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会話が続かない,原因と対策-彼氏,彼女,友人

会話が続かない,原因と対策-彼氏,彼女,友人

はじめまして!公認心理師の川島です。
今回のテーマは
「会話が続かない」
です。


改善するお悩み
・会話がすぐに終わる
・話が盛り上がらない
・話題がすぐに変わってしまう
全体の目次
・3つの応急処置
・①40~60%ルール
・②高級寿司法
・③そんでもって法
・4つの改善策
助け合い掲示板

はじめに

遡ること20年前…筆者の川島は元々、会話が続かない悩みを持っていました。人と話すのが苦痛で仕方がなく、まったく楽しむことができません。挙句の果てには、社交不安障害という病気になってしまったこともあります。

このまま人生が終わるのは嫌だ!と私は一年発起し、会話の研究をはじめ、最終的には心理学の大学院で会話のトレーニング手法の研究を行ってきました。今ではすっかりおしゃべりさんになっています。

会話のトレーニングは体系化されたものはなく、表面的な知識で終わってしまうことが多いですが、このコラムではしっかりと基礎から会話力を鍛えることができるように構成されています。

皆さんの会話が続かない…というお悩みが改善できるようにしっかり解説していきたいと思います。

会話が続かない‐3つの応急処置

会話の基礎は「傾聴」と「発話」

まずは会話の基本的な構造から確認していきましょう。結論から言うと、会話は

「傾聴」
「発話」

の2種類から成り立っています。会話というと複雑に見えますが、シンプルに考えればこの2種類しかないのです。会話は傾聴と発話の2種類!とまずは押さえておきましょう。

3つのトレーニング

さっそくですがトレーニングに入りたいと思います。会話力をつけるには反復練習がかなり必要になってきます。筋トレと同じで、毎日継続してトレーニングする必要があるのです。

ただ…きっと皆さんはそんなまどろっこしいことはしていられない!すぐにできる解決策を教えてほしい!と感じていらっしゃると思います。会話が続かない原因と改善方法

そこでまずは、すぐにできる応急処置をお試しトレーニングとしてお伝えしたいと思います。具体的には以下の3点は即効性があるので是非試してみてください。

①40~60%ルール
②傾聴応急処置-高級寿司法
③発話応急処置-そんでもって法

応急処置①40~60%ルール

決意しよう!

いきなりですが皆さんにお知らせがあります!それはこれからの人生、傾聴と発話の比率を40~60%にすることを決意して頂きたいのです!

いきなり何を言っているんだ…と思われるかもしれませんが、会話が続かない理由が大概がこのバランスが崩れているときに起きるのです。

バランスが悪い会話はNG

例えば会話が続かない人の典型例に

「質問責め」

があります。会話が続かないので、とりあえず質問をして、相手に話させようとするのです。

巷では聞き上手本など売られていて、9割聴けばうまくいく…というような極端はほんがありますが、これは間違っていると断言しておきます。

以下、2つの会話例を掲載しました。参考にしてみてください。

太郎
「花子さんはどちらにお住まいですか?」

花子
「八王子です。」

太郎
「行ったことあります。ここまでどれぐらいかかりますか?」

花子
「30分です。」

太郎
「仕事は何をしていますか?」

花子
「看護師です。」

太郎
「仕事は大変ですか…」

花子
「まあぼちぼち…」

 

講師の視点 
いかがでしょうか?これでは会話が続かない状況になるのは時間の問題です。太郎さんは質問に頼りすぎていますし、花子さんは受け身になりすぎて、バランスが悪くなっています。質問が多いと話題もコロコロ変わりやすくなり、お互い疲れる結果になります。

次にバランスの良い会話を見てみましょう。太郎さんは、傾聴と発話をバランスよくすることを心がけて会話をすることにしました。

太郎
「花子さんはどちらにお住まいですか?」

花子
「八王子です。」

太郎
「八王子ですか!行ったことあります。なつかしいなあ…ちなみに、ここまでどれぐらいかかりますか?」

花子
「30分です。」

太郎
「本などゆっくり読める距離ですね♪ちなみに私は横浜の大口というところに住んでいます。ここまで45分ぐらいかかりました。わりとまったりしていて住みやすいですよ。」

