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友達がいない事の問題とは?原因と解決策を専門家が解説

友達がいない


友達がいない人の問題とは?3つの原因と解決策-臨床心理士が専門解説①

友達がいないについて専門家が解説

みなさんはじめまして!臨床心理士の加賀です。私は、これまで臨床心理士として精神科・心療内科クリニックでカウンセリングを行ってきました。その経験や心理学の知識の中から皆さまのお役に立てられるような情報をお伝えしていきたいと思います。 当コラムは「友達がいない」をテーマに専門家が解説をしています。しっかりとお伝えしたいので全部で8分程度かかります(^^;ちょっと大変ですが。是非お付き合いください。

友達がいない問題とは

友達がいないのは問題?

人間関係の問題は、関わりの広さや深さで異なってくると思いますが、みなさんは「友達がいない」状態については、どのようにお考えでしょうか? 

・友達がいない・・・寂しい・・・
・友人関係は面倒で一人が楽
・友達がいないけど作り方が分からない

ポジティブに捉える人もいれば、ネガティブに捉える方もいらっしゃるかもしれません。友達がいない状況はどのような問題が起こるのでしょうか?いくつか心理学的な研究を紹介します。

友達のサポートの重要性

心理学の研究でも友達関係が心の支えになったり、人の成長につながるというポジティブな研究結果が多く示されています。例えば大坪(2017)が大学生254名にソーシャルサポートと心理的な影響について調査を行いました。その結果、友人のサポートがある方は、不安感が少なく、楽観的で、社会性があり、問題解決力あるという結果になりました。下記の図の数字は相関係数という数字です。

大坪の研究をもう少しみてみましょう。

人間関係は簡単にはいかず、喧嘩やわだかまりがあるものです。この点、友人のサポートを受けやすい方は、問題をうまく処理をして人間関係を良好にしているものと考えられます。友達をたくさん作るとそのたびに様々な問題が起こりますが、問題を解決する度に成長し、その成長が不安感を減らすことにつながっていそうです。友人がいないことで悩んでいる方は、喧嘩などから逃げずに、話し合いを通してわだかまりを解くことも大事だとわかります。

 

友達は成長や社会適応につながる! 

その他、友達に関する海外の学者の考えも紹介します。

・自己肯定感を高める
Hertup (1997)は友達の存在があると、
・社会で生きる上での支えとなる
・生涯を通して自己肯定感を育てる
・年齢に応じて達成するべき様々な課題の助けとなる
と主張しています。

・孤独感が少ない
Parker(1993)は過去に友達から受け入れられた経験している人は、孤独を感じにくいという研究結果出ています。友達がいないことと孤独はとても近い関係にあるのです。これは当たり前の結果かもしれないですね。孤独感は心理的に悪影響になりやすいので、友達関係を充実させる必要がありそうです。

・ポジティブな人間関係
Erdley(1996)は子ども時代に友達関係の中で拒絶を経験すると、その後の人間関係に対して悲観的になり、逆に受容を経験した子どもは、ポジティブに関係を築いていくことがわかっています。私たちの基本的な友人関係の印象は幼少期の影響も受けていそうです。

問題度をセルフチェック 

ここで友達がいないと感じる方について問題の深刻度をセルフチェックしてみましょう!質問項目について、今のあなたの状態にどの程度あてはまるか考えて1つ選んでください。回答が終わったらすべての項目の得点を合計してくださいね。
  

セルフチェックの傾向と対策 

0点~25点:問題度は低め
今現在は、目立って友達関係に問題は見られないかもしれません。問題は表面化してないかもしれませんが、自分の中に感じた違和感を解消していくことも重要なことです。この機会に今の友達関係を振り返ることも良いかもしれません。 

26 点~38点:問題度は中等度
友達関係の中で非常に気を遣いながら付き合っている可能性があります。自分の意見よりも友達の意見を優先することが増えると友達関係がストレスになる可能性があります。自分の意見も適度に言えるように、トレーニングをすると良いでしょう。

39 点~48点:問題度は高い
友達関係を築くことに以前から苦手さを持っているかも知れません。友達関係を築くには、適切なコミュニケーションが重要で、社会的スキルの学習・実践により効果的に行うことが証明されています。何かひとつ新しいスキルを取り入れることで困りごとを解消していく助けになるでしょう。 

定期的にチェックしてみよう

結果は、あくまで「今」のあなたの傾向です。時間や状況によって変化するため、できれば月に一度ほど診断・チェックを行い、自分を見つめ直しましょう。結果に基づき、あなたにちょうど良い状態になるきかっけとしてくださいね。下記で対処法をご紹介します。

