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論破する人,防御,やり方,テクニック

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論破する人,防御,やり方,テクニック

皆さんこんにちは。コミュニケーション講座を開催している現役経営者、公認心理師の川島達史です。今回のお悩み相談は「論破されやすい」です。

冷静沈着になれない

相談者
32歳 男性

お悩みの内容
私の会社は優秀な方が多く、会議の席でいつも論破されてしまい、負けてしまいます。後になってからああいえばよかった…、こういえばよかった…、と後悔することが多いです。論破する人への対抗策を知りたいです。よろしくお願いします。

仕事で論破されたり、何も言い返せないと、自己主張する自信もなくなってしまいますよね。今回は論破する人の対処法を6つ紹介させて頂きます。

①主語を絞る
②強い根拠を用意しておく
③反論準備をしておく
④とりあえずYESで時間を稼ぐ
⑤非言語部分をカットする
⑥泥仕合に持ち込む

ご自身でも使えそうなものを組み合わせてご活用ください。

 

論破に対抗する6つのやり方

①主語を絞る

私川島は、講師修業時代にディベートサークルに通っていました。当初は説得力のある発言ができず、すぐに論破されていました(汗)。その時、議論に強くなる方法として

主語と述語を絞りなさい!主語と述語が大きいと穴だらけの論理になるよ

と徹底的に指導されました。なぜなら、主語が大きいと、それだけ例外が出やすくなり、論破されてしまうからです。例えば以下のような大きな主語は要注意です。

女性は男性は B型の人は イギリス人は YouTuberは マスコミは 東京の人は

このように主語が大きい人は、論破して下さいと言っているようなものです。対策としては、とにかく主語を絞ることが大事です。

30代前半の女性で神経質傾向が高い方は
マスコミの中でも〇〇社の△△という貴社は
新宿など匿名性が高い場面では

など自分が主張したいことに対応した主語を最初にあげるようにしましょう。

説得力,主語を絞る

②強い根拠を用意しておく

論破に強くなるには、根拠の質を向上させていくことが大事です。当コラムでは、1級から4級まで、目安となる強さを解説しました。まずは1級のソースから優先して探すようにしてみてください。見つからない場合は2級、3級の根拠を探すようにしましょう。

・・1級・・
国の統計データ 世界統計 権威ある学会の論文 公的な機関のデータ

・・2級・・
民間のマーケティングデータ 権威ある学者の発言の引用 新聞のデータ 学術書 

・・3級・・
紀要論文 母集団が少ない統計 一般書籍 ビジネス雑誌 ネットアンケート 上司や社長の発言

議論に強い方はとにかく根拠の数が豊富にあります。地道に勉強を重ねておくことが大事です。

③反論準備をしておく

ディベートの世界では、必ずと言って良いほど議論になる論点があります。以下の4つは必ずおさえておきましょう。具体的な文言を記載しながら解説しています。参考にしてみてください。

*主張
ウイルスがまん延しています。自粛しなくてはいけません。

*反論
ウイルスは確かにまん延しているけど、健康被害は高齢者ばかりだ。深刻な状況とは言えない。

主張をするとそもそも重要なことではないという反論がよくあります。主張をする時は、問題がどれだけ重要なことなのかを主張できるように準備しておきましょう。

*主張
ウイルスがまん延しています。自粛しなくてはいけません。

*反論
自粛をしたとしても、逆に家庭内でまん延する可能性もある。

論破をしたがる方は、あなたが主張した改善策に、効果があるのか?という反論をかなりの確率でしてきます。効果があるの?という反論に対しての準備も必須です。

*主張
ウイルスがまん延しています。補助金を支給して、自粛を要請しなくてはいけません。

*反論
補助金を支給しても、国の予算が持たないから限界がある。

問題が深刻で、効果があるとしても、実際に実行できなければ、絵に書いた餅です。実行できるのか?という観点からも対策を練っておきましょう。

*主張
ウイルスがまん延しています。補助金を支給して、自粛を要請しなくてはいけません。

*反論
自粛をして人との交流を制限すると、犯罪率が増加、虐待が増加、精神疾患が増加するのでは?

