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拒絶された,意味,とは

「拒絶された」時の心理的対処のやり方,意味とは

今回のテーマは
「拒絶された」
です。

  • 改善するお悩み
  • 拒絶されて辛い
  • 否定されたくない
  • 人の顔色を窺ってしまう

全体の目次
拒絶されるとは?
拒絶される心の影響
攻撃性との関連
アイメッセージで関係の修復
ポジティブストロークを活用
対人関係を悪化させない方法

はじめに

・サークルで仲間外れにされた
・同僚にランチの誘いを断られた
・復縁しようとしたが拒絶された
・夫婦の夜の誘いを拒絶された

このように誘いを拒絶されると、とてもショックを受けますよね。もしかしたら当コラムにいらっしゃった方はすごく今精神的に辛い方もいらっしゃると思います。

そこで当コラムでは拒絶された時の対処法について解説させて頂きます。

拒絶された

拒絶の意味とは

意味とは

まずはじめに拒絶の意味について考えていきましょう。心理学者のWilliams(2007)は“拒絶”について、次のように定義しています。

ある個人や集団から求められていないことを明白に宣言されること

拒絶とは、自分を受け入れてほしいと要求しているのにもかかわらず、他者にはっきりと断られるということです。

拒絶と心の傷

人は拒絶された時に、強く傷つきます。箕浦ら(2013)は、大学生427名を対象に、拒絶された後の心理を分析しました。その結果、拒絶をされると、

怒り 不安 傷つき感

が出てくることがわかりました。拒絶されると、私たちは存在を否定されたような気持ちになってしまいます。怒りや不安にさいなまれ、悲しい気持ちになり、時として心の傷として残ってしまうのです。

拒絶に敏感だとメンタルヘルスが崩れやすい

 

拒絶されると3つの行動をする

はっきりと断られると私たちの感情は大きく揺れ動きます。そしてその感情はなんらかの形で行き場所を探していきます。

宮崎ら(2012)は大学生219名を対象に拒絶された場面と行動についての調査を行いました。その結果、以下の3つの行動をとることがわかりました。

1. 関係志向的行動
⇒拒否された状況の改善に向けて建設的に働きかける
例:自分に悪いところがあったらそれを直すと言う、関係が改善するように共通の知り合いに助けてもらう

2. 消極的な関係破壊的行動
⇒関係の悪化に対して対処を行わない
例:その人と関わらないようにする、その人と会うのを避ける

3. 積極的な関係破壊的行動
⇒積極的に関係を破壊する
例:相手に向かって怒りを表す、もう二度と会わないという

拒絶をされると私たちは強い怒りを覚えることがあります。他者から拒絶されることに関して、敏感に反応する特性を、“拒絶感受性”といいます。拒絶感受性の特徴は、以下の通りです。

・拒絶される不安感がある
・拒絶を予期しやすい
・拒絶されることに敏感
・拒絶に対して過剰に反応する

このような傾向がある方は注意が必要です。攻撃性は、下手をすると暴力や暴言などにつながり、自分自身の人生を台無しにしてしまうことがあるからです。

これは拒絶の2次被害と言っても良いでしょう。加害者側に回らないように自分の心をコントロールしなくてはなりません。

三島(2015)は児童に対して、いじめ被害と攻撃性、拒絶感受性との関連についての研究を行っています。その結果、拒絶感受性は関係性攻撃傾向に影響を与えていることが分かりました。

いじめ被害と攻撃性、拒絶感受性との関連についての研究

つまり、いじめ被害にあった生徒は、拒絶された怒りなどを通して、相手を攻撃しやすくなる傾向が指摘されています。

 

講師の視点 3つの中ではベースは、関係志向型でありたいものです。ただし、相手の重荷になる場合や、自分自身の負担が大きい場合は、消極的な行動も例外的にありです。一方で積極的な破壊行動は、自分にとっても相手にとっても何も生み出すものはありません。気を付けましょう。

拒絶された意味を考える

健康的な対処法とは

相手に拒絶された時に、どのように対処するかで気持ちの整理がつきやすくなります。また、その後の人間関係を円滑にしていく上でも、対処法を知っておくことは大事です。

そこで当コラムでは、拒絶された時の対処法を5つ提案させて頂きます。ご自身の状況とリンクしそうなものがありましたら参考にしてみてください。

①すぐに解決を求めない
②挨拶,イイネで信頼を取り戻す
③話しあいのオファー
④相手の考えを傾聴する
⑤アサーティブに話しあう

ここからは、1つ1つ解説をしていきますね。

①すぐに解決を求めない

拒絶された時に、焦って問題を解決しようとすると逆効果になることがあります。

すぐに解決を求めようとすると、

・何度相手に連絡
・過剰に誤る
・しつこく相手に話しかける

などの独りよがりな行動につながってしまいます。問題の解決に過剰にこだわると、場合によっては相手に煙たがられることもあります。

拒絶された時は、できる限り焦らず、長期的な視点を持って問題に取り組むようにしましょう。

また、拒絶された初期の頃はい『怒り』の感情が現れることも多いです。傷口に塩を塗るように、怒りに任せて行動すれば、更なる関係悪化は避けられません。

怒りをコントロールする方法は下記のコラムでしっかり解説しています。当コラムの一読した後、参考にしてみてください。
アンガーマネジメントの意味とは

②挨拶,イイネで信頼を取り戻す

次に、信頼関係の基礎を取り戻していきます。ポイントは日々の些細なコミュニケーションです。例えば、職場で同僚に拒絶されていたとしたら、とりあえず挨拶することからはじめましょう。

