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楽しい人生を送りたい,生き方のコツ,ポジティブ心理学

楽しい人生を送りたい,生き方のコツ

皆さんこんにちは。
公認心理師の川島です。私は現在、こちらのコミュニケーション講座の講師をしています。

今回のお悩み相談
「楽しい人生,生き方」

相談者
19歳女性 学生

お悩みの内容
私は大学に入学をしてから、これからの人生を考えると、憂鬱になります。これから就職をしたり、結婚したり、いろいろとあると思うのですが、私個人の能力や、日本の現状を考えると、大変な未来を考えてしまいます。

人生を楽しく生きるコツがあったら知りたいです。

まだお若いのに人生について深く考えていらっしゃるのですね。若い時期にこれからのことを考えるのは、今後とても大事なことだと思います。

私の経験則と心理学の見地から楽しい人生についていくつか提案させて頂きます。

楽しい人生と心理学研究

楽しい人生はすごく自由な概念ですが、ヒントはたくさんあった方がいいと思います。当コラムでは心理学の世界で有名なポジティブ心理学をベースに解説させて頂きます。

ポジティブ心理学

1996年当時、アメリカ心理学会の会長であったセリグマンは「ポジティブ心理学」という分野を立ち上げました。

1900年代の心理学は主に、人生のマイナス面の焦点が当てられていました。対人不安、孤独感、ネガティブ思考…もちろんこれらの人間のマイナス感情を改善することは大事です。

しかし、セリグマンは21世紀は、幸福感,充実感,自己肯定感など、ポジティブな感情にも焦点を充てていこうと考えたのです。

楽しい人生と5つの指標

セリグマンはポジティブで楽しい人生を送るためには、以下の5つの指標を満たす必要があるとしています。

① ポジティブな感情を重視
  positive emotion

② 没頭できるものがあること
  engagement

③ 前向きな人間関係
  positive relationship

④ 人生に意味を見出すこと
  meaning

⑤ 達成感
  achievement

皆さんはいかがでしょうか?セリグマンはこの5つの要素が楽しい人生のために必要と主張したのです。

上記の動画はセリグマンの講演となります。興味がある方は後程見てみることをオススメします。

①ポジティブな感情を重視

ポジティブ感情とは

まずはポジティブ感情から解説していきます。ポジティブな感情とは

 自尊心
 自己肯定感
 充実感
 達成感
 幸福感

を意味します。セリグマンはこれらの気持ちをしっかり保つようにしようと提案しています。楽しい人生のためにはこれらの感情は基本となりそうですね。

では実際にどうすればポジティブな感情を日々感じることができるのでしょうか?そのためにできることは、たくさんあるのですが、今回はリフレーミングと言う手法を紹介します。

リフレーミング力をつける

リフレーミングとは、物事を多角的、前向きに考えることで、心理的な強さを獲得する方法を意味します。

例えば、接客態度が悪い店員さんに運悪く当たってしまったとしましょう。このような状況を楽しむにはどうすればいいでしょうか?

接客態度が悪くても
成り立っている店だから味はピカイチかも

接客態度が悪い店は
客もわりとちゃんとしなくていいので気楽

もしかしたら、
歯に食べカスが詰まっていて
機嫌がわるかったのかも(笑)

 

という感じで様々な角度から捉えなおしていくのです。心理学の研究では、考える引き出しの多さが、幸福感に関連することが分かっています。

もし今人生が楽しくない、充実していない、と感じていたとしたら、考えの引き出しをたくさん増やす練習が効果を発揮すると思います。

下記のコラムでは考えの引き出しを増やす練習ができます。是非参照ください。

リフレーミングコラム

楽しい人生

②楽しい人生と没頭

皆さんは時間を忘れて取り組んだ趣味や仕事はありませんか?スポーツ、旅行、友人との会話など何か1つは思い当るはずです。その時はきっと充実感に満ちていたと思います。

セリグマンは楽しい人生を送るためには、没頭して取り組むことが大切だと主張しています。

フロー状態とは

時間や自分を忘れるぐらい没頭して充実している状態を「フロー状態」と言います。心理学者のミハイ・チクセントミハイが名付けた用語です。

フロー状態に入るためには、課題の難易度と、自分が使っているスキルがともに「高くなる」必要があります。

楽しい人生

・なんとか達成できそうな副業にチャレンジ
・なんとか合格できそうな試験にチャレンジ
・スポーツでライバルがいる 切磋琢磨できる
・頑張れば完成させられる作品を作る

このような、適度なプレッシャーのある生活は人生を充実させることがわかっています。生活で没頭できるものがないな…と感じる方はこちらのフロー状態コラムを参考にしてみてください。

