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楽しい仕事にするコツを解説

楽しい仕事にする3つのコツ①

はじめまして!精神保健福祉士の川島達史です。私は現在、こちらの初学者向けコミュニケーション講座の講師をしています。コラムを読んで興味を持っていただいたら、是非お待ちしています。

今回は「楽しい仕事」についてお話していきます。目次は以下の通りです。

  • 6割が仕事に強いストレス
  • ポジティブ感情の歴史・研究
  • 幸せのPERMAモデルとは
  • 楽しい仕事にする3つのコツ

コラムは全4回です。ちょっと大変ですが(^^;しっかりとお伝えしたいので、ぜひお付き合いください。

6割が楽しい仕事ができない

みなさんは、お仕事で疲れていませんか?一人当たりの仕事量が膨大になり、休憩もあまり取れず1日中ヘトヘト…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これでは体の疲れはもちろん、心にもストレスが溜まってしまいます。このようなストレス状況がつづけば、楽しい仕事ですら、辛いと感じる場面があるかもしれません。

楽しい仕事ができない労働者は6割仕事が辛い状況を放置しておくとどのような問題が起こるのでしょうか?心理学の研究・統計をもとに見ていきましょう。

以下の図は、平成29年の厚生労働省の資料です。仕事について6割が強い不安や心理的問題を抱えていることが分かります。みなさんはいかがでしょうか。

強い不安・悩み・ストレスがある労働者の推移

さらに、強い不安や心理的問題を引き起こす要素を以下のグラフで見ていきましょう。一番多い要因は「仕事の質・量」です。仕事上で一番のストレスとなるのは、クオリティの高い仕事ができているかどうかということですから、過剰な仕事量も1つの要素といえそうです。

強い不安・悩み・ストレスの要因

職場でネガティブな気持ちが続ければ、メンタルヘルスに悪影響を与えてしまうことは想像できますよね。では、プラスの感情で楽しい仕事でするメリットとは何でしょうか?

楽しい仕事を!プラス感情の歴史・研究

心理学では、ポジティブ心理学という分野がありさまざまな研究が行われています。

ポジティブ心理学を提唱したSeligman(セリグマン)は、1996年アメリカ心理学会の会長に就任し「ポジティブ心理学」という分野を確立しました。

Seligman(2000)は、ポジティブ心理学の目的を次のように述べています。

”生活のマイナス面を改善に焦点を充ててきた心理学から、生活のプラスの側面を打ち立てる心理学に変えることにある”

それまでの心理学では、不安や恐怖などマイナス感情に焦点をあてた研究が盛んでした。しかしSeligmanは、マイナス面だけではなく幸せや楽観性長所などプラス面にも焦点を当てていこうとしました。これが、ポジティブ心理学の基本的な考え方です。

Seligmanのポジティブ心理学

ポジティブ心理3つの柱で楽しい仕事を

Seligmanは、ポジティブシンキングの基本的な柱として5つの指標を「PERMAモデル」として提案しています。

①ポジ感情(positive emotion)
②活動(engagement)
③人間関係(relationship)
④人生の目的(meaning)
⑤達成感(achievement)

PERMAモデルは、持続的な幸福を得るための要素として示されています。楽しい仕事をしたい!と思っている方の参考になるかもしれませんね。5つの指標を仕事の中に取り入れて、楽しい仕事を増やしていきましょう。

ポジティブ心理のメリット

ポジティブな考え方で仕事ができると、不安などネガティブ要素を減らす効果も期待できます。

高橋・森本(2012)が都内大学生234名を対象にポジティブシンキングが心理的にどのような影響があるかを調査しました。その結果、ポジティブ思考はネガティブ思考を軽減することが分かりました。

自分へのポジティブシンキング

自分へのポジティブ思考がネガティブを軽減

他人へのポジティブシンキング

他人へのポジティブ思考がネガティブを軽減たとえば、仕事で失敗したときには、良い点を見つけて評価したり、励ますことを自分を含めた職場内で行うとよさそうですね。みなさんの職場はいかがですか。

