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行動力ない原因とトレーニング法

行動力がない原因とトレーニング法①

皆さんこんにちは!公認心理師の川島達史です。
今回のテーマは
「行動力」
です。

はじめに

私は24の時に独立をして、15年会社を経営してきました。一度も倒産をすることなく、比較的強い会社を作ってきたと考えています。

会社経営は行動力がキーポイントです。世の中のニーズを捉え、思い切って行動していかなくてはなりません。

当コラムでは、皆さんの行動力が少しでも高まるような対策をしっかり解説していきます。目次は以下の通りです。

・行動力のデメリット
・行動力がない4タイプ
・決断力-簡易診断
・決断力をつける3つの方法

人生は決断の連続です。その時にきっとお役に立てると思います。是非最後までご一読ください。

行動力がない-デメリット

まずは行動力がないとどのようなデメリットがあるかを考えていきましょう。

以下、折りたたんで掲載しました。興味があるタイトルがあったら展開してみてください。

行動力がないと重大なチャンスを逃してしまうことが多いです。ビジネスの世界では「機会損失」と呼びます。

例えば、以下のような状況が挙げられます。

・告白ができずにいる
→ライバルの異性に取られてしまう

・新しい事業を起こすの躊躇する
→別の会社が実施

このように、行動ができないと人生の重要なタイミングでチャンスを失ってしまうのです。

実は行動しなかった事柄は後悔につながりやすいことが、研究によって分かっています。上市ら(2004)の研究では行動選択が「後悔の度合い」に与える影響を調査しています。

実験では、大学生70名に対して、「好きな異性に告白したか、しなかった」について行動の有無と後悔の大きさを調べています。

その結果が以下の図です。

決断力と後悔

「告白しなかった」の方が「告白した」よりも短期、長期いずれも後悔が大きい傾向にあります。人生の大事な場面で行動ができないと、どんどん後悔が膨らんでしまうようです。

もし、行動しようかな・・・と迷っている方は、一歩でも行動してみる!という意識を持つと良いでしょう。

行動できない人は、経験の量が少なくなりがちです。新しい挑戦をしないため、当然得られる結果も少なくなってしまいます。

例えば、以下の野球チームであればどちらの方が、多くの学びを得られそうでしょうか。

・太郎野球チーム
戦歴
→0戦 0勝 0敗

・次郎野球チーム
戦歴
→3戦 0勝 3敗

太郎野球チームは、行動しないため戦歴がありません。一方で、次郎野球チームは敗戦してはいるものの、3試合分の経験値が溜まります。

その学びを活かせば、4試合目は勝つことができるかもしれません。このように、行動しない人は経験値が得られず、成長が遅くなってしまうことが考えられます。

原田等(2007)は女性看護師227名を対象に心理的な傾向とQOL(クオリティオブライフ)についての調査を行いました。

その結果、行動力が低い、いわゆる「優柔不断」であることとQOLに関連があることがわかりました。QOLとは簡単にいうと人生の充実感を意味します。

(母集団が少なく、有意差は20代のみ確認されています。あくまで参考値として考えてください)

上図を見ると、特に20代、30代が人生の充実感がマイナスの傾向が強くなっていますね。一方で、40代、50代は優柔不断な傾向がQOLに与える影響が下がっています。

20代、30代は結婚や仕事など大胆な行動に迫られる状況が多くあり、行動力が人生の満足度を定める大きな要因となっていることが考えられます。

  

 

行動力が低い,4タイプ

行動力の低さにはいくつかの分類があります。自分がどのタイプにあてはまるか?検討してみてください。*当分類は斎藤(2015)の優柔不断研究を参考にしています。

①分析タイプ

行動をする時に小さな事が気になってしまうタイプです。さまざまな状況を分析して、絶対に間違わない選択をしようとします。その結果、ささいなの判断にも時間がかかってしまうのです。

その一方で、情報を精査することは得意なので、決断の正確性は高い傾向があります。

②他者参照タイプ

周囲の行動を見て、自分の行動を決めるタイプです。自尊心や自己肯定感が低い傾向にあり、周囲の選択と自分の選択が違うと不安を覚えてしまいます。

だた、協調性が高い傾向があり、行動する前に周りの意見を聞ける方が多いです。

③不安タイプ

行動した後に後悔する事が多いタイプです。決断し、行動した後も「本当にこれで良かったのか…」と悩み、何度も決断を変更したり、振り返ったりしてしまいます。

その一方で、浅く広く知識や経験を得ることができ、発想力に富んでいる方が多いです。

④先延ばしタイプ

現状維持をしたがる傾向が強く、行動を先延ばしにしてしまうタイプです。特に大きな問題においては、直前まで決断を後回しにしてしまいます。

しかし、最後まで他の可能性に目を向けることができ、視野が広いことが強みです。

行動力がないという状態は、上記4つのタイプが重なり合ってできているようです。それぞれ、一長一短ではあるものの、極端になりすぎると行動できない…という状態に陥りやすくなります。

