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妬みや嫉みの心理とは上手く付き合おう!

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妬みや嫉みの心理とは上手く付き合おう①

妬みや嫉みの心理を専門家が解説!

当コラムは「妬み」をテーマに臨床心理士である兵働、橋爪が解説をしています。私たちは臨床心理士として精神疾患を抱える方へのカウンセリングや精神保健に関する活動を行っています。

全部で5コラムあります。しっかりとお伝えしたいので全部で8分程度かかります(^^;ちょっと大変ですが。是非お付き合いください。

現代社会は、妬みや嫉妬が発生しやすい社会です。テレビを見るときらびやかな洋服を着ている人がいたり、仕事でも能力の差があり、出世するひともいれば、なかなか出席できない人もいます。

カウンセリングをしていると妬み・嫉妬をうまく処理できない方が非常に多いです。愚痴ってしまったことが巡り巡って相手に伝わってしまい、関係性が悪くなってしまった・・・そんな方もいらっしゃいます。

 

心理学では妬みと嫉妬は違う?

「妬み」という言葉を聞くと同時に「嫉妬」という言葉も頭に浮かぶ人が多いのではないでしょうか?一般的には、いずれの言葉も相手に対して羨ましいと思う気持ちや悔しさ、怒りなどを向ける意味と思われており、意味を区別することはあまりありません。

しかし、心理学の世界では「妬み」と「嫉妬」を近い概念としながらも、意味を分けて考えています。大きな意味の違いは感情の強さがあげられます。

「妬み」よりも「嫉妬」の方が激しい感情とされており、「嫉妬」はその感情の激しさゆえに他者に対して攻撃してしまうことさえあります。

このように、心理学の学問上は「妬み」と「嫉妬」の意味を区別していますが、一般的には厳密に意味を分けて使用されているわけではありません。今回のコラムでも「妬み」という言葉の中に「嫉妬」という意味を含めて扱っていこうと思います。

 

妬みや嫉みの心理とは?

「妬み」の心理は他人と自分の状況を比べた時に生じるもので、自分の置かれている状況が他者よりも“劣っている”と感じた時に、沸き起こってくることがあります。

例えば…
・好きな人が他の異性と楽しそうにしてる姿を見た時
・会社の同期が自分より出世した時
・友達が自分より充実した生活を送っていると思った時

このような状況の時に、妬みや嫉みの心理が起こりやすいと思います。

妬みや嫉みの深刻な問題とは?

妬みが強くなると他者に対する怒りも増してきて、直接相手を攻撃してしまうことがあります。悪口を言ったり、いじわるをしてしまうことです。

これによって一時的に妬み感情は落ち着きますが、周囲の人からはあまり良く思われませんしその後の対人関係に深刻な問題を残してしまう可能性があります。

妬みや嫉みの心理には、不安や恐怖といった様々な不快な感情が含まれています。そのため、妬みや嫉みの心理をもちやすい人は、不快な感情にさらされることが多く、うつ症状が現れたり、パーソナリティ障害の症状を強めてしまったりする可能性があります。

 

妬みや嫉みの心理傾向を簡単診断!

ここで、最も手軽で客観的に自分の妬みや嫉みの感情を把握できる方法として「妬み傾向テスト」をやってみましょう。自分が妬みや嫉みの心理をもちやすいかどうかは、なかなか自分自身ではわからないものです。

なぜならば、妬みや嫉みの心理を抱いている時にはその感情に巻き込まれている場合が多く、自分を客観的に見ることが難しいからです。まずは、自分の妬みの心理傾向を客観的に把握して自己理解を深めていきましょう!

あなたの妬みや嫉みの心理傾向は?

