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「目を見て話す」ができない原因や対処法を心理の専門家が解説!

「目を見て話す」を心理の専門家が解説!苦手意識の対処方法①

みなさんはじめまして!社会心理学の専門家 川島です。私は現在、こちらの初学者向けコミュニケーション講座の講師をしています。コラムを読んで興味を持っていただいたら、是非お待ちしています。

今回は「目を見て話す」についてお話していきます。コラム①の目次は以下の通りです。

  • 目を見て話すことの重要性
  • 目を合わせられない問題
  • アイコンタクトは好感に影響
  • 2つの種類の症状
  • 診断・チェック
  • 自分に自信を持つ3つの方法

アイコンタクトをテーマにした動画もあります。
*監修の川島(精神保健福祉士)が動画でも解説しています。
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目を見て話すことの重要性

みなさんは、相手の目を見て話す時、下記のようなお悩みはありませんか?

「相手の目を見て話すと不安になる」
「どこを見ていいのか分からなくなる」
「相手の目を見て話すことが怖い」

実はこれ、以前の私の悩みでもあります。。もう15年近く前になりますが「視線恐怖」という症状をもっていました。とにかく人の目が怖くて目を合わせられないという症状がありました。とにかく人と話すのが苦痛で仕方がありませんでした。視線恐怖は5年近く続きましたが、今では8割ぐらい改善したと思います。思い入れが強いコラムなので、心を込めて解説していきたいと思います。

目を見て話せない問題とは

目を見て話すことができない問題

目を見て話すことは、相手との関係が長期的か短期的かによって変わっていきます。

・長期的な関係
長期的な関係の場合は、人間性を相手はじっくりと把握する時間があります。そのため、シャイで目を見て話せなくても、誠実さがある、礼儀正しいなどの内面の部分が備わっていれば、そこまで問題になることはありません。

・短期的な関係
これに対して短期的な関係では、じっくり判断してもらえる時間がありません。どうしても非言語的な要素で判断されてしまうのです。この点、接客業、販売職、就職活動、婚活パーティーなどは、短期決戦となることが目を見て話すことが、重要な要素となってきます。

コラム1ではいくつかの「目を見て話す」に関する研究を紹介しましょう。

①目を見て話すは好感に影響する

梅野(2015)は非言語コミュニケーションと好感の関係について、大学生230名に対して調査を行いました。調査は4段階で、

好感をもたれる     ⇒4
やや好感につながる   ⇒3
あまり好感につながらない⇒2
好感につながらない   ⇒1

で採点をしました。その結果

アイコンタクト  ⇒平均2.9
目の表情     ⇒平均3.1
視線       ⇒平均2.7

といずれも好感につながることがわかりました。単純に目を見て話すだけではなく、目に表情をつけることも好感をもたれるために大事になりそうです。ちなみに、他の項目ですは下記となります。

笑顔       ⇒3.7
ボディタッチ   ⇒2.4
髪色       ⇒2.8
アクセサリー   ⇒2.6

笑顔よりは重視されていないものの、髪色やアクセサリーよりも、目を見て話すことが大事だと言えそうです。女性ですとアイコンタクトよりも髪色に人生をかけている時間が長そうですが、それと同じぐらい視線のあり方が印象形成に関わるとは意外ですね。

目を見て話す事ができない原因

②目を見て話すと「発話」の関係

青山・戸北(2005)は、小学5年生を対象に「目を見て話す」と発話の関連を調べています。この研究のなかで4人に分けたグループ学習を観察した調査があります。発話数とアイコンタクトの関係結果を調査した以下の図です。

目を見て話す

このグラフから周りから、視線を浴びている人は発話数が高い傾向にあることがわかります。特に女性は視線を浴びるか、そうでないかで発話数に大きな変化がありますね。このように、相手に目を見て話すことでコミュニケーションを促進することができるのです。

③最適なアイコンタクトの時間

ここまでの解説で、目を見て話すことが好感度や友好度の向上させるとお伝えしました。しかし、目を見て話すことは適切な時間で行わないと、相手にネガティブの影響を与えてしまうため注意が必要です。

*当コーナーは動画解説もあります(すいません…最初遊んでいます(^^;)
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深山ら(2002)は、20代から30代の男女13名を対象に、視線と印象操作の関わりを調査しました。その結果、凝視量や凝視時間によって友好度が変わることが分かりました。なおこの研究では、視線を表す指標として凝視が使われていますが、目を見て話すことも凝視に含まれます。

まずは「凝視量」を見てみます。
参加者は凝視量によって「1/4・1/2・3/4・全て凝視」の4群に分けられました。グラフから、友好度を高める凝視量は1/2から3/4であることが分かります。

アイコンタクトと時間。友好度の研究

例えば、
相手との対面総時間が5分だった場合「1/2 = 150秒、3/4 = 225秒」になります。

総凝視量が150秒から225秒ならば
友好度が高まります。
総凝視量が150未満、あるいは150秒を超えて300秒に近づくほど、
好感度が下がります。

適切な凝視量で目を見てはなさないと、相手に「話しにくい人だな」「あまり親しくなれなそう…」といった印象を持たれる可能性が高まるということです。

次に「凝視時間」を見てみます。
参加者は凝視時間を基準にして「0.5秒・1秒・2秒」の3群に分けられました。グラフから、友好度を高める凝視時間は0.5秒から1秒であることが分かります。そして凝視時間が1秒を超えて2秒に近づくと、友好度は下がることも分かりますね。

