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仲直りしたい女友達や彼氏との関係修復法

仲直りしたい女友達や彼氏との関係修復法①  

はじめまして!社会心理学の専門家、精神保健福祉士の川島です。私は現在、こちらの初学者向けコミュニケーション講座の講師をしています。コラムを読んで興味を持っていただいたら、是非お待ちしています。

今回は「仲直り」についてお話していきます。コラム①目次は以下の通りです。

  • 仲直りと心理学研究
  • 仲直りレベルをチェック
  • step①価値観を認める
  • step②感謝できないか
  • step③ストローク
  • step④アサーティブ

について解説します。しっかりとお伝えしたいので全部で8分程度かかります(^^;診断もありますので是非お付き合いください。

人間関係のリセットに注意

「女友達と仲直りができない」「彼氏との喧嘩が長引いていいる…」など友人やパートナーと喧嘩した後に仲直りができないために、悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

本来であればしっかりと仲直りをして、人間関係を修復することが大切です。しかし仲直りにめんどくささを感じてしまい、喧嘩した友人や恋愛で断捨離する癖をつけてしまっている人もいます。断捨離クセをつけると、対人関係で様々な問題が引き起こされるため注意が必要です。

仲直りと心理学研究

仲直りについての心理学的な研究事例を見ていきましょう。人間関係を修復するためには、どのような方略が良いのでしょうか。

①仲直りの王様は謝罪

こちらは、夫婦喧嘩の仲直りの方法をまとめたグラフです。仲直りの方法として一番多いのは「謝罪」そして、「妥協(あきらめ)」「何もしない、普通通り」という仲直りの方法が挙げられています。

夫婦喧嘩の解決策のグラフ

状況にもよりますが「謝罪」が最も仲直りしやすい方法なのは納得がいきますね。そして、謝罪しても相手が受け入れてくれない場合は、無理に仲直りしようとはせず、時間が関係を修復してくれると考えることが大切なのかもしれませんね。

②感謝するほど仲がいい

心理学の研究では、日常的に感謝を表現すると、人間関係が良好になることが分かっています。感謝と良好な関係性について調査した心理学の研究を見ていきましょう。

Allen W. Barton(2015)ら米国ジョージア大学の研究チームは、468組の夫婦を対象に感謝の表現が結婚関係にどのような影響を与えるかということを調べました。以下は、女性の離婚のしやすさに影響する結果です。

感謝の気持ち 高める

以下の図2は、男性の離婚のしやすさに関する結果です。縦軸が離婚のしやすさ、横軸が「妻は要求」「夫は我慢」のバランスの悪いコミュニケーションの2人の場合の結果です。

表現方法を学ぼう

図のように、夫婦間のコミュニケーションのバランスの悪さが高く、感謝表現が低い夫婦の離婚のしやすさは高いことがわかります。一方で、バランスが悪くても感謝表現が多ければ、離婚のしやすさは高まらないといいう結果になっています。

この結果から、感謝表現が多い・少ないことが男女ともに離婚のしやすさに関わってくることがわかりました。お互いに感謝し合っている夫婦は、関係が深く、離婚もしにくいのですね。

仲直りしやすい人は、相手を信頼して本音で話し合う傾向にあります。一方で、仲直りしにくい人は、相手を疑い、うわべの付き合い・過剰な気づかいをしている可能性があります。

③本音で話すほど仲直り

松永ら(2008)は「本音、気遣い、うわべ」と様々な心理的な指標について調査を行いましました。今回は、「対人的信頼感」との関係を紹介します。

この研究では、対人的信頼感との関連も調査されています。対人的信頼感は、「周囲に対する信頼感」のことを意味しています。仲直りと近い、相手を信頼する気持ちですね。

その結果が、以下の図です。


「本音群」のグラフが伸びていることが分かります。特に「うわべ群」とは差が開いています。本音を抑えて、うわべや気遣いをする方は、相手を信用しない傾向があると推測されます。

