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行動力が低い原因

行動力が低い原因「優柔不断」を和らげる主体性の高め方④

コラム③では、行動力が低下の原因のひとつ「完璧主義を和らげる」についてお伝えしました。

今回は、行動力を高める方法の3つ目として「主体性を育む」についてご紹介します。

主体性で行動力がアップ

行動力が低い原因に、周りからのどう見られるかを過度に気にしすぎることがあります。周囲と自分の決断が違うと、不安にから駆られてしまうのです。

このように自分以外の評価が気になってしまう人は、主体性を身に付ける事がとても重要です。

7つの習慣で世界的に有名な経営コンサルタントのスティーブン・R・コヴィー博士は、主体性を以下のように定義しています。

主体性とは人間として自分の人生に対して自ら選択し、自ら責任をとるということ

人は誰でも自分が行動したように振る舞うことができます。これは、努力してできるようになるものではなく、生まれつきすべての人に備わっているスキルです。

周りから何を言われても、こんな状況に遭遇しようとも自分の考えで判断し、行動することができます。この力の正体が主体性なのです。

主体性で行動力が上がる理由

主体性を持って決断することで、行動力が高まります。その理由は以下の2つにあります。

①自分目線で考えられる
どんな出来事においても、自分の目線で考えることができるようになります。他人任せではなく、自分の頭で考えます。モチベーションが高まり「良い結果を残すにはどうしたら良いか」を本気で考えるようになります。

こうした自分事として考える視点は、決断力・行動力を高めてくれるのです。

②自信を持って行動できる!
「自分の芯を持って」決断することで少しずつ「行動できる自分」に気付いていきます。このような成功体験を積み上げることで、「自己肯定感」や「行動に対する信頼」が芽生えてきます。

行動力は自信によって決まるところが大きいです。主体性を持つことで、すぐに行動できる「自信」を持つことができるようになります。

主体性を持つ方法「責任」

最終的に自分の決断や行動の責任を取ることができるのは自分自身だけです。行動力が低い方は、こうした考え方が抜けてしまっている可能性が高いです。

他人の意見や行動に従ってばかりいると、ミスや失敗があっても「自分の責任ではない」「自分だったらもっといい行動ができる」と他人に責任を丸投げしてしまいます。

しかし、その人に従ったことについては自分自身でしか責任を取ることができません。いくら相手に責任をおいても、「従ったあなたにも責任があるでしょ」と切り返されればそれまでです。

ならば、自分の信念に従って行動し、最終的に自分が責任をとるとした方が、失敗しても「他人を責めることもなく」その後のケアまで自分で考えることができます。

失敗しても致命傷にはならない

「自分で責任を持つ」と聞くと、過剰にプレッシャーを感じてしまう人もいるかもしれませんが、そんなに大げさに考える必要はありません。

実際には、自分の行動が責められるケースはまれです。多くの人は自分で責任を取ることを恐れるため、他の誰かが責任をもってくれるのを待ち望んでいるだけなのです。

そのため、ミスが発生しても案外感謝されることの方が多いケースもよくあります。現実には、「責任者のミスを追求してやろう」といった悪質な人は数少ないです。適度な緊張感を持って質の良い行動ができるようになります。

行動力を高める3つのポイント

ここで、主体性を持ち、行動力を高めるための心掛けを3つお伝えします。

① 自分の意見を持つ

他人の意見や評価をあまり気にせず、自分の意見を持つようにしましょう。周りにどう見られるかよりも、「自分がどう考えるか」に注意を向けるようにするのです。

こうした視点を持つことで、自分の意思でしっかりと行動できるようになります。考え方のベクトルを自分の内面に向けて、信念に基づいた行動を心がけていきましょう。

② 最終的には自分で決める

「人のふり見て我がふり直せ」という言葉がありますが、行動力に関してはこのことわざは忘れるようにしましょう。

全てを自分で決断し、行動する習慣を付けましょう。もちろん、自分がわからないことを詳しい人に聞いたり、他人の意見を参考にするのはOKです。

ただし、最終的には自分で選択し、行動するという心がけが重要です。「私(自分)は何がやりたい?」「どうすれば、充実する?」と繰り返し自分に問いかけて、自主的に行動するようにしましょう。

③ 自分の芯を貫く

人と違った行動をとることは非常に価値のあることです。周りの意見を気にする人は、他者と違った行動をとることに恐れを感じてしまいます。周りに同調してばかりいると新しいアイデアも生まれないですし、ある意味で機械のような生き方になってしまいます。

しかし、全く同じ人など世界に一人として存在しません。人と違う部分を認めて、自分自身の価値のある決断・行動を心がけていきましょう。

心配な気持ちを克服しよう

主体性が行動力に必要なことは、お分かりいただけたと思います。しかし、心配な気持ちからすぐには行動できない場合もあります。

ここでは、心配な気持ちをポジティブに変換する、解決志向のブリーフセラピーをご紹介します。このセラピーは、従来の多くの心理療法とは異なり、問題の原因を追求することをせず、問題を解決した姿に焦点を当てます。

3つの手順で行うコーピング

今回は、解決志向ブリーフセラピーのコーピングという方法をご説明します。ここでは簡略版として、3つの手順に従う形で行います。
(*注意点:やや負担がかかるワークなので、状態が悪い方は流し読みぐらいで大丈夫です)

①心配の度合いに点数をつけます
もっとも心配が強い時を10、心配がない時を1としたら、今の心配はどのくらいですか?

②①でつけた点数が1だけ下がったらどんなことがおきますか?
つまり心配が改善されたらどんなことができるでしょうか。

③②で答えたことを行動に移してみます
行動は「ふりをする」だけでかまいません。ふりをして、心配に捉われないでいられることで、心配な考えをポジティブに捉えることができます。

また解決できていないのに行動するなんて!と思われる方も多いと思います。あくまでできる範囲で構いません。

Habibiら(2016)は、抑うつ評価尺度の得点が高い女性を選び出し2つのグループに分けました。

①解決志向のブリーフセラピーを受ける群
②何も治療を受けない群

実験では、前後8週の間に①②両群の、抑うつ評価尺度の得点が変化するかを調査しています。結果を以下のグラフに示します。
抑うつにも効果があるブリーフセラピーで心配性に対処

結果は、実験の前の抑うつ評価尺度の得点は、①②両群で差がありませんでした。8週間後は、解決志向のブリーフセラピーを受けた群は抑うつの程度が軽くなっていました。

つまり、ブリーフセラピーには抑うつ的な気分や考えを改善させる効果があると考えられます。この研究では、あくまで抑うつにターゲットを絞っていますが、解決志向のブリーフセラピーは、心配性にも効果がある可能性があります。

ブリーフセラピーを取り入れることで、心配な気持ちを軽減し行動力につなげることができそうです。

心配性を克服した事例

主体性で行動力を高めよう!

このように、他人に流されることで自分を守ろうとするのは、行動力がさがる原因になります。

自分の本心で決断して、攻めに転じることでいい意味の「危機感」を感じることができます。その結果、頭がフルに回転し行動力が高まったり、自身の成長につながるのです。

「行動できる自分」に気づいて自信を持つことで、たとえミスしても満足できる選択ができるはずです。ぜひ、多少なりとも主体性を持って「自分の芯」を貫くように心がけていきましょう。

次回の行動コラムは、これまで解説した行動力を高める方法のまとめです。改めて行動力が下がるの原因と対処法を復習していきましょう!

★自分の行動の責任は自分しか取れない!納得のできる行動を

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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