アイコンタクトと友好度の研究

このように、目を見て話すの時間は友好度と関係しています。目を見て話す時間を間違えると、好意的なイメージとは逆の悪い印象を与えてしまうため、適度なアイコンタクトを繰り返すことが重要です。

目を見て話す!ができないと…

目を見て話すことができないとき、大きくわけて2つの症状が出やすいと言えます。

1つ目は「僕の視線は攻撃的?」
僕の視線は攻撃的とは目を見ると相手が怖がって不快な思いをするのではないか?と思い込み、目を見て話すことができない状態です。目線が鋭く、相手が不快に思うのではないか・・・?と考えるあまり、相手の目を見て話すことができなくなります。病的なところまで行くと、加害性視線恐怖という症状に結び付きます。

2つ目は「相手の目線が怖い・・・」
相手の目線が怖く目を見て話すことができない状態です。心理学の世界では公的自己意識という言葉をよく使います。公的自己意識とは相手からどう思われているのかという人間の心理です。これが過剰になると相手の目線をとても気にするようになります。

診断とチェック

定期的にこちらの目で見て話す診断で自己チェックしておくことをお勧めしています。客観的な状況を知りたい方はご活用ください。

目を見て話すー好印象になる3つの方法

ここからは目を見て話すためのトレーニングについて考えていきましょう。目を見て話すトレーニング法は、大きく分けると3つあります。全部読むのは大変なので、当てはまる項目についてリンク先をチェックしてみてくださいね♪

①自然な目線トレーニング

不自然なアイコンタクトの癖
目を見て話すのが苦手な方は、間違った癖を身に付けている可能性があります。例えば「凝視してしまう」「目線を横に外してしまう」などが典型例です。会話の中で効果的であるはずのアイコンタクトが不自然になり、相手を不安な気持ちにさせてしまいます。

自然な目線を作る3つのコツ
自然で話しやすい目線を作るには、いくつかのコツがあります。繰り返しトレーニングすることで、上手にアイコンタクトができるようになります。目を合わせると不自然になる・・・という方は、コラム②を参考にしてくださいね。

②過剰にこだわるのは注意

精神交互作用とは何か
目を見て話すトレーニングは大事なのですが、目を見て話すことにこだわりすぎる場合は注意が必要です。目を見て話すことにこだわりすぎて、逆にぎこちなくなってしまい、結果的にアイコンタクトが苦手になるのです。これを心理学的に「精神交互作用」といいます。

目を見て話すことを意識しすぎない
目を見て話すことへのこだわりを減らすと、結果的に目を見て話すことが自然にできるようになったりします。軽減する方法を解説させていただきます。目を見て話すことにこだわりすぎているかも…という方は、コラム③の解説と練習問題に取り組んでみてください。

③自己肯定感を高める

自分を認められない
目を見て話せない原因の1つは自信のなさです。

 自分を認められない
  ↓
 自分に自信が持てない
  ↓
 目を見て話すことができない

このような負の循環に陥っている可能性があります。

自己肯定感を高める習慣を
まずは、自分を認めることから始めていきましょう。すぐに変えることは難しいですが、いつか自分に自信を持って話せる日がくるように、自己肯定感を高める事が大切です。当コラムでは、自己肯定感を高める3つのコツをご紹介します。自分に自信が持てない…と感じている方は、コラム④を確認してみてくださいね。

目を見て話す事はプラスの効果

注意!凝視はNG!

ここまで目を見て話す重要性をお伝えしてきましたが、凝視はNGです!この点については動画で解説しました。(すいません…最初遊んでいます(^^;) もしお役に立てたらチャンネル登録をして下さると励みになります!

目を見て話す事ができない2つの種類

目を見て話すことでプラスの心理へ!

目を見て話すことができない原因には「不自然なアイコンタクトの癖」「思い込みが強すぎる」「自分を認められない」の3つが大きく関わっていることがわかりました。

次回以降は、目を見て話すための方法を解説していきます。1日では難しいと思うのでブックマークしてゆっくり取り組んでみてくださいね(^^)

目を見て話すことができると、「自分に自信を持っている人」という心理を相手に与えるため、言葉の一つ一つに信頼感が生まれやすくなります。また、積極的に話に耳を傾ける印象を与えるため、相手から好感を持ってもらいやすくなるというプラスの要素が期待できます。

まずは、あまり難しく考え過ぎず、気持ちをラクにして改善を目指しましょう!次回は、目を見て話すための方法の1つ目「自然な目線トレーニング」についてご紹介します。お楽しみに!(もう少し下に次のコラムボタンがあります) 

★目を見て話すコツは、自己肯定感を持ち、思い込みを改善し、自然な目線で
人間関係講座

助け合い掲示板

1件のコメント

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    • こう
    • 2020年6月27日 2:57 AM

    素敵な記事をありがとうございます。

    客観的で中庸的な書き方を徹底されていて情報として非常に分かりやすかったので情報を得ようと内容に見入ってしまいました。
    あなたがされたような書き方をする方がもっと増えてほしいという願いをこめつつ、コメントさせていただきました。

    一閲覧者として参考にさせていただきます。

    返信する

コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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出典・参考文献
青山 康郎・戸北 凱惟(2005)発話を促す話し合いの場に関する研究 日本教科教育学会誌 2005.6 第28巻 第1号
好感をもたらす非言語コミュニケーションに関する研究 目白大学大学院 心理学研究科 現代心理学専攻 梅野利奈 2015
深山篤・大野健彦・武川直樹・澤木美奈子・荻田紀博 2002擬人化エージェントの印象操作のための視線制御方法 情報処理学会論文誌