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勇気の意味とは?出す方法

勇気の意味とは?出す方法

はじめまして!公認心理師・精神保健福祉士の川島です。
今回のテーマは
「勇気を出す方法」
です。

勇気 持つには

対象となる悩み
・ビビりである…
・不安で前に進めない
・告白や勉強を先送りにする

全体の目次
・勇気の意味とは
・メリット研究
・6つの改善策
・助け合い掲示板

はじめに

劣等コンプレックスの改善で有名な、アルフレッドアドラーは、
「勇気を持って人生の課題を処理して行くことで幸福が生まれる」
と主張しています。

勇気,アドラー

好きな人への告白、スポーツの勝負所、起業への挑戦…私たちは人生の様々な場面で勇気が試されます。

もし勇気が足りなければ、私たちは次のステージに進むことができず、変わらない日常を過ごす事になります。

少しでも前向きな一歩を踏み出せるよう、勇気に関する心理学の知識をお伝えしたいと思います。

勇気の意味とは

勇気とは何か?

心理学の研究では、“勇気”に関して様々な研究が行われています。たとえば、堀合 (2011) は次のように定義しています。

困難や悪い結果が予想されていたとしても
行動を起こすに十分な動機付け

この定義によると、勇気には3つの条件があることがわかります。

困難

まず先行する条件として「困難」があります。例えば、告白であれば、フラれるかもしれない、緊張して恥ずかしい思いをするかもしれないといった状況が挙げられます。

動機付け

そして、困難に打ち勝つ「動機付け」が大事になります。例えば、結果はどうあれちゃんと気持ちを伝えよう!もしかしたらお付き合いできるかもしれない!と動機付けを行います。

行動力

困難に打ち勝つ動機付けができたとしても、行動できない人は勇気があると言えません。気持ちを整理して、実際に行動に移すことができて初めて勇気を出すと言えるのです。

勇気を出す

勇気を出すメリット

勇気を出すとどのようなメリットがあるのでしょうか?

経験値を得られる

勇気を出さず、逃げるという事は、経験できるチャンスを放棄しているということになります。

例えば、失敗するのが怖いから、試験勉強から逃げたとします。確かに一時的には楽になれるのですが、チャレンジをしないことで、知識が身に付きません。

試験にチャレンジすれば、失敗したとしても、勉強したこと自体は残りますし、また次はその失敗を活かして勉強の仕方を工夫することができるのです。

行動する人は、がんがん失敗をして失敗の中で経験値を積み、仕事、勉強、恋愛で有利になっていくのです。

不安が減る

疋田ら(2017)は、大学生345名を対象に、回避行動が人間の心理にどのように影響するかを調査しました。その結果が下図となります。勇気が出ない,逃げる

上記の図は正の相関を意味していて2つの意味があります。
・逃げれば逃げるほど不安が強くなる
・回避を減らすと不安が減る

勇気をもって行動していけば、だんだんと自信がついてきて、不安も減っていくと考えられます。

勇気が勇気を呼ぶ

三田村・横田(2006)は、逃げ癖は対人恐怖心症の傾向を強めると主張しています。以下のように逃げれば逃げるほど、不安は大きくなり、勇気を持てなくなっていくのです。勇気が出ない,逃げ癖

逆に言えば、勇気をもって小さなチャレンジを積み重ねていけば、だんだんと不安感は少なくなり、積極的になれるとも言えます。

勇気が出ないを克服しよう

ここからは勇気が出ない原因と、具体的な解決策について考えていきましょう。

①困難への心構え
②動機づけをする
③行動力をつける

の3つの視点から解説していきます。

①困難への心構え

勇気を出す状況には、先行する条件として「困難」があります。困難に直面をしたら2つの心構えを持つことをオススメします。

現実的に考える

私たちは困難に直面すると、悲観的な未来を予測しがちです。
・もしかしたら…
・万が一…
・失敗したら…
というフレーズを使って、リスクを過度に見積もり、行動できない理由を作っていきます。大事なことは現実的に困難のリスクを見積ることです。もし上記の特徴にあてはまると感じたら現実検討力UPコラムを参考にしてみてください。

