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孤独感が強い人は要注意!?

孤独感


孤独感が強い人は要注意!?①

孤独感は現代病

みなさんはじめまして!臨床心理士の兵働・橋爪です。私たちは臨床心理士として精神疾患を抱える方へのカウンセリングや精神保健に関する活動を行っています。

当コラムは「孤独感」をテーマに専門家が解説をしています。全部で6コラムあります。しっかりとお伝えしたいので全部で8分程度かかります(^^;ちょっと大変ですが。是非お付き合いください。

みなさんはどんな時に孤独を感じますか?

例えば、
・1人暮らしで会話の相手がいない
・大切な人とお別れした
・周りがどんどん結婚してしまう

こんなときは孤独な気持ちになってしまうかもしれません。もしこのコラムを読んでいる方が孤独感がある場合はお力になりたいと思います。

孤独感は心の健康に問題

「孤独感」は、心理学的に多くの問題を引き起こすと言われています。

ある研究者は家族や友人などから孤立し、1人で生きている方の方が寿命が短いという論文を出しています。

孤独は心理的にマイナスの影響が大きいので、なんとか気を紛らわそうとしてお酒やギャンブルなどに依存する方もいます。孤独感が強すぎるとうつ病などの精神的な病気に発展することすらあります。

人間は社会的動物と言われています。たくさんの方と関わりながら生きていくことを宿命づけられているので、暖かい関係のある生活は健康的に生きていく上で必須であるとも言えます。

孤独感が強い人の特徴

孤独感が強い方は、無理に好かれようとしたり、逆に全く付き合わない…など、極端な行動をとる傾向があります。また、相手の愛情を試すような行動をとったり、攻撃や衝突を起こす方もいます。皆さんはいかがでしょうか?

「好き、嫌い」がはっきりしている。愛情が得られないとすごく嫌いになる・・そんなことはありませんか。孤独感といっても様々な捉え方や背景があります。ここで、孤独感を簡易チェックできる診断をやってみましょう!

次の10の質問の答えに該当する点数を合計してみましょう。

孤独感簡易チェック!診断と解説

10の質問の合計点数はでましたか?早速、診断をみていきましょう!

合計の点数:22点以上の人
孤独感がかなり強い
孤独感が強く、ひとりで過ごすことに強い不安を感じているかもしれません。独りであると不安を感じる場合は、人付き合いに依存したり、かえって全く人付き合いをしなくなってしまったりと極端な人間関係をつくることもあるかもしれません。

不安な気持ちを紛らすためにお酒やギャンブルなど、食べ過ぎるなど別の行動に依存してしまうこともあるので注意が必要です。

合計の点数:15点〜21点の人
中程度の孤独感

孤独感は中間程度といえますが、時折ひとりで過ごすことに不安を感じたり気持ちが不安定になることがあるかもしれません。

孤独感や不安を上手にコントロールし、襲ってきた不安に平静に対処できるよう心がけましょう。

合計の点数:14点以下の人
孤独を感じることは少ない

孤独感は弱めです。周りの人間関係に恵まれている方が多く、ひとりで過ごすこともそれなりに楽しむこともできるでしょう。時にはひとりでご飯を食べに出かけたり、旅行に行ったりすることも楽しめる方がいるかもしれませんね。

心と身体を安定させながら、ひとりの時間と周囲の人と過ごす時間を両立することを目指しましょう。

孤独感を4つの改善方法

診断の結果はいかがでしたか。今の状況が確認できたので、ここで様々な問題を引き起こす孤独感について原因と改善策を4つご紹介します。全部読むのが大変なので、思い当たる節があるなぁ~と感じる項目についてはぜひリンクをたどって読んでみてください。

① どうせみんな離れていく?と考えていませんか
孤独感が強い方は、「いつか周りから人がいなくなってしまう 仲良くなってもどうせみんな離れていく」と未来を想像してしまう心の癖を持っています。これを臨床心理学の専門的な用語で見捨てられ不安と言います。

みなさんはいかがでしょうか?人と仲良くなるほど、それと同じぐらい不安が大きくなってしまうとしたら要注意です。

見捨てられ不安が強いと、周囲の人の過度に愛情を確認をしたり、時には試し行為をしてしまいます。その結果、相手との関係が悪くなり、望んでいないのに結果的に孤独な状態になってしまうことがよくあります。

