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優柔不断度を診断でチェック!原因と対処法を解説

優柔不断


優柔不断度診断でチェック!原因や対処法を専門家が解説①

優柔不断について専門家が解説します

みなさん、こんにちは!精神保健福祉士の大塚です。私は、心理学や精神保健について大学で学び、民間企業でのカウンセリング業務の経験を経て、現在はコミュニケーションの講座や企業研修等の講師として活動しています。当コラムでは、「優柔不断」について詳しく解説をしていきます。全部で5コラムあります。しっかりと対策をお伝えしたいので8分程度かかります(^^;ちょっと大変ですが、是非お付き合いください♪

優柔不断な人の特徴

優柔不断な自分を責めていませんか

「今日は何を着ていこうか…?」
「ランチメニューが決まらない…」
「今、転職すべきかどうか…?」
「この人と結婚して本当に良いのか…」

私たちの日常生活は選択と決断の連続です。しかし、いつもアレコレ考え過ぎてしまい、「もう少し心の準備ができてから」「もうちょっと情報が集まってから」と考え、結果的に膨大な時間をロス捨してします・・・そのような経験、思いをしている人は少なくないのではないでしょうか。

そして改めて、「優柔不断」という意味を広辞苑で調べると、「ぐずぐずして物事の決断のにぶいこと」「気が弱く決断力に乏しいこと」というように書かれています。『ぐずぐず』『にぶい』『気が弱い』『決断力に乏しい』・・・なんだかひどい言われようですね。。。個人的にはゆったり考えることができる温和な人が多いイメージなのですが。

優柔不断な人はQOLが低い?

さて!ここで心理学の世界における優柔不断に関する研究をいくつか紹介します。原田等(2007)は女性看護師227名を対象に心理的な傾向とQOL(クオリティオブライフ)についての調査を行いました。その結果、QOLと優柔不断には関連があることがわかりました。QOLとは簡単に言うと人生の充実感を意味します。下図を見て頂けるように特に20代、30代にとって優柔不断な傾向が高い方は人生の充実感がマイナスであることが予測されます。

原田の研究によると、40代、50代になるにつれて優柔不断な傾向がQOLに影響しないことも示唆されています。若い世代は結婚や仕事など決断に迫られる場面が多くあり、決定力が人生を左右することが多いと言えるのかもしれません。(*上記の研究は母集団が少なく、有意差は20代のみ確認されています。あくまで参考値として考えてください)

その他の研究として、斎藤(2017)の研究報告でも、優柔不断な人は、決定に対する自己効力感が低く、その分決定時のストレスが高いことが示されています。

Frost & Shows (1993 )やSalzman (1973)によると、強迫性障害の心理的特徴として、失敗を過剰に恐れる傾向があるとされ、意志決定を渋ると考えられているようです。何よりも、自分自身が「優柔不断」なことを思い悩み、人生がうまくいかないと感じてしまっているのであれば、どうにかして改善していきたいものですよね。

優柔不断な人のタイプ

優柔不断には4つのタイプがある

心理学の世界では、ある1つの概念はどんな構成要素から成り立っているのか分析をすることがよくあります。斎藤・緑川(2015)は優柔不断には4つのタイプがあると推測されています。

・熟慮タイプ
何かを選ぶ時、些細な事が気になる、些細な事の判断にも、時間がかかる
・先延ばしタイプ
決断を先送りにしてしまいがち、重要な問題は、直前まで決定を延ばす 
・不安タイプ
決断した後、決断に後悔する事が多い、決断をする時、自信を持って選べない
・他者参照タイプ

他者がどうするか何を選ぶか気になる、自分の選択が他者と違うと不安になる

優柔不断な傾向はこれらの傾向が混ざり合ってできているようです。皆さんはいかがでしょうか?上記4つに思い当たる節はありますでしょうか。

あなたは即断即決派?優柔不断?

ここで、あなたがどのくらい優柔不断なのか、あるいは即断即決できるタイプなのかを改めて簡単な質問に答えて確認してみましょう!以下の10問について、YES or NOで考えてみてください。

優柔不断度を診断解答できましたか。診断はYESの数で見ていきます!

YESの数が0~2個
いつまでたっても何も決められない!自他ともに認めるスーパー優柔不断です。あなたは、目の前にいくつか選択肢があると、どれも良いような気がする、もしくはどれを選んでも後悔するのでは・・・という具合にいつも決められないのではないでしょうか?

YESの数が3~5個
もっと良い方法があるのではと決断を先延ばしがちに・・・やや優柔不断です。あなたは、なかなかの優柔不断者です。目の前にある選択肢よりももっと良い方法があるのではないかと思い、なかなか決断できません。

YESの数が6~8個
そこそこの決断力あり!前進あるのみ!あなたは、割合決断力があり、基本的には良いと思ったことはすぐに着手できる人です。物事によっては決断する前にトコトン悩むこともありますが、一旦こうと決めれば、後を振り返って迷うことは滅多にありません。

YESの数が9~10個
即決即断マン!優柔不断って何ですか?!あなたは、仕事でも休日の過ごし方などでも、今の自分にとってより良いことを直感的に瞬時に選びとることができることが多いはず。

そんな決断力のあるあなたはきっと、「決められない理由・意味がわからない」「優柔不断な人の気持ちがわからない」、という興味でこのコラムを読み始めたのでしょう。または、最近まわりに優柔不断な人がいてちょっとイライラすることでもあったのかもしれません。是非、このコラムで、悩める優柔不断さんのことをよく知った上でアドバイスしてあげてください!

