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優柔不断度を診断でチェック!原因と対処法を解説

優柔不断度診断でチェック!原因や対処法①

はじめまして!精神保健福祉士の大塚、精神保健福祉士の川島です。私たちは現在、こちらの初学者向けコミュニケーション講座の講師をしています。コラムを読んで興味を持っていただいたら、是非お待ちしています。

今回は「優柔不断」についてお話していきます。目次は以下の通りです。

  • 優柔不断の問題点
  • 優柔不断とQOLの低下
  • 4つのタイプ
  • 実はメリット!リスク回避
  • 診断とチェック
  • 決断納期法で改善
  • ベストよりベター法

各コーナーにはもっと深く知りたい!という方のためのリンクがあります。まずは全体を読んでみて、気になる場合はリンク先をクリックしてみてください(^^)それでは早速、優柔不断の基礎から解説させて頂きます。

優柔不断な人の特徴

優柔不断な自分を責めていませんか

「今日は何を着ていこうか…?」
「ランチメニューが決まらない…」
「今、転職すべきかどうか…?」
「この人と結婚して本当に良いのか…」

私たちの日常生活は選択と決断の連続です。しかし、いつもアレコレ考え過ぎてしまい、「もう少し心の準備ができてから」「もうちょっと情報が集まってから」と考え、結果的に膨大な時間をロス捨してします・・・そのような経験、思いをしている人は少なくないのではないでしょうか。

そして改めて、「優柔不断」という意味を広辞苑で調べると、「ぐずぐずして物事の決断がにぶいこと」「気が弱く決断力に乏しいこと」というように書かれています。『ぐずぐず』『にぶい』『気が弱い』『決断力に乏しい』・・・なんだかひどい言われようですね。。。

優柔不断は問題点

さて!ここで心理学の世界における優柔不断に関する研究をいくつか紹介します。田中ら(2013)の研究では、「意思決定スタイルが購買行動にどのような影響を与えるか」調査を行っています。実験では中高年259名を対象に質問用紙を用いて、優柔不断が買い物に与える心理的影響を調べました。その結果が以下の図になります。

図のように買い物の充実感は低くく、認知的負担は大きい、そして他人の決定に流されやすくなるのですね。優柔不断は時間をかけて熟考しながら、ベストな買い物を選ぼうとするのですが、結果的に後悔してしまうことが多いのです。

住宅や車など、高額なものを購入する場合は別ですが、普段の何気ない買い物においては失敗してもOK!と考えてサクッと決断するように心がけたいですね。

QOL(人生の質)が低い傾向に?

原田等(2007)は女性看護師227名を対象に心理的な傾向とQOL(クオリティオブライフ)についての調査を行いました。その結果、優柔不断とQOLに関連があることがわかりました。

QOLとは簡単に言うと人生の充実感を意味します。下図を見て頂けるように特に20代、30代にとって優柔不断な傾向が高い方は人生の充実感がマイナスであることが予測されます。

原田の研究によると、40代、50代になるにつれて優柔不断な傾向がQOLに影響しないことも示唆されています。若い世代は結婚や仕事など決断に迫られる場面が多くあり、決定力が人生を左右することが多いと言えるのかもしれません。(*上記の研究は母集団が少なく、有意差は20代のみ確認されています。あくまで参考値として考えてください)

また、Frost & Shows (1993 )やSalzman (1973)によると、強迫性障害の心理的特徴として、失敗を過剰に恐れる傾向があるとされ、意志決定を渋ると考えられているようです。このように心理学的な研究によると優柔不断はメンタルヘルス的にマイナスの影響がある論文が多い状況です。

決断した方が後悔は少ない

上市ら(2004)の研究では行動選択が「後悔」にどのような影響を及ぼすかを調べています。実験では、大学生70名に対して、「異性に対して告白したか、しなかったか」「受験で第一志望に応募したか」について後悔の程度を調査しました。その結果が以下の図です。

優柔不断 なぜ

告白から見ていきましょう。図のように「告白しなかった」よりも「告白した」の方が短気的にも長期的にも後悔の程度が低い傾向にあること分かります。フラれるリスクがあっても勇気を出して「決断する」ことで結果として後悔が少なくなるのです。

優柔不断 なぜ

では、受験についての後悔を見てみましょう。こらら短期が同じ位置にあるので差がハッキリしていますね。行動しなかった人は後悔が大きくなったのに対して、行動した人は極限まで後悔が小さくなっていることがわかります。

このように、優柔不断になり決断を先延ばしして行動を控えるよりも、リスクを負って行動した方がいい人生を送れる傾向にあります。もし、挑戦するかどうか迷っている方は、少しでも行動してみる!という意識を持つと良いでしょう。

優柔不断な人のタイプ

優柔不断には4つのタイプがある

心理学の世界では、ある1つの概念はどんな構成要素から成り立っているのか分析をすることがよくあります。斎藤・緑川(2015)は優柔不断には4つのタイプがあると推測しています。

・熟慮タイプ
何かを選ぶ時、些細な事が気になる、些細な事の判断にも、時間がかかる
・先延ばしタイプ
決断を先送りにしてしまいがち、重要な問題は、直前まで決定を延ばす 
・不安タイプ
決断した後、決断に後悔する事が多い、決断をする時、自信を持って選べない
・他者参照タイプ
他者がどうするか何を選ぶか気になる、自分の選択が他者と違うと不安になる

優柔不断な傾向はこれらの傾向が混ざり合ってできているようです。皆さんはいかがでしょうか。

リスク回避には有効

優柔不断はデメリットだけでなく、もちろん熟慮することや、結論を先延ばしにすることは必要に応じて重要です。例えば、引っ越し先を決めるとき、就職先を決めるとき、結婚相手を決めるとき・・・人生に関わることですのでしっかり考えたうえで結論を出すことは全く問題ありません。優柔不断傾向が人生にプラスに働いていると感じる場合は特に問題ないと言えそうです。