没頭状態を作る-「フロー状態」とは

楽しい人生,没頭

③前向きな人間関係

前向きな人間関係が楽しい人生にかかせないことは感覚的にわかりやすいと思います。心理学的な見地でもこれは確かめられています。

例えば、平成25年に実施された内閣府の調査では「友人の数」が「自分の将来への希望」に影響することがわかりました。

楽しい人生を送る

仲のいい友人が多いほど、自分の将来に希望があると回答した人が多いことが把握できます。また、この調査では仲の良い友人数が多い人ほど

・自分に誇り持っている
・明るさ やさしさ 決断力がある
・自分の将来について希望を持っている

と報告されています。仲のいい友人の数が多い、人間的魅力を持ちやすく将来への希望も持ちやすい事がわかりました。

もしあなたが友人が少なく人間関係を充実させたいと感じる場合は孤独感を解消する必要があるかもしれません。詳しくは下記を参照ください。

孤独感の改善コラム

楽しい生き方,人間関係

④人生に意味を見出す

コラムが長くなってきたので復習しましょう。セリグマンは楽しい人生を送るためには、以下の5つの指標を満たす必要があるとしています。

 ① ポジティブな感情
 ② 没頭できるものがある
 ③ 前向きな人間関係
 ④ 人生に意味を見出す
 ⑤ 達成感

今回は「人生に意味を見出す」について解説していきます。人生の意味について考える分野としては、「アイデンティティ」がぴったりです。

アイデンティティを提唱したのはE.H.エリクソンという心理学者です。噛みくだいて説明すると

・私は他の誰でもないたった1人の自分
・将来やりたいことがはっきりとしている
・今までの私もこれからの私もずっと私
・本当の私のイメージが自他ともに一致

という感覚を意味します。アイデンティティを確立すると、充実感、自己肯定感、主張性など、様々なメリットがあることが分かっています。

人生にしっかり意味を持たせたい…と感じる方はこちらのコラムを参考にしてみてください。

楽しい人生を送る-アイデンティティの確立

楽しい生き方と人生の目的

⑤達成感を得る

人生に意味を見出し、没頭できる対象があれば、きっと人生ではなんらかの達成が得られるものです。是非行動力をつけて、積極的にチャレンジをしていきましょう。

達成感は、結果を意識するだけでなく、プロセスを認めていくことも大事です。チャレンジできたこと、前向きに行動できたこと自体を大事にしてみてください。

行動力を付けるためには、下記のコラムが参考になると思います。

後悔しない生き方

 

まとめとお知らせ

川島の人生観

恐縮ですが、最後に筆者の川島の話をさせて頂きます。

私は22歳ごろに、社交不安障害という心の病気になり、大学卒業後、就職活動もせず、引きこもりになったことがあります。

当時は生きる意味を失い、生物はなぜ生きているのだろうか?とよく考えていました。

生き物がなぜ生まれてきたのか?という問いについては、生命起源学という分野があります。

生命の起源はざっくりと、

神様が作ったという説
地球の外から種が飛んできた説
有機物が複雑に動き偶然生まれた

という説に分けられます。ですが、どの説も立証されていません。結局のところ私たちは、なぜ生まれてきたのか?よくわからないわけです。

楽しい人生,ミジンコ

*私たちの祖先ミジンコさん

共通していることは、私たちの生にはさしたる意味などなく、そう大きな目的ななさそうだということです。

しかし、偶然にせよ、私たちは生まれてきてしまいました。そして人生は一度しかありません。私は熟考した結果、どうせ生きるなら、楽しい人生にしたいという結論に達しました。

偶然にせよ、生まれてこれたことをラッキーと考え、どうせ生まれてきたからには、楽しい人生にするというシンプルなものになりました。

そして大事なことは、楽しい人生に答えはありません。自分なりに創っていくことが大事なのです。楽しい人生は、与えられるものではなく、自分自身で創り上げていくものである。

私はそう考えて1日1日を過ごしています。

皆さんは、どんな人生観をお持ちでしょうか?語り合いたいものですね。

お知らせ

公認心理師,精神保健福祉士など専門家の元でしっかり心理学を学習したい方場合は、私たちが開催している講座をオススメしています。講座では

・心理療法の基礎
・フロー心理学
・リフレーミング法
・暖かい人間関係を築くコツ

など練習していきます。興味がある方は下記のお知らせをクリックして頂けると幸いです。是非お待ちしています。

助け合い掲示板

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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出典・参考文献
・ミハイ・チクセントミハイ著,今村浩明訳:フロー体験 喜びの現象学,新思索社,2000
・中学生におけるソーシャルサポートと自他への肯定感に関する研究 細田 絢,田嶌 誠一 2009 年 57 巻 3 号 p. 309-323
・平成25年度 我が国と諸外国の若者の意識に関する調査 生活環境と個性が友人数に与える影響(内閣府))