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親友がいない,心理的な意味とは…生き方の提案

親友がいない,心理的な意味とは…生き方の提案

はじめまして!
公認心理師の川島達史です。

今回のテーマは
「親友がいない」
です。

はじめに

皆さんはこんなお悩みをお持ちでしょうか?

「親友がいない…」

は弊社のコミュニケーション講座の生徒さんから、よく聞く悩みなんです。特に「深い仲の友達ができない…」という声は多いですね。

・心を通わせたい
・自己開示をしたい
・深い話をしたい

このような願いを叶えられるために「深い関係の友達をつくたい!」「親友が欲しい」という気持ちは、よく分かります。では大人になってから、親友がいない…という問題は解決できるのでしょうか?

残念ですが・・・かなり難しいです。

大人になってからの親友づくりはほぼ無理・・・といってもいいかもしれません。なぜ大人になってからの親友作りは難しいのでしょうか?

当コラムでそのなぞ解きと、現実的にどうすればいいのか?提案をさせて頂きます。

親友がいない

親友の意味とは

意味

互いに心を許している友 お互いをよく理解していて信じられる友人

仲間,友人,親友の違い

社会心理学者のBukowski(1989)を参考にすると、仲間,友人,親友には以下の違いがあります。

・仲間
偶発的に集まった緩やかな人たち
クラスメート 職場の同僚 町内会のメンバー 

・友人
意図的につながった相手 あえて関係性を結んだ人たち。
飲み友達 趣味友達 ゲームの友達

・親友
お互いを信頼し、打ち解けあい、助け合うことを期待される間柄
このように親友は、人間関係の中でも極めて濃密な関係にあると言えます。

友人関係の充実と心理的効果

親友がいることのメリット

酒井等(2002)は中学生270名を対象に親友がいるとどのような心理的影響があるのか調査を行いました。その結果、親友がいると以下の効果があることがわかりました。気になる項目を展開してみてください。

以下の図は、親友との信頼関係が不安な気分に与える影響を表したものです。

親友と反社会的傾向

このように、親友との信頼関係が高いと、不安な気分が減るという結果になっています。友人との強固なつながりはネガティブな気持ちを和らげてくれるのかもしれません。

以下の図は、親友との信頼関係がリラックスした気分に与える影響を表したものです。

上図のように、親友との信頼関係が高いと、リラックスした気分が増えることが分かりました。親友と過ごす時間は屈託のない気持ちへと誘ってくれると言えます。

以下の図は、親友との信頼関係が孤立傾向に与える影響を表したものです。

このように、、親友との信頼関係の高さが、孤立傾向を減らしていることが分かります。親友がいると孤立感が無くなって、安定した心持ちでいられるのですね。

 

私たちは信頼できる友人がいると、ピンチの時も助け合ったり、励ましあったりできるので、心理的にとても安定していくことがわかります。

その意味で親友がいるかどうかは、メンタルヘルスにおいて極めて重要であると言えそうです。

ギャングエイジとは?

青年期は、ギャングエイジともいわれています。この時期には、互いにいたずらをしながら、友人と固まった世界でつるんで過ごすようになります。そしてこの時期の友人関係が、

・自己肯定感の源泉になる
・知的水準に影響する

と言われています。青年期の友人関係が自己肯定感を作り、勉強や部活などを互いに頑張ることで、知的水準も高めることができるのです。

現在、青年期にある10代~20代前半の人は、友達作りができるとてもいい環境にいます。周囲の友人を大切にしてくださいね。

大人の悩み,親友ができない…

青年期に親友ができた人はとてもラッキーです。一方で、大人になってからの友人作りに苦労している方がたくさんいらっしゃいます。

大人になってからの友達作りは、なぜ難しいのでしょうか?青年期と大人の人間関係を比較すると、大人になってからの友達作りの難しさが分かります。

青年期の環境

まず青年期には、友達作りに適した「超特殊な環境」があります。

・上下関係がない
・距離が近い
・頻度が多い
・目的共有

青年期に関わる友人とは、年齢が近く通学もほぼ横並びです。また住んでいる地域が近いため、徒歩圏内で会うことも可能です。相手との距離が近いことは、相手と仲よくなりやすい事が、心理学的にもわかっています。

