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ディスカッションに使える基本ルールを学ぼう

ディスカッションに役立つ準備法入門④

コラム①では、ディスカッションについて解説していきました。今回は、ディスカッションに必要な「事前準備」についてよろしくお願いします。

ディスカッションと準備

もしディスカッションのお題が決まっている場合は、事前準備をしっかりしましょう。もし決まっていない場合は、去年のテーマの研究などから、今年のテーマを予測する必要があるかもしれません。

事前準備することで自信が生まれ、平常心で臨むことができるため、ディスカッション本番で堂々と発言することができます。

では、具体的にはどのように進めると良いのでしょうか。

最低限やっておくべきディスカッション事前準備「優先事項ベスト3」をご紹介します。

事前準備でディスカッションが強くなる

①モレなくダブりなく

もし、ディスカッションまで時間がなかったとしても、最低限根拠は整理しておきましょう。根拠を整理していない状態では、はっきり言ってディスカッションになりません。

根拠を整理する上で大事なことは、MECE(ミーシー)を意識することです。

「Mutually Exclusive、Collecticely Exhaustive」

の頭文字をとったもので、日本語でモレなくダブりなくという意味です。

MECEは正しく全体を捉えて整理することに役立つため、情報を整理するときに便利です。具体的なMECEの例を、練習問題でチェックしてみましょう。

練習問題

「モレなくダブりなく」を意識して、スタバが成長した点を3つ挙げてください。

 

 

解答例
・リピート率の高さ
・創造的なメニュー
・ホスピタリティ

この解答には、それぞれダブりがありません。また大枠としては、モレもない状態になっています。もちろん、もっと細かい成長理由があるとは思いますが、大枠としてモレていなければOKと考えましょう。

NGな解答例
・雰囲気が良い
・照明が暖かい
・デザインが良い

この解答は、それぞれがダブっていますね。雰囲気≒照明≒デザイン…どれも近い概念になってしまっています。そのため、根拠としてはバランスが悪いと言えるでしょう。

いかがでしたか。ポイントは「どんな視点で分けるか」です。あまり複雑にしてしまうと、情報にモレや重なりが発生してしまい、正しい結論に至りません。

ディスカッションに参加する前に、MECEで「モレなくダブりなく」を意識しながら、自分の主張を正しく整理してみてください。

ディスカッションの準備

②証拠を集める

証拠として強いのは、論文などの自然科学的な基礎情報です。国の統計などを使うこともあります。その次に、Web、新聞、書籍などが有効です。議題によってはアンケート結果なども活用できます。

例えばスターバックスの「継続率の高さ」ですが、これだけでは少し弱いです。そこでできれば数的な根拠を用意します。

重要な根拠は数字を!

例えば、

日本生産性本部 サービス産業生産性協議会が発表した、2017年度「日本版顧客満足度指数」の調査結果によるとスターバックスのロイヤリティ(継続性)は1位となっていました。

このように引用元と根拠となる数字があるとグットです!根拠については「主観」はやや弱いです。「僕がそう思うから・・・」では社会ではなかなか通用しません。

ディスカッション本番で情報の引き出しがなければ、主張も反論もできません。多くの情報を持ってディスカッションに臨むことで、自分の考えをスムーズに口にすることができるようになります。

根拠のパワーを考えよう

根拠を示す場合はその出所がとても重要になります。まずは1級のソースを優先して、見つからない場合は下のレベルの根拠を順に探していくことがおすすめです。

もちろん内容によって1級かどうかは変わる部分がありますが、原則としては以下のように考えておきましょう。

・・・・・1級・・・・・
国の統計データ 世界統計
権威ある学会の数値化された論文
公的な機関の発表データ(会社四季報など)
主観が排除された客観的なデータ

・・・・・2級・・・・・
民間のマーケティングデータ 
成功している経営者の発言の引用
権威ある学会の学者の発言の引用
新聞のデータ 学術書 自社のPL、BSデータ

・・・・・3級・・・・・
紀要論文 母集団が少ない統計 
一般書籍 ビジネス雑誌 
ネットアンケート
上司や社長の発言

・・・・・4級・・・・・
自分の主観 友人の発言
身近なエピソードなど
ネットの噂話 テレビ

ディスカッションの事前準備

③反論への準備

ディスカッションは意見交換の場ですから、当然、自分の主張に対して反論が出ることもあります。

そのため、自分の主張を整理するだけでなく、周囲からどんな反論が出るか、ディスカッションの場面を想定して準備しておくことが大切です。

・周囲がこう主張してきたらこう切り返そう
・反論されたらこの考えを言ってみよう

など、事前にディスカッションの進め方シュミレーションしておくと安心ですね。安心感は緊張の緩和につながります。

まとめ+お知らせ

まとめ

ディスカッション事前準備「優先順位ベスト3」はいかがでしたか。ディスカッション本番で失敗しないポイントは、とっさの判断で発言してしまわないことです。

そして、自分の主張をしっかりと伝えられるように、ディスカッションの事前準備を徹底してくださいね。次のチェックリストで、ディスカッションの事前準備の確認をすることもおススメです。

・事前準備チェックリスト
□モレなく根拠を集めていますか
□ダブりなく根拠を集めていますか
□証拠に対する反論を想定していますか
□反論への準備ができていますか

自分が自信を持ってディスカッションの場に臨めるまでしっかりと準備してください。

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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