ただし、優柔不断が行き過ぎて、行動がなかなかできず、もう少し積極的になりたいと感じる場合は、ある程度改善していけると良いかもしれません。

コミュニケーション講座について♪

コラム1は折り返し地点です!ここで少しだけお知らせをさせてください♪ 私たち臨床心理士・精神保健福祉士は、様々な心理学を学習する講座を開催しています。

心理療法やソーシャルスキルの練習を勉強したい方はぜひお待ちしています。1人で抱え込まずに、専門家やたくさんの仲間と相談しながら進めていくと、心強いと思います。もしコラムを読んでみて、もっと心理学を学習したいと感じたら、こちらのコミュニケーション能力教室のページを参照ください。それでは先に進みましょう!

 

優柔不断の解決策

先ほどは、優柔不断な人の特徴をあげていきましたが、ここからは優柔不断になってしまう対処方法を考えていきす。優柔不断の解決策は、大きく分けると3つあります。全部読むのは大変なので、当てはまる項目についてリンク先をチェックしてみてくださいね♪

①決断納期法

リスクばかりを考える方は注意
優柔不断な人は、決断する事へのリスクやマイナス面ばかりを第1に考え、失敗や間違えを恐れ、決断ができない傾向があります。何か物事を考えるときに、メリットよりもデメリットを先に考えてしまう方は注意が必要かもしれません。

決断瞬発力を伸ばそう
当コラムでは、成功体験を積み重ねるために必要な「決断納期法」をご紹介します。いつも不安で決断できない…という方は、コラム②の具体的なコツを確認して練習問題にもチャレンジしてみてくださいね。

②ベストよりベターでOK

最善の選択を求める完璧主義
常に最善の選択を求める完璧主義優柔不断でなかなか意思決定できない人は、「ベストと思える選択でないと納得できない」「100%正しい選択をしたい」というような完璧主義者である場合があります。そして、「少しでも損や不利益を被りたくない」「少しのミスも許されない」という思いが強いため、自分の中での確実性が高まるまでは行動に移せないのです。

ベストよりベターな判断を
物事を決める時、100%正しい選択、リスクがない決断というのは現実的には存在しません。また、その時はベストな判断だったとしても状況の変化で「あれ、違った…」という事もあります不確実なべストを求めるばかりに優柔不断になってしまうのであれば、完璧主義を少しだけ緩めてベターだと思える判断や決断をして行動した方が最良の結果につながります。完璧な決断をしなければと…と思ってしまう方は、コラム③の解説と練習問題に取り組んでみてください。

③主体性をもって決断する

他者からの評価を気にし過ぎてしまう
他者からの評価や、周りがどう思うかを優先して考えてしまう人も優柔不断になってしまいます。極端に人の意見や評価を気にしすぎるあまりに自己判断を避け、誰かの意見を確認してからでないと決められなくなってしまうのですね。

自分の決断に責任をもとう
周囲を気にしすぎて決められない優柔不断の方は「主体性を身に付ける」事が大切です。主体性とは、自分を律する心構えを持ち「自ら責任を持って行動する態度」のことです。主体性を持つことができれば、他人の意見に左右されたり依存することもなくなり、「自分自身で決める」という責任感と決断力が身につき、優柔不断が改善されていきます。他人への配慮や人からの評価が気になってしまう…という方はコラム④の解説を確認してみてください。

優柔不断の原因を解消しよう!

優柔不断を改善する方法には「①決断の成功体験を積み重ねる」「②100%の決断はない!を意識する」「③主体性をもって決断する」3つある事が分かりました。

さまざまな判断を先に伸ばしする事は、信頼を失ったりチャンスを逃してしまう可能性もあります。「優柔不断なのは自分の性格だから仕方ない」と諦めないでください。

これからご紹介する優柔不断になってしまう原因の解決策を知ることで、優柔不断を少しづつ改善できます。1日では難しいと思うのでブックマークしてゆっくり取り組んでみてくださいね(^^)

次回は、優柔不断を改善する方法の1つ目「決断の成功体験を積み重ねる」についてご紹介します。お楽しみに!(もう少し下に次のコラムボタンがあります)

★優柔不断になってしまう3つの原因・理由を知って改善を目指そう

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
上市ら(2004)後悔の時間的変化と対処方法 74 巻 6 号 p. 487-495
田中ら(2013)中高年者の意思決定スタイルが購買行動に与える影響に関する検討
杉浦義典・杉浦知子・丹野義彦(2007)「日本版不決断傾向尺度の信頼性と妥当性の検討」人文科学論集・人間情報学科編斎藤聖子(2017)「優柔不断な人の心理特性と意思決定プロセスに関する研究」

斎藤聖子・緑川晶(2016)「優柔不断尺度の作成と信頼性および妥当性の検討」中央大学人文科学研究所斎藤聖子・緑川晶(2015)

「優柔不断さを測定する尺度作成のための予備的研究」中央大学人文科学研究所福田一朗(2003)

「意思決定理論における心理学的なアプローチ」経営情報研究 : 摂南大学経営情報学部論集 10(2), 65-90, 和田秀樹(2011)

「大切なところで迷わない『1分間決断力』」新講社シーナ・アイエンガー(2010)

「選択の科学」文藝春秋刊Frost, R. O., & Shows, D. L. (1993)「 The nature and measurement of compulsive indecisiveness. Behaviour Research and Therapy.」

女性看護職の強迫傾向が主観的QOLに及ぼす影響 原田 貴史, 中村 明美, 友竹 正人, 大森 哲郎 47 巻 (2007) 1 号 p. 33-40