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楽しい仕事は人間関係から始まる

楽しい仕事は人間関係から④

コラム①では、楽しい仕事をテーマに、仕事に強いストレスを抱く人の統計やポジティブ感情の歴史やメリットを紹介しました。今回は楽しい仕事にするコツのひとつ「ソーシャルサポート」について解説します。

ソーシャルサポートとは?

仕事のストレスを和らげるために何か行動をしていますか?

職場で強いストレス状態が続けば、楽しい仕事も辛くなり、心理的に追い込まれた状態になることも…。最悪の場合メンタルヘルスにマイナスの影響が出てしまうため注意が必要です。

ストレスの緩和で楽しい仕事ストレスを感じた時には、ストレス状態から息抜きするイベントを作り、自分のストレス状態について分析する時間を持つことが大切です。

ストレス状態をゆるめる方法はいろいろありますが、職場の上司や同僚に相談してサポートを受けることも効果的です。この周囲からの支援を心理学ではソーシャルサポートと言い、楽しい仕事にしていくためのとても重要です。

・ソーシャルサポートの効果

ここで、ソーシャルサポートとストレス緩和についての心理学の研究を見ていきましょう。

小松ら(2010)は、40歳以上の会社員の男性712名を対象に、職業性ストレスとソーシャルサポートの関連について調査を行いました。その結果、ソーシャルサポートを受けている人ほど、職業性ストレスと抑うつ傾向が低いことが明らかになりました。

まずは「上司からのサポート」です。(-)マイナスを示しており、上司からのサポートを受けている人ほど、抑うつ傾向が低いことが分かります。

上司からのサポートは抑うつ傾向を下げる

続いて「同僚からのサポート」です。こちらも(-)マイナスになっており、同僚からのサポートを受けている人ほど、抑うつ傾向が低いことが分かります。

同僚からのサポートは抑うつ傾向を下げる

つまり職場内でソーシャルサポートを受けると、職業性ストレスが低下するということです。仕事によるストレスが軽減できれば、仕事に対して前向きな気持ちになること増え、楽しい仕事時間もより持てるようになるでしょう。

職場内でソーシャルサポートを受けるためには、まずは良い人間関係を作ることが大切です。

無条件の肯定的ストロークを使おう

ここで、人間関係を作るうえで欠かせない要素ストロークについて紹介します。

心理学でいう、ストローク(stroke)とは、Berne.E(1964)が提唱した概念で、

「人の存在や価値を認める言動や働きかけ」

のことで、人間関係を作るうえで欠かせない要素です。このストロークは、大きくわけて2つあります。

肯定的ストロークは、
受取るとうれしく感じるストローク。相手の存在を認める関り方です褒める・励ます・許す・労う・ほほえむ・関心をもつなど)

否定的ストロークは、
受取ると嫌な気持ちになるストローク。相手に危害を加える関り方です(暴言・けなす・軽蔑する・見下す・にらむなど)

否定的ストロークを投げた場合99%の確率で否定的ストロークが返ってきます。人間関係がギスギスした職場では、否定的ストロークが増えがちになるため注意したいですね。良好な人間関係で楽しい仕事時間を増やすには「肯定ストローク」を使いましょう。

肯定的ストロークを使おうそしてもう一つ大事な点が、ストロークには「条件」をつけ過ぎないことです。

・結果が優秀だったから褒める
・先日おごったから手伝ってくれた
・社長の紹介だから商談が成立した

など、△△だから・・・などの条件を付けると、安定した安心感を伝える事ができません。ストロークはには「無条件」の肯定ストロークを使いましょう。

無条件の肯定ストロークは、ありのままの状態を認めるストロークです。

たとえば
・どんな時も上司は自分を見ていてくれる
・どんな時も同僚は協力してくれる
・どんな時も実力で評価される

互いにありのままの状態で認め合