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自己効力感の意味とは?尺度のセルフ診断と高める方法を臨床心理士が解説

自己効力感


自己効力感の意味とは?高める方法-臨床心理士監修①

はじめまして、臨床心理士の亀井です!私は心理士として、精神疾患を抱える方のカウンセリングや、発達障害を抱える方のソーシャルスキルトレーニングを行っています。本コラムでは「自己効力感」について詳しく解説をしていきます。

以下、

・自己効力感とはなにか?
・自己効力感が低いとどうなるのか

・自己効力感のセルフチェック
・どうすれば自己効力感が高まるのか
について確認していきましょう!

全部で5コラムあります。しっかりとお伝えしたいので8分程度かかります(^^;ちょっと大変ですが、ぜひお付き合いください。自己効力感について専門家が解説しています

自己効力感ってなんだろう?

自己効力感は、1977年、心理学者のバンデューラが提唱した「社会的学習理論(Bandura, 1977)」における中心的な概念の一つです。

バンデューラは
「人は刺激に反応しているのではなく、その刺激を自分なりに解釈したり予測した上で反応している」

という基本的な考えを持っています。簡単に言えば、何か出来事があったときに、その出来事が私たちの行動を決めるのではなく、その出来事について予測したり解釈する私たちの考え方が、行動を決めると考えたのです。

自己効力感は定義上は
「ある状況において,
 ある結果を達成するために必要な行動を
 自分がうまくできるかどうかの
 予期のことである(坂野ら, 1986)」

とされています。簡単に説明すると「できると考える程度」と解釈していいでしょう。「できると考えること」=「自己効力感がある」といえるのです。専門領域ではセルフ・エフィカシー(self-efficacy)と言ったりもします。

自己効力感を高める方法を確認しよう

抑うつとの関係

自己効力感が低いと、どんな問題があるのでしょう?自己効力感が「自分は○○できる」という考えだとすると、自己効力感が低い人は「自分は○○できる気がしない」と考えてしまうことになりますね。バンデューラによると、

自己効力感が低いときは
・無気力
・無感情
・無関心
になり、あきらめが早く、失望・落胆し、自己卑下や劣等感を抱きやすくなり、抑うつ状態に陥ってしまいやすいといいます。自己効力感が低い問題について解説

一般的に、抑うつ状態に陥った人は、自分を過小評価し自分には能力がないと感じ、意欲がわかず、無気力になってしまうと言われています。これは、先ほど挙げた自己効力感が低い人の特徴と一致しますね。他にも、抑うつ症状と自己効力感の関係を指摘する論文はたくさんあります。

臨床心理学者の坂野(1989)は、約1年にわたり、うつ病の症状変化にともなう自己効力感の変化を調査しました。その結果、うつ病患者は、通院・入院中は自己効力感が低く、症状の回復や通院終了・退院とともに自己効力感が高まることが明らかになりました。

自己効力感が低いと必ずうつ病になるわけではありません。しかし、自己効力感が低いと「何をやってもうまくいかない」とやる気がなくなり、「自分はダメな人間だ」などと考えてしまいがちになります。そういった考えは気分をより落ち込ませ、抑うつ症状につながる可能性もあるため、注意が必要です。

基本的信頼感への影響

三好(2007)は自己効力感と精神的健康、基本的信頼感との関連を調査・研究し、自己効力感と精神的健康、基本的信頼感は強い関連にあることが示されました。基本的信頼感とは、性善説のようなものです。すなわち自己効力感が高い方は、人はそもそも善人で愛し愛される価値があるという感覚が強いと言えるのです。

自己効力感診断

それではここで実際に今の状況を知るために、「自己効力感診断」をしてみましょう。

自己効力感診断
全くそう思わない あまり思わない どちらでもない ややそう思う とてもそう思う
1.
困難なことに積極的にチャレンジする
2.
人に頼るより自分で問題を解決する
3.
努力すれば大概のことはできる
4.
すごい人を見て、自分にもできそうだと感じる
5.
自分が立てた計画通りにこなす
6.
やり遂げることに喜びを感じる
7.
困難な状況に陥ってもうまく対処できる
8.
根拠ない自信がある
あなたの生まれた年は?
あなたの性別は?  
あなたのお住まいは?
診断についての注意

自己効力感‐診断 注意事項

・当自己効力感診断は社会心理学の大学院を卒業した川島達史の監修の元作成しました
・医療を目的とした診断を行うものではありません
・予備調査の段階となります
・あくまでも参考程度にご活用ください

以下、自己効力感診断における、作成方法や趣旨説明が記されています。診断について疑問を持たれた方、専門家の方、関心がある方はお読みください。

 

