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行動力ない原因とトレーニング法

行動力がない原因とトレーニング法-公認心理師が解説①

みなさん、こんにちは!公認心理師の川島です。私は現在、こちらの初学者向けコミュニケーション講座の講師をしています。コラムを読んで興味を持っていただいたら、是非お待ちしています。

今回は「行動力」についてお話していきます。目次は以下の通りです。

  • 行動力の特徴
  • 優柔不断はQOLを下げる?
  • 決断ができない人4つのタイプ
  • 診断・チェック
  • 行動力を高める3つの方法

コラム①で行動力の理解を深めたら、コラム②~⑤では具体的な改善策を見ていきましょう。

なお概要について動画で解説しました。一度ご覧頂いてから読み進めると理解しやすくなると思います♪

行動力とは何か?

「副業をはじめる!」
「好きな人に告白する!」
「資格の勉強をスタート!」

私たちは日々何百回、何千回と決断と行動を繰り返しながら生活しています。

しかし、時には行動をする時に考えを過ぎてしまい「もう少し覚悟ができてから」と先延ばしし、結果的に行動力が下がってしまいます・・・ほとんどの人が一度は経験しているのではないでしょうか。

行動力が低いとQOLも下がる?

ここで行動力が低い原因の優柔不断に関する心理学の研究をいくつか紹介します。

原田等(2007)は女性看護師227名を対象に心理的な傾向とQOL(クオリティオブライフ)についての調査を行いました。

その結果、「優柔不断」であることとQOLに関連があることがわかりました。QOLとは簡単に言うと人生の充実感を意味します。

特に20代・30代の優柔不断な傾向が高い方は、人生の充実感がマイナスであることが下の図から予測されます。

一方で、この研究では40代、50代になるにつれて優柔不断な傾向がQOLに与える影響が弱まっていくことも示唆されています。

20代、30代は結婚や仕事などで大きな決断に迫られる状況が多くあり、行動力が人生の満足度を決める上で重要なポイントであると言えるでしょう。
(*上記の研究は母集団が少なく、有意差は20代のみ確認されています。あくまで参考値として考えてください)

他にも斎藤(2017)の研究報告で、優柔不断な人は、決定に対する自己効力感が低く、その分決定時のストレスが高いことが示されています。

また、Frost & Shows (1993 )やSalzman (1973)によると、強迫性障害の心理的特徴として、失敗を過度に恐れる傾向があるとされ、意志決定で迷いが生じやすいと考えられているようです。

このように心理学的な研究によると決断力の低さ、優柔不断はメンタルヘルス的にネガティブな論文が多い状況です。

行動力が少ない4つのタイプ

心理学の世界では、ある1つの概念のさらに細かい要素を分析することがよくあります。

斎藤・緑川(2015)は行動力と近しい概念である決断力の欠如にはどんな構成要素から成り立っているのかを調べました。その結果、以下の4つのタイプがあると推測されています。

・熟慮タイプ
決断をする時、些細な事が気になり、小さい事の判断にも時間がかかる
・他者参照タイプ
他人の決断や行動が気になる、他者と選択が違うと不安に駆られる
・不安タイプ
決断した後、後悔しやすい、何かを決断する時に自信を持って選ぶことができない
・先延ばしタイプ
決断を後回しにしてしまう、特に重要な問題においては、ギリギリまで決定を延ばす 

行動力・決断力の無さはこれらの傾向が合わさってできているようです。皆さんはいかがでしょうか。

もちろん問題に対して考え深めることや、結論を先送りにすることは時として重要です。こうした優柔不断な傾向が人生にプラスに働いていると感じるのであれば、特に問題ないでしょう。

ただし、行動力が過剰に不足にして、多くのチャンスを逃している場合は、行動力を高めるトレーニングを行うようにしましょう。

行動した方が後悔しない

上市ら(2004)の研究では行動選択が「後悔の度合い」にどのような変化を及ぼすかを調査しています。

実験では、大学生70名に対して、「好きな異性に告白したか、しなかったか」「受験で第一志望に応募したか」について行動の有無と後悔の大きさを調べました。その結果が以下の図です。

まずは「好きな異性に告白したか、しなかったか」から見ていきましょう。

行動力

「告白した」の方が「告白しなかった」よりも短期、長期いずれにおいても後悔の小さい傾向にあります。例えリスクがあっても一歩踏み出すことで最終的には後悔が少なくなるのです。

