>
>
>
友達がいない人の特徴と孤独の改善法,男性,女性,主婦

友達がいない人の特徴と孤独の改善法,男性,女性,主婦

こんにちは!元ひきこもりで公認心理師の川島達史です。
今回のテーマは
「友達がいない人,孤独への対処」
です。

はじめに

・休日遊ぶ人がいない…
・コロナでますます孤独だ…
・屈託のない雑談をする機会がない…

心理学の研究では孤独は様々なメンタルヘルス上の問題を引き起こします。私自身、引きこもりの時期はとても辛い思いをしてきました。

そこで当コラムでは、友達がいない人向けに、対応策をしっかりお伝えします。目次は以下の通りです。

・友人がいない‐デメリット,メリット
・診断とチェック
・友人を作る8の方法

一通り読むと友達がいない状況への対応策が見えてくると思います。是非最後までご一読ください。

友達がいない問題とは

友達がいない‐心理的影響

ここまで心理学の世界では友達がいない状況について様々な研究が行われてきました。以下メリット,デメリットについて紹介いたします。気になる項目がありましたら、展開してみてください。

デメリット

こちらは、国の統計(我が国と諸外国の若者の意識に関する調査)から引用した図です。

友人の数
「希望」
「希望がない」
を分析したものです。解説を見る前に少し図の意味を考えてみてください。

いかがでしょうか?友人が多いほど将来に希望を持っていて、逆に友達がいない人ほど将来を悲観的に考えていることがわかります。人は孤独な状況では未来に希望を持つことができない傾向があるようです。その意味で友達はとても重要だと言えそうです。

目安となる友人の数ですが、5人前後に希望についての大きさの1つの壁があるようです。とりあえずは最低でも5人は友達がいるといいと目安として考えてもいいかもしれません。中には31人以上いる!という猛者もいらっしいますね。31人以上って結構すごいですね!

*監修の川島が動画でも解説しています。

心理学の研究では友達関係が心の支えになったり、人の成長につながるというポジティブな研究結果が多く示されています。

例えば大坪(2017)は大学生254名にソーシャルサポートと心理的な影響について調査を行いました。その結果、友人のサポートがある方は、不安感が少なく、楽観的で、社会性があり、問題解決力あるという結果になりました。下記の図の数字は相関係数という数字です。

大坪の研究をもう少しみてみましょう。人間関係は簡単にはいかず、喧嘩やわだかまりがあるものです。この点、友人のサポートを受けやすい方は、問題をうまく処理をして人間関係を良好にしているという特徴が挙げられます。

友達をたくさん作るとそのたびに様々な問題が起こりますが、問題を解決する度に成長し、その成長が不安感を減らすことにつながっていそうです。友人がいないことで悩んでいる方は、喧嘩などから逃げずに、話し合いを通してわだかまりを解くことも大事だとわかります。

斉藤・近藤ら愛知老年学的評価研究グループは、愛知県の高齢者、12,000人を対象に「高齢者の交流頻度と孤独感」について研究を行いました。

その結果は月にほとんど交流がない人は毎日のように交流がある人はより認知症率が高いことが分かったのです。

友達いない

人とコミュニケーションを取らない人ほど脳機能も衰えていきます。

 

メリット

友達がいない状況では、自分一人で考える時間が増えていきます。Steiner, I. D.(1966)では、集団で考える場合と、個人で考える場合を比較し、

「アイデアの総数」
  と
「独創的なアイデアの数」

を調査しました。その結果が以下のグラフです。

孤独感 原因

このように「個人条件」の方がグラフが伸びていることが分かります。集団になってアイデアを出す際も、個々にアイデア出した方が量も質も高まるのです。定期的に孤独な時間を持ち、自分と向き合うことも大事と言えそうです。