行動力を高める3つの方法

ここからは具体的なテクニックの学習に入っていきます!行動力を高める方法は、大きく分けて3つあります。

①決断納期法

行動力が不足しているは方は、「〇日までに決断を下す」という期限が設定されていない場合が多いです。その結果、ずっと同じ決断で迷ってしまい、一向に行動ができなくなってしまうのです。

そこで行動力をつけるには、まずは期限を設定して、決断することが大事です。具体的には、以下の4つの流れで行動していくと良いでしょう。

1.選択肢を絞る
2.期限を決める
3.迷いながらでも行動!
4.過去は振り返らない!

同じ悩みでいつまでも迷ってしまう…という方は、下記のコラムを参照ください。

行動力を高める技術「決断納期法」②

②スモールステップで行動

最初から大きな理想を掲げると、行動する時に不安が生じてしまいます。そこで当コラム4では、スモールステップ行動法をご紹介します。

これは、大きな目標を小さく分けて、決断や行動のハードルを下げるという方法です。例えば、あなたが一人度初心者だとします。

この時、以下のように考えることで、決断のハードルを下げることができます。

・一人旅に出たい
・いきなり海外はハードル高い
・まずは県内で旅行しよう

行動できないは、「一人旅しよう」「行くなら海外でしょ」「でも危なそうだな…」と色々考えて行動できなくなってしまうのです。

未来の大きな目標を考えてしまい、行動できない…という方は下記を参照ください。

行動力を高める「スモールステップ決断法」③

③行動力を持続,フロー心理学

①、②で行動することができたら、その行動力を維持することが大切です。実は、人のモチベーションは変わりやすく、一度行動を始めても、ちょっとしたことで行動力が落ちてしまいます。

そこで抑えておきたいのが、以下の2つのバランスです。

・課題の難易度
・自分のスキル

自分のとって簡単すぎる課題は、すぐに飽きてしまいます。同様に、難しすぎる課題ではやる気が下がってしまいます。重要なのは、適度な難しさの課題に取り組むことです。

フロー心理学コラムでは、難易度のバランスを上手く調節する方法をご紹介しています。

行動しても、またすぐやる気を失ってしまう…とい方は、下記のコラムを参照ください。

フロー心理学の意味とは?

関連コラム

ここからは、行動力に関連するコラムをご紹介していきます。より行動力を高めたい方は気になる項目をチェックしてみてください。

好奇心コラム

行動力がない人は新しいものに興味・関心が薄いことが多いです。自分の知らないもの事に対して、不安を抱き、食わず嫌いをしてしまうのです。

そこで、好奇心コラムでは、好奇心を高めるための考え方やテクニックを解説しています。

何事にも興味を持てない…という方は、下記のコラムをご参照ください。

好奇心を持つ,旺盛になる6つの方法

自己効力感コラム

自信がない人は、自分の考えに自信がもてず、行動が送れがちです。そこで、自己肯定感を鍛える方法を学ぶことをおすすめします。自信を持つことができれば即決即行動ができるようになりますよ。

自信がなくても行動できない…という方は、下記のコラムを参照ください。

自己肯定感が低い,高める4つの方法

まとめ+お知らせ

まとめ

ここまで、行動するための理論や方法をご紹介してきましたが、行動力は一朝一夕で上がるものではありません。一つ一つ原因を取り除いて、少しずつじわじわと行動できる体質に近づいていきましょう。

まずは、ご紹介し対処法「決断納期法」「スモールステップ行動法」「フロー心理学」の3つの対策を試してみてくださいね。

お知らせ

もし公認心理師など専門家の元でしっかり心理学を学習したい方場合は、私たちが開催しているコミュニケーション講座をオススメしています。講座では

・あがり症の改善
・説得理論の基礎
・プレゼン練習
・交渉スキル

など練習していきます。興味がある方はお知らせをクリックして頂けると幸いです。是非お待ちしています(^^)

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
・上市ら(2004)後悔の時間的変化と対処方法 74 巻 6 号 p. 487-495
・「優柔不断尺度の作成と信頼性および妥当性の検討」中央大学人文科学研究所斎藤聖子・緑川晶 (2015)
・女性看護職の強迫傾向が主観的QOLに及ぼす影響 原田 貴史, 中村 明美, 友竹 正人, 大森 哲郎 47 巻 (2007) 1 号 p. 33-40
・「日本版不決断傾向尺度の信頼性と妥当性の検討」人文科学論集・人間情報学科編 斎藤聖子 (2017)
・杉浦義典・杉浦知子・丹野義彦「優柔不断な人の心理特性と意思決定プロセスに関する研究」「意思決定理論における心理学的なアプローチ」斎藤聖子・緑川晶 (2007)