例えば、問題を改善するには、素晴らしいアイデアでも、別の問題が起きる場合もあります。問題は解決できるけど、他に何かデメリットがないか?事前に考えておきましょう。

 

④とりあえずYESで時間を稼ぐ

十分な準備をしてきたとしても、実際に自分の主張を追及された時は、焦ってしまう方もいると思います。もし混乱してしまったら、いったんYESの姿勢を取り、時間を稼ぐことも1つの手です。例えば、以下のように一旦受け止めると良いでしょう。

自分
「私は消費税を減らすことが大切だと主張します。」

論破する人
「財源をどこから持ってくればいいのかな?国の借金が膨らむばかりだよ。」

自分
「確かにその指摘は一理ありますね。借金はシビアな問題です。(いったんYES)ただ、その点に関しては所得税を3%増やすことで解決できると考えています。なせなら…」

このように、いったんYESで考える時間を作ることで、頭を整理することができます。困った時は、相手の話を繰り返すようにしましょう。

説得力を高める主語と述語絞る法

 

⑤非言語部分をカットする

論破する人は、非言語部分の使い方が非常にうまく、相手に考えさせないような話し方をします。

スピードが速い 凝視をしてくる 険しい表情で話す 身振り手振りで威圧する 

このような態度で不安を呼び起こし、冷静に考える力を奪ってきます。ここで大事なことは、相手の非言語部分をカットして、言語のみで考えてみる事です。

例えば以下のようにカットします。

そのクレームを言ったのは、お客様1000人のうち、たった3人ですよね!たまたまということも、あるんじゃないですか!


↓非言語カット↓

1,000人のうちクレームは3人
3人はたまたま

このように、相手の表情や声の強弱を全てカットして、重要な論点のみを抜き出します。そうすると以下のように反論できそうです。

〇〇さんは、3人はたまたまだと感じるのですね。ただ、例えば話ですが、医療機関で1,000人のお客様のうち3人が被害にあったら、たまたまでは済まされず、医療事故として大事件になります。たまたまで済ますべき問題ではないと考えますがいかがでしょうか。

このように、相手の話し方に惑わされそうな時は、とにかく「言葉だけ」「重要な論点だけ」を抜き出し、冷静に対処すると良いでしょう。

 

⑥泥仕合に持ち込む

最終手段として、泥仕合に持ち込むという方法があります。具体的には、「相手の主張に根拠を求め続ける」というテクニックです。大概のケースでは、確実に言い切れるという根拠はなく、ある程度直感に頼っている面があります。しつこく根拠をもとめ続けると、少なくとも引き分けには持ち込むことはできます。

(相手の主張)
税金を下げるという主張ですが、財源をどこから持ってくればいいのかな?国の借金が膨らんで破綻してしまうよ。
  ↓
(根拠を求める①)
長期的には、経済が回復して、税収が増える可能性もあります。借金が増えると言いきれる根拠はありますか?

(根拠を求める②)
確かに短期的に借金は膨らみますが、破綻するという根拠はありますか?

このように、相手の1つ1つの発言に根拠やデータを求めれば、穴があるものです。そうして、もしデータがなければ「ではあなたの主観ですよね!」と言ってしまえば、引き分けに持ち込めるのです。

ただこのやり方ははっきり言って生産的とは言えません。特に会社などで使うと嫌われることもあるので気をつけましょう。


まとめ

繰り返しになりますが、論破する人に対策するには、主語を絞る、よくある論点に準備をしておく、非言語をカットする、などが効果的です。よく議論に負けてしまう…と感じる方は参考にしてみてください。

注意点として、あなた自身は論破する人にはできればならないでください。論破ではなく、建設的な議論をするという意識を持ちましょう。議論は相手を負かすものではなく、よりよいアイデアを生み出すための、話し合いなのですから♪

 

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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