困難を小さくする

困難を小さくするコツとして、困難を細かくしていくと効果的です。例えばなしとなりますが、キャベツのみじん切りを思い浮かべてください。キャベツは野菜として大きいですが、ザクザク切っていくと、線のように細くなっていきますよね。

困難もみじん切りにして、細かくしてしまえば、取るに足らないと感じられるようになります。困難はできる限りスモールステップにして、1つ1つ丁寧にチャレンジしていきましょう。

スモールステップの作り方はこちらの行動療法コラムで詳しく解説しています。

勇気を出す方法,マイペース

②動機付け

困難を現実的に考え、スモールステップで小さくしたら、次に動機づけが必要となります。

成功イメージをする

心理学の世界では、失敗をイメージすると、行動できない、行動したとしても失敗しやすくなることが分かっています。リスクばかりに目を向けるのではなく、うまく行った後の未来を積極的にイメージしていきましょう。

失敗ばかりイメージしてしまう…という方は、こちらの失敗が怖いを改善コラムを参考にしてみてください。

好奇心を高める

困難が怖い状態を打破するのに役立つのが絶え間のない好奇心です。知らない世界を知りたい!という気持ちを自分の中で盛り上げていくことで、今までなかった世界に飛び込む勇気が湧いてきます。

特に、食わず嫌いをしてしまう方は、ぜひ好奇心を高める練習をしてみてください。詳しくはこちらの好奇心コラムをオススメします。

勇気を出す,成功イメージ

③行動力をつける

困難を細分化して、動機づけを高めたら、いよいよ行動あるのみです!しかし私たちは人間です、恐怖心が行動することを躊躇させるかもしれません。そこで恐怖心が強い方向けに以下の2点のやり方をオススメすます。

マインドフルネス力をつける

マインドフルネスとは自分の状態を客観的に分析をして、今ここの自分の状態を認識する力を意味します。恐怖に駆られている状態は、自分が自分でなくなり、感情の赴くまま回避をしてしまいます。

例えば私であれば、昔対人恐怖症だったことに、せっかく参加しようと思った歌の教室の直前で、恐怖に支配され、逃げ出してしまったことがあります。

こんな時にマインドフルネス力があると、「今自分は怖いんだな」「不安なんだな」といったん冷静に自分を分析し、「でも今日は行くと決めたよな」「やるべきことをやろう」

と恐怖とうまく付き合えるようになっていきます。感情に支配されるとなかなか抜け出せない…という方はこちらのマインドフルネス療法コラムを参考にしてみてください。

恐怖心,勇気

恐怖突入をしよう!

最後に紹介するのは恐怖突入です!これは森田療法という心理療法で大事にされている考え方です。恐怖の対象は、実際チャレンジしてみると、意外とどうということはないから、えいやでチャレンジしなさい!というむちゃぶりな理論です(汗)

私はコミュニケーション講座を運営していて、その中で人前でスピーチをする課題をしてもらうことがあります。生徒さんは、直前はドキドキしていますが、実際、恐怖に突入して、スピーチをすると、大概の場合は、活き活きと話されています。

やや、極端な手法ですが、恐怖突入に興味がある方は下記の動画と森田療法コラムを参考にしてみてください。


勇気を出す場面は人生でたくさんあります!そんなときは今回のコラムをぜひ思い出してみてくださいね♪

最後に少しだけお知らせがあります。私たち公認心理師は、暖かい人間関係のある社会を創ることを目的として、コミュニケーション講座を開催しています。

心理療法や暖かい人間関係の練習を勉強したい方はぜひお待ちしています。詳しくは下記の看板をクリックください♪

心理学講座

助け合い掲示板

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
岩井俊典(2002). 勇気付けの心理学, 金子書房
堀合俊博. (2011). 青年期の選択場面における勇気尺度作成の試み: 漸成発達理論の枠組みから. 立教大学心理学研究53, 1-15.
山下由紀子, & 福井義一. (2011). 完全主義と先延ばしが抑うつに及ぼす影響: 日本語版 General Procrastination Scale (GPS) の再検討を含めて. 甲南大學紀要. 文学編161, 223-230.