 

尺度作成の趣旨

現代社会では、スマートフォンや検索アプリからの情報収集がメインとなっており、多くの方がメンタルへルスに関わる疑問や、問題解決の方法をインターネット検索からスタートする傾向があります。当該入り口に関しては、方向性に間違えるとコミュニケーション改善にたどり着くことができない可能性があります。

そのため弊社では、メンタルへルスの問題の原因となりやすい感情要因に焦点を当て、スムーズに自己判断ができる診断機能を作成することとしました。医療行為、学術的な研究を目的とした診断ではなく、予防機能、メンタルヘルスに興味をもって頂くことを趣旨として作成します。

尺度の作成条件

尺度を作成するに際に以下を意識して作成する。

・簡易的に読める文章を心掛ける
・学術的な内容は控える
・断定せずにヒントを提供する
・診断には限界があることを明示する

尺度作成について概観

自己効力感についての心理学研究は数多く存在する、代表的な尺度としては成田ら(1995)の研究で因子分析がなされている。他にも、江本(2000)の研究では、自己効力感について概念が分析されている。当診断についてはこれらの先行研究を参考にして尺度の質問項目を作成する。当診断作成についてはこれらの近接する論文・学術書と、臨床心理士・精神保健福祉士・社会心理学の大学院を卒業した者が協力し質問項目をブレーンストーミングを行い、質問項目を網羅した。

先行研究ⅰ

江本ら(1995)は首都圏のY市在住13歳から92歳までのコミュニティサンプル、男性663名、女性 861名を対象にSherer et al.(1982)の SE尺度を翻訳して使用した質問紙を用いて、特性的自己効力感尺度の作成を行った。その結果、一般性因子の1因子構造であることが示された。尺度は「自分が立てた計画には、うまくできる自信がある」「何かしようと思ったら、すぐに取り掛かる」などの質問項目から構成される。

先行研究ⅱ

伊藤(1996)は中学1年生251名を対象に、学業達成場面における自己効力感、原因帰属、学習方略の関係について調査を行いました。自己効力感について8項目からなる自己効力感尺度を用いて測定した。質問項目としては、「これから先、国語が得意であると思う」「クラスの他のみんなと比べれば、私は、国語が得意な方だと思う」「国語でいい成績がとれるだろうと思う」「国語を学んでいくことができるだろうと思っている」などから構成される。

先行研究ⅲ

三好(2003)は首都圏大学生男性 69 名,女性 153 名,不明 2 名の合計 224 名(平均年齢 20.3 歳)を対象に、主観的な感覚としての人格特性的自己効力感尺度(SMSGSE)を作成した。質問紙を用いて、因子分析を行った結果、男女差のない安定した1因子構造であり、信頼性も高かった。尺度の質問項目としては、「どんな状況に直面しても,私ならうまくそれに対処することができるような感じがする」といったものが挙げられる。

参考文献

主観的な感覚としての人格特性的自己効力感尺度 (SMSGSE )の開発三好 昭子( Japan Society of Developmental Psychology (JSDP) NII-Electronic Library Service J 発達心理学研究 2003 ,第 14 巻,第 2 号,172−179

学業達成場面における自己効力感,原因帰属,学習方略の関係伊藤 崇達 340 Japanese Journal of Educational Psychology, 1996, 44, 340-349

自己効力感の概念分析江本 リナ 日本看護科学会誌J. JPn. Acad. Nurs. Sci., Vol.20,No.2,PP.39~45,2000.2006

特性的自己効力感尺度の検討成田 健一 下仲 順子 中里 克治 河合 千恵子 佐藤 眞一長田 由紀子Japanese Journal of Educational Psychology, 1995, 43, 306-314

 

自己効力感についての論文をメインに調査した。また、精神保健福祉士・臨床心理士・社会心理学の大学院を卒業した者が協力し以下の8つの質問項目を作成した。

*通常であれば予備調査で20項目程度採用し、説明変数から多い順に採用するが今回は川島の判断で選択した。その結果、以下の項目が抽出された。

1.自分が立てた計画に通りこなす
2.やるべきことにはすぐに取り掛かる
3.一度決めたらやり抜く方だ
4.難しい状況にも積極的に挑戦する
5.想定外の事にもうまく対処できる
6.失敗から学ぶことが多い
7.第一印象が悪い人でも、仲良くなろうとする
8.やり遂げることに喜びを感じる
9.人に頼るよりも自分で解決しようとする
10.人生の大半の出来事は対処できると思う
11.根拠のない自信がある
12.努力すれば、出来ないことはほとんどない
13.勉強する時、難しい表現をわかりやすく置き換える
14.締め切りまでに仕事や宿題を終わらせられる
15.困難な状況に陥っても、自分ならうまく対処できる
16.すごい人を見て、自分にもできそうだと感じる
17.出来なかったことよりも、出来たことの方が多い
18.小刻みに目標を設定する
19.緊張する場面でもうまく自分をコントロールできる
20.他人から褒められることが多い

