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チームワークを高める方法とは?仕事,企業人必須

チームワークを高める方法とは?仕事,企業人必須

皆さんこんにちは。
現役経営者,公認心理師の川島達史です。

当コラムのテーマは
「チームワークを高める方法」
です!

  • 対象となるお悩み
  • チームの結束を上げたい
  • チーム内で助け合いがほしい
  • 全体の目次
  • 入門①交互作用とは?
  • 入門②目的の共有化 
  • 入門③チームダイアログ
  • 入門④暗黙の協調

はじめに

私は15年前に独立をして、全くの個人で会社を設立しました。個人で仕事をするのは、気楽ではあるのですが、やはり仕事の幅が小さく、限界をすごく感じました。

現在は会社も大きくなり、様々な方とチームを組んでプロジェクトを進めています。一人で仕事をするよりも、はるかに大きなことができるようになったと実感しています。

現在日本の企業の問題として、自営業や個人での仕事が多く、国際競争力を失っているとの指摘もあります。今皆さんが消費しているサービスのほとんどは集団が作り出しているものです。

チームを組んで仕事をする力は社会人に必須のスキルです。ぜひ当コラムで基本を抑えていきましょう。

チームワーク,講師

チームワークの定義

チームワークの意味とは?

まずはじめにチームワークの意味から抑えていきましょう。Dickinson(1997)はチームワークを以下のように定義しています。

チーム内での情報共有や活動の相互調整のために行われる、対人的行動の総称

とされています。さらに、チームの特徴として、3つのことが示されています。

1.メンバー間の相互作用
2.課題の相互依存性
3.目的目標の共有

…ちょっと難しいですが、

チームとして成り立つためには、互いに協力し合う関係があったり、チームで取り組むための目的が共有されている必要があります。

向上させる4つの方法

チームワークを高めるためには、最低限、以下の4つを抑えておきましょう。

①交互作用を理解
②目的の共有化
③チームダイアログ
④暗黙の協調

これから一つ一つ解説をしていきます!ぜひご一読ください。

①交互作用を理解

チームワークを考える上で必ず抑えるべき概念があります。それは交互作用です。心理辞典(2013)では「交互作用」について、以下のように解説しています。

交互作用効果とは、分散分析において2つ以上の独立変数が、従属変数に対して、それぞれが単独で与える効果の和を超えて特別に組み合わせ効果を与えること。

少し難しいですね。平たくまとめると、交互作用とは、異なる要素が組み合わされる事で生まれる価値のことです。

ここで、身近な食べ物「かき氷」で思考実験をしてみましょう。「宇治金時かき氷」は、3つの具材からできています。

・氷
・宇治シロップ
・金時

交互作用の解説

この3つの具材をバラバラで食べた場合、何点で評価しますか?まずいが0点、おいしいが100点で評価してみてください。

私の評価は

氷(60点)
宇治シロップ(20点)
金時(40点)
合計 120点

宇治シロップは、そのままだとても食べられません。では、3つの具材を合わせた「宇治金時かき氷」として食べたらそれぞれ何点になりますか。

交互作用効果を解説私ならこんな感じになります。

氷(90点)
宇治シロップ(70点)
金時(80点)
合計 240点

このように、3つの要素を合わせたことで、互いの価値が高くなり合計が120点もアップしてしました。

交互作用は、チームワークでも同じことがいえます。チーム内でメンバーのさまざまな個性が集まることで組み合わせの幅が広がり、さまざまな価値が生まれるのです。

なぜ?チームを組むのか?それはこの交互作用を生み出すからに他なりません。もしあなたがリーダーであるならば、必ずこの交互作用を意識しましょう。

②目的の共有化

目的なくしてチームなし

チームワークを高める2つ目の方法は、「目的の共有化」です。特にビジネス場面では、数時間で終わる仕事を1つのチームで行うのではなく、数か月、数年かかる仕事を1つのチームで行うプロジェクトの場合が多いです。

そのため、目的の共有化がしっかりとなされていないと、ゴールが曖昧になってしまい、チームワークとしても脆弱なものになってしまいます。

そうした、中長期的なプロジェクトを対象とした、チームワークについて研究したものがあります。

成果が出やすくなる

縄田ら(2015)の研究では、自動車販売会社などのプロジェクトチームを対象に、コミュニケーションと目標が販売台数や利益にどう影響しているかを調査しました。

その結果、コミュニケーションを行うことを土台にして、目標が明確化されます。さらに、目標が共有されることで、チームのパフォーマンスが上がるといった図式が示されています。

つまり、相互にコミュニケーションを取ることで、目標を再確認したり修正することで、目標が明確化され、パフォーマンスの向上につながるのです。

③チームダイアログ

チームダイアログの意味とは

チームワークを高めるコミュニケーションで大事なのが、「チームダイアログコミュニケーション」です。

チームダイアログコミュニケーションとは、人々が互いに創造的なアイデアを出し合う対話を意味します。内容の決まっていない雑談とは違います。チームダイアログと雑談との比較です。