ポジティブな視点を職場に見つけていく事で、職場全体のストレスが軽減でき楽しい仕事環境を作ることができるでしょう。

楽しい仕事にする3つのコツ

ここからは、楽しい仕事ができない原因や対処法について考えていきます。全部読むのは大変なので、当てはまる項目についてリンク先をチェックしてみてくださいね♪

①フロー心理学

・無気力感に注意
仕事が辛い時期が長く続くと、「努力しても結果がでない」「何をやっても無駄だ」という感覚をもってしまうことがあります。このような感覚がある場合は、学習性無気力感かもしれません。

職場でさまざまな挫折が続き、自信を無くしている場合はこのような学習性無気力感が強くなりやすくなります。過剰労働などの時に陥りやすいといわれていますから、一人では抱えきれないような仕事を頑張っている…と言う人は特に注意が必要でしょう。

・フロー状態を目指そう
学習性無力感によくある心の問題は「失敗を過度に気にする」ことです。これは、心理学では失敗過敏と呼ばれることがあり、メンタルへルスに悪影響を与えることが分かっています。

失敗過敏を予防し無気力状態を回避するには、フロー状態を目指すことが有効です。フロー状態を目指すことで楽しい仕事時間を増やすことが可能になります。

楽しい仕事にするコツ「フロー心理学」を活かそう コラム②

②内発的動機付け行動

・報酬や承認目的はNG
楽しい仕事ができない要因のひとつに、周囲から認められることを基準に行動している傾向にあります。このような行動していると、仕事に意欲がわかなかったり、継続しにくいものになってしまいます。

また頑張って仕事を成し遂げても、「楽しい仕事だった」「やり遂げた!」というプラスの感情はあまり得られないため、仕事に楽しさを見つけていく事は難しいでしょう。

・自分の好奇心で行動を
楽しい仕事にしていくには、自分の気持ちを中心に行動することが大切です。自分の内部から湧き上がる好奇心や探求心から行動ができると、目標達成に向けて継続しやすくなります。

本コラムでは、楽しい仕事にするコツとして自分の興味関心に気付いていく「動機付けアップノート」を解説します。

楽しい仕事にするコツ「内的動機付け行動」コラム③

③ソーシャルサポート

・自分のストレス原因を分析
仕事のストレスを和らげるために何か行動をしていますか?ストレス状態が長期化すれば、楽しい仕事も辛くなり、ストレスが強くなれば心理的に追い込まれた状態になってさらに辛い状況になってしまいます。

ストレスを感じた時には、ストレス状態から息抜きするイベントを作り、自分のストレスについて分析する時間を持つことが大切です。

・緩和要因を持とう
ストレスを和らげるためには「緩衝要因」が必要です。これは、友人に悩みを打ち明けたり、充実した趣味があるなど仕事の息抜きをするためのイベントで、ソーシャルサポートが重要な要素となります。

ソーシャルサポートは、会社や家族、友人など様々な人間関係での支援のことで、同僚や上司の支援で、職場でのストレスや抑うつ傾向を緩和する効果が心理学の研究でもわかっています。楽しい仕事の環境を作っていく大きな一歩ともいえるかもしれません。良好な人間関係を作って安定したソーシャルサポートを受けていきましょう。

楽しい仕事のコツ「人間関係」を大事にしようコラム④

3つのコツで楽しい仕事を!

今回は、仕事の統計や心理学の研究を元に「楽しい仕事」をテーマに解説しました。また、職場で楽しい仕事をしていくためのコツとして3つの方法をご紹介しましたね。具体的な方法は、コラム②~④でご紹介しています。ぜひご覧ください。

★職場でのストレスは3つのコツで改善!楽しい仕事を目指そう!

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
ポジティブ側面への積極的注目に関する研究 : ポジティブ志向,主観的幸福感,ネガティブ認知,他者軽視との関連
高橋,誠; 森本,哲介 学校教育学研究論集(26): 29-39 2012