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孤独感が強い人は要注意!?原因・対処法・簡易診断

孤独感


孤独感が強い人は要注意!?原因・対処法・簡易診断-臨床心理士が解説①

孤独感を専門家が解説

みなさんはじめまして!臨床心理士の兵働・橋爪です。私たちは臨床心理士として精神疾患を抱える方へのカウンセリングや交流分析の講義を行っています。

当コラムは「孤独感」をテーマに専門家が解説をしています。全部で6コラムあります。しっかりとお伝えしたいので全部で8分程度かかります(^^;ちょっと大変ですが。是非お付き合いください。

孤独感を感じる理由

みなさんはどんな時に孤独を感じますか?

例えば、
・1人暮らしで会話の相手がいない
・大切な人とお別れした
・周りがどんどん結婚してしまう

こんなときは孤独な気持ちになってしまうかもしれません。もしこのコラムを読んでいる方が孤独感がある場合はお力になりたいと思います。

 

孤独感は対人不安と関連する

孤独感の問題「孤独感」は、心理学的に多くの問題を引き起こすと言われています。例えば相川(2005)の研究によると、孤独感が高い人は対人不安抑うつが高い傾向にあることが分かっています。

さらには、孤独感が高い人は、主張したり、関係を維持するスキルが不足しがちであることも統計的に分析されています。

孤独感が高い人は、人と接するときに不安になりやすく、またその不安から、対人関係を避け、それによりコミュニケーションスキルが不足しやすくなると言えます。

孤独感は寿命に影響する?

斉藤・近藤らAGES(愛知老年学的評価研究)グループは、「高齢者と孤独感」について以下の2つのグループの違いについて研究を行いました。

「家や友人と頻繁にコミュニケーションをする高齢者」
「月1回程度しか会わず、連絡も少ない高齢者」

その結果、月1回程度しか会わない高齢者のグループは
・1.15倍程度、寿命が短くなる
・1.4倍程度、認知症や要介護状態になりやすくなる
ということがわかりました。

孤独感の特徴と簡易診断!

このように孤独感が強い状況は、メンタルヘルス、コミュニケーション力、さらには身体的な問題にまで発展する恐れがあります。私たちは「健康」というと、体を動かしたり、食生活を改善することに意識を向けるものですが、もう1つ大事な分野として、人間関係が満たされ、孤独感が少ない生活を心掛ける必要がありそうです。ここで今の自分の状況を簡易チェックしてみましょう。次の10の質問の答えに該当する点数を合計してみましょう。

孤独感の簡易診断

孤独感を診断・チェック!

孤独感を診断・チェック10の質問の合計点数はでましたか?早速、診断をみていきましょう!

22点以上:孤独感がかなり強い
孤独感が強く、ひとりで過ごすことに強い不安を感じているかもしれません。独りであると不安を感じる場合は、人付き合いに依存したり、かえって全く人付き合いをしなくなってしまったりと極端な人間関係をつくることもあるかもしれません。

不安な気持ちを紛らすためにお酒やギャンブルなど、食べ過ぎるなど別の行動に依存してしまうこともあるので注意が必要です。

15〜21点:中程度の孤独感
孤独感は中間程度といえますが、時折ひとりで過ごすことに不安を感じたり気持ちが不安定になることがあるかもしれません。孤独感や不安を上手にコントロールし、襲ってきた不安に平静に対処できるよう心がけましょう。

14点以下:孤独を感じることは少ない
孤独感は弱めです。周りの人間関係に恵まれている方が多く、ひとりで過ごすこともそれなりに楽しむこともできるでしょう。時にはひとりでご飯を食べに出かけたり、旅行に行ったりすることも楽しめる方がいるかもしれませんね。心と身体を安定させながら、ひとりの時間と周囲の人と過ごす時間を両立することを目指しましょう。

定期的にチェックしてみよう

結果は、あくまで「今」の傾向です。時間や状況によって変化するため、できれば月に一度ほど孤独感の診断・チェックを行い、自分を見つめ直しましょう。自分の状態を知ることで、孤独感に対処できるようになります。下記で対処法をご紹介します。

 

孤独感を解消する4つの解決方法

孤独感を解消する4つの方法診断の結果はいかがでしたか。今の状況が確認できたのでここでは、様々な問題を引き起こす孤独感の原因と解決策について考えていきましょう。

孤独感を強めている原因と解決策は、大きく分けると4つあります。全部読むのは大変なので、当てはまる項目についてリンク先をチェックしてみてくださいね♪

 

①見捨てられ不安とうまく付き合う

どうせいなくなる…心のクセ
孤独感が強い方は、対人不安が強い傾向にあります。その根底には「いつか周りから人がいなくなってしまう 仲良くなってもどうせみんな離れていく」という不安がある場合が多いです。これを臨床心理学の専門的な用語で見捨てられ不安と言います。みなさんはいかがでしょうか?人と仲良くなるほど、不安が大きくなってしまうとしたら要注意です。

