目標を達成しようとすると、決断のリスクも高まってしまいます。

そこで当コラム4では、スモールステップ決断法をご紹介します。

これは、大きな目標をより小さな目標に分けて決断や行動のハードルを下げるという方法です。例えば、あなたは登山初心者で、山登りをしたいと考えています。

この時、以下のように考えることで、決断のハードルを下げることができます。

・登山をはじめよう
・いきなり富士山は高い
・まずは近所の100メートルの山から

決断できない人は、「登山しよう!」「いやでも、今後富士山登らなきゃいけないのか…」「危なそうだな…」と色々考えて決断できなくなってしまうのです。

将来の大きな目標を考えてしまい、決断できない…という方は下記を参照ください。

決断力を高める「スモールステップ決断法」④

関連コラム

ここからは、決断力に関連するコラムをご紹介していきます。より決断力をつけたい方は気になる項目をチェックしてみてください。

後悔しない生き方コラム

繰り返しになりますが、決断力がない人は、極度に後悔を恐れる傾向があります。

そこで、後悔せずに生きる技術を学ぶことをおすすめします。後悔しない生き方コラムでは、心理学の技術から後悔しない技術を学ぶことができます。

後悔しない人生を歩みたい…という方は、下記のコラムをご参照ください。

後悔しない生き方・迷わない方法

 

自己効力感コラム

自分に自信がない人は、自分の考えに自信がもてず、決断が遅くなりがちです。そこで、意識的に自己肯定感を高めていくことが大切です。

自信をつけて決断力を高めたい!という方は、下記のコラムを参照ください。

自己肯定感が低い,高める4つの方法

 

行動療法

決断力が低く、行動できない…という場合には、「行動療法」がオススメです。人間の生理的な反応をうまく活用して、行動していくためのメソッドをお伝えしています。

行動力が低くて行動できない…という方は下記のコラムを参照ください。

行動療法のやり方とは,研究

 

まとめ+お知らせ

まとめ

優柔不断な傾向をすぐに解消するのは難しいかもしれませんが、一つ一つ原因を取り除いていけば決断力は高まっていきます。

まずは、「期限を設定する」「最善ではなくベターな選択」「スモールステップ決断法」の3つの対策を試してみてくださいね。

お知らせ

公認心理師など専門家の元でしっかり心理学を学習したい方場合は、私たちが開催しているコミュニケーション講座をオススメしています。講座では

・あがり症の改善
・説得理論の基礎
・プレゼン練習
・交渉スキル

など練習していきます。興味がある方はお知らせをクリックして頂けると幸いです。是非お待ちしています(^^)

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1件のコメント

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    • 匿名
    • 2019年3月20日 1:40 PM

    当方40代です。
    歳を重ねるにつれ、優柔不断傾向がQOLに与える影響が弱まっていくという箇所が面白かったです。どんな理由があるか知りたいところです。
    私に決断力はあるかは不明ですが、決めたことに後悔はあまりありません。
    ただ完璧主義があるので、ベターなので選択を心がけるようにすると吉なんですね。

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
「日本版不決断傾向尺度の信頼性と妥当性の検討」人文科学論集・人間情報学科編 斎藤聖子 (2017)

上市ら(2004)後悔の時間的変化と対処方法 74 巻 6 号 p. 487-495

杉浦義典・杉浦知子・丹野義彦「優柔不断な人の心理特性と意思決定プロセスに関する研究」「意思決定理論における心理学的なアプローチ」斎藤聖子・緑川晶 (2007)

「優柔不断尺度の作成と信頼性および妥当性の検討」中央大学人文科学研究所斎藤聖子・緑川晶 (2015)