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苦しい時に助けてと言えない時の対処法

苦しい時に助けてと言えない時の対処法「ソーシャルサポート」

ここまで苦しい気持ちへの対処法として、以下の5つを提案しました。

①心療内科に行くレベルか検討
②フィンクの4段階で大局観を持つ
③周りに助けを求める
④ネガティブ反すうに注意
⑤専門家の利用

今回は周りに助けを求めるソーシャルレポートについて解説していきます。

苦しい,助けて

人間だれしも、弱っているときは、問題を抱えんでしまうものです。しかし、私たちは困った時はお互い様の精神で、この厳しい社会を乗り越えてきました。

たまには、肩の力を抜いて周りの助けを求めることも大事です。

この周りの助けはソーシャルサポートと言われています。

ソーシャルサポートの意味

ソーシャルサポートとは何か?

ソーシャルサポートとはその名の通り

「社会的関係の中でやりとりされる支援」

を意味します。ソーシャルサポートには以下の3種類があることが分かっています。

道具的サポート
マスク、住まい、衣服、物などの物理的な支援

情緒的サポート

家族や友人から、励まされる、背中を押す、スキンシップなどの心の支援

共行動サポート
手伝ってくれる、一緒に出掛けてくれる、知識を共有してくれるなど、行動面での支援

苦しい時期,相談

効果

ソーシャルサポートには様々な効果があることが分かっています。

・ストレス抑制

ソーシャルサポートを受ける人はストレス反応が低いという研究があります( 石毛・無藤, 2005)。人間はお互い助けたり、助け合ったりすると、脳内からオキシトシンというホルモンが出ます。

オキシトシンは幸福ホルモン、愛情ホルモンと言われていて、心理的な苦痛をいやしてくれる効果があるのです。

・自己肯定感の向上

ソーシャルサポートを受けると自己肯定感を保つことができます。細田ら(2009)の研究では、中学生305名を対象に以下の3つのソーシャルサポートと自己肯定感の関係について調査しました。

その結果が下図となります。数字は相関係数と言われて、数値が大きいほど影響が強いことを意味します。せっかくなので下図の中から数字が大きいものを探してみましょう。

その結果、上図のように、父親、母親、友人、教師のいずれも情緒的なサポートが自己肯定感を強めている傾向がわかります。苦しい時は自己肯定感が不足しがちです。

こんな時に周りから励ましてもらうことで、自己肯定感を保つことができるのです。

苦しい時はお互い様

周囲からのサポートを受けたいと考えても「相手に悪いから」と悩みを打ち明けられない人がいます。しかし、いざ悩みを相談してみると想像以上に親身になって話を聞いてもらえるものです。

思ったよりも人は助けてくれる

このような助けてほしい時「感覚のズレ」は、心理学の研究でも確認されています。ヴァネッサ・ボーンズ(2008)の研究では、大学生53名を対象に町中で見知らぬ人に「携帯電話を貸してください」とお願いしてもらいました。

被験者たちは、
10人に声をかけても1人しか応じてくれないだろう

と予測していたのですが、実際は
平均6人に1人のペース

で携帯電話を貸してくれたのです。

苦しい時はお互い様

逆の立場になってみればイメージしやすかと思いますが、友人や知り合いが深刻な悩みを相談された時、どんな対応をするでしょうか。

おそらく、相手の状況を聞いてあげる人がほとんどだと思います。もちろん、知り合って間もない悩み相談を持ちかけることのは、好印象ではありませんが、ある程度関係が築けていれば、十分にあなたをサポートしてくれるはずです。

想像以上に相手はサポートしてくれるものです。助けてと言えない、悩みを一人で抱え込んでしまう・・・という人は「苦しい時はお互い様!」という意識を持って、身近に少しずつでも相談を持ち掛けてみましょう。

助けを求める,発展

ここらは助け合うことに関するコラムや動画を発展編として紹介します。気になる項目がありましたら参考にしてみてくださいね。

ソーシャルレポート発展

今回紹介したソーシャルサポートの知識をより深く理解したい方は、こちらのコラムを参照ください。特に、素直に助けを求められない方におススメです。

ソーシャルサポートとは?心理学の定義や種類,活かし方を公認心理師が解説

僧侶系コミュニティを探そう

苦しい時は、競争社会から離れて、お互いをいたわるコミュニティへの所属も大事です。誰かに甘えようにも、孤独で相談する人がいない…という方は以下の動画を参照ください。

次回予告

次回は、ネガティブな考えの悪循環から抜け出す、「リフレーミング法」を紹介します。

コラムだけでなく心理の専門家の講義を受けてみたい!という方は下のお知らせをクリックして頂けると幸いです。私たちが講義をしている講座となります。

助け合い掲示板

3件のコメント

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    • べー
    • 2020年7月1日 10:32 PM

    近くにいる人に、なんかつらいんだーって言えないのが苦しいのかな。
    言えたところで、求める回答はもらえないと思うけど、少し話する中で自然と自分の気持ちに気づけると思いますよ。
    楽になるきっかけは分かりにくい。少し気持ちを周りにさらけ出してみるところから始めてみませんか?
    今日疲れたー、とか。なんでもいいから気持ちを少し外へ出してみて。

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    • リサ
    • 2020年7月1日 2:50 AM

    1年くらいたったネット友達(同性)達と毎日通話する仲になった。
    私は人に依存しやすくその友達に依存してしまっている。
    ちょっとしたことやなにかあるとすごく不安になって苦しい、直ぐに自分を責めて周りには平気、大丈夫!っていってしまう。
    でも何が苦しくて辛いか分からないからよけいにしんどい。どうしたらよかったんだろう。

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    • そら
    • 2020年6月3日 3:23 PM

    大丈夫かな。ずっとあなたの言葉が気になってるよ。

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    • みぃ
    • 2020年5月31日 11:58 AM

    死にたい
    消えたい

    怖い

    もう無理です

    返信する
    • ひかり
    • 2020年5月22日 3:07 PM

    コメントさせて頂きます。
    独りで悩んでいるのはとても辛いですよね。
    何か趣味を見つけてみてはいかがでしょうか。
    趣味仲間ができると相談できる人も増えるので少しは心が軽くなるかもしれませんよ。
    独りで悩むよりも少しでも誰かに話を聴いてもらった方が良いかもしれませんよ。
    ご参考になりましたら幸いです。

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献        
If You Need Help, Just Ask: Underestimating Compliance With Direct Requests for Help  Journal of Personality and Social Psychology 95(1) · August 2008 with 139 Reads Vanessa Bohns
細田ら(2009)中学生におけるソーシャルサポートと自他への肯定感に関する研究 教育心理学研究,57,309-323