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デリカシーのない人,男性の意味とは,対策を解説

デリカシーのない人,男性の意味とは,対策を解説

こんにちは!公認心理師の川島です。
今回のテーマは
「デリカシーがない人」
です。

はじめに

・くちゃくちゃと音を立てて食べる
・いつも嫌な話題をふってくる
・公共の場で下ネタを大声で言う

デリカシーのない人は社会に出ると一定数いるものです。短時間ならまだしも、夫婦、同僚など、長時間一緒にいる間柄ですと、毎日のように被害を被ってしまいます。

そこで当コラムでは以下の目次で対策を考えていきます。

・デリカシーがないとは
・5つの心理的状況
・5つの対応策

一通り読むとデリカシーのない人への対応策が見えてくると思います。是非最後までご一読ください。

デリカシーの意味とは

語源

デリカシーは「delicate」が元となる言葉です。

語源はラテン語で
上品な 精密な 壊れやすい 扱いにくい
などの意味にもなります。

意味とは

デリカシーがない人とは以下の意味があります。

他者を配慮した感情などのこまやかさがない人 

繊細なものを感じ取り、壊れないようにそっと扱おうとする気持ちを「デリカシー」と呼ぶようになったのです。

大手検索サイトのトレンドを見ると、関連ワードのほとんどが、男性が出てきます。大多数は男性に対して使われることが多いようです。

デリカシーがない理由とは?

なぜあの人はデリカシーがないのか?その原因は複数あります。

・丁寧さの文化の違い
・自己肯定感が低い
・自己愛が強い
・発達障害
・Dark Triad気質

以下折りたたんで解説しました。上から順に私が心理師として考える、可能性が高い順となります。参考にしてみてください。

文化圏でデリカシーは異なる

実はデリカシーの基準は文化圏によってかなり変わってきます。例えば、私は15年前に中国で仕事をしていたことがあるのですが、当時はタンを吐く方が多く、声が大きい方が非常に多かったのです。

ただ、長くその地域にいると、だんだんと馴染んできてしまい、帰国する頃には何も感じなくなっていました。逆に日本人が真面目過ぎて疲れを感じたほどです。

このように、デリカシーは文化の違いが大きいと言えるのです。相手に悪気があるわけではありません。

ポライトネス理論とは

心理学には「ポライトネス理論」というものがあります。ポライトネス理論とは、丁寧さのさじ加減を考えていく理論です。

日本語に礼も過ぎれば無礼になるという諺がありますね。

これはあまりに丁寧すぎると逆に仲良くなれないという意味が含まれていますが、そのようなことを考えていくのがポライトネス理論になるのです。

ポライトネス理論においては以下の2つのタイプ分けをしていきます。皆さんはどちらに当てはまるでしょうか?

・コミュニケーションを丁寧にしたい方
敬語や謙譲語に敏感で1つ1つの言葉のマナーにとてもこだわります。

・腹を割ってコミュニケーションをしたい型
ざっくばらんなやり取りが好きな方は、敬語や謙譲語などあまり気にしません。距離を縮めるために「あえて敬語を使わない」といった振る舞いをすることもあります。

例えば、同じ「ひざかっくん」を受けたとしても、文化の違いでコミュニケーションのやり方が変わってくることがあります。

関東の人
「やめてよ~笑」

関西人
「死ね!!笑」

 

この時、関東人がもし、関西人から「死ね!!笑」と言われると、デリカシーがないと映ります。こうした、文化のギャップがデリカシーのなさにつながっている可能性があります。デリカシーがないな・・・と感じる方は基本的に、丁寧なコミュニケーションを好む傾向があるのです。

自己肯定感が低い

文化の違い以外では、心理的な問題、脳の問題が考えられます。心理的な問題としては、自己肯定感の不足が挙げられます。

心理学の研究では、自己肯定感が低いと、他者否定的になり、攻撃的になることがわかっています。

もしあなたの身近な人が、デリカシーなく、ずけずけと攻撃的な言動を言う方の場合、それはおそらく本人が苦しんでいる証拠でもあるのです。

自己愛が強い

デリカシーがない人の中には、自己愛が非常に強い方もいます。自己愛とはそのままで、自分を非常に好きである、自分の世界がすべてというタイプの人です。

これらの方は、他人の感情は自分にとって重要ではないので、相手を傷つける言動をとりやすくなります。自己愛については下記のコラムで詳しく解説しています。興味がある方はご一読ください。

自己愛の意味とは何か?

