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幸せになるための考え方やコツ!臨床心理士が専門解説

幸せ


幸せになりたい!幸福になるための考え方やコツとは-心理の専門家が解説①

幸福感を専門家が解説

みなさんはじめまして!社会心理学の専門家 川島です。私は社会心理学の大学院で、成人のコミュニケーションについて研究をしてきました。現在では成人向けのコミュニケーション講座の講師として活動しています。

当コラムは「幸福感」をテーマに専門家が解説をしています。全部で5コラムあります。しっかりとお伝えしたいので全部で8分程度かかります(^^;ちょっと大変ですが。是非お付き合いください。

幸せを感じてますか?

幸せを感じる意味

突然ですが、みなさんは幸せを感じていますか?幸福感を持っていますか?

最近は、なかなか幸せを感じにくい時代であるとも言われています。次の項目をチェックしてみてください。

・人間関係が上手く行ってない気がする
・忙しさに追われているような気がする
・周りの人を羨ましく思うことが多い
・幸せがどんな事かわからない

当てはまる項目がある方は、幸せを感じにくい生活を送っているかもしれません。この幸福感コラムを通して、いくつかのヒントをご紹介できればと思います。ぜひ実践してみてくださいね。

 

幸せを感じられない問題・幸せの意味

幸せを感じられない問題それでは幸せを感じられないと、どんな事が起こるでしょうか?

①毎日の生活に充実感を感じられない
ある研究の結果ですが、幸福感を感じられない人は人生の充実感や生きる意味などを見出しにくいという結果が出ています。

フランクルという心理学者は、著書「夜と霧」の中で、自身が戦争において強制収容所に収監された体験をもとに、人生に意味を見出すことの重要性を述べています。

②こころの病気になってしまう
さらに①で述べてきた状態で毎日を過ごしていると、当然身体によくありません。

仕事や学校でも、いつもと変わらないことをしているのに疲れやすくなってしまう、何となく体が重い・・などの症状が現れはじめ、次第にうつ状態になる等、体調が悪くなってしまう可能性があります。

これらの状況になってしまう前に、自身の友達や恋人、その他の対人関係などの「社会的資源」や自身の幸せについての感じ方・考え方について見つめなおしていきませんか?

先ほどお話ししたように「幸福感」は、あなた自身が「どう考えて・どう感じているのか?」という点が非常に重要になってきます。

幸せとは?幸福感とは?

幸福とは?幸せの意味幸福感とは、一時的な楽しさを指すものではなりません。簡単に言えば、みなさんがいま「よい人生」を生きているといったような感覚を持てることでしょうか。幸福感について大事なことは2つあるとされてきました。

①物的要素は幸福感につながるのか?
物的要素はモノをどれだけ持っているかということです。一番代表的なものはお金でしょう。お金と幸福感の関連については多くの研究がなされています。しかしお金を持っていることは必ずしも直接的に幸福感に関連しないということが明らかにされています。

例えば日本のGDPはOECD諸国の中でも下図のように平均よりも上となります(一人あたりGDPの国際比較(OECD,2010,factbookより抜粋、改変)。

一方で、浦川という九州大学の教授が2011年にまとめた幸福度研究に関する発表では、OECD(経済協力開発機構)加盟国を対象とした調査で、日本は平均的なGDPの値にも関わらず、幸福感が平均より低いということがわかっています。*主観的Well-beingの国際比較(OECD,2010,factbookより抜粋、改変)

②人間関係が幸福感に繋がる

浦川(2011)によると、あらゆる研究から、幸福感は、裕福であることや、高学歴であることと必ずしもダイレクトに関係があるわけではないということがわかっています。

2006年に橘木・浦川らが行った調査によると、貧困層と非貧困層の家族に「月1回以上外食をする・しない」「年1回以上旅行に行く・いかない

に分けて生活満足度を尋ねたところ、経済的な状況に関わらず、定期的に外食や旅行を行う家族の方が、生活満足度が高いことがわかっています。また、家族だけでなく、友人や知人との交流、隣人や地域の人との関係などが、個人の幸福度に影響を与えているという研究結果が多く得られているとのことです(浦川,2011)。

幸せを感じられない原因と解決策

ここでは、幸せを感じられない原因と解決策について考えていきましょう。

幸せを感じられない原因と解決策は、大きく分けると3つあります。全部読むのは大変なので、当てはまる項目についてリンク先をチェックしてみてくださいね♪

 

①物事の捉え方を見直す

幸せを感じる考え方

認知のゆがみ
みなさんはこんな風に感じたことありませんか?

