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判断力を鍛える方法「予想の見立て」

判断力を鍛える方法「予想の見立て」を心理学の専門家が解説

皆さんこんにちは!
現役経営者,公認心理師の川島達史です。
当コラムのテーマは
「判断力」
です!

はじめに

・判断力を間違える
・いつも裏目に出る
・自信をもって決められない

というお悩みをお持ちではないですか?就職、投資、転職、結婚(?!)私たちは日々判断を求められます。判断力をつけるにはおうすれば?当コラムで7のコツをお伝えします。

目次は以下の通りです。

・経験値を積む
・期待値を計算する
・リスクとリターンを比較する
・自分で決める
・5分5分で迷う場合はGOを原則
・決断に納期を設定する
・失敗は経験値に変換

採用できそうなものをぜひ参考にしてみてください。

①経験値を積み判断力UP

当たり前のことですが、判断力の基礎は、経験の豊かさが基本になります。徳永(2001)はスポーツ選手を対象にした、心理的競技能力の分類を行っています。

その分類には、忍耐力や集中力、予測力などの要因が含まれています。「判断力」は市町村大会の選手に比べて、国際大会に出る選手の方が有意に予測力が高いという結果が出ています。

スポーツ選手に対する心理的競技能力と判断力

このような結果が出るのは、「全国大会」の選手の方が多くの試合経験を積んでいることが挙げられます。

経験が豊かになると、特に予測力を高めることができます。ビジネスにおいても、様々な状況での意思決定を積み重ねることで正しい判断ができるようになると考えられます。

②リスクとリターンを比較

判断力のない人は、「メリット」「デメリット」を深く比較しないまま判断してしまいます。その結果、断片的な自分の都合のいい情報だけに集中してしまい、間違った選択をしてしまうのです。

そこで、判断力を高めたい時は必ず損得のバランスを比較するようにしましょう。例えば、「転職する場合」で考えてみましょう。

デメリットだけを見る人

転職しても…
・労働環境が悪くなるかも…
・最初は年収が低くなるからな…
・通勤片道1時間もかかる…

デメリットだけを見る人は、マイナスな結果ばかりに注目して現状維持の判断を行いがちです。メリットを見流しているため、チャンスを逃したり、新しい可能性に気が付かなくなってしまいます。

メリット,デメリットを見る人

転職したら…

・メリット
自分が興味のある仕事ができる
新しい技術を学ぶことができる
副業OKなのでYoutubeができる

・デメリット
労働環境が悪くなるかも…
最初は年収が低くなるからな…
通勤片道1時間もかかる…

このように、メリットデメリットのバランスを見る人は、盲点が少なくなります。その結果、より自分の希望に適した判断が下せるようになるのです。

③期待値計算で判断力⇧

リスクとリターンの比較をより深く行う場合は、期待値を計算することをお勧めします。期待値とは、「確率を考慮した平均値」のことを言います。

例えば、
「宝くじを引くのが損か得か」を判断する場合で説明します。1回100万円で引ける宝くじがあるとします。当選確率は以下の2パターンあります。

・宝くじA
1/20の確率で1000万円当たる

・宝くじB
1/10の確率で20万円当たる

期待値を計算する時は、まずは

・貰える金額に
・確率をかけていきます。

すると、ぞれぞれ、50万円と2万円という結果になります。この2つの結果を足すと、宝くじを引く期待値が算出できます。以下の図は期待値計算の式を表したものです。

期待値計算

1回100万円の宝くじなので、100万円払って、52万円の期待値という計算になります。つまり、宝くじを引くべきではないという判断ができますね。

現実のビジネス場面ではこのように明確に確率を計算できるものではありません。しかし、期待値の考え方ができる方は、バランスの良い意思決定がしやすくなります。

判断をする際に、メリット、デメリット、推定の確率を意識するようにしましょう。

判断力を鍛えよう

④5分5分で迷う場合はGO

リスクとリターンが同じぐらいで迷う場合は、原則「行動」するようにしていきましょう。実は、心理学の研究では、行動した後悔よりも、行動しなかった後悔の方が強いことが分かっています。

上市ら(2004)は大学生70名に対して、

「異性に対して告白したか、しなかったか」

について後悔の度合いを調べました。その結果が以下の図です。

後悔しない

このように、「告白しなかった」よりも「告白した」の方が短期、長期とも後悔が低くくなっていますね。やはり、やるかやらないか迷った時は、やった方が良いことが多いと考えられます。

⑤自分で決めると判断力UP

心理学の世界では自己決定理論という言葉があります。自己決定理論によると、行動するときに自分で決めると、調査をよくする、満足度が高い、モチベーションが持続しやすいことが分かっています。

自分で決めて、信じた道には責任感が生まれ、勉強意欲がわきます。貪欲に情報を集めようという気持ちが増え、結果的に判断力が向上していくのです。

決断をするときは、他人の意見や、周りの情報はもちろん大事です。しかし、やはり決めるのは自分!という意識をしっかり持つようにしましょう。

⑥決断に納期を設定する

判断力がない人は、1つの決断にいつまでも悩んでしまいます。気が付けば、1週間、2週間と時間が過ぎ去ってしまっている…なんて経験もあるかもしれません。

1つの決断にずっと悩んでしまう原因としては。

「期限が設定されていない」

という原因が挙げられます。いつまでに決断を下す!という納期が決まっていれば、たとえ不完全な選択であっても実行する理由が生まれます。

⑦失敗は経験値に変換

判断して行動した結果、失敗に終わってしまった時は、その経験を糧して次の判断に活かすようにしましょう。人生の失敗はつきものです。最初からすべて正しい判断ができる人は存在しません。

そんな人間の不完全さを認めて、少しずつ正しい判断ができるように目指していけばOKです。失敗を次に活かし、成功することができれば過去に起きた「失敗」を「成功」に変えることができます。

正確は選択をしよう

発展コラムとお知らせ

まとめ

判断力を高める方法はいかかでしたか。人間も感情的な生き物なので何も工夫しなければ、誤った判断をしてしまいます。そこで、今回はご紹介した方法を実践すると、判断ミスをできる限り少なくできるはすです。

社会人にとって判断力は必須のスキルです。正しい判断ができるようになると、「プレゼン」「企画」「部下への指示」などビジネスシーンの様々な状況で有利に立てます。ぜひ、判断力を少しずつ鍛えてみてくださいね。

発展コラム

最後に判断力と関連が深いコラムをご紹介します。

・決断力コラム
優柔不断で物事を決めるのにくよくよ悩んでしまうという方は、決断力を高めることをお勧めします。決断力コラムでは、決断の正確さとスピードを高める方法をご紹介しています。

決断力を高めたい…という方は下記をご覧ください。

決断力を高める方法とは?鍛え方

・行動力コラム
判断ができても、なかなか行動まで移せないという場合も良くあります。行動力を磨いておくことが大切です。行動力コラムでは、行動できない原因とその対処法を解説しています。

行動力を高めたい…という方は下記をご覧ください。

行動力がない原因とトレーニング法

お知らせ

もし公認心理師など専門家の元でしっかり心理学を学習したい方場合は、私たちが開催しているコミュニケーション講座をオススメしています。講座では

・あがり症の改善
・説得理論の基礎
・プレゼン練習
・交渉スキル

など練習していきます。興味がある方はお知らせをクリックして頂けると幸いです。是非お待ちしています(^^)

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
徳永幹雄(2001) スポーツ選手に対する心理的競技能力の評価尺度の開発とシステム化
健康科学 23, 91-102