③ KJ法によりグルーピングを行い
  4グループにまとめ、ラベリングを行った
  WEB対応簡易型自己効力感尺度とするため
  4グループ質問項目についてそれぞれ2項目採用した

*努力思考
困難なことに積極的にチャレンジする
人に頼るより自分で問題を解決する

*成長思考
努力すれば大概のことはできる
すごい人を見て、自分にもできそうだと感じる

*遂行力
自分が立てた計画通りにこなす
やり遂げることに喜びを感じる

*自己期待
困難な状況に陥ってもうまく対処できる
根拠ない自信がある

④ 診断結果については、因子ごとの評価は行わず
  総合点について4段階で注意事項を200文字程度で作成した

  ・5件法
  ・33~40  かなりある 
  ・26~32   ややある
  ・20~25   やや不足
  ・8~19     不足

の4段階とする。診断結果によって優劣はないため、結果については長所と注意点の2方面からバランスよく記述することを心掛ける。診断結果についてはあくまでも提案程度にとどめ、最後は自分で決断できるように記述を行う。

⑤ 今後の予定

  →回答数が充分集まった段階で
  因子分析と他の尺度との関連を精査し、
精度を高めていく予定である

  →読み物としてのつまらなくならないように
 ラベリングはキャッチーに作成した

診断結果

・33~40  自己効力感‐かなりある

※長所
自己効力感は強いと言えます。どんな状況に立たされても自分でうまく対処できる感覚がある方が多いでしょう。常に自分に自信を持ち、辛い状況や苦しい状況にも屈せずやり抜くことができます。何事も後回しにせずにすぐに行動し、早く対処しようとする傾向があります。他人からの強制力がなくても自分で努力することができる方が多く、経営者やリーダーに向いていると言えるでしょう。

※注意点
自分はどんなことも乗り越えられるという考えは大切ですが、非現実的な目標を掲げて自分を追い詰めてしまうことがあります。また、失敗について深く考えずに行動するため思わぬリスクに足を取られることもあるでしょう。時には自分の実力を現実的に考えて、できなかった時の対策を考えておくという姿勢も大切です。

・26~32  自己効力感‐ややある

※長所
自己効力感は比較的ある方だと言えます。日常的な問題は自分でうまく対処できる感覚がある方が多いでしょう。適度に自分に自信を持ち、辛い状況や苦しい状況にも屈せずにやり抜くことができます。また、何事も後回しにせずにすぐに行動し、早く対処しようとする方が多いでしょう。一方で過剰な自信を持つことなく、現実的な目線で自分ができる、できないを判断することができます。

※注意点
現時点では健康的な範囲内で自己効力感がある状況です。今後ですが、「どうせやっても上手くいかない」「自分にはできない」と始める前から強く考えてしまう時期が来るかもしれません。自己効力感を高めるための対策を以下のコラムで解説しています。予防として読んでみてください。

・20~25    自己効力感‐やや不足

※長所

自己効力感がやや不足している状況です。自分を過大評価することがなく、自分の能力を現実的に考えて行動することができます。リスク回避をしっかり行うので、あらかじめ起こる問題を予測することができるでしょう。自己効力感が不足している方は内省的で物事を深く考えることができます。その内省的に考える姿勢は謙虚と好感を持たれることもあるでしょう。相手に主導権を渡すことで、相手の発言や考えを大事にできる一面も持っています。

※注意点

自己効力感が低いと、何事にもやる気が起きない、無意味だと感じてしまう恐れがあります。適切にリスクに対処しようとするネガティブ思考であれば健康的な範囲内ですが、「どうせやっても上手くいかない」「自分にはできない」と始める前から強く考えてしまう方は注意が必要です。自己効力感を高めるための対策を以下のコラムで解説しています。もう少し、やればできるという感覚を強めたい方は参考にしてみてください。

・8~19    自己効力感‐不足

※長所

自己効力感が不足している状況です。自分を過大評価することがなく、自分の能力を現実的に考えて行動することができます。リスク回避をしっかり行うので、あらかじめ起こる問題を予測することができるでしょう。また自己効力感が不足している方は内省的で物事を深く考えることができます。相手に主導権を渡すことで、相手の発言や考えを大事にできる面もあるでしょう。謙虚な人柄は周りに安心感を与えるかもしれません。

