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自意識過剰の原因!男性・女性の違いや心理学的な意味

自意識過剰の原因!男性・女性の違いや心理学的な意味とは①

こんにちは,精神保健福祉士の川島です。私は、これまで精神保健福祉士としてカウンセリングや心理学の研修を行ってきました。当コラムでは「自意識過剰」をテーマに解説をしていきます。コラム①では

  • 自意識過剰とは
  • メリットデメリット
  • 自意識過剰を和らげるコツ
  • 3つの原因と解決策
  • まとめ

について解説します。しっかりと対策をお伝えしたいので全部で8分程度かかります(^^;ちょっと大変ですが。ぜひお付き合いください。

自意識過剰とは?

皆さんは「人からどう思われるか」を気にするほうですか?やはり人間なので、誰にでも相手に不快に思われないようにする気持ちはあるでしょう。こうした気持ちのことを一般的には「自意識過剰」という表現することがあります。ただ、心理学的には自意識は「公的自己意識、私的自己意識」に分けられます。

「こんなこと言ったら嫌われるかな」「自分の見た目は変じゃないかな」といった周囲の目を気にする意識を「公的自己意識」呼びます。「公的自己意識」が高くなると対人不安になりやすいと考えられています。もちろん周りと強調するためには大切な意識なのですが、過剰になっている方は注意が必要です。

いっぽうで「私的自己意識」とは、自分自身の考えや意見、どのように振る舞いたいかを大事にする姿勢を意味します。周囲からの評価は自分を客観的に見る上で大事ですが、それと同じほど自分自身がどうしたいかに着目していきます。

堀井(2001)の研究では、公的自己意識・私的自己意識と、対人恐怖との関連が調べられています。実験では、高校生256名、大学生271名、計527名の青年を対象に質問紙を用いて、調査を行いました。その結果が以下の図になります。

まずは男子をご覧ください。特に「公的自己意識」に大きな影響を与えているのは、「自分や他人が気になる心性」であることが分かります。いっぽうで、どの心性も私的自己意識にはほぼ影響がないと言えます。

次に女子を見ていきましょう。男子に比べて公的自己意識への影響が強く出ていますね。女子の周りからどう見られているかを気にする傾向にあるのですね。しかし、私的自己意識では、若干の負の相関があるものの、こちらもほぼ影響がないレベルです。

私的自己意識は安定していますので、少し批判や否定されてぐらいではブレません。「自分とは○○な人間だ」と自分自身に理解することで、自分らしさを確立していくことができ不安を和らげることができます。

2つの自意識のメリット・デメリット

ただ、もちろん私的自己意識も過剰になりすぎると悪影響がでます。理想なのは、公的・私的の2つの自己意識のバランスを取ることです。周りの目を気にすることは、良い意味では相手への気遣いができる側面がありますし、自分がどうありたいかを大事にしすぎると、一人よがりで敵を作りやすくなってしまうでしょう。

どちらにもメリットデメリットがあります。まずは自分がどれだけ「私的自己意識」を出せているか、「公的自己意識」を出せているかを把握すると良いでしょう。以下の表は2つの自意識のメリットデメリットをまとめたものです。

 

私的自己意識は、やりたいことに打ち込める、自分を表現できるいっぽうで、過剰になりすぎると自己中心的になり共感性が欠如してしまいます。

公的自己意識は、気遣いや共感など協調性を高めてくれるものの、エスカレートーすると対人恐怖症や過緊張などを引き起こします。このようにどちらか一方に、肩入れするのではなく状況によってバランスよく使い分けるのがベストです。

自意識過剰を和らげるコツ「感情に目を向ける」

自意識過剰の方、すでに周りの目にを気を配るを意識は持てているので、少しずつ私的自己意識を持つように心がける必要があります。そこで、オススメなのが自分自身の感情に目を向けることです。ある状況においてい自分がどのように感じているのか、また意見を持っているのかを意識し、それを表現していくことが大切です。

例えば、「ごはんを食べている時」を例にして考えてみましょう。この場合は以下のように考えられるでしょう。

私的自己意識→おいしい、もっと食べたい
公的自己意識→きれいに食べられているか、相手に不快な気持ちを与えていないか

このように、自意識を2つの視点から見れるようになると、バランスを上手く調節することができます。今回は自意識過剰なので、できるかぎり「おいしい」と言ってみたり、「もっと食べない」と表現するなど私的自己意識に従って行動するようにしていきましょう。

もちろん、いままで公的自己意識が強かった人がコロリと私的自己意識にチェンジすることは心理的な抵抗を伴います。なので、始めは、一言だけでもいいので自分の感情や意見を口にだすようにしましょう。