10点~20点 :今の妬み・嫉み傾向は低いです。
他人がうまくいっているところを見ても、妬むことはあまりないと思います。妬みの感情が現れたとしても冷静に自分の感情を受け入れて、その妬みをバネにしていくと良いでしょう。

21点~30点 :今の妬み・嫉み傾向は中程度です。
他人がうまくいっているのを見ると、妬みの感情が現れることがあります。妬みを他者に攻撃的に向けないように気をつけましょう。他人と比べすぎず、自分なりの目標を持って生活すると良いと思います。

31点~40点 :今の妬み・嫉み傾向は高いです。
妬みの感情に圧倒されてしまい、他者に怒りをぶつけたり、意地悪をしてしまうことがあるかもしれません。感情をコントロールする訓練が必要でしょう。

心理テストの結果を確認してみていかがですか?「意外と高くなかったな」と思う人もいれば、「予想よりもかなり高かった…」と落ち込んでしまった人もいるかもしれません。

この心理テストの結果はあくまで「今」のあなたの妬みの心理傾向を示してします。ですから、環境が今と変わったり、改善しようと意識したりトレーニングすることで、この心理傾向は変わっていきます。

 

妬みを改善する3つの解決策

それでは、妬みやすくなる特徴や考え方から、妬みが発生する原因と改善策を3つご紹介します。全部読むのが大変なので、思い当たる節があるなぁ~と感じる項目についてはぜひリンクをたどって読んでみてください。

① 自尊心を高めよう
自分に自信がないと周りの言動や評価に対してとても敏感になります。そのため、他者が成功したりうまくいっていることを認識すると、自分の存在価値が低くなってしまう恐怖を感じてしまうために、妬みが沸き起こってしまいます。

坪田(2002)は「自尊感情」と「嫉妬感情」の関連を研究しました。この研究では、自尊心が低い人、つまり、自分のことを受け入れられていない人の方が、妬みや嫉みの心理をもちやすいという結果が示されています。

妬みを改善するには、自尊心を高める事が必要です。コラム②で詳しくご紹介していきます。

② 他人と比較するのをやめよう
人間は他者と比較することで、自分の存在を確かめる生き物です。しかし、他者と比べすぎてしまうと妬みを強めてしまう原因になります。自分の状況よりも他人が良い状況であることを認識してしまうと、妬みの感情を誘発しやすくなるからです。

このような場合、比較をしない事が最善かもしれません。しかし、私たちはコミュニケーションを通じ互いの言動を受入れているため、他人と比較することは自然で誰しもが行っています。

改善策としては、自分を見失わない程度の比較を身に付けることがよいでしょう。コラム③で詳しくご紹介していきます。

③ 怒りのコントロールをしよう
妬みには様々な感情が含まれています。特に、悔しさや羨望、怒りを強く感じることが多いです。そうした感情がうまくコントロールできず、流されてしまうとますます妬みを強めてしまう原因になります。特に怒りの感情は、対人関係を壊してしまう事もあるため、早めの対処が必要です。

怒りの感情をコントロールするのに役立つ方法として「アンガーマネジメント」を、コラム④で詳しくご紹介していきます。

妬みや嫉みの心理と上手に付き合おう

このように、「自信が無い」「他人と比較してしまう」「感情に流されやすい」が原因となることが多いようです。次回以降は原因の対処法ついて考えていきます。内容は以下の通りです。

コラム2 妬みや嫉みの心理を良いパワーに変えるコツ
コラム3 妬みや嫉みの意味とは?3つの対処法で克服
コラム4 妬みや嫉みを克服!アンガーマネジメント

妬みや嫉みの心理を抱いてしまうことは人として当然のことです。しかし、妬みや嫉みの心理が強すぎてしまい他者を攻撃してしまったり、自分自身を傷つけてしまうのは問題です。そうした妬みや嫉みの心理をうまくコントロールして、日常生活をより良いものにしていきましょう!

次回のコラムは、妬みやすくなる原因の一つ目「自分に自信がない」の対処法をご紹介します。次回もお楽しみに!

★ 妬みや嫉みの心理は誰でも抱く心理
★ 妬みや嫉みは深刻な問題を引きおこす事がある
★ 妬み傾向チェックで今の心理状態を確認しよう
★ 妬みやすくなる原因には3つある

【参考文献・出典】
・自尊感情と嫉妬の関連性(2002)

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