ホーム >
コミュニケーション知恵袋 >
人間関係 >
拒絶された時の心理的対処法,関係を回復する方法

日付:

拒絶された,心理的対処法,関係回復する方法

皆さんこんにちは。人間関係講座を開催している公認心理師の川島達史です。今回のお悩み相談は「拒絶された時の対処法」です。

拒絶された,対処法

相談者
31歳 男性

お悩みの内容
私は職場の同僚で好きな人がいます。実は2回ほどデートをすることができたのですが、相手に傷つくことをつい言ってしまい、それ以来拒絶されるようになってしまいました。

メールはもちろん返ってこないですし、会社ですれ違っても無視されます。できれば関係を回復したいと考えています。どうすれば良いでしょうか。

自分に非があるとはいえ、拒絶されると、とてもショックを受けますよね。当コラムでは拒絶された時の対処法を解説していきます。是非最後まで御一読ください。

 

拒絶の意味とは

心理学者のWilliams(2007)は“拒絶”について、次のように定義しています。

ある個人や集団から、
求められていないことを明白に宣言されること

はっきりと断られると私たちの感情は大きく揺れ動きます。そしてその感情はなんらかの形で行き場所を探していきます。

宮崎ら(2012)は大学生219名を対象に拒絶された場面と行動についての調査を行いました。その結果、以下の3つの行動をとることがわかりました。

破壊行動

1つ目は積極的な破壊行動です。例えば、

相手に向かって怒鳴る
SNSで悪口を書く
暴力に訴える
もう別れるよ!試し行為をする

などが挙げられます。

関係回避

2つ目は消極的な回避行動です。関係の悪化に対して対処を行わない、放置してしまうことを意味します。例えば、

関わらないようにする、
会うのを避ける
連絡先を削除する
会社を辞める,サークルを辞める

などが挙げられます。

関係志向

3つ目は関係志向的行動です。拒否された状況の改善に向けて建設的に働きかけます。例えば、

自分の非を認める
話し合う機会を作る
あいさつをする
代弁をしてもらい間接的にあやまる

などが挙げられます。

3つの中ではベースは、関係志向でありたいものです。ただし、相手の重荷になる場合や、自分自身の負担が大きい場合は、消極的な行動も例外的にありです。

一方で積極的な破壊行動は、自分にとっても相手にとっても何も生み出すものはありません。気をつけましょう。

拒絶された

 

6つの対処法とは

ここからは拒絶された時の対処法を6つ提案させて頂きます。

①怒りのコントロール
①すぐに解決を求めない
②挨拶,イイネで信頼を取り戻す
③話しあいのオファー
④相手の考えを傾聴する
⑤アサーティブに話しあう

ご自身の状況とリンクしそうなものがありましたら参考にしてみてください。

①怒りのコントロール

先程解説した通り、拒絶されると人間は、怒りを覚えやすくなります。三島(2015)は児童に対して、いじめ被害と攻撃性、拒絶感受性との関連についての研究を行っています。

いじめ被害と攻撃性、拒絶感受性との関連についての研究

その結果、拒絶感受性は関係性攻撃傾向に影響を与えていることが分かりました。つまり、いじめ被害にあった生徒は、拒絶された怒りなどを通して、相手を攻撃しやすくなる傾向が指摘されています。

怒りは大概の場合、不幸な結末になります。怒りを爆発させ、相手を攻撃したところで、待っているのはさらならなる拒絶、場合によっては自分自身が罪を負うことになります。

拒絶されて怒りがある…と感じる方は以下のコラムで怒りのコントロールの練習をしてみてください。

アンガーマネジメントのやり方

拒絶,怒り

 

②すぐに解決を求めない

拒絶された時に、焦って問題を解決しようとすると逆効果になることがあります。すぐに解決を求めようとすると、

何度も相手に連絡する
しつこく相手に話しかける
周りの人に真相を聞きまくる
場合によってはストーカー化

などの独りよがりな行動につながってしまいます。すぐに問題を解決したい!と考えるほど、相手に煙たがられることもあります。時間が解決してくれることもある…とまずは落ち着くようにしましょう。

 

③挨拶,イイネで信頼の土台を創る

ある程度期間をおいたら、信頼関係の基礎を取り戻していきます。ポイントは日々の些細なコミュニケーションです。例えば、職場で同僚に拒絶されていたとしたら、とりあえず挨拶することからはじめましょう。

おはようございます
おつかれさまでした
助かりました

これだけで、印象はガラリと変わるものです。

もしあなたがSNSで友人とつながっていれば大チャンスです。「イイネ」ボタンを押すことも1つの方法です。まずは小さなコミュニケーションを続ける努力をしていきます。

 