コミュニケーション講座について♪

コラム1は折り返し地点です!ここで少しだけお知らせをさせてください♪ 私たち臨床心理士・精神保健福祉士は、暖かい人間関係のある社会を創ることを目的として、コミュニケーション講座を開催しています。

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自己意識過剰の原因と3つの解決法

①マイナスに目を向ける癖を直す

ネガティブに目を向ける
皆さんは対人関係において、前向きなイメージを持っているでしょうか?もしくは、マイナスなイメージを持っているでしょうか。例えば、飲み会からの帰り道に、「今日は楽しかったなー、また参加したい」と考えるでしょうか、それとも「やっぱり孤立してみじめになるだけだ」と思うことが多いでしょうか?

対人関係の受け取り方と思い込み

自意識過剰の傾向として、人間関係のマイナス面ばかりに目を向けてしまうという特徴があります。コミュニケーションのマイナス面を必要以上に考えてしまうと、自意識が膨らんでしまいます。知らず知らずに他人の目を意識して、自分も出せなくなってしまいます。人は一度〇〇と考えると、思い込みから抜け出せなくなり、逆にマイナス思考を裏付ける情報ばかり集めてしまいます。

考え方を変える
自意識過剰や不安な気持ちが強くなっているときは、考え方の種類を増やすことが大切です。1つの考え方にとらわれず、視野を広げて複数の角度から物事を捉えることが自意識過剰を和らげる上でとても重要です。当コラムでは、考え方を増やすためのコツを詳しく解説していきます。人間関係でいつもネガティブになってしまう…という方はコラム②をチエックしてみてくださいね。

②ネガディブ完璧主義→マイナス完璧主義

ネガディブな完璧を目指してしまう
皆さんは、対人関係で「絶対に失敗してはいけない…」と考えることがありますか?もちろん人間ですので、誰にでもある感覚かとは思いますが、その意識が100%を求める位まで強い方は注意が必要です。失敗してはならない…という完璧主義も「消極的完璧主義」と呼ぶことがあります。これによって、他人の目を過剰に意識するようになり、自由に身動きが取れなくなります。

ポジティブな完璧主義に
消極的な完璧主義が大きくなったときに「消極的→積極的に変える」ことが対処法となります。心理学ではネガティブな完璧主義は不安や恐怖を強めてしまうことがわかっています。では、ポジティブな完璧主義とはどういったことなのでしょうか。「失敗してはいけない」と考えが強いという方はコラム③で確認してみてください。

③森田療法で受け入れる

周囲への評価に強いこだわりがある
周囲からの評価をこだわりすぎると、自意識過剰な傾向をさらに強めてしまいます。これは、精神交互作用と言う心理状態で、相手の目を意識しないように考えるほど、自意識過剰な状態になってしまいます。この負のループを断ち切るには、周囲からの評価へのこだわりを少しだけ軽減することが大切です。

「あるがまま」を大切にする
当コラムでは心理療法の1つ「森田療法」を周囲の目を和らげる方法の1つとして解説していきます。森田療法は、あるがままを受け入れて考える方法です。自意識過剰な状態をあるがままに受け止めることによって、他人への評価に関する強いこだわりを緩和することができます。周りにどう思われるかにこだわってるな・・・という方はコラム④を確認してみてください

 

 

見捨てられ不安を解消して孤独感を緩和する

自意識過剰は克服できる!

人が怖い気持ちを強めてしまう主な原因は「マイナス面に目を向ける」「完璧を目指してしまう」「症状への強いこだわり」の3つというのが分かりましたね。

周囲の目を過剰に意識する傾向は考えなくても良い不安に対してエネルギーを無駄遣いしてしまいます。この後のコラムでご紹介する自意識過剰の対処法を実践することで、人からの評価から自由になれるきっかけを作りましょう。1日では難しいと思うのでブックマークしてゆっくり取り組んでみてくださいね(^^)

次回は、自意識過剰を和らげる「マイナス完璧主義→ポジティブ積極的完璧主義」方法です。お楽しみに!(もう少し下に次のコラムボタンがあります)

自意識過剰は思い込み!考え方を変えることで自分を表現しよう

次のコラムへ進むボタンはもう少し下にあります。コラムだけでなく心理の専門家の講義を受けてみたい!という方は下のお知らせをクリックして頂けると幸いです。私たちが講義をしている講座となります。

 

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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出展・参考文献

堀井(2001)青年期における自己意識と対人恐怖心性との関係 山形大学紀要. 教育科学 = Bulletin of Yamagata University. Educational Science 12(4), 85(453)-100(468), 2001-02-15