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やりたいことが見つからない時の対処法

やりたいことが見つからない時の対処法ー専門家が解説​

はじめまして!公認心理師の川島です。私は現在、こちらの初学者向けコミュニケーション講座の講師をしています。コラムを読んで興味を持っていただいたら、是非お待ちしています。

今回のテーマは「やりたいこと」です。

  • 内発的動機を増やす
  • ライフストーリーレビューの作り方
  • ストレングス視点を持とう

しっかりと対策をお伝えしたいので全部で8分程度かかります(^^;ちょっと大変ですが。是非お付き合いください。

コンプレックスを解消する方法

内発的動機を増やす

行動には2つの動機がある

心理学の理論では、人間が行動するときの動機には、「外発的動機」「内発的動機」の2つがあると言われています。

・外発的動機
外発的動機は、人に認められたいから行動する、怒られるから行動する、など、他人のコントロール下にある動機です。

たとえば、就職活動をするときに、
・異性にもてるから
・社会的に評価が高いから
・親が喜ぶから
このような決め方は、外発的動機になります。

・内発的動機
一方、内発的動機は、自分自身がどうしたいか?をベースに行動する考え方です。

就職活動をするときには、
・とても面白そうな分野だから
・この分野でプロになりたいから
・時間を忘れてハマれるから
このような決め方をする場合は、内発的動機になります。

内発的動機には、持続力があり、長続きすることが分かっています。やりたいことを見つけるには、自分の興味や関心が高まる、内発的動機付けを重視することが大切なのです。

自分自身の気持ちに目を向ける頻度をふやすことで、本当にやりたいことが見つけやすくなります。

Deci & Ryan(2002)は「内発的動機づけ」と「自己決定度」の関係について調べています。そこには3つの活動の種類が示されています。

下の図は、縦軸が上に行くほど「自己決定度」が高く、横軸が右に行くほど「内発的動機づけ」の高さを示しています。

やりたいことが見つからない時な内発的動機を重視

①個人的に意味を持つ活動
例)楽しい・興味があるから勉強する

②承認を目的とした活動
例)認められたいから勉強する

③報酬を目的とした活動
例)怒られるから勉強する

この結果、「①個人的に意味を持つ活動」は自己決定度が高いということがわかります。

一方、「②承認を目的にした活動」は、人に認められたいという気持ちが基準になるため、それほど自己決定が強くないことがわかります。

つまり他人に認められたい外発的動機よりも、自分の興味・関心を重視した内発的動機の方が自己決定力があるということです。

自分の興味・関心が高まる内発的動機付けを重視することで、他人に左右されずに行動ができるといえるでしょう。

・SNSで“いいね”が欲しいから海外旅行に行く
⇒本音:本当は国内旅行がすき 

・賢いと思われたいからTOICEで高得点を目指す
⇒本音:本当は英語に興味がない 本当は中国語を習いたい

・すごいと思われたいから評判の会社、部活に入る
⇒本音:本当は好きな事が別にある 社会的な評価はいまいちだけど、プロゲーマーになりたい

 

ライフストーリーレビューとは?

自分のやりたいことを見つけるにはライフストーリー・レビューが有効です。

ライフストーリー・レビューとは、これまであまり語ってこなかった過去の経験について、他者の協力を得ながら光を当て、言語化を行い、その経験の意味を考えることです。

語られてこなかったでき事に焦点をあてることで、現在の自分と結び付け、豊かな未来を生きる糧が見つかったりします。

今回のワークは、自分がどんなことを大切に思っているか価値観・やりたいことを探していきます。

取り組み方のコツとしては、

「幸せを感じたできごと」

をブレーンストーミングのように書きだしてみてください。それを、過去から順番に並べていくといいと思います。それでは、まず例文を見てみましょう。

コンプレックスの対処法レビューの例文

ライフストーリー・レビューでは、あなたが幸せを感じたできごとを記入します。

本当にささいなことでかまいません。やっていく中で思い出したことでも結構です。できるだけたくさんあげてみましょう。

コンプレックスの対処法レビューの練習

こうして自分の人生を振りかえることで、自分がどんな体験に幸せを感じるのか見つめ直せるのではないかと思います。

そもそもどんな体験を良いものとして捉えているかもその人の価値観が現れています。価値観に気づくことができると、やりたいことが見つからない状態を和らげることができます。

基本的な価値観と近いものを探そう

しかし、価値観とはきわめて抽象的なもので、それだけでは自分のやりたいことはハッキリするわけではありません。

そこで、なるべく自分の価値観に沿った体験できそうな仕事を考えていきます。例えば、以下のような感じです。

人の笑顔が好き
→援助職

絵が好き
→デザイン会社に就職

このように自分の価値観がと近い職業を探すことで、幸せだと感じる体験が多い本当にやりたいことを見つけることができます。

ただし、実際にその職業についてみないと分からない部分は大きいため、あくまでも目安として考えるようにしましょう。

ストレングスを探そう!

次に心理学や福祉の世界で重要な概念である、ストレングス視点について紹介します。やりたいことを見つけるには、「自分の強み」をたくさん探していく必要があります。この強みを「ストレングス」と呼ぶことがあります。

詳しくは動画で解説をしました。
*監修の川島(公認心理師)が動画でも解説しています。
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やりたいことを見つけよう

やりたいことを見つけることは、人生で非常に重要なテーマだと思います。私自身は、24歳まで自分が何をしたいのか??全く分かっていませんでした。

ですが人生を振り返りよく洞察したとき、やっと自分の進むべき道が見つかりました。自分のやりたいことを見つけた後はとても人生がすっきりしたように感じています。

やりたいことが見つからない状態の多くは、他者と比較し、自分に合わない他者や社会が決めた価値観で動いていることが多いです。

そこで、純粋に自分が幸せに感じる体験を大切に生きていけば、周囲に左右されず、自分の価値観で生きていくことができると思います。

ぜひ、自分の生き方を見つけてみてください。

★自分がやりたいことを価値観から深堀りしよう!

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
斎藤環(2013)「承認をめぐる病」日本評論社
高松里(2015)「ライフストーリー・レビュー入門」創元社
Deci, E. L., & Ryan, R. M. (2002). Overview of self-determination theory: An organismic dialectical perspective. Handbook of self-determination research, 3-33.