そして、相手と会う頻度が多くなれば単純接触効果で相手との関係も自然と深くなります。近い距離の友人と、部活や勉強、恋愛など同じ目的を共有する頻度が多くなるため、深い仲の友達づくりがしやすいのです。

大人の環境

一方、大人になると、

・上下関係がある
・距離が遠い
・頻度が少ない
・目的非共有

大人になってからの人間関係は、青年期と真逆の環境になります。職場では、収入や立場の違いが明確にあります。また気の合う仲間や友人とも距離が遠いことが多く頻繁に会うことは難しくなります。

趣味のサークルに入ったとしても、会える回数は月に数回というのが一般的ではないでしょうか。

そして目的に関しては、職場やサークルなど部分部分の目的共有はあっても、青年期のように複数の目的を一人に友人と共有することは、ほぼ無いといってもいいかもしれません。

「親友がいない…」の解決策

大人になってからの友人作りはどうすれば良いでしょうか?経験則となりますが以下の4つを提案させて頂きます。

・部分部分の親友作り
・上下関係のないコミュニティに所属
・屈託のない会話を大事にする
・見捨てられ不安とうまく付き合う

部分部分の親友作り

ここまでご紹介した通り大人の場合、青年期と同じ感覚で親友を作ることは難しいと言えます。そこで大人になってからは、部分部分の目的での親友作りをおすすめします。大人の場合、すべての目的共有を一人の友人に求めることができません。そこで、

・趣味
・スポーツ
・プロジェクト

「趣味については存分に話し合える」「スポーツの大会に向けて、意見を出したって分かり合える」など部分部分の目的において、どっぷりつかった友人関係なら大人になっても十分築けるのではないでしょうか。

例えるなら、ドラゴンボールの元気玉でしょうか。一人の友人に依存するのではなく、一人一人から元気をもらい目的ごとに深い親友関係をもつことで「親友がいない…」という悩みが解決されると思います。

コミュニティを探そう

友人が少ないな…と感じる方は所属するコミュニティからじっくり考えていくことをオススメします。孤独感がある、一人になることが多い、という方は下記のコラムを参照ください。

コミュニティの探し方

会話の力をつけよう

友達作りの基礎は屈託のない会話の中にあります。楽しく会話ができるようになるとそれだけ心の距離も近くなりやすいです。会話の力を付けたい!という方は下記のコラムを参照ください。

会話が続かない,改善コラム

見捨てられ不安に注意する

今まで友人関係が少なかった方に親友ができるとよく起こる心理状態があります。それは見捨てられ不安です。見捨てられ不安は、いつか相手がいなくなってしまうのではないか?という不安になります。

仲が良くなればなるほど起こりやすい心理状態で、扱いを間違えるとせっかくの友人関係の日々が入ることがあります。仲が良くなるほど不安になる傾向があるな…と感じる方は以下のコラムを参照ください。

見捨てられ不安

発展‐仕上げ動画,関連コラム

大人になってからの友達作りは、青年期ほど容易ではありません。しかし目的別の友達であれば、深い仲の親友を作ることはできると思います。

職場や趣味、プライベート、地域活動など、色々なコミュニティに所属して気の合う人を見つけるところから、友達作りをはじめてみてくださいね。最後に動画や関連コラムをお伝えします。

動画で仕上

親友作りについては動画でもまとめています。仕上としてご活用ください。

 

おしらせ

もしよろしければ、公認心理師など専門家の元でしっかり練習をしたい方は、私たちが開催しているコミュニケーション講座をオススメしています。講座では

・暖かい人間関係を築く方法
・会話を楽しくする練習
・対人不安を改善する心理学

などを学習していきます。興味がある方はお知らせをクリックして頂けると幸いです。是非お待ちしています。筆者の川島も講師をしています!

皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

人間関係講座

助け合い掲示板

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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Bukowski, W., & Hoza, B. 1989 Popularity and
friendship: Issues in theory, measurement, and
outcome. In T. J. Berndt & G. W. Ladd (Eds.),
Peer relationships in child development. New
York: Wiley.