1つの例を挙げてみます。
コップに水が半分入っています。それを見て「あと半分しかない」ととらえる場合がありますね。あるいは「まだ半分ある」ととらえる場合もあります。自分の気持ちの持ちようが変わることに気づきましたか?

A:「あと半分しかない」
B:「まだ半分ある」

みなさんはAとBどちらで捉えることが多いでしょうか?この捉え方次第で、気持ちも大きく変わってきます。

「あと半分しかない」と考える場合は、ネガティブに捉えがちです。一方、「まだ半分ある」と考える場合はポジティブに考えることができますね。

こうしたものごとのそれぞれの捉え方を「認知」といい、その捉え方が大げさだったり、小さく捉えすぎてしまうことなどを「認知のゆがみ」と言います。この「認知のゆがみ」があると、幸せを感じられるはずの状況であったとしても、ネガティブな気分をもたらしてしまう事があります。この「認知のゆがみ」という言葉は、カウンセリングの方法の1つであり認知行動療法でよく用いられています。

捉え方を見直す
当コラムでは解決策としてと物事の捉え方の見直しを練習問題を交えながらご紹介します。極端にネガティブな考え方をしがち…という方はコラム③の解説と練習問題に取り組んでみてくださいね。

 

②メンタライゼーションを活用する

幸せを感じるコツ

居場所を持っててない
居場所とは、様々な状況の中で「相手に受け入れられていて、自分も居心地が良い状況」のことを指します。とある研究では、この「居場所」を持っている感覚が幸せを感じるうえで必要であるということを報告しています。

私たちは「相手に受け入れられない」ということは、こころに大きくダメージを負います。その一方で、相手にたとえ受け入れられたとしても、あなた自身のその場の居心地がよくなければ、それはそれでこころにはダメージになってしまいます。

心地よい場所を作ろう
当コラムでは心理学のメンタライゼーションを用いて「居心地良い場所」づくりのコツをご紹介します。無意識にやっている大切な事を改めて確認することで、自分にとっても相手にとっても居心地がいい空間づくりが目指せます。居心地のいい場所があったら…と感じている方はコラム④をチェックしてみてください。

 

③アウトプットする

幸福を感じる考え方

ものごとに意味を見出せない
現代人は忙しさに追われることが少なくありません。忙しさの中で何となく仕事や生活をこなすような生活になると、自分の意志や気持ちは後回しとなります。そのため、何のために今仕事に取り組んでいるか、何のために生きているのかという点を見失い、生活に張り合いがなくなってしまう事があります。

フランクルという心理学者は、人間は意味を見出すために生きるとも話をしています。それだけ自分の人生や生活において、何のために生きていくのかということは非常に重要なことなのです。

原点に立ち返り忘れない
フランクルの考え方は、最近では産業メンタルヘルスの領域でも着目されています。職場のようなストレスが強い状況でも本質的な意味に立ち返ることが目的を忘れないことにつながるからです。

忘れないコツは、自分自身のモヤモヤ感をつかむこと、そして現在行っていることは「どういう目的で始めたのか」「自分の理想は何か?」という点を意識しアウトプットすることです。当コラムでは、直ぐにできるアウトプットの方法をご紹介します。何となくモヤモヤしている…という方はコラム⑤を確認してみてくださいね。

 

幸せについて理解を深めよう

幸せについて理解しよう幸せを感じられない3つの原因とその解決策がわかりましましたね。コラムでは、これからのコラムで解決策をより詳しく解説していきます。ご紹介する幸せを感じやすくする方法を知ることで、より幸せを感じられるようになってくださいね。1日では難しいと思うのでブックマークしてゆっくり取り組んでみてくださいね(^^)

次回は、幸せを感じる方法の1つ目「物事の捉え方を見直す」についてご紹介します。お楽しみに!(もう少し下に次のコラムボタンがあります)

★3つの考え方・コツで 幸せを感じる毎日を 目指しましょう!
コミュニケーション講座

出典:

浦川邦夫(2011),「特集 不安の時代と労働『幸福度研究の現状将来不安への処方箋』」,日本労働研究雑誌,No.4,p4-16.

Deaton, A.2008) “Income, Health, and Well-Being around the  World:  Evidence  from  the  Gallup  World  Poll,”  Journal of Economic Perspectives, 222, 53-72. 

橘木俊詔・浦川邦夫(2006)『日本の貧困研究』東京大学出版会.

OECD Factbook (2010),”Economic, Environmental and Social Statistics”,p34,p241. 



3つのコツで幸福感を持とう