やはり仲直りをするためには、どこかのタイミングで「腹を割って」話すことが必要だと言えます。相手を信頼し、自分の気持ちを伝えることで関係修復のきっかけが作られるのです。

仲直り 方法

仲直りレベルをチェックしよう

誰かと葛藤状態になったとき、大きく分けて以下の4つのやり方を取ることになります。レベル分けをしたので、自分がどれに当てはまるか?よかったら参考にしてみてください。
 
レベル1 仲直り下手 決めつけ別れ
早々に仲直りは不可能と考え、諦めてしまうことです。まず喧嘩をするということはそれだけ仲が良くなれたという裏返しでもあります。もし仲良くなって最終的に分かれる選択を取るくせをつけてしまうと、また同じことを繰り返すことになります。暴力、暴言など決定的な理由であれば仕方ないですが、一般常識的にそこまで、重大な価値観の総意でなければ少し粘ってみたいものです。

レベル2 仲直り初段 話し合い別れ
話し合った上で喧嘩別れしてしまうこともあると思います。話し合わずに喧嘩別れよりはずいぶん納得感があると思います。お互いの主張をぶつけ合った上で最終的に納得してお別れするのであればある程度は割り切れるでしょう。しかし、「喧嘩別れ」は後味が悪いですね。。お互いの主張を認め合った上で、円満に別れたいものです。

レベル3 仲直り上手 話し合い円満別れ

話し合った上で、お互い納得してお別れするケースです。腹を割って最終的に納得してお別れするのであれば、お互い心も穏やかになるとでしょう。また時期が来れば仲直りする可能性も高そうです。

レベル4 仲直りマスター 話し合って仲直り
話し合った上で、お互いの価値観をすり合わせ、納得した上で価値観の違いを乗り越えることです。やはりまずはこの4つ目の方法を目指したいものです。この譲りあって助け合うことできず、仲がより深くなるでしょう。

仲直りする4つのステップ

それでは、仲直りするための具体的な方法を解説していきます。下記に解決策のコラムへのリンクを記載してあります。最初からすべてチェックするのは大変なので、まずは当てはまる部分だけ参考にしてみてください。

step①お互いの価値観を認める

価値観のギャップを感じた時に、次のような態度をとると仲直りがなかなかできません。

・相手の価値観を否定する
・自分の価値観を押し付ける

相手の価値観とのギャップが大きいほど、頭ごなしに批判したり「どちらが正しいのか」など白黒や勝ち負けをつけようとしがちです。価値観は正しいも間違っているもありません。まずは相手の価値観の背景にある気持ちや考えに耳を傾ける姿勢が大切です。

門野(1995)の研究では次のように述べられています。
「良好な夫婦関係を築く上で、夫婦の意見が一致していることは重要であるが、話し合いで互いの意見を認知し合意を確認した場合の方が、より夫婦関係満足度は高い傾向にある」

つまり良好な人間関係では、お互いの価値観を尊重し、きちんと話し合って答えを出せば、絆を深めることができるということです。また、相手を理解しようとする姿勢が伝われば、仲直りのポイントを探すことができるはずです。

相手の価値観が認められない…という方は、お互いの価値観を認める方法を知ることで、スムーズに仲直りすることができます。

お互いの価値観を認める方法をより深く知りたい方は下記をご覧ください。
・自分の価値観を考える
・相手の価値観を考える
仲直りをする方法は「お互いの価値観を考える」②

関係を修復

step②感謝を伝える方法

仲直りのために、感謝を見つける方法は以下の2つステップがあります。

① もし○○がいなかったら?
○○に入るワードは仲直りしたい対象の人物に設定しましょう。今回は例としては、もしも母がいなくなったら…どんなことが発生するか想像して書いてみましょう。ポイントは、普段の些細な出来事に、目を向けることです。