おはよう
おつかれ

これだけで、印象はガラリと変わるものです。もしあなたがSNSで友人とつながっていれば大チャンスです。「イイネ」ボタンを押すことも1つの方法です。

まずは小さなコミュニケーションを続ける努力をしていきます。

③.話し合いのオファー

細かなコミュニケーションを継続したら、次にいよいよ話し合いの提案をしていきます。ここはまじめに率直に言ってOkです。

実は〇〇とずっと話し合いと思っていたんだ…としっかり告げましょう。もちろん、断られる場合もありますが、ほとんどの場合はOKをもらえずはずです。

*NGが続く場合
残念ながら相手が話し合いに応じてくれないこともあります。一定の交渉をしても、望む結果が得られないなら、区切りをつけることも大切です。

④相手の考えを傾聴する

話し合いの場所になったら、まず初めに相手の考えを率直に傾聴することから始めましょう。ひとまず自分の意見を置いておきます。

そうして、相手の話を傾聴するなかで、ここは納得できるな、ここは同じだなと感じる部分をしっかり見つけていきましょう。うなづける部分はしっかりと相手に伝えます。

なお共感の方法については下記のコラムに書いてあります。後程練習してみてください。
共感力を向上させる方法

⑤アサーティブに話しあう

相手の話をしっかり傾聴すると大概の場合、相手からの拒絶もかなり少なくなっているはずです。ここまでできれば、70%ぐらいは解決しているかもしれません。

・アサーティブとは
一方で、まだお互いに認め合うことができていないなら、あなたの考えも伝えるようにしましょう。かで大事なのはアサーティブな精神を持つことです。アサーティブとは相手を尊重しつつ自分の考え、建設的な関係を築く手法です。

・悪い部分は謝り、そうでない部分は主張
拒絶された理由が、誰が聞いても自分が悪いと言える場合は素直に謝りましょう。しかし、客観的に見て自分に非がない場合は相手の考えを受け入れつつ、しっかりと主張していきます。

このように自分と相手を尊重することで、攻撃的な態度になることもなく話しを進めることができます。

アサーティブコミュニケーションについては下記のコラムでしっかり記述しています。話し合いの前にぜひ参考にしてみてくださいね。
アサーティブの基礎

アイメッセージで気まずい状況を回避しよう

拒絶に対処しよう

まとめ

人は生きていれば必ず拒絶されることがあります。その中で、関係を取り戻せるものもあれば、取り戻せない関係もあるでしょう。今回はご紹介した5つの手順を活用すれば、修復できる関係が増えていくはずです。

拒絶されない生き方は不可能ですが、その後の自分の行動はいか様にも変えることができます。まずは焦らず、小さなコミュニケーションを重ねていきましょう。

お知らせ

もし公認心理師,精神保健福祉士など専門家の元でしっかり心理学を学習したい方場合は、私たちが開催しているコミュニケーション講座をオススメしています。講座では

・傾聴力をつける練習
・共感力トレーニング
・暖かい人間関係を築くコツ

など練習していきます。興味がある方はお知らせをクリックして頂けると幸いです。ぜひお待ちしています。

人間関係講座

助け合い掲示板

1件のコメント

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    • ひかり
    • 2020年5月7日 2:55 PM

    コメントさせて頂きます。
    不安障害で何年も悩んでいる状態はとても辛いですよね。
    一番の味方であり守ってくれるはずの母親に理解してもらえないのは、とてもショックですよね。
    傷ついた心を自分自身の声掛けで癒してあげましょう。
    (私は私自身を大切にする)(私は大切な人から愛される存在である)このような声掛けを自分自身にしてあげてください。少しは心を癒すことができます。
    ご参考になりましたら幸いです。

    返信する
    • あぴ
    • 2020年5月2日 3:55 AM

    不安障害と数年つきあっています。極度に落ち込み信頼していて励まして背中を押してほしい母に、考え方の癖でしょ。そのうち大切な人から捨てられるかもね。と言われて大変傷つき、安定剤を飲んだ後すがる思いでたどり着きました。でもまだ自分がわかりません。

    返信する

コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・引用文献
Williams, K. D. (2007). Ostracism.Annual Review of Psychology , 58, 425-452
箕浦有希久,成田健(2013)対人的拒絶の直後反応尺度を開発する試み
感情心理学研究 20, 17-17,
宮崎弦太,池上知子 (2011) 拒絶への対処行動を規定する関係要因 ―関係相手からの受容予期と関係へのコミットメント― 実験社会心理学研究 50(2), 194-204
三島浩路(2015)循環型いじめに関する研究 : 拒絶感受性に着目して 日本教育心理学会総会発表論文集 57(0), 402