>
>
>
情けない男,ダメな男ばかりを好きになる…なぜ?原因と対策

情けない男,ダメな男ばかりを好きになる…なぜ?原因と対策

皆さんこんにちは。
公認心理師の川島達史です。私は現在初学者向け人間関係講座の講師をしています。

今回のお悩み相談
「情けない男ばかりを好きになる」

情けない男を好きになる

<相談者>
31歳・女性・独身 

<お悩みの内容>
私はなぜか昔から情けない男性を好きになってしまいます。今まで付き合ってきた男性は、転職を繰り返す、気が弱く愚痴っぽいという人が多かったです。

自分なりに分析すると、社会的に成功している男性はなぜか居心地が悪く、ダメな男に惹かれてしまいます。なぜこのようになってしまうのでしょうか。

今は、彼氏はいませんが、次に付合う男性はちゃんとした人を好きになりたいです。

同じタイプの男性を好きになる傾向に不安を感じているのですね。結婚も考え、ご自身の自己分析を必要としている時期と感じました。

一緒にその原因と対策を探っていきましょう。

 

情けない男にはまる原因と対策


情けない男性を好きになる傾向がある女性は一定数いらっしゃいます。

・DVをする男性ばかりを好きになる
・彼氏が毎回ギャンブルをする
・女にだらしないい,浮気っぽい
・お金の無心をする人ばかり

なぜそのような異性と毎回付き合ってしまうのか?

この点については複数の要因が絡んでいることが多いです。私の現場経験をベースにすると、以下の5つの原因をよく見ます。

・自分に自信がない
・メサイヤコンプレックスがある
・共依存の気質がある
・フロー状態が刺激的である
・人生脚本に問題がある

個人差があるので、あてはまるものがありましたら、対策も合わせて検討してみてください。

 

自己効力感が低い

自信がない

情けない男性やダメな男ばかりを好きになる女性は、自分に自信がない傾向にあります。そのため、恋愛に消極的になりやすく

「私は人並みの恋愛なんて無理!」
「付き合ってくれる人なんていない…」

と考えてしまいがちです。

自分の言動に自信が無い女性は、気になる男性がいても、自分から告白する勇気が持てず行動できません。特に魅力が高い男性に対して、自分にはそぐわない…と考えてしまうのです。

一方で、自信が無い女性は、弱い部分がある男性に惹かれやすい特徴があります。男性に頼られると

「私は信頼されている」
「私は必要なんだ」

と感じ、充実感が得られるのです。

 

自己効力感をつけよう

もし当てはまると感じる方は、自分に自信をつけていくことが大事です。自分に自信をつけると、健康的な男性と付き合っていても不安を感じず、堂々とお付き合いができるようになります。

おススメなのは、まずは恋愛以外の場面で、自信のよりどころを作り自己効力感を高めて行くことです。

・資格を取得する
・ジムに通いシェイプアップする
・副業を始めてみる

など、努力をして何かを達成する経験を積み重ねていきましょう。自分に自信をつけたい!という方は下記のコラムを参照ください。


自己効力感コラム情けない男性に惹かれる原因

メサイアコンプレックス

メサイアコンプレックスがある

情けない男性を好きになる女性は、メサイアコンプレックスがある傾向にあります。

メサイアコンプレックス(メシア・コンプレックス)とは、次のように紹介されています。

他者や世界の回避あるいは救済を願う願望や衝動(心理学大辞典,2013)。

簡単に紹介すると、人を救うことで自分を満たそうとする衝動です。メサイアコンプレックスは、もとから何でもできる人、自分らしくいられない人に多いとされています。

必要以上の援助はNG

メサイアコンプレックスを抱くと

・援助して自分の存在意義を確認する
・自分が嬉しいから彼を手助けする
・優位な立場に立てる相手を助ける

などの行動をとります。

メサイアコンプレックスは素晴らしい一面がある一方で、過保護になり相手の生きる力を奪ってしまうこともあります。

たとえば、彼氏から「お金を貸してほしい」といわれお金を貸したとしましょう。「貸した」という行動は、彼の稼ぐ機会を奪ってしまっているかもしれません。必要以上の援助が、相手をダメにしてしまうのです。

この場合、お金を貸すのではなくお金の管理するくらいの方が、彼氏のことを本当に考えた行動になります。

「相手の力を奪っていないか?」を注意して、自問しながら適切な援助をするように心がけましょう。

ダメな男性ばかりを好きになる理由

共依存とダメ男化

共依存とはなにか

共依存によって、女性自身が男性をダメにしてしまうことがあります。共依存とは、お互いに心理的に依存をすることで、閉鎖的な関係になってしまい、お互いの生きる力を減退させてしまう状態を意味します。

たとえば、アルコール依存症の夫に対して、妻がお酒を許しているとします。妻が「お酒を許すのは私だけ」という状態を作ることで、夫をコントロールしてしまうのです。

共依存は恋愛関係でも起こります。情けない男ばかりと付き合ってしまう女性は、自分自身の献身的な態度が原因で、男性をダメにしてしまうこともあるのです。

限界設定をする

共依存の恋愛関係を見直すには、ダメなことはダメと限界をしっかり設定することが大切です。

ここまではOKそこからはNGというルールをはっきりと決めます。ルールがあいまいだと喧嘩になりやすいため、数字で決めておくといいでしょう。

たとえば、
・お酒を飲むのは週に3回
・1回に飲む量はビール2本まで
・冷蔵庫には1日分だけ入れる

このように限界を明確に設定して、互いにルールを守るようにしましょう。

共依存について詳しく知りたい方は下記をご参照ください。
・共依存の意味
・恋愛関係での対処法
共依存コラム
情けな男性,恋愛関係の見直し

フロー状態が刺激的

フロー状態とは?

