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相手の気持ちが分からない!原因と対処法を心理のプロが解説

相手の気持ち


相手の気持ちがわからない原因と対処法-心理の専門家が解説①

相手の気持ちを専門家が解説

みなさんはじめまして!社会心理学の専門家 川島です。私は社会心理学の大学院で、成人のコミュニケーションについて研究をしてきました。現在では成人向けのコミュニケーション講座の講師として活動しています。

当コラムは「相手の気持ち」をテーマに専門家が解説をしています。全部で5コラムあります。しっかりとお伝えしたいので全部で8分程度かかります(^^;ちょっと大変ですが。是非お付き合いください。

 

相手の気持ちを理解しよう

相手の気持ちがわからない人が多い

みなさんは、仕事の場面で
「相手の気持ちがわからない」
「上司からの指示が理解できず困った」
という事態に陥り、相手の気持ちがわからない自分を責めてしまった…そんな経験はありませんか。

以前、KY(空気が読めない)という言葉が流行ったように、日本では場の空気を感じて対応することが重視されています。言葉や文字で確認できない曖昧な部分から、相手の気持ちを判断することが当たり前とされているのです。

人間関係の問題の多くは、「相手の気持ちがわからないこと」で発生していますから、相手の気持ちを理解すれば、概ね人間関係の問題は解決できたともいえます。

あなたが「相手の気持ちがわからない」と感じているなら、様々な場面で問題を抱えることになるかもしれません。今回は、「相手の気持ち」についての正しい知識を全5回のコラムで解説していきたいと思います。

大問題が発生するかも?!

日頃、人と接する機会はたくさんありますが、特に仕事の場面では、自分とタイプが違う人や価値観が異なる人、曖昧な指示をする上司ともコミュニケーションを取らなければなりません。

相手の気持ちが分からない問題そのため、相手の気持ちがわからないと、
・仕事がスムーズに進まない
・飲み会の席で空気を悪くしてしまう
など、周囲との人間関係が円滑にいかないことはもちろん、
・クライアントを怒らせてしまった
・仕事のトラブルが続いてしまう
・取引が停止になってしまった
など、重大な問題を引き起こす原因にもなりかねません。

そして、相手の気持ちがわからないことは、プライベートでも多くの問題を生む可能性があります。

相手の気持ちが分からない失敗例例えば、
・恋愛がうまくいかない
・友人たちと上手に関係が築けない
・夫婦仲が悪くなる
など、人間関係が悪くなってしまうことがあります。そして、そんな自分に対して

「みんなが楽しい時に楽しくできない」
「相手を思いやることができない」
「場の空気を悪くしてしまった…」

など、ネガティブな思いを持ってしまい、自分に自信が持てず、性格が内向的になったり、人づきあいを避けてしまうこともあるでしょう。周囲から孤立してしまい、孤独感を抱えることもあるかもしれません。

このような状況では、
相手の気持ちがわからない

自分を責めてしまう

コミュニケーションが減る

ますます相手の気持ちがわからない

という悪循環に陥ってしまいます。

実際に、「他の人の気持ちが汲み取れずコミュニケーションが難しい」と相談に来る方がいます。あくまでも、私がカウンセリングした中でのお話ですが、話している相手の表情や間(ま)、会話のニュアンスや意図がわからないという方が多くいます。

中には、コミュニケーションが上手にできないことで自信をなくしたり、逆に自信のなさを隠すために「どうせ人にはわかってもらえない。自分は特別なんだから。」と高慢な態度に出る人もいます。また、大きなストレスを感じ、うつ病などの精神的な病気になることもあります。

相手の気持ちがわからないと、仕事やプライベートでも不利な状況に追い込まれてしまいますから、早めの対処が必要です。まずは、改善しようと意識することが大切です。そして、対処法を実践していくことで、少しづつ改善に向けて進んでいきましょう!

