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人間関係リセット症候群とは?心理・対処法

人間関係リセット癖の心理と対処法

はじめまして!社会心理学の専門家・精神保健福祉士の川島です。私たちは現在、こちらの心理学講座の講師をしています。コラムを読んで興味を持っていただいたら是非お待ちしています。

今回のテーマは「人間関係リセット癖」です。私たちは会社や友人、親戚などさまざまな人と関わりを持ちながら生活をしています。時には「誰とも話したくない」「誰とも会いたくない…」と思うことは誰しもあり対処法も人によってさまざまです。 今回は、人間関係をリセットする心理を理解していきましょう。

目次は以下の通りです。

  • 人間関係リセット癖とは?
  • リセット癖のデメリット
  • 原因は「半見知り問題」
  • 4つの方法で良好な関係を作る
  • まとめ

しっかりとお伝えしたいので全部で8分程度かかります(^^;ちょっと大変ですが。ぜひお付き合いください。

人間関係リセット癖とは?心理・特徴

人間関係リセット癖とは、これまで築いてきた人間関係を突然解消する行為で人間関係リセット症候群ともいわれています。リセット癖がある人は、何かのきかっけを境に周囲との関係をシャットダウンして これまでのつながりをリセットする症状です。

たとえば、
・SNSの友人、フォロワーを大量に削除する
・アドレスや連絡先を変えても通知しない
・転職や引っ越しを繰り返す

などがあります。このような人間関係リセット癖は、心理学的に病気ではありませんから、医療機関で治療する必要はありません。しかし人間関係でさまざまな問題が考えられるため対処するといいでしょう。

人間関係リセット症候群の問題

・人間関係リセット癖の問題

人間関係のリセット癖による問題は、次のようなことが挙げられます。

・人間関係が中途半端に終わる
・我慢する感情が育たない
・失敗が続き人間不信

人間関係のリセット癖が続くと、良好な人間関係を育てることができません。また良好な人間関係を築くために必要な経験がないため、コミュニケーションスキルを伸ばすチャンスも逃してしまいます。

ちなみに人間関係をリセットする行為は、取り巻く環境や状況によっては必要です。続けることで疲れすぎて前に進めないようでは関係を切ることも検討しましょう。

なぜリセットしてしまうのか?

せっかく築いた人間関係を、なぜリセットしてしまうのでしょうか。人間関係リセット癖の原因のひとつに、半見知り問題があります。

半見知りとは、初対面が終わりやや仲良くなってきた人間関係の状態で、友野・橋本(2005年)は、次のように解説しています。

半見知りとは、
「表面上の付き合いにとどまっている人との会話は、どこかお互いに本音を出すまいとして中身がない。この点でとてもあいまいで苦痛」

初対面はある程度会話のパターンがあり、慣れてくるとやりやすいものです。しかし半見知り状態になると、

・話題がなくなり気まずくなりやすい
・相手の悪い面も見えてくる
・嫌われてはいけないと考える

などの半見知り問題が出てきて、不安などから疲れやすくなります。そのため「初対面は得意だけど、仲良くなると怖くなる・・・」などの思いから、人間関係をリセットしてしまいます。

本コラムでは、半見知り問題に着目して、人間関係リセット癖の対処法を解説していきます。

半見知り問題からリセット癖を解消

半見知り問題の対処法

ここでは、人間関係のリセット癖の対処のカギとなる「半見知り問題」の原因とその対処法を見ていきましょう。半見知り問題を招く原因は主に4つあります。

1:見捨てられ不安
2:曖昧さ耐性がない
3:ソーシャル・スキルを知らない
4:特定の人への依存

それぞれの原因と具体的な対処法を見ていきましょう。

・原因1:見捨てられ不安

半見知り問題の要因のひとつに「見捨てられ不安」があります。見捨てられ不安とは、仲良くなった後に関係が崩れることへの不安です。

たとえば、
付き合って間もない大好きな異性から、デート後に送ったlineの返信がこない。このような状態で「どうして返事がこない?」「一人になってしまうかもしれない…」などの考えが回る…。

半見知り問題の要因見捨てられ不安このように愛情をもらいたい相手に対して「いつかは自分から離れてしまう、見捨てられるのではないか」と不安になる状態です。見捨てられ不安は、相手のことが好きになればなるほで出る症状のため、強くなりすぎると人間関係でトラブルを招きやすくなります。

見捨てられ不安の要因は「今」にないため100%克服することは難しいです。しかし上手に付き合っていくことで十分な回復が図れます。

人間関係リセット癖の対処法
・見捨てられ不安とは?
・見捨てられ不安はなぜ起きる?
・安全基地でリセット癖を対処
コラム②見捨てられ不安と上手く付き合う方法

・原因2:曖昧さ耐性がない

半見知り問題の要因のひとつに「曖昧さ耐性がない」ことが挙げられます。曖昧さ耐性とは、曖昧さの捉え方に関する個人差を示す概念です。

曖昧さ耐性がない人は、中途半端な状況にストレスを抱き先を急いでしまいがちです。人間関係では、相手との距離感がつかめずトラブルになることもあります。曖昧さ耐性がないことは、必ずしも欠点ではありませんが、高めておくと人間関係ではプラスに働きます。

曖昧さの捉え方や不安を感じる程度には「愛着」が影響しています。安心できる環境を今から作っていきましょう!

人間関係リセット癖の対処法
・曖昧さ耐性とは?
・曖昧さ耐性を高めよう
コラム③曖昧さ耐性を高める方法

・原因3:ソーシャル・スキルがない

ソーシャル・スキル(Social Skill)とは、社会生活を健康的に過ごすための能力で、人間関係での好ましい振る舞いや考え方です。

半見知り状態から人間関係をリセットしてしまう人は「初対面の会話はできるけど、そこから人間関係を深めていく方法がわからない…」という場合が多くあります。このような場合、人間関係で疲れてしまい、人間関係をリセットしてしまうのです。

リセット癖がある人は、自己開示が控えめです。停滞感のある会話を思い切った自己開示で乗り切りましょう。

人間関係リセット癖の対処法
・ソーシャル・スキルとは?
・自己開示がカギ
コラム④ソーシャル・スキルを知ろう

・原因4:特定の人への依存

半見知りの人間関係に疲れてリセット癖が続くと、特定の人間関係への依存が強くなってしまいます。信頼できる友人がいることは頼もしいものです。しかし特定の関係に依存しすぎると、将来への不安が強くなったりメンタルヘルスにマイナスの影響が出やすくなります。

どんなに相性が良い人間関係でも、途切れてしまうこともあります。日々の生活の同線上に複数のつながりを持つようにして、心の安定を図れるようにしましょう。

人間関係リセット癖の対処法
・特定の人に依存=不安を強める
・コミュニティの定義、適切な数
コラム⑤コミュニティを複数もつ

人間関係リセット癖を対処しよう

今回は人間関係リセット癖について、言葉の意味や特徴、原因と対処法について紹介してきました。いかがでしたか。

私たちはSNSなどを使えば、人とのつながりを気軽に作ることができます。気軽さゆえに表面上の付き合いにとどまる人間関係が多く、ちょっとしたことで関係が崩れてしまったり、関係が深まるほど不安が強くなるなど、半見知り問題も増えています。

半見知り問題の具体的な対処法を参考に、適切な距離感が保てるコミュニケーションスキルを身に付けてくださいね。

★人間関係リセット癖を対処!4つ方法で適切な距離感を持とう

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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※出典・参考資料
友野隆成、橋本宰 2005年 パーソナル研究 改訂版退陣場面におけるあいまいさへの非寛容尺度作成の試み