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楽しい人生・楽しく生きるコツを詳しく解説

楽しい人生・楽しく生きるコツ

はじめまして!臨床心理士の兵働、精神保健福祉士の川島です。私たちは現在、こちらの初学者向けコミュニケーション講座の講師をしています。コラムを読んで興味を持っていただいたら、是非お待ちしています。

本コラムでは「楽しい人生」についてお話していきます。目次は以下の通りです。

  • 楽しい人生の研究
  • ポジティブな感情
  • 没頭することの大切さ
  • 良好な人間関係の構築
  • 人生に意味を見いだす
  • 人間の欲求と達成感

それでは早速、楽しい人生に関して心理学的な見地から解説させて頂きます。

はじめに

私は22歳ごろに、社交不安障害という心の病気になり、大学卒業後、就職活動もせず、引きこもりになったことがあります。

当時は生きる意味を失い、生物はなぜ生きているのだろうか?とよく考えていました。

生き物がなぜ生まれてきたのか?という問いについては、生命起源学という分野があります。

生命の起源はざっくりと、

神様が作ったという説
地球の外から種が飛んできた説
有機物が複雑に動くと生まれた

という説に分けられます。ですが、どの説も立証されていません。結局のところ私たちは、なぜ生まれてきたのか?よくわからないわけです。

楽しい人生,ミジンコ

*私たちの祖先ミジンコさん

共通していることは、私たちの生にはさしたる意味などなく、どちらにしても、そう大きな目的ななさそうだということです。

しかし、偶然にせよ、私たちは生まれてきてしまいました。そして人生は一度しかありません。私は熟考した結果、どうせ生きるなら、楽しい人生にしたいという結論に達しました。

偶然にせよ、生まれてこれたことをラッキーと考え、どうせ生まれてきたからには、楽しい人生にするというシンプルなものになりました。

皆さんは、どんな人生観をお持ちでしょうか?語り合いたいものですね。

楽しい人生の心理学研究

議論が前に進みません!すいません!

楽しい人生はすごく自由な概念ですが、ヒントはたくさんあった方がいいと思います。

心理学の世界では、幸福感,充実感,自己肯定感など、総合的に考えるポジティブ心理学があります。

ポジティブ心理学

1996年当時、アメリカ心理学会の会長であったセリグマンは「ポジティブ心理学」という分野を立ち上げました。

1900年代の心理学は主に、人生のマイナス面の焦点が当てられていました。対人不安、孤独感、ネガティブ思考…もちろんこれらの人間のマイナス感情を改善することは大事です。