相手の気持ちがわからない原因と解決策

様々な問題を引き起こす、相手の気持ちがわからない原因には、どのようなことが考えられるのでしょうか。

ここでは、相手の気持ちがわからない原因と解決策について考えていきましょう。相手の気持ちがわからない原因と解決策は、大きく分けると3つあります。全部読むのは大変なので、当てはまる項目についてリンク先をチェックしてみてくださいね♪

 

①表情と声で本音を知る

相手の気持ちが分からない3つの原因相手の言葉をそのまま受取ってしまう
人はコミュニケーションを取る時、言葉以外でも気持ちを表現しています。そのため、言葉だけで相手の気持ちを読み取ることは難しく、言葉や表情、会話の間などが表すニュアンスを汲み取る必要があります。言葉はOKでも表情でNGを出していることもありますから、注意が必要です。

特に仕事の場面では、本音と建前があり、判断を間違えると大変なことにもなりかねませんから、勘違いしないようにしたいものです。

相手の本音を知る
相手の言葉をそのまま受取ってしまう対処法として、まずは、言葉のまま受け止めないという意識を持つことが大切です。そして、人の本音が出やすい部分「表情」「声」をチェックすることで、相手の本当の気持ちを感じ取ることができます。相手の本音がわからない…と悩んでいる方は、コラム②の解説と練習問題に取り組んでみてください。

 

②5つの姿勢で相手の気持ちを聴く

相手の気持ちを考えすぎてしまう
相手の気持ちを考えすぎてしまって苦しくなる…そんな経験はありませんか。例えば、相手の気持ちを考えるあまり、「傷つけてしまうのでは…」「辛い思いをするのでは…」と想像が膨らんでしまうことがあるかもしれません。

仕事では、自分の思いと反するようなことを相手に伝えてしまうケースもあります。「嫌われたくない」「仕事をスムーズに進めるため」と過剰に相手に合わせることは、大きなストレスになってしまいます。

「聴く」姿勢が大切
相手の気持ちを考える時は、自分で想像するのではなく、しっかりと相手に向き合い「気持ちを聴く」という姿勢が大切です。

当コラムでは、ポイントを5つに絞って「聴く」姿勢について解説します。人の気持ちをあれこれ考えすぎて疲れてしまう…という方は、コラム③でご紹介する具体的な対処法を確認してくださいね。

 

③4つのコツで信頼関係を築く

信頼関係ができていない
たとえ相手との付き合いが長くても、表面的なコミュニケーションを続けていては、相手の気持ちを理解することは到底できません。

相手の気持ちを理解するには、相手の心の底にある気持ちを適切に感じ取ることが必要なため、深い信頼関係を築くことが大切です。

信頼関係を築くコツ
「信頼関係を築く」というと難しいことのように思えますが、相手を理解したい気持ちと日々の行動の積み重ねがあれば大丈夫です。いま一歩、相手の気持ちに踏み込めない…という方に、信頼関係が深まるコツをコラム④でご紹介します。

 

相手の気持ちを知る方法

相手の気持ちがわからない原因には、「相手の言葉をそのまま受取ってしまう」「相手の気持ちを考えすぎてしまう」「信頼関係ができていない」の3つが大きく関わっていることがわかりました。次回以降は、相手の気持ちを理解する方法を考えていきます。1日では難しいと思うのでブックマークしてゆっくり取り組んでみてくださいね(^^)

相手の気持ちが理解できるようになると、まずあなたの気持ちが楽になります。仕事でもプライベートでも、笑顔で人と接することが多くなり、良い人間関係を築いていけることでしょう。

次回は、相手の気持ちを理解する方法の1つ目「表情と声で本音を知る」についてご紹介します。お楽しみに!(もう少し下に次のコラムボタンがあります)

★相手の気持ちがわからない原因を知って、良い人間関係を築こう
人間関係講座

*出典・参考文献
・ADHD と自閉症の関連がわかる本 ダイアン・M・ケネディ著,田中康雄監修, 海輪由香子訳 明石出版
・現代青年の友人関係と対人ストレスに関する研究 西村麻希,長野恵子 西九州大学健康福祉学研究科健康福祉学専攻論文2009
・よくわかる臨床心理学 山口 創著 川島書店



大問題になる前に対処しよう