花子
「そうなんですね。」

太郎
「ちなみに私は今、福祉の仕事をしていまして、生活に困った方の支援の仕事をしています。特に最近はコロナの影響で困った方が多いので、なんとか助けになりたいですね。

ちなみに花子さんはどんなお仕事をされていますか?」

花子
「仕事は看護師です…」

 

講師の視点 
いかがでしょうか?花子さんは相変わらずですが、太郎さんの会話はずいぶん改善されています。まず傾聴の面では、質問をすぐにしないで、オウム返しや肯定的な発言をするようにしています。発話の面では、自己開示も積極的にしていますね。

このように傾聴、発話をバランスよくするように心がけることをまずは基礎として覚えておいてください。もちろんすぐにできなくてもOKです。まずは意識するだけで充分ですのでご安心ください。

 

40~60%を原則にしよう

会話例はいかがでしたか?繰り返しになりますが、健康的な会話は、傾聴・発話のバランスが40~60%ぐらいが目安となります。くれぐれも、傾聴を9割しよう!なんて考えないようにしてくださいね。

傾聴応急処置②高級寿司法

繰り返しになりますが、会話は傾聴と発話から成り立ちます。バランスよく2つを使い分けるには、それぞれのスキルを磨いていく必要があります。

個別のスキルとして傾聴の応急処置を考えていきます。

大→小のイメージで傾聴

傾聴する上でまず心がけることは「最初は大きい話題を聞いて、だんだん小さくしていくイメージ」を持つことです。

例えば

旅行とか行きますか?→鳥取です!
鳥取のどこですか? →倉吉です!
倉吉の観光名所は? →白壁土蔵群!

いかがでしょうか。

旅行鳥取倉吉白壁

こんな感じで話題は大きなものから小さな話題になっていきます。会話が続かない人は、大きな話題でストップしてしまいます。

一方で会話がうまい人は大きな話題から小さな話題へ展開していくのがとてもうまいのです。話題は小さく聞いていく!!ということをまずは意識していきましょう

高級寿司のイメージ

ここで注意しなくてはならないのが、「ゆっくり小さくする」意識を持つことです。回転すしのように次から次へとネタを進めるのではなく、一度出た話題をじっくり味わいながら、次のネタに進むのです。

「高級寿司」を味わうようなイメージですね。

会話が続かない,対策

例えば

旅行とか行きますか?
→鳥取です! 

こんな感じの会話があったとします。この後すぐに質問をするのではなく

鳥取ですかあ~
中国地方は景色がきれいですよね。
おもしろそうだなあ

こんな感じで相手の発言をしっかり味わう姿勢を持ちましょう。話題をころころ変える癖がある方は、このイメージを持つだけでかなり改善できます。

具体的には動画で解説したのでよかったら参考にしてみてください。チャンネル登録もお待ちしています♪

発話応急処置③そんでもって法

応急処置の最後に、「発話」について考えていきます。繰り返しになりますが、会話は4~6割は自分の話をした方が健康的です。話す力は会話において必須となります。

1問一答はNG!

ここでいきなりですが、質問をさせてください。みなさんは

「お住まいはどちらですか?」

と質問をされたら、どのように返すでしょうか?普段の会話をイメージして話してみましょう。

 ↓
 ↓

いかがでしたか?

一番NGなのが

「東村山です・・・・・・・・(終了 チーン)」

と3秒で終えてしまう回答です。これでは会話が続かないのは当たり前です。。。会話においては

*質問はきっかけに過ぎない
*必ず話題を付け足す

ということを心がけてください。会話はサービス精神が大事になります。情報をやり取りしている会話はすぐに終わってしまいます。

1問1答は、話す気がないのかな・・・と消極的印象を持たれてしまいます。まずは1問1答禁止令を自分の中で発動させましょう。

チェックしてみよう

「そんでもって」で結構改善できる!