例えば

・育ててくれる人がいない
・料理を作ってもらえない
・洗濯をしてもらえない

家族がいて世話してくれることを当たり前と思ってませんか?もしも母がいなくなったら…と考えると、母親の存在の大きさに気付けるとおもいますね。それが仲直りしたいという気持ちを改善してくれます。

相手を許すことができない…という方は、感謝できないかを考える方法を学ぶことで、忘れかけていた相手への恩を思い出すことができます。

感謝できないかを考えるをより深く知りたい方は下記をご覧ください。
・すぐに伝える
・上司と部下の仲直り
・練習問題で習得
仲直りを促進させる方法「感謝できないかを考える」③

step③ストロークで土台を作ろう

佐野(2015)ではストロークについての定義が解説されています。Berne.E(1964)が提唱したストロークの根源的な概念は、英語のstroke「撫でる」 という字義どおりの「親密な身体的接触」を意味するとされています。

バーン は原始的な関わり方である「親密な身体的接触」を獲得していくことこそが、人間が生き延びるための命題と考え、人はあらゆる手段を用いてその刺激を受けようと行動するとしています。そして、

「他者の存在の承認を意味する全ての行為」

と定義しました。

他者の存在を承認にすることは、言うまでもなく仲直りには欠かせない行為です。つまり、ストロークを上手う活用することで、関係修復をスムーズに行うことができます。

なかなか相手を認められない…という方は、ストロークを学ぶことで仲直りのベースとなる考え方を構築することができます。

ストロークをより深く知りたい方は下記をご覧ください。
・肯定的否定的ストローク
・練習問題で理解を深めよう
仲直りの土台を作る「ストローク」とは④

step④アサーティブで謝罪

相手もOK自分もOKという考え方は、心理学でアサーティブと呼ばれることがあります。この考えを持つことで、お互いに我慢せずに仲直りしやすくなります。対人関係でのコミュニケーショ方法には3つのタイプがあります。

アグレッシブ型(攻撃的)
自分の意見や気持ちを優先するタイプ

ノンアサーティブ型(非主張的)
相手の意見や気持ちやを優先するタイプ

アサーション型(主張)
自分と相手両方の意見や気持ちを尊重するタイプ

アグレッシブ型やノンアサーティブ型のコミュニケーションは、喧嘩やストレスにつながりやすいという特徴があります。

良好な人間関係では、アサーション型のコミュニケーションを意識しましょう。

「お互いの気持ちの尊重すること」

自他自尊のコミュニケーションが喧嘩の仲直りはもちろん、喧嘩を回避することにもつながります。

つい攻撃的になってしまう…という方は、アサーションを学ぶことで相手の気持ちに寄り添いながら、謝ることができます。

アサーションをより深く知りたい方は下記をご覧ください。
・お互いの気持ちを認める
・練習問題で実践!
仲直りが上手い人と下手な人の特徴!「アサーティブ」に話そう⑤

仲直りの仕方

仲直りで良好な対人関係を

今回は、仲直りをテーマに、仲直りできない問題や喧嘩の原因や仲直りの方法についてご紹介しました。対処法としては、「価値観を認める」「感謝を伝える」「ストローク」「アサーション」の4つでしたね。これからご紹介していく具体的な対処法を元に、仲直りを目指していきましょう。

次回は、仲直りする方法の1つ目「価値観を認める」について解説します。お楽しみに!(もう少し下に次のコラムボタンがあります)

★友人や彼氏の断捨離は注意!仲直りして良好な対人関係を築こう
人間関係講座

目次

①仲直り!関係を修復法‐概観
②「お互いの価値観を考える」
③「感謝できないかを考える」
④「ストローク」土台を構築
⑤「アサーティブ」に話そう

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
・高橋,誠; 森本,哲介 学校教育学研究論集(26): 29-39 2012
・川島(2013)「Yahoo!知恵袋」に見る夫婦間葛藤解決方略 千葉大学教育学部研究紀要 第61巻 185~191頁
・松永(2008)現代青年の 友人関係 に 関する研究 Kurume University Psychological Researeh 2eO8,No .7,77−86