④話し合いのオファー

あいさつを継続したり、SNSで繋がれるようになったら、いよいよ話し合いの提案をしていきます。ここは率直に伝えてOkです。

実は〇〇の件で話したいことがあって…
前から話したいと思っていたのだけど時間もらえるかな…
この前は〇〇と言ってごめん。今日少しだけ時間あるかな…

こんな形で話し合いを提案しましょう。もちろん、断られる場合もありますが、ほとんどの場合はOKをもらえずはずです。

*NGが続く場合
残念ながら相手が話し合いに応じてくれないこともあります。一定の交渉をしても、望む結果が得られないなら、区切りをつけることも大切です。

 

⑤相手の考えを傾聴する

話し合いの場所になったら、まず初めに相手の考えを率直に傾聴することから始めましょう。ひとまず自分の意見は置いて、傾聴に徹するのです。

そうして、相手の話を傾聴するなかで、ここは納得できるな、ここは同じだなと感じる部分をしっかり見つけていきましょう。うなづける部分はしっかりと相手に伝えます。

〇〇さんはそんな気持ちだったんだね…
そうかあ…確かに〇〇だと悲しいよね
その点は自分に非があるよ…悪かったと思ってる…

このような言葉をしっかり相手に伝えます。なお共感の方法については下記のコラムに書いてあります。後程練習してみてください。

共感力を向上させる方法

 

⑥アサーティブに話しあう

相手の話をしっかり傾聴すると大概の場合、相手からの拒絶もかなり少なくなっているはずです。ここまでできれば、70%ぐらいは解決しているかもしれません。

一方で、あなた自身も言いたいことがある場合は、隠さず伝えるようにしましょう。大事なのはアサーティブな精神を持つことです。アサーティブとは

相手を尊重しつつ、自分の考えも伝え、
お互い尊重しながら建設的な関係を築く

ことを意味します。

拒絶された理由が、誰が聞いても自分が悪いと言える場合は素直に謝りましょう。しかし、客観的に見て自分に非がない場合は相手の考えを受け入れつつ、しっかりと主張していきます。

このように自分と相手を尊重することで、攻撃的な態度になることもなく話しを進めることができます。

アサーティブコミュニケーションについては下記のコラムでしっかり記述しています。話し合いの前にぜひ参考にしてみてくださいね。

アサーティブの基礎

 

拒絶,復縁

まとめ

人は生きていれば必ず拒絶されることがあります。その中で、関係を取り戻せるものもあれば、取り戻せない関係もあるでしょう。

ただし、今回はご紹介した6つの手順を活用すれば、修復できる関係が増えていくはずです。まずは焦らず、小さなコミュニケーションを重ねていきましょう。

皆さんが温かい人間関係のある人生を歩まれることを切に願っています。

人間関係講座のお知らせ

温かい人間関係を築く方法を公認心理師のもとで、しっかり練習したい方は、人間関係講座へのご参加をおすすめします。講座では

・人間関係を回復する方法
・傾聴力をつける練習
・共感力トレーニング
・アサーティブコミュニケーション
・暖かい人間関係を築くコツ

などたくさん練習していきます。筆者も講師をしています。是非お待ちしています。↓詳しくは下記看板をクリックください♪↓

人間関係講座

助け合い掲示板

1件のコメント

コメントを残す

    • ひかり
    • 2020年5月7日 2:55 PM

    コメントさせて頂きます。
    不安障害で何年も悩んでいる状態はとても辛いですよね。
    一番の味方であり守ってくれるはずの母親に理解してもらえないのは、とてもショックですよね。
    傷ついた心を自分自身の声掛けで癒してあげましょう。
    (私は私自身を大切にする)(私は大切な人から愛される存在である)このような声掛けを自分自身にしてあげてください。少しは心を癒すことができます。
    ご参考になりましたら幸いです。

    返信する
    • あぴ
    • 2020年5月2日 3:55 AM

    不安障害と数年つきあっています。極度に落ち込み信頼していて励まして背中を押してほしい母に、考え方の癖でしょ。そのうち大切な人から捨てられるかもね。と言われて大変傷つき、安定剤を飲んだ後すがる思いでたどり着きました。でもまだ自分がわかりません。

    返信する

コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


ブログ→
YouTube→
Twitter→

*出典・引用文献
Williams, K. D. (2007). Ostracism.Annual Review of Psychology , 58, 425-452
箕浦有希久,成田健(2013)対人的拒絶の直後反応尺度を開発する試み
感情心理学研究 20, 17-17,
宮崎弦太,池上知子 (2011) 拒絶への対処行動を規定する関係要因 ―関係相手からの受容予期と関係へのコミットメント― 実験社会心理学研究 50(2), 194-204
三島浩路(2015)循環型いじめに関する研究 : 拒絶感受性に着目して 日本教育心理学会総会発表論文集 57(0), 402