自分自身の考えを熟成させるには、ある程度の孤独な時間が必要です。

「今の時期は孤独を選択している」

という感覚がある方はそこまで深刻な問題ではないと言えます。

・合格したい大学がある
・大型資格にチャレンジしている
・仕事に集中する時期である
・今は自分の心と向き合いたい

このような明確な目標がある場合は、友達を制限して、内面的な作業に没頭することが将来においてプラスに働くことも多いでしょう。

私自身も人生を通して孤独な時間がありその時期に自分と向き合い、特定の分野に没頭することで今の仕事に巡り会えました。 孤独であってよかったなと考えています。

チャレンジ

診断,チェック

ここからは人間関係を充実させる方法を解説していきます。成果を把握するために定期的な診断をオススメします。

友達がいない‐改善の指針

ここからはトレーニング編です。当コラムは、友達がいないことを真剣に考えている方向けのコラムとなります。ですので、場当たり的なやり方ではなく、体系的にお伝えします。

全てこなすには正直大変だと思いますが、本気で悩んでいる方はぜひご活用ください。具体的には以下の3ブロックで、8の方法を提案させて頂きます。

・事前準備 
・初期編
・中期編

関連リンクも貼ってあります。ご自身の状況に合わせてご活用ください。

事前準備をしっかりする

友達を作ろう!と考えたらまずは準備をしっかりしていきます。

①じっくり成長する決意

友達を作るというのは言葉では簡単ですが、なかなか大変な過程があります。心理的な改善、会話力、付き合いには現実問題いくばくかのお金もかかってきます。

長期戦となりますが、あせらずその過程を楽しむ気持ちを持とう!と自分をぜひ励ますところから始めてください(^^) 私自身、引きこもりから、人並みに友達ができるまで、3年ぐらいかかりましたし、何度もくじけそうになりました。

でも結果的に頑張ってよかったと感じています。

②会話の基礎力を磨く

友人関係の土台となるのは屈託のない会話になります。この時会話力がないと、初期段階で躓いてしまい、なかなか関係が進んでいきません。

会話力は自分自身でもある程度練習することができます。会話が苦手…という方は会話の基礎力を磨いておきましょう。下記のコラムの①では最低限の会話力UPの秘訣が書かれています。

会話が続かないを改善する方法

③コミュニティを探す

次に暖かいコミュニティを探していきます。コミュニティは、できれば長期間通える、上下関係が少ない、趣味や目的などが一致していることが理想です。

例えば
・英会話教室
・華道の教室
・格闘技ジム
・共同プロジェクト

などが挙げられます。もし友達を作ろうにも、そもそも対象となる人がいない…と感じる場合は、以下のコラムを参照ください。

暖かいコミュニティの探し方

出会いの初期にすること

④まずは参加できればOK

新しいコミュニティに参加をすると、どうしても緊張したり、会話ができなかった自分を責めがちです。自分の生活スタイルを変えるのは相当なエネルギーがいるものです。

まずは新しい場面に足を踏み出した自分を褒め、結果はどうあれ、頑張れたことを誇りに思ってください。

⑤単純接触効果を信じる

出会い初期は焦らずちょくちょく顔を出していくことが大事です。最初は馴染めなくても、ただ単にその場に参加していくと、周りのメンバーも大概は声をかけてくれるものです。

ただ会うだけで好意を持つことを単純接触効果と言ったりします。まずはじっくり参加し続けることを目標にしましょう。

単純接触効果の意味とは

⑥屈託のない会話を大事に

もしそのコミュニティに親睦会があれば、ぜひ参加するようにしましょう。やはり人間関係は何気ない、どうでも良い会話が大事になってきます。

目的のない、自由な会話の中では、感情交流が生まれていきます。気取らず日常にあった出来事を等身大で話しあうことを大事にしてみてください。

中期に心がける事

⑦見捨てられ不安への対処

ある程度顔見知りになってくると、新しい問題が出てきます。それは、この人に嫌われたらどうしよう…という不安です。この不安の正体は心理学的に、見捨てられ不安と言います。

見捨てられ不安はある程度仲良くなってきたときに起こりやすい気持ちです。好きであればあるほど、見捨てられ不安は大きくなるのです。

対策としては、感情を客観的に眺め、自分自身をコントロールしていく必要があります。詳しくは下記のコラムを参考にしてみてください。

見捨てられ不安への対処

⑧アサーティブの精神を持とう

ある程度仲が良くなってくると、だんだんと価値観の違いや、文化の違いを感じる機会が出てくるようになります。

時に、喧嘩になることもあるかもしれません。ですが、この時、ぜひ喜んでください!お互い腹を割って、言いたいことが言える関係になったのだ!と

そしてこの時期に大事なことはアサーティブな精神を持つことです。アサーティブな精神とは、自他尊重の精神であり、お互いの主張を認め合い、建設的に議論をしていくことを意味します。

仕上げとして以下のコラムをぜひ参考にしてみてください。

アサーティブコミュニケーションの意味とは?