目的をしっかりと定め、それに向かって、計画的かつ創造的な話し合いをしていくのがチームダイアログなのです。

チームダイアログと研究

チームダイアログに関して、秋保ら(2016)はその効果について検証しています。秋保らは、学園祭で行われた模擬店の営業についての研究を行いました。

その結果、チームダイアログを多く行っていたチームほど、売上金額が上がったり、パフォーマンス効果が高い結果が出ています。

事務的なコミュニケーションではなく、相互に助け合えるコミュニケーションが大事だということが分かります!

④チームワークの応用編

暗黙の協調

4つ目のチームワークを高める方法として、「暗黙の協調」があります。「暗黙の協調」とは、他メンバーの行動や考えを推測して、状況に必要な行動をしていくことを言います。

ここで1つ例を挙げましょう。

自動車販売会社の社員
先輩社員:田中さん
後輩社員:井上さん

田中さんはお客さんと商談をしています。田中さんのお客さんは赤いスポーツカーを目につけている様子です。

そのやり取りを見ていた後輩の井上さんは、試乗の空き状況やボディー色のサンプル見本などを用意し始めました。

そのため、お客さんはスムーズに試乗をすることができ、購入の具体的なイメージがわいて商談が成立しました。

このように、先輩の田中さんから明確な指示や依頼があったわけではないですが、井上さんは必要な行動に移していました。

暗黙の協調のメリット

暗黙の協調ができていると、直接コミュニケーションをしなくても必要な行動を取ることができ、チームのパフォーマンスが上るのです。

暗黙の協調で大切なのは、相手の状況を把握してさらに推測・予測する力も必要になります。また、指示待ちや指示受けなどの消極的な姿勢ではなく、チームに貢献する積極的な姿勢も求められてきます。

チームワークとしては上位の概念ですが最終的には、お互い以心伝心で動けるように普段からたくさんコミュニケーションをしていく必要があるのです。

発展コラム

最後に、チームワークを高めるために参考になるコラムを紹介させて頂きます。当コラムにプラスして学ぶことをおススメします♪

ストローク法

チームの信頼関係を高めるには。お互いに声を掛け合ったり、挨拶をしたりといった基本的なやりとりが大事になります。もしあなたのチームが、挨拶がなく、お互い警戒しあうような空気感があったら黄色信号です。ぜひ以下のコラムを参考にしてみてください。

ストローク法でチームの雰囲気を向上させる

リーダシップの取り方

チームには核となるリーダーが必要です。もしあなたがリーダーになったとしたら、リーダーシップ論の基礎を抑えておくことをおススメします。以下のコラムを参考にしてみてください。

リーダーシップの基礎

 

まとめ+助け合い掲示板の活用

チームワークコラムまとめ

チームワークを高めるための解説は以上です。チームを上手くまとめたいけど、メンバーと思うようにいかない。など、1つのチームをまとめることがだれでも難しいことです。

しかし、チームの特性やコミュニケーションの取り方のポイントを押さえることで、よりまとまりのあるチームに活かすことができます。

皆さんがチームワークの良い仲間と出会い、一緒に成果を出していくことを応援しています!

講座のお知らせ

もし現役経営者,公認心理師など専門家の元でしっかり学習したい方場合は、私たちが開催しているコミュニケーション講座をオススメしています。講座では

・コーチングの基礎
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・プレゼンの基礎技術
・前向きなディスカッション練習

など練習していきます。興味がある方はお知らせをクリックして頂けると幸いです。ぜひお待ちしています(^^)

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献

田原直美,三沢良,山口裕幸(2013) チーム・コミュニケーションとチームワークとの関連に関する検討 実験社会心理学研究 53(1), 38-51

秋保亮太,縄田健悟,中里陽子,菊地,梓,長池和代,山口裕幸(2016) メンタルモデルを共有しているチームは対話せずとも成果を挙げる:共有メンタルモデルとチーム・ダイアログがチーム・パフォーマンスへ及ぼす効果 実験社会心理学研究 55(2), 101-109

縄田健悟,山口裕幸,波多野徹,青島未佳(2015) 企業組織において高業績を導くチーム・プロセスの解明 心理学研究 85(6), 529-539

Dickinson, T. L., & Mclntyre, R. M. (1997).  A conceptual framework  for  teamwork  measurement.    In  M.  T.  Brannick,  E.  Salas,  &  C.  Prince  (Eds.),  Team  Perfor-mance Assessment and Measurement: Theory, Methods, and  Applications.    Mahwah,  NJ:  Lawrence  Erlbaum  Associates, pp. 19–43