孤独感を改善するには、見捨てられ不安とうまく付き合っていく必要があるのです。「周りからいつか人がいなくなってしまう・・・どうせ周りに人はいなくなる」という感覚がある方はコラム②で詳しくご紹介していきます。

②条件付きの愛から無条件の愛へ

心理学的には、同じ愛情でも、「条件付き愛情」「無条件の愛情」の2つを考えることがあります。条件付きの愛情とは、「〇〇だから」もらえる愛情です。例えば、「税理士だから僕は好かれる」これは条件付きの愛情です。「痩せているから私は好かれる」これも条件付きですね。

条件付きの愛は、心理的に不安定となります。なぜなら「その条件が無くなると、相手がいなくなってしまうのではないか?」という猜疑心と絶えず付き合わなくてはならないからです。猜疑心がある状態ですと人間関係が不安定になり、孤独になりやすくなります。

これを改善するには、相手からの条件付きの愛情をもらうことばかりに神経を使うのではなく、自分自身を自分で認める力をつけていく必要があります。自分で自分をしっかり認める力をつけると、相手の顔色をうかがうことが少なくなり、結果的に安心してバランスの良い人間関係を築くことができます。

相手のスペックを比較したり、「資格や容姿、学歴」などで自分を守る癖のある方はコラム③で詳しく対処法をご紹介していきます。

 

③会話力をつけて人間関係を築く
会話力の欠如は孤独感を強めてしまいます。会話に苦手意識があると「人との関わりたくない」「自分から話しかけたくない」など人との関わりに消極的になり、失敗を経験する事が多くなります。

会話が苦手

人間関係を避ける

孤独になる

会話がもっと嫌いになる

という悪循環に陥ってしまいます。実際に会話力を高めたい!という方は対処法をコラム④で詳しくご紹介していきます。

④SNSとうまく付き合おう
SNSでの人間関係に傾倒しすぎてしまうと、孤独感を強めてしまうことがあります。

SNSは世界中の人と便利に繋がる事ができ、一生涯の友人を見つける可能性もあるため、豊かな人間関係を広げるためには必要不可欠なツールです。しかし、SNSをやり過ぎ現実世界の人間関係を置き去りにしてしまうと、現実世界で友達と呼べる人がいない…そんな事にもなりかねません。

また、程良くSNSを使う事ができないと、とても寂しい気持ちになり孤独を感じてしまうのかもしれません。現実世界とSNSをバランスよく使うコツをコラム⑤でご紹介していきます。

孤独感に対処するメリットとは?

このように「見捨てられ不安」「条件付きの愛」「会話力の不足」「SNSをうまくつかいこなせない」の4つの原因が孤独感を強めているケースが多いようです。

孤独感が改善できると、自己肯定感が高まり日々の生活で安心・安定を感じる事ができるようになります。また、心地よい人間関係も築く事ができるようになりますよ。自分の「孤独感」と向き合って、少しずつ孤独感から解放されて行きましょう!

次回から、孤独感を強めている原因を解決する具体的な解決策や対処法をご紹介します。気になるコラムを是非読んでみてくださいね。

コラム2 孤独感と見捨てられ不安の関係
コラム3 僕を理解して!が孤独感を生み出す?
コラム4 孤独感を感じるならSSTで会話力を伸ばそう
コラム5 孤独感を強めるSNSとの上手な関わり方とは?

次回の孤独感コラムは、「見捨てられ不安」を改善する方法をご紹介します!次回の孤独感コラムもお楽しみに!

★ 原因確認で孤独感を解消
★ 孤独感に対処し安心感を!
★ 人間関係にも孤独感は影響

*出典
・インターネットの利用と幸福感との因果関係- 孤独感と対人不安の媒介効果-安藤 玲子,坂元 章,鈴木 佳苗,森 津太子 日本性格心理学会発表論文集
・改訂UCLA孤独感尺度の次元性の検討 諸井克英 静岡大学人文論集. 42, p. A23-A51
・孤独の科学-人はなぜ寂しくなるのか-ジョン・T・カシオポ、ウィリアム・パトリック著 柴田裕之訳 河出書房新社
・よくわかる臨床心理学 山口 創 川島書店



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