まとめとお知らせ

まとめ

私自身、学生時代は友達がほとんどいませんでした。サークルに馴染めず、ほとんど学校と家を往復するだけの日々でした。それはそれで、自分の考えを煮詰める時期として今では貴重だったと感じています。

一方でこのまま人生を誰とも交流せずに終了してしまうのはとてももったいないことだと感じていました。すごく努力をしましたが、今ではたくさんの友達と楽しい日々を過ごしています。

当コラムが皆さんの日々の充実に役立てたらとても光栄です。

講座のお知らせ

もし公認心理師,精神保健福祉士など専門家の元でしっかり会話の練習や心理学を学習したい方場合は、私たちが開催しているコミュニケーション講座をオススメしています。講座では

・傾聴力トレーニング
・話すトレーニング
・暖かい人間関係を築くコツ
・緊張をほぐす心理学の学習

など練習していきます。友達もたくさんできる楽しい講座です♪興味がある方はお知らせをクリックして頂けると幸いです。是非お待ちしています!

 

助け合い掲示板

2件のコメント

コメントを残す

    • ひかり
    • 2020年4月13日 1:47 PM

    コメントさせて頂きます。
    自分の価値観があり、受け入れがたい要求は真っ向から反対できることは、とても素晴らしいことです。
    自分の気持ちや考えを無理に曲げる必要はないと思います。
    友達を創ること、周囲と上手くコミュニケーションをとる為の2つのポイントをご紹介いたします。
    (1) 先ずは人の話を最後まで聴くことです、その後で自分の意見を言うことです。
    成るべく相手が話している途中で口を挟まないことが大切です。
    (2) I(アイ)メッセージで意見を伝えることです。
    私はこのように思います、私はこのように考えています。
    主語を私(自分)にすることで、相手を責めるような言い方ではなくなります。
    今回はこの2つをご紹介いたしました。
    ご参考になりましたら幸いです。

    返信する
    • こめこ
    • 2019年12月1日 5:47 AM

     私には、自分の価値観があり、受け入れがたい要求を相手がしてくると、真っ向から反対します。このことで人間関係がうまくいかないのがわかっていても、自分の気持ちや考えを曲げることができません。
     そのためでしょう周囲から偏見を持たれたりして、友達はできません。

    返信する
    • うめこ
    • 2019年10月25日 2:11 AM

    ありがとうございます。
    とても参考になりました。
    最近自分がネガティブであることを自覚し友達に嫌われているのではないかなど、他者の人物が自分の敵に見えてしまうことがありました。
    でも、今回この記事を読んでそんなネガティブな自分とはサヨナラしようと思うことが出来ました。
    明日からでも自分を変えていきたいと思います。

    返信する

コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


ブログ→
YouTube→
Twitter→

*出典・参考文献
Erdley, C. A. (1996). Motivational approaches to aggression within the context of peer relationships.Hartup, W. W., & Stevens, N. (1997). Friendships and adaptation in the life course. Psychological bulletin, 121, 355.岡田涼(2006). 親密な友人関係の形成・維持過程の動機付けモデルの構築. 教育心理学研究, 56, 575-588. Parker, J. G., & Asher, S. R. (1993). Friendship and friendship quality in middle childhood: Links with peer group acceptance and feelings of loneliness and social dissatisfaction. Developmental psychology, 29, 611.

青年期のコミュニケーション・スキルとソーシャル・サポートがレジリエンスに及ぼす影響
追手門学院大学心理学論集;Otemon Gakuin University Psychological Review 25, 13-25, 2017 大坪 岳

平成25年度 我が国と諸外国の若者の意識に関する調査
平成26年6月 内閣府

斉藤雅茂 , 近藤勝則 , 尾島俊之 ほか ( 2015 ) 「健康指標との関連からみた高齢者の社会的孤立基準の検討 10年間のAGESコホートより」, 日本公衛誌3(62),p95-105.