「1問1答」を禁止!!と決意を固めましたあ?!決意が固まったら次に進みます。具体的にはどうすればもう少し長く話せるようになるのでしょうか。

応急処置としては「そんでもって~」とつぶやいてみることです。

先ほどの例で言えば

「東村山です。(そんでもって)・・・・」とつぶやいてみてください

 ↓
 ↓

いかがでしょうか

 ↓
 ↓

何か言葉がでてきませんか?私で言えば

「東村山です。(そんでもって)東京なのにめっちゃめちゃ緑が多くて、田舎ですが住みやすいですよ。」

こんな感じで情報がプラスされました。もちろん言葉が出てこない方もいるかもしれないですが、私の経験上75%ぐらいは(そんでもって)とつぶやくだけで、1問1答は改善されます。

1問1答になる癖がある方はぜひ試してみてくださいね。

動画でもチェック

余裕がある方はこちらの動画もオススメです。そんでもって法と相性がいいので参考にしてみてください。

 

応急処置のまとめ

応急処置はいかがでしたか?最後にまとめてみたいと思います
40~60%の原則
・会話-発話の比率は40~60%
・質問攻めはご法度
傾聴の応急処置
・話題を小さくするイメージで傾聴
・高級寿司を食べているイメージ
発話の応急処置
・一問一答はNG
・そんでもってで結構改善

まずは上記を意識するだけで随分改善できると思います。是非日常生活で試してみてくださいね♪

会話が続かない度診断

ここから先は本格的なトレーニングとなります。しっかり練習を続けていきたいという方は以下の診断で定期的なチェックをおすすめします。

会話が続かない-4つの改善策

ここからはさらに具体的なスキルの紹介をさせて頂きます。本格的な解説になるので、何日かに分けて取り組んで頂けると幸いです。

会話スキルは大きく分けると「傾聴UP」「発話UP」「展開力をつける」「環境設定」の4つのブロックとなります。リンク先には動画がたくさんあるのできっとお役に立てると思います(^^)

①傾聴力をつけよう

傾聴力を向上させる上では

・オウム返しの基礎
・ちょっと言い換え法
・要約のオウム返し
・褒め上手練習
・暖かい質問の仕方

これらの基本的な技術が必要となります。聴き上手と言われるようになりたい…という方は下記を参考にしてみてくだし。

傾聴力トレーニング

②発話力をつけよう

会話が続かないことの背景には「相手によく思われたい」という気持ちがあり、自己開示が苦手な傾向があります。

発話力をつけるには

・5W発話法
・情報+感情法
・自分へ質問法

これらの基本的な技術が必要となります。話す力をつけたい…という方は下記を参考にしてみてくだし。

自己開示-トレーニング

③展開力をつける

会話を続けるためには、相手の様子を見ながら関連する話題を提供し、徐々に相手との距離を縮めていくことが効果的です。当コラムでは、相手に関連する話題づくりのコツをご紹介します。

ポイントは皆さんが使ったことがある「ウイキペディア」を応用したやり方です。ウイキペディアの原理を応用すると驚くほど会話を続けやすくなります。

・ウイキペディア傾聴術
・ウイキペディア発話術
・練習問題にチャレンジ
すぐに会話が終わってしまう…という方は下記をチェックしてみてくださいね。 

会話の展開力向上法

 

④環境設定

4つ目は会話をする環境を日々作っていくことです。心理学の統計では人間は1日3時間程度会話をしていることが分かっています。

もし継続的に会話をする環境がない方は、昼食時はなるべく同僚を誘う、土日は会話のあるサークルに通う、などの環境設定が大事になります。

詳しくは下記を参照ください。

暖かいコミュニティに所属する意味とは

おしらせ

もしよろしければ、公認心理師など専門家の元でしっかり練習をしたい方は、私たちが開催しているコミュニケーション講座をオススメしています。講座では

・傾聴トレーニング
・発話トレーニング
・暖かい人間関係を築くコツ
などを学習していきます。興味がある方はお知らせをクリックして頂けると幸いです。是非お待ちしています。筆者の川島も講師をしています!

皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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成人用ソーシャルスキル自己評定尺度の構成
Author(s) 相川, 充; 藤田, 正美
Citation 東京学芸大学紀要. 第1部門, 教育科学, 56: 87-93
Issue Date 2005-03-00

斉藤雅茂 , 近藤勝則 , 尾島俊之 ほか ( 2015 ) 「健康指標との関連からみた高齢者の社会的孤立基準の検討 10年間のAGESコホートより」, 日本公衛誌3(62),p95-105.