※注意点

自己効力感が低いと、何事にもやる気が起きない、無意味だと感じてしまう恐れがあります。適切にリスクに対処しようとするネガティブ思考であれば健康的な範囲内ですが、「どうせやっても上手くいかない」「自分にはできない」と始める前から強く考えてしまう方は注意が必要です。自己効力感を高めるための対策を以下のコラムで解説しています。もう少し、やればできるという感覚を強めたい方は参考にしてみてください。

⑤ 今後の予定

  →回答数が充分集まった段階で
   因子分析と他の尺度との関連を精査し、
   精度を高めていく予定である

 

自己効力感(MAX 40)

自己効力感(MIN 8)

あなたのライン

男性
女性

点数が高いほど、自己効力感があることを示しています。以下の基準を参考にしてください。

 ・33~40  かなりある 
 ・26~32    ややある
 ・20~25   やや不足
 ・8~19     不足

自己効力感(MAX 40)

自己効力感(MIN 8)

あなたのライン

年代別の比較となります。ご自身の年代と比較してみましょう。

あなたが所属する群

以下の2群に当てはまった方は注意しましょう。

 ・20~25   やや不足
 ・8~19     不足

  • 総合

    順位 都道府県 平均値 回答数
    1 千葉県 38 1
    2 福岡県 34 2
    3 新潟県 31 3
    4 北海道 18 1
  • 男性

    順位 都道府県 平均値 回答数
    1 新潟県 33 2
  • 女性

    順位 都道府県 平均値 回答数
    1 千葉県 38 1
    2 福岡県 34 2
    3 新潟県 27 1
    4 北海道 18 1

2018年10月10日から調査を開始しています。現在集計中です。

長所
自己効力感は強いと言えます。どんな状況に立たされても自分でうまく対処できる感覚がある方が多いでしょう。常に自分に自信を持ち、辛い状況や苦しい状況にも屈せずやり抜くことができます。何事も後回しにせずにすぐに行動し、早く対処しようとする傾向があります。他人からの強制力がなくても自分で努力することができる方が多く、経営者やリーダーに向いていると言えるでしょう。

注意点
自分はどんなことも乗り越えられるという考えは大切ですが、非現実的な目標を掲げて自分を追い詰めてしまうことがあります。また、失敗について深く考えずに行動するため思わぬリスクに足を取られることもあるでしょう。時には自分の実力を現実的に考えて、できなかった時の対策を考えておくという姿勢も大切です。

長所
自己効力感は比較的ある方だと言えます。日常的な問題は自分でうまく対処できる感覚がある方が多いでしょう。適度に自分に自信を持ち、辛い状況や苦しい状況にも屈せずにやり抜くことができます。また、何事も後回しにせずにすぐに行動し、早く対処しようとする方が多いでしょう。一方で過剰な自信を持つことなく、現実的な目線で自分ができる、できないを判断することができます。

注意点
現時点では健康的な範囲内で自己効力感がある状況です。今後ですが、「どうせやっても上手くいかない」「自分にはできない」と始める前から強く考えてしまう時期が来るかもしれません。自己効力感を高めるための対策を以下のコラムで解説しています。予防として読んでみてください。

長所
自己効力感がやや不足している状況です。自分を過大評価することがなく、自分の能力を現実的に考えて行動することができます。リスク回避をしっかり行うので、あらかじめ起こる問題を予測することができるでしょう。自己効力感が不足している方は内省的で物事を深く考えることができます。その内省的に考える姿勢は謙虚と好感を持たれることもあるでしょう。相手に主導権を渡すことで、相手の発言や考えを大事にできる一面も持っています。

注意点
自己効力感が低いと、何事にもやる気が起きない、無意味だと感じてしまう恐れがあります。適切にリスクに対処しようとするネガティブ思考であれば健康的な範囲内ですが、「どうせやっても上手くいかない」「自分にはできない」と始める前から強く考えてしまう方は注意が必要です。自己効力感を高めるための対策を以下のコラムで解説しています。もう少し、やればできるという感覚を強めたい方は参考にしてみてください。

長所
自己効力感が不足している状況です。自分を過大評価することがなく、自分の能力を現実的に考えて行動することができます。リスク回避をしっかり行うので、あらかじめ起こる問題を予測することができるでしょう。また自己効力感が不足している方は内省的で物事を深く考えることができます。相手に主導権を渡すことで、相手の発言や考えを大事にできる面もあるでしょう。謙虚な人柄は周りに安心感を与えるかもしれません。