つづいて、「受験で第一志望に応募したか」を見ていきましょう。

行動力 増やす

こららは短期の段階では同じくらいの後悔ですね。しかし、長期的に見た場合は、明らかに「行動した」方が後悔が少ないことが見て取れます。

このように、行動力が低いままだと人生のあらゆる状況で後悔する可能性が高まります。つい考えすぎて手が止まってしまうという人は、少しずつでも構わないので行動するクセを身に付けることが大切だと言えそうです。

もし、行動するか否か・・・と考えこんでしまっている方は、とりあえず行動してみる!という意識を持つと良いでしょう。

コミュニケーション講座について♪

コラム①は折り返し地点です!ここで少しだけお知らせをさせてください♪ 私たち臨床心理士・精神保健福祉士は、暖かい人間関係のある社会を創ることを目的として、コミュニケーション講座を開催しています。

心理療法やソーシャルスキルの練習を勉強したい方はぜひお待ちしています。1人で抱え込まずに、専門家やたくさんの仲間と相談しながら進めていくと、心強いと思います。

もしコラムを読んでみて、もっと心理学を学習したいと感じたら、こちらの心理学能力講座のページを参照ください。それでは先に進みましょう!

行動力を高める方法

ここからは行動力を高める方法について考えていきましょう。大きく分けると3つあります。全部読むのは大変なので、当てはまる項目についてリンク先をチェックしてみてくださいね♪

①行動力は「期限」で高まる

デメリット・リスクに目がいきがち
行動力が不足しているは、決断する前にリスクやデメリットに目が行ってしまい、失敗やミスを恐れて考え過ぎてしまう傾向があります。

いつもマイナスなことを先に考えてしまう方は注意が必要でしょう。

行動に期限を付ける
当コラムでは、即決するための自信が持てるようになる「行動力UP!納期法」をご紹介します。

不安に目が行って行動できない…という方は、コラム②の具体的なコツを確認して練習問題にもチャレンジしてみてくださいね。

②ベターな選択で行動する

最高の選択を探し続ける
常に完璧でないと気が済まない完璧主義者な人は行動力が低い傾向があります。「絶対に後悔しない選択がしたい」といった考えが生まれる人は、少し注意する必要があるでしょう。

「リスクは絶対に負いたくない」という気持ちが強いため、自分の中で完璧な選択だと思えるまで行動することができなくなります。

行動力を高めるベターな決断
何かを選択する時、絶対後悔しない選択、リスクが一つもない選択は存在しません。決断する時は最高の判断だと思っても、行動していく中で「あれ、やっぱり違った」と気づくこともあります。

100%の選択を常に探してしまう人は、少しだけ完璧主義を緩めてベターな判断や決断でも行動できるようにしてきましょう。

絶対に後悔しない選択をしなければと…と思ってしまう方は、コラム③の解説と練習問題に取り組んでみてください。

③自分の芯を持つと行動力up

周りに流されてしまう
他人からどのような評価を受けるか、他人がどんな選択をするか過剰に気にしてしまうのも行動力が低下する原因です。

周囲の顔色を伺うことで主体性にかけ、自分で判断し、行動することができなくなってしまいます。

主体性=決断力!
主体性とは、自分をコントロールする心構えを持ち「責任を持って自分で行動する態度」のことです。周りの目が気になって決断できない優柔不断な方は「主体性を育てる」事が大切です。

主体性によって「自分の意思で決める」という責任感と決断力が高まり、行動力が高まっていきます。

周りの選択や他人の評価にとらわれることも非常にに少なくなるでしょう。周りの目が気になってしまう…という方はコラム④の解説を確認してみてください。

行動力を高めるポイント

行動力を高める、鍛える方法には「①決断力UP!納期法」「②ベターな選択で行動する」「③主体性を育てる」の3つある事が分かりました。

行動を先延ばしする事は、チャンスを逃すことや信頼を失う可能性もあります。ただ不安や危険に目がいってしまう事は誰にでもあることなので、自己嫌悪に陥る必要はありません。

これからご紹介する行動力を高める方法やトレーニング、行動できない原因のを知ることで、少しづつ行動力を高めることができます。1日では難しいと思うのでブックマークしてゆっくり取り組んでみてくださいね(^^)

次回は、行動力低下を改善する方法の1つ目「決断力UP納期法」についてご紹介します。お楽しみに!(もう少し下に次のコラムボタンがあります)

★行動力の低下は、「期限 ・ベターな選択・主体性」で改善できる

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
上市ら(2004)後悔の時間的変化と対処方法 74 巻 6 号 p. 487-495