しかし、セリグマンは21世紀は、もっと人間のポジティブな感情にも焦点を充てていこうと考えたのです。

楽しい人生と5つの指標

セリグマンはポジティブで楽しい人生を送るためには、以下の5つの指標を満たす必要があるとしています。

① ポジティブな感情
  positive emotion

② 没頭できるものがあること
  engagement

③ 前向きな人間関係
  positive relationship

④ 人生に意味を見出すこと
  meaning

⑤ 達成感
  achievement

皆さんはいかがでしょうか?セリグマンはこの5つの要素がポジティブで楽しい人生のために必要と主張したのです。

上記の動画はセリグマンの講演となります。興味がある方は後程見てみることをオススメします。

①ポジティブな感情

まずはポジティブ感情から解説していきます。私はこの指標を見たとき、心の中でそのまんまじゃないか!と突っ込みを入れたことを覚えています。

リフレーミングとは

ポジティブな感情を増やすにはいくつかの手法がありますが、今回はリフレーミングという手法を紹介したいと思います。

リフレーミングとは、物事の枠組みを再構築していくことで、前向きな考え方や感情を生み出す手法です。自尊心、自己肯定感、楽天さなどの基礎になります。

性格の長所をみつけよう

リフレーミングには、性格リフレーム、状況リフレーム、ユーモアリフレームなど様々な種類がありますが、まずは性格リフレームで1例を挙げてみます。

人生は自分の性格とうまく付き合っていく必要があります。性格は自分の根幹をなすものであり、しっかり肯定していく必要があります。

性格のリフレーミングは「悪い性格は、別の視点で見れば良い性格なのでは?」と考える方法です。

例えば、「手際が悪い⇒落ち着いて仕事をこなす」といった具合に、マイナスな性格をプラスに変換していきます。その他、

「コミュ症」→「聞き上手」
「おくびょう」→「ミスを回避できる」
「ネガティブ」→「現実的に考えられる」

このように長所として捉えなおしていくのです。自己嫌悪になりやすい、自分に自信がないという方は、こちらのリフレーミングコラムを参考にしてみてください。

楽しい人生

②楽しい人生と没頭

皆さんは時間を忘れて取り組んだ趣味や仕事はありませんか?スポーツ、旅行、友人との会話など何か1つは思い当るはずです。その時はきっと充実感に満ちていたと思います。

セリグマンは楽しい人生を送るためには、没頭して取り組むことが大切だと主張しています。

フロー状態とは

時間や自分を忘れるぐらい没頭して充実している状態を「フロー状態」と言います。心理学者のミハイ・チクセントミハイが名付けた用語です。

フロー状態に入るためには、課題の難易度と、自分が使っているスキルがともに「高くなる」必要があります。

楽しい人生

フロー状態は、適度なプレッシャーを感じつつ、自分の能力を全開まで発揮することができます。生活で没頭できるものがないな…と感じる方はこちらのフロー状態コラムを参考にしてみてください。

没頭状態を作る-「フロー状態」とは

楽しい人生,没頭

③前向きな人間関係

前向きな人間関係が楽しい人生にかかせないことは感覚的にわかりやすいと思います。心理学的な見地でもこれは確かめられています。

友人はやっぱり大事!

例えば、平成25年に実施された内閣府の調査では「友人の数」が「自分の将来への希望」に影響することがわかりました。

楽しい人生を送る

仲のいい友人が多いほど、自分の将来に希望があると回答した人が多いことが把握できます。また、この調査では仲の良い友人数が多い人ほど

・自分に誇り持っている
・明るさ・やさしさ・決断力がある
・自分の将来について希望を持っている

と報告されています。仲のいい友人の数が多い、人間的魅力を持ちやすく将来への希望も持ちやすい事がわかりました。

また具体的に「出世している」「お金持ちになっている」という将来像を描くことができることもわかっています。

もしあなたが友人が少なく人間関係を充実させたいと感じる場合は孤独感を解消する必要があるかもしれません。詳しくは下記を参照ください。

孤独感の改善コラム

楽しい生き方,人間関係

人生に意味を見出す

コラムが長くなってきたので復習しましょう。セリグマンは楽しい人生を送るためには、以下の5つの指標を満たす必要があるとしています。

 ① ポジティブな感情
 ② 没頭できるものがある
 ③ 前向きな人間関係
 ④ 人生に意味を見出す
 ⑤ 達成感

今回は「人生に意味を見出す」について解説していきます。人生の意味について考える分野としては、「アイデンティティ」がぴったりです。

アイデンティティを提唱したのはE.H.エリクソンという心理学者です。噛みくだいて説明すると

・私は他の誰でもないたった1人の自分
・将来やりたいことがはっきりとしている
・今までの私もこれからの私もずっと私
・本当の私のイメージが自他ともに一致

という感覚を意味します。アイデンティティを確立すると、充実感、自己肯定感、主張性など、様々なメリットがあることが分かっています。

人生にしっかり意味を持たせたい…と感じる方はこちらのコラムを参考にしてみてください。

楽しい人生を送る-アイデンティティの確立

楽しい生き方と人生の目的

達成感を得る

人生に意味を見出し、没頭できる対象があれば、きっと人生ではなんらかの達成が得られるものです。是非行動力をつけて、積極的にチャレンジをしていきましょう。

達成感は、結果を意識するだけでなく、プロセスを認めていくことも大事です。チャレンジできたこと、前向きに行動できたこと自体を大事にしてみてください。

行動力を付けるためには、下記のコラムが参考になると思います。

後悔しない生き方

まとめとお知らせ

ここまで楽しい人生を送るための心理学の知識をお伝えしてきました。今回のコラムはあくまでもヒントです。最終的には自分自身で、1度しかない人生を楽しく過ごしてほしいなと節に願っています。

最後に、私達は心理学や人間関係を築く技術を高める講座を開催しています。生徒さん同士で友人になったり勉強会を開いたり、楽しい講座です。良かったらいらっしゃってくださいね。

興味がある方は下記のお知らせをクリックしてみてください。お待ちしています。

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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出典・参考文献
・ミハイ・チクセントミハイ著,今村浩明訳:フロー体験 喜びの現象学,新思索社,2000
・中学生におけるソーシャルサポートと自他への肯定感に関する研究 細田 絢,田嶌 誠一 2009 年 57 巻 3 号 p. 309-323
・平成25年度 我が国と諸外国の若者の意識に関する調査 生活環境と個性が友人数に与える影響(内閣府))