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自分らしさの意味とは何か?本来感と心理学

自分らしさの意味とは何か?本来感と心理学

はじめまして!公認心理師の川島です。今回のテーマは「自分らしさ」です。

  • 改善するお悩み
  • ・自分が好きになれない
  • ・自分に自信がない
  • ・劣等感がつよい
  • 全体の目次
  • 入門①自分らしさとは何?
  • 入門②生き方と関連が強い本来感
  • 入門③自分らしさがある人の特徴
  • 入門④3つの方法で見つける
  • 発展 アイデンティティコラム
  • 助け合い掲示板

コラムを読み進めていくと、基本的な知識と対策を抑えることができると思います。せひ最後までご一読ください。もしお役に立てたなら、初学者向け心理学講座でもお待ちしています。

自分らしさとは何か?

意味・定義

自分らしさとは、心理学の世界では「本来感」という言葉で研究されてきました。伊藤ら(2005)は以下のように定義しています。

自分自身に感じる自分の中核的な本当らしさの感覚の程度

簡単にまとめると、本来感は「自分自身の意思や気持ちに基づいて、素直に生きていること」と捉えるといいでしょう。

自分らしさの感覚

生き方と関連が強い「本来感」

伊藤ら(2011)は、大学生273名を対象に本来感の調査を行いました。その結果、自分自身の生き方に満足できると、本来感は高まると分かりました。

没頭できる活動が大きく影響

生き方の中で、もっとも本来感を高める傾向にあったのは「打ち込んでいる活動」でした。

本来感を高める自尊感情とは

没頭できる活動は、自分らしく生きることに大きな影響を与えるといえそうです。

成長を感じることで高まる

そして「成長への努力」も本来感を高めてくれます。

自分らしさを高める要素とは

打ち込める活動の中で成長を感じられることは、自分らしさの感覚が強まるといえそうです。

将来の目標も重要

さいごは「将来への目標」です。目標をもつことも自分らしさの感じ方を強めてくれるのです。

自分らしさの感覚を高める要素

発話や傾聴スキルが影響

加えて、対人スキルが高いことでも本来感が高まることが分かりました。以下の図をご覧ください。発話や傾聴などの技術が、本来感に影響するといえそうです。

本来感の特徴

つまり、友人や恋人、会社の同僚など、対人関係に満足すると自分らしくある感覚「本来感」も高められると推測できます。

自分らしさがある人の特徴 

これらの結果から、自分らしさがある人は、目標もち成長への努力ができる行動的な人といえそうです。

たとえば、就職や転職の場面では、どんな仕事をしたいかはもちろん、将来どんな自分でありたいかの目標も明確に持てるでしょう。目標があることで、達成に向けた行動や努力もできるのです。

つまり、自分らしさがある人は、自分の価値観への理解があり、主体的に生きることができているといえそうです。

自分らしさがある人の特徴

自分らしさを持つ方法

では自分らしさは、どのように持てばいいのでしょうか。ここでは自分らしさを持つ方法を3つ紹介します。

①自分と向き合う
②多角的に自分を捉える
③モラトリアムで熟成

それぞれについて詳しく見ていきます。

①自分と向き合う

自分らしさを持つには、自分自身を観察することが大切です。おすすめは日記です。日記は、文字に書いて自分の感情や状況を深堀できます。すぐに始められるのでぜひ取り入れてみてください。

自分らしさを持つ方法そしてここで自分を向き合う時に重要なのが「メタ認知」です。メタ認知とは、自分の考え方や価値観を把握する能力です。メタ認知を高めることで、自分らしさを感じられるようになります。

自分の考えを深堀したい方は、メタ認知コラムをご覧ください。

②多角的に自分を捉える

自分らしさを持つには、自分自身をさまざまな角度から捉えてみることが大切です。人にはいろいろな自分がいます。たとえば、イライラする自分やボランティアを積極的に行う自分など、さまざまな自分がいるのです。リフレーミングで本来感を持つ自分らしさは、どの部分に目を向けるかで変わってきます。自分自身の特徴を違う角度から捉えることで本来感を感じやすくなります。

自分の新しい側面を見つけたい方は、リフレーミングコラムをご覧ください。

③モラトリアムで熟成

自分らしさを持つことは、簡単なことではありません。時には「自分らしさって何だろう…」と自分自身と向き合うこともあるでしょう。このような自問自答をする時間を「モラトリアム」といいます。

自分らしさを持つ時にはモラトリアム自分らしさは人生の課題ともいえます。本来感を持つ前の熟成期間として、じっくり考える時間も大切にしましょう。

モラトリアムについて詳しく知りたい方は、モラトリアムコラムをご覧ください。

発展ーアイデンティティコラム

自分らしさについてさらに深く知りたい方は、以下の「アイデンティティコラム」を参考にしてみてください。アイデンティティを確立することで、本来感を持ちやすくなると思います。

アイデンティティ確立・拡散の意味とは?

まとめ‐助け合い掲示板

まとめ

今回は自分らしさについて見てきました。

自分らしさがない人はひとりもいません。なぜなら「自分らしさがない」と思っていることも自分らしくあるといえるからです。

時間がかかるかもしれませんが、ご紹介した方法を参考に、自分が納得できる「自分らしさ」を見つけてみてください。

そして自分らしさの感覚は成長とともに変化するものです。その時の気持ちを大切に、自分らしさを感じてみるのもいいでしょう。

助け合い掲示板の活用

ページ下部には助け合い掲示板があります。当コラムは心理面に関する考え方が多く集います。お互いの悩みや経験談など相談してみましょう。*お互いを思いやったご投稿をよろしくお願いします。

講座のお知らせ

もし公認心理師,精神保健福祉士など専門家の元でしっかり心理学を学習したい方場合は、私たちが開催しているコミュニケーション講座をオススメしています。講座では

・心理療法の基礎
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・無条件の肯定のコツ

など練習していきます。興味がある方はお知らせをクリックして頂けると幸いです。お知らせ失礼いたしました。それでは入門②に進みましょう!

助け合い掲示板

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
・伊藤 正哉 2007 自分らしくある感覚(本来感)についての心理学的研究 筑波大学博士 (心理学) 学位論文,甲第4369号,資料A-L 
・伊藤正哉・小玉正博 2005b 自分らしくある感覚(本来感)と自尊感情がwell-beingに及ぼす影響
の検討 教育心理学研究, 53, 74-85.
・伊藤 正哉・川崎 直樹・小玉 正博(2011),「自尊感情の3様態―自尊源の随伴性と充足感からの整理―」,心理学研究,81,6,pp.560-568.