情けない男性やダメな男性との恋愛は刺激的と感じる人も多いようです。この刺激的な状態を「フロー状態」といいます。フロー状態とは、

のめりこんで夢中になっている心理状態です。

フロー状態は、

・どっちに転ぶかわからない・・・
・何が起こるかわからない・・・
・プラスとマイナスが揺れ動く・・・

そんな状況で起こると言われています。

脳がフロー状態に入ると、周囲が見えないほど没頭してしまいます。

ダメな男性は、
「ドラマティック」な状況になりやすいです。その結果、刺激的な事が起きやすくハマってしまいます。

安定している男性は、
「想定内」な状況になりやすいです。その結果、刺激的な事が起きないためハマりにくいのです。

つまりダメな男性ばかりを好きになってしまう女性は、男性に刺激を求めていると捉えることもできます。

 

恋愛以外のフロー状態を作る

恋愛依存から抜け出すには、恋愛以外で熱中できるものを見つけるのが効果的です。

たとえば、
・スポーツ観戦
・資格の勉強
・副業
・マラソン
・麻雀
など、自分が好きなことや興味があることからはじめて、フロー状態になれるモノを見つけていくといいでしょう。

フロー状態について詳しく知りたいという方は下記をご参照ください。
・フロー心理学
・効果研究
フロー心理学の意味と活用法

情けない男性,恋愛関係の見直し

人生脚本に問題

人生脚本とは

自分の人生のあらすじを「人生脚本」と呼ぶことがあります。

私たちは自分で描いた人生脚本をもとに、さまざまな選択をして人生を歩んでいきます。

人生脚本は、幼少期の家庭環境の中で描かれます。そのため複雑な生い立ちがある人は、ダメな男性を選ぶなどドラマティックな結末になる選択を、無意識のうちにしてしまうことがあるのです。

人生脚本について詳しく知りたいという方は下記をご参照ください。

人生脚本とは?幼少期に人生設計は決まる?

 

自分の人生観を見直す

幼少期に描かれた人生脚本が、その後の人生にすべて影響を受けるわけではありません。多くの脚本は、無意識のうちに修正されたり書き換えられたりします。しかし稀に修正されず、生活に悪影響を与えてしまうことがあります。

「いつもダメな男性ばかり好きになって困っている…」など同じ失敗が繰り返され、辛い思いをしているのであれば、この先の人生のあらすじを見直してみるといいでしょう。人生観や対人関係を見直したり、カウンセリングを受けるのもおすすめです。 

人生観の見直しについて詳しく知りたいという方は下記をご参照ください。
・人生の転機
・敗者の脚本に注意
人生に転機を与える人生脚本

ダメな男性ばかりを好きになる人の特徴

 

まとめとお知らせ

まとめ

情けない男性ばかりを好きになる女性の心理には、

・自己肯定感の低さ
・共依存気質
・メサイアコンプレックス
・人生脚本

などが複雑に影響して起こるものです。まずは今の自分の心理状態を確認して、男性との関わり方や対人関係を見直すといいでしょう。

恋愛以外に没頭できることもみつけながら素敵な男性を見つけて、幸福な人生に結び付けてみてください。

講座のお知らせ

最後にお知らせがあります。公認心理師,精神保健福祉士など専門家の元でしっかり心理学を学習したい方場合は、私たちが開催しているコミュニケーション講座をオススメしています。講座では

・自信をつける心理学
・自己効力感を高める練習
・自分の長所を発見する練習
・人間関係をよくする練習

などをしていきます。興味がある方は下記のお知らせをクリックして頂けると幸いです。是非お待ちしています。

人間関係講座

 

助け合い掲示板

コメントを残す

コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


ブログ→
YouTube→
Twitter→

*出典・参考文献
・Bandura, A. (1997) : Self-efficacy: The exercise of control. New York : W.H. Freeman.
・ファンデンボス,G.R.(2013)APA 心理学大辞典,866
・加藤篤志,社会学的概念としての「共依存」関係論的視点から,1993,6, p.73-82
・井澤修平・長野祐一郎・依田麻子・児玉昌久・野村忍 「敵意性と怒り喚起時の心臓血管反応性の関連」 生理心理学と精神生理学,22(3) 2004
・細田 絢, 田嶌 誠一, 中学生におけるソーシャルサポートと自他への肯定感に関する研究,心理学研究2009, 57,3, 309-323