発達障害の可能性

発達障害の中には自閉症スペクトラムという分類があります。自閉症スペクトラムの方の中には、相手の気持ちの読み取りが苦手な方がいらっしゃいます。

本人に悪気はないのですが、相手の感情を読み取りにくいので、必要以上に傷つけてしまうことがあるのです。

Dark Triad気質

Dark Triadとは、社会的に好ましくない性格傾向をもつ人を意味します。具体的には以下の3つの傾向を持つと言われています。

・サイコパシー傾向
相手の気持ちがわからない傾向が顕著

・ナルシシズム傾向
自己愛が過剰に強い傾向にある

・マキャベリアニズム傾向
目的を達成のために、冷徹に人を操作する

喜入(2016)は大学生70名に質問紙による調査を行ったところ、Dark Triad傾向は、協調性および誠実性との関連が示されました。その結果、サイコパシー傾向との負の関連が強いことが分かりました。

上図はサイコパシー傾向が高いほど誠実性と協調性が低くく、デリカシーがない行動を取りやすいことを表しています。これら3つのパーソナリティに共通する点としては、他人に対して冷淡なところがあり、自分の思う通りに他者を操作しようとする傾向があります。Dark Triadの特徴を持つ人は

・他者への共感力が低く
・搾取性の高い傾向がある
・多数の異性と付き合うを
・遊び的な恋愛をする

などの行動傾向を共通して持つことが示されています。(e.g., Jonason, Li, Webster, & Schmitt, 2009)。デリカシーがない人はこれらの性格特性があるかもしれません。

不誠実な人の特徴とは?

対策をしよう!

ここからは、デリカシーがない人への具体的な対応策を見ていきましょう。対応策は大きく分けると3つあります。全部読むのは大変なので、当てはまる項目についてリンク先をチェックしてみてくださいね♪

①アサーションで伝える

自己主張できない
デリカシーがない言動に対して、「やめてほしい」と自己主張しないと、相手の振る舞いは変わりません。自分の意見を押し込めると、ずっと自分が我慢する状態が続いてしまいます。その結果、ストレスが溜まり悪循環に陥ってしまいます。

自分の意見を大切にする
これまで自己主張ができなかった人は、適切な自己主張の仕方がわからない可能性があります。そのため、自分の気持ちを伝える方法をトレーニングする「アサーション」がおすすめです。自分自身の本音を確認し、うまく相手に伝える練習をしていくことで自己主張が出来るようになっていきます。適切な自己主張の方法がわからないという方は、コラム②の解説と練習問題に取り組んでみてください。

②限界設定をしっかりしよう

過剰適応とは?
相手に過剰に合わせてしまうことを心理学では「過剰適応」といいます。デリカシーがない人に過度に合わせようとすると、すぐにエネルギーを消耗してしまいます。その状態を放置しておくと、メンタルへルスに悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。

「限界設定」がカギ
限界設定とは、協調できる範囲と、できない範囲を明確にする区分をしっかりするという意味です。自分の許容範囲を具体的に定めて、それを超える場合には無理に合わせなくてOKとします。をデリカシーがない人に振り回されている感覚がある・・・という方は、コラム③の解説と練習問題に取り組んでみてください。

付き合い方を学ぼう

③上手い断り方をマスターしよう

つい誘いに乗ってしまう
デリカシーがない人にストレスを感じる要因として、「行きたくもない誘い」に応じてしまうことが挙げられます。誘われたら断れないという性格は、デリカシーがない人と付き合う上で、我慢が多くなってしまいメンタルへルスに悪影響を与えてしまいます。

スマートな断り方
断ったら相手に迷惑になるのではなく、問題なのは「断り方」にあります。しっかりと相手の気持ちを汲み取ったうえで、断りを入れれば、そこまで迷惑に感じることはありません。デリカシーがない人の誘いについ乗ってしまう・・・という方は、コラム④の解説と練習問題に取り組んでみてください。

デリカシーがない人と適度な関係を

デリカシーがない人に振り回されないコツをして「アサーション」「限界設定」「上手い断り方」の3つご紹介しました。次回以降のコラムで詳しく解説していきますね。1日では難しいと思うのでブックマークしてゆっくり取り組んでみてくださいね(^^)

次回は、デリカシーがない人に振り回されないコツの1つ目「アサーション」について解説します。お楽しみに!(もう少し下に次のコラムボタンがあります)

★デリカシーがない人との付き合い方を学ぼう!

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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出典・参考文献
G・O・ギャバード(著)館哲朗(監訳)『精神力動的精神医学—その臨床実践「DSM‐IV版」(3)臨床編:II 軸障害』岩崎学術出版社、1997年(原著1994年)
喜入 暁 (2016) Dark Triad と5因子性格モデルとの関連 法政大学大学院紀要, 76, 49‐54.