注意点
自己効力感が低いと、何事にもやる気が起きない、無意味だと感じてしまう恐れがあります。適切にリスクに対処しようとするネガティブ思考であれば健康的な範囲内ですが、「どうせやっても上手くいかない」「自分にはできない」と始める前から強く考えてしまう方は注意が必要です。自己効力感を高めるための対策を以下のコラムで解説しています。もう少し、やればできるという感覚を強めたい方は参考にしてみてください。

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自己効力感を高める4つの方法

ここでは、自己効力感が低い原因と高める方法について考えていきたいと思います。実は、具体的な自己効力感を「下げる原因」というのは、複数あり、紹介しきれない部分もあります。そこで今回は特に影響が大きい、4つの経験について紹介させて頂きます。

自己効力感を高める4つの方法について解説

①成功体験を得るコツとは?
まず最も重要なのは、実際に行動してみてそれが成功することです。ある行動がうまくいった場合、同様の行動については「またうまくいくだろう」と考えるようになります。その「またうまくいくだろう」という考えが、「自分は○○ができる」という自己効力感につながっていきます。

自己効力感を高めるために最も有効なのはこの「成功体験を得ること」です。そりゃそうだ!という突っ込みを頂きそうですが、この成功体験を得るにはいくつかコツがあるのです。次回以降のコラムで、成功体験を得るための具体的な方法をご紹介していきます!

②代理的経験が有効
次に重要なのは、うまくいった人の行動を観察し、代理的経験をすることです。人の行動を観察することで、「こうすればうまくいくんだ」「自分にもできそうだ」と学習でき、自己効力感を高めることができます。

逆に失敗している人を見た場合は、「自分も失敗するんじゃないか」と不安が高まり、自己効力感が低下してしまう可能性もあります。しかし、じっくり観察して、「自分ならこうしよう」と新たな対策を立てられるという点でも、代理的経験は有効です。

うまくいっている人の行動を観察して、手順やポイントをメモするといった工夫をしてみましょう!うまくいかなかった人の行動からは、失敗した原因を探ってみましょう!

③「できる」と人から言われる・自分に言い聞かせる
①や②に補助的に使うと有効なのが、言語的な説得です。人から「〇〇が上手だね」と言われると、自信に繋がりますよね。

成功体験をしたときに、周りから褒められる。代理的経験をしたときに、コツやポイントを言葉で説明してもらい、励ましてもらう。このように、自己効力感を高める上でも、言葉は非常に有効です。

周りからほめられた時は素直に受け取りましょう!また、自分で自分に言い聞かせてもOK!不安なことに挑戦する前、自分自身に「できる」「大丈夫」と言ってあげましょう!

④生理的な反応の変化を体験する
生理的反応が落ち着くことを体験する、または生理的に落ち着いているということを自覚することでも、自己効力感は高まります。

生理的反応とは、声が震えたり、赤面したり、胸がドキドキしたりすることです。緊張するシーンでも生理的に落ち着いていることが自覚できると「これならできるかもしれない」という自信が湧いてくるかもしれません。

緊張しそうな場面では、深呼吸やストレッチを用いて緊張をほぐしてあげましょう!自己効力感の尺度を高めていこう

自己効力感を高めていこう!

自己効力感について、理解は深まりましたか?自己効力感が高い人は、自分に関わるできごとは自分でコントロールできると考えます。そのため、問題解決に積極的に取り組み、ストレスに対しても自分に合った対処法を選択できるようになります。

自己効力感を高めることは、抑うつや不安の予防・改善につながるだけでなく、精神的な健康や、日々の充実感にもつながります。この機会にぜひ、自己効力感を高める方法を知り、実践してみてください!

次回以降の自己効力感コラムでは、成功体験を得るための具体的な方法についてお伝えしていきます!次回は、毎日の小さな成功体験の探し方です。お楽しみに!(次へ進むボタンはもう少し下にあります。)

★ 4つの方法で自己効力感を高めて、不安の予防や日々の充実を目指そう!

*出典・参考文献
Bandura, A. 1977 Self-efficacy: Toward a unifying theory of behavioral change. Psychological Review, 84, 191-215.
坂野雄二 1989 一般性セルフ・エフィカシー尺度の妥当性の検討 早稲田大学人間科学研究, 2, 91-98.
坂野雄二・前田基成 2002 セルフ・エフィカシーの臨床心理学 北大路書房
坂野雄二・東條光彦 1986 一般性セルフ・エフィカシー尺度作成の試み 行動療法研究, 12, 73-82.

三好 昭子 2007 人格特性的自己効力感と精神的健康との関連 ―漸成発達理論における基本的信頼感からの検討― 青年心理学研究 19, 21-31.



4つの高める方法を実践しよう