友達がいない原因と解決策

セルフチェックの結果はいかがでしたでしょうか。あまりいい結果が出なくても、現状を知ることが大切です。当コラムでは、友達がいない原因と解決策を提案させて頂きます。全部読むのは大変なので、当てはまる項目についてリンク先をチェックしてみてくださいね♪

①ひっこみ型をアサーティブ型に変える

友達がいない方の心理
友達がいない人は、友達の意見ばかりを優先してしまい、自分を大事にできないという特徴があります。その結果友達関係を楽しめず、疲ればかりを感じてしまい、友達関係を築くことを回避してしまうのです。この状況を「ひっこみ型」と言います。特に、人の話ばかり聞いてしまう、自分の話ができない・・・という方は要注意です。 

アサーションとは?
適切な自己主張をするコミュニケーション方法としてアサーションという方法があります。アサーションとは、相手とのかかわりにおいて、自分の表現も相手の表現も大切にする自己表現方法のことです。適切な自己主張は友達付き合いにおいて大変重要です。これまでよりストレスの少ない関わり方を学ぶことで友達との時間を楽しめるようになるでしょう!例え友達ができても我慢ばかりになりそうで面倒・・・という方は、コラム②を参考にしてみてくださいね。

②「肯定+わたしメッセージ」で誘ってみよう

本当は行きたいのに・・言えない方は注意
友達ができない人の中には、自己開示が苦手で友達と親密な関係になれないことが原因のひとつと言われています。せっかく友達になりたいと!と思っていても相手に伝えないと前にはなかなか進まないですよね。。

適切な自己開示が必要
良好な人間関係を築くためには、まずは自分から関係性を築く友達欲しいアピールが大切です。自己開示は勇気がいると思いますが、これまでの研究から、自分から相手への自己開示は、親密性や満足感につながるもわかっています。自己開示は自分のためでもあるのですね。そこで「肯定+わたしメッセージ」という手法で、友達を誘う練習をしていきます。恥ずかしくて友達をうまく誘えない・・・という方は、コラム③にチャレンジしてみましょう。

③会話力をつけよう!傾聴・発話の基礎

会話力は最低限必要
友達がいない人の特徴として、会話力の欠如が挙げられます。人間関係は感情交流によってお互いの信頼関係が高まっていきます。この時会話力がないとなかなか感情交流ができる友達になるのにすごく時間がかかってしまうのです。

会話力はつく!
ではどうすれば会話がうまくなるのでしょうか?筋トレなどと違い、何をどう努力すればいいのか?思いつかない方が多いと思います。会話の構造は「傾聴」と「発話」から成り立っています。そこで当コラムでは傾聴と発話の入門トレーニングを紹介します。会話がすぐに終わってしまう・・・という方は、コラム④で会話力をつけましょう。

友達がいないを3つの方法で対処

友達がいないを改善する3つの方法次回以降は良い友達関係を築く方法ついて考えていきます。1日では難しいと思うのでブックマークしてゆっくり取り組んでみてくださいね(^^)

友達は、生涯を通して精神的安定や、成長をもたらしてくれる存在です。しかし、友達関係がうまくいかないということもあるでしょう。これから紹介する方法を日々の生活の中で意識していくことで、少しずつ友達関係に変化が生まれることでしょう!

次回は、良好な友人関係を築く方法の1つ目「相手とアサーティブに関わる」についてご紹介します。お楽しみに!(もう少し下に次のコラムボタンがあります)

友達がいない事は 孤独などネガティブ要素になる 積極的な作ろう
人間関係講座

*出典・参考文献
Erdley, C. A. (1996). Motivational approaches to aggression within the context of peer relationships.Hartup, W. W., & Stevens, N. (1997). Friendships and adaptation in the life course. Psychological bulletin, 121, 355.岡田涼(2006). 親密な友人関係の形成・維持過程の動機付けモデルの構築. 教育心理学研究, 56, 575-588. Parker, J. G., & Asher, S. R. (1993). Friendship and friendship quality in middle childhood: Links with peer group acceptance and feelings of loneliness and social dissatisfaction. Developmental psychology, 29, 611.

青年期のコミュニケーション・スキルとソーシャル・サポートがレジリエンスに及ぼす影響
追手門学院大学心理学論集;Otemon Gakuin University Psychological Review 25, 13-25, 2017 大坪 岳



3つの原因に対処していこう