見捨てられ不安とうまく付き合おう
見捨てられ不安が強いと、周囲の人の過度に愛情を確認をしたり、時には試し行為をしてしまいます。その結果、相手との関係が悪くなり、望んでいないのに結果的に孤独な状態になってしまうことがよくあります。孤独感を改善するには、見捨てられ不安とうまく付き合っていく必要があるのです。人と仲良くなるほど不安になるという感覚がある方はコラム②を確認してみてください。

 

②無条件の肯定的ストローク法

条件付きの肯定は不安定
孤独感が強い方は、人間関係が不安定になりやすい状況にあります。その原因の1つに自己肯定感の欠如が挙げられます。自己肯定感が欠如していると、人と接する気持ちが不足し、孤独な状態になりやすくなります。では自己肯定感を高めるにはどうすれば良いのでしょうか?簡単に言えば、自分、もしくは他人から肯定される体験を積み重ねていく必要があります。

肯定には2種類ある
肯定には「条件付きの肯定」「無条件の肯定」の2種類があります。条件付きの肯定とは、「〇〇だから」もらえる愛情です。例えば、「税理士だから僕は好かれる」これは条件付きの愛情です。「痩せているから私は好かれる」これも条件付きですね。

条件付きの愛は、心理的に不安定となります。なぜなら「その条件が無くなると、相手がいなくなってしまうのではないか?」という猜疑心と絶えず付き合わなくてはならないからです。猜疑心がある状態ですと人間関係が不安定になり、孤独になりやすくなります。

無条件の肯定的ストロークを増やそう

ではそんな肯定を増やせば、良いのでしょうか?具体的には交流分析という心理療法の1つの概念である「無条件の肯定的ストローク法」を使って行くと言いでしょう。詳しくはコラム3でお伝えします。自己肯定感が低く人間関係が不安定になりやすい方コラム③で詳しく対処法をご紹介していきます。

 

③会話力を付けるSST

会話力が不足している
会話力の欠如は孤独感を強めてしまいます。会話に苦手意識があると「人との関わりたくない」「自分から話しかけたくない」など人との関わりに消極的になり、失敗を経験する事が多くなります。会話力が欠如すると

「人との関わりに消極的になる→ますます会話力が欠如→ますます孤独になる」

という悪循環に陥ってしまいます。

会話力を伸ばすスキルを身に付ける
当コラムでは、他者との適切なコミュニケーションの中で会話力を伸ばしていく「ソーシャル・スキル・トレーニング(Social Skill Training : SST)」をご紹介します。具体的な方法や練習問題を通して会話力を伸ばすコツをお伝えします。会話力を高めたい!という方はコラム④を確認してみてください。

 

④SNSをうまくつかいこなす

SNSにうまくつかいこなせない
SNSでの人間関係に傾倒しすぎてしまうと、孤独感を強めてしまうことがあります。SNSは世界中の人と便利に繋がる事ができ、一生涯の友人を見つける可能性もあるため、豊かな人間関係を広げるためには必要不可欠なツールです。

しかし、SNSをやり過ぎ現実世界の人間関係を置き去りにしてしまうと、現実世界で友達と呼べる人がいない…そんな事にもなりかねません。また、程良くSNSを使う事ができないと、とても寂しい気持ちになり孤独を感じてしまうのかもしれません。

バランスよく使おう
SNSは人とのつながりを広げてくれる便利なツールで現代社会では欠かせないツールとなっています。

当コラムでは、心理学視点も交えながら、現実世界とSNSをバランスよく使うコツをご紹介します。SNSでのコミュニケーションに依存しがち…という方はコラム⑤をチェックしてみてくださいね。

 

孤独感の対処法で安心と安定を

孤独感を解消して安心をこのように「見捨てられ不安」「条件付きの愛」「会話力の不足」「SNSをうまくつかいこなせない」の4つの原因が孤独感を強めているケースが多いようです。

孤独感が改善できると、自己肯定感が高まり日々の生活で安心・安定を感じる事ができるようになります。また、心地よい人間関係も築く事ができるようになるでしょう。「孤独感」と向き合って、少しずつ孤独感から解放されて行きましょう!

次のコラムから孤独感に対処する具体的な改善策をお伝えします。1日では難しいと思うのでブックマークしてゆっくり取り組んでみてくださいね(^^)

次回は、孤独感を改善する「見捨てられ不安とうまく付き合う方法」をご紹介します。お楽しみに!(もう少し下に次のコラムボタンがあります)

★ 孤独感を強めている 4つの原因に対処し 安心感を!
コミュニケーション講座

*出典・参考文献
・斉藤雅茂 , 近藤勝則 , 尾島俊之 ほか ( 2015 ) 「健康指標との関連からみた高齢者の社会的孤立基準の検討 10年間のAGESコホートより」, 日本公衛誌3(62),p95-105.
・インターネットの利用と幸福感との因果関係- 孤独感と対人不安の媒介効果-安藤 玲子,坂元 章,鈴木 佳苗,森 津太子 日本性格心理学会発表論文集
・改訂UCLA孤独感尺度の次元性の検討 諸井克英 静岡大学人文論集. 42, p. A23-A51
・孤独の科学-人はなぜ寂しくなるのか-ジョン・T・カシオポ、ウィリアム・パトリック著 柴田裕之訳 河出書房新社
・よくわかる臨床心理学 山口 創 川島書店



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