定期的にチェックしてみよう

いかがでしょうか?複数のタイプに該当する人も多いと思いますし、もしかすると、ほとんど全てにチェックがついてしまった・・・なんていう方もいるかもしれませんね。結果は、あくまで「今」の傾向です。時間や状況によって変化するため、できれば月に一度ほど診断・チェックを行い、自分を見つめ直しましょう。また優柔不断でも特に生活に問題がない場合はそのままでもいいと言えます。あくまで改善するのは、優柔不断な傾向があることで、生活に問題があるときだけと考えましょう。

優柔不断の解決策

先ほどは、優柔不断な人の特徴をあげていきましたが、ここからは優柔不断になってしまう対処方法を考えていきましょう。優柔不断になってしまう解決策は、大きく分けると3つあります。全部読むのは大変なので、当てはまる項目についてリンク先をチェックしてみてくださいね♪

①決断納期法

自分の決断に自信がない
優柔不断な人は、決断する事へのリスクやマイナス面ばかりを考えて、失敗や間違えを恐れてそもそも決断ができない傾向があります。にこれで良かったのか」「もっと良い選択肢はなかったか」と迷ったり後悔してしまうことが多いのです。その後悔を怖れるあまりに、自分の決断に自信が持てず決めかねてしまうのですね。

決断瞬発力を伸ばそう
当コラムでは、成功体験を積み重ねるために必要な「決断瞬発力」を高めるコツをご紹介します。いつも不安で決断できない…という方は、コラム②の具体的なコツを確認して練習問題にもチャレンジしてみてくださいね。

②ベストよりベターでOK

最善の選択を求める完璧主義
常に最善の選択を求める完璧主義優柔不断でなかなか意思決定できない人は、「ベストと思える選択でないと納得できない」「100%正しい選択をしたい」というような完璧主義者である場合があります。そして、「少しでも損や不利益を被りたくない」「少しのミスも許されない」という思いが強いため、自分の中での確実性が高まるまでは行動に移せないのです。

ベストよりベターな判断を
物事を決める時、100%正しい選択、リスクがない決断というのは現実的には存在しません。また、その時はベストな判断だったとしても状況の変化で「あれ、違った…」という事もあります不確実なべストを求めるばかりに優柔不断になってしまうのであれば、完璧主義を少しだけ緩めてベターだと思える判断や決断をして行動した方が最良の結果につながります。完璧な決断をしなければと…と思ってしまう方は、コラム③の解説と練習問題に取り組んでみてください。

③主体性をもって決断する

他者からの評価を気にし過ぎてしまう
他者からの評価や見られ方を気にしてしまう自分がどうしたいかよりも、他の人、まわりの人がどう思うかを優先して考えてしまう人も優柔不断になってしまいます。極端に人の意見や評価を気にしすぎるあまりに自己判断を避け、誰かの意見を確認してからでないと決められなくなってしまうのですね。

自分の決断に責任をもとう
周囲を気にしすぎて決められない優柔不断の方は「主体性」を身に付ける事が大切です。主体性とは、自分を律する心構えを持ち「自ら責任を持って行動する態度」のことです。主体性を持つことができれば、他人の意見に左右されたり依存することもなくなり、「自分自身で決める」という責任感と決断力が身につき、優柔不断が改善されていきます。他人への配慮や人からの評価が気になってしまう…という方はコラム④の解説を確認してみてください。

優柔不断の原因を改善

優柔不断の原因を解消しよう!

優柔不断を改善する方法には「①決断の成功体験を積み重ねる」「②100%の決断はない!を意識する」「③主体性をもって決断する」3つある事が分かりました。

さまざまな判断を先に伸ばしする事は、信頼を失ったりチャンスを逃してしまう可能性もあります。「優柔不断なのは自分の性格だから仕方ない」と諦めないでください。これからご紹介する優柔不断になってしまう原因の解決策を知ることで、優柔不断を少しづつ改善できます。1日では難しいと思うのでブックマークしてゆっくり取り組んでみてくださいね(^^)

次回は、優柔不断を改善する方法の1つ目「決断の成功体験を積み重ねる」についてご紹介します。お楽しみに!(もう少し下に次のコラムボタンがあります)

★優柔不断になってしまう3つの原因・理由を知って改善を目指そう
コミュニケーション講座

*出典・参考文献
杉浦義典・杉浦知子・丹野義彦(2007)「日本版不決断傾向尺度の信頼性と妥当性の検討」人文科学論集・人間情報学科編斎藤聖子(2017)「優柔不断な人の心理特性と意思決定プロセスに関する研究」斎藤聖子・緑川晶(2016)「優柔不断尺度の作成と信頼性および妥当性の検討」中央大学人文科学研究所斎藤聖子・緑川晶(2015)「優柔不断さを測定する尺度作成のための予備的研究」中央大学人文科学研究所福田一朗(2003)「意思決定理論における心理学的なアプローチ」経営情報研究 : 摂南大学経営情報学部論集 10(2), 65-90, 和田秀樹(2011)「大切なところで迷わない『1分間決断力』」新講社シーナ・アイエンガー(2010)「選択の科学」文藝春秋刊Frost, R. O., & Shows, D. L. (1993)「 The nature and measurement of compulsive indecisiveness. Behaviour Research and Therapy.」

女性看護職の強迫傾向が主観的QOLに及ぼす影響 原田 貴史, 中村 明美, 友竹 正人, 大森 哲郎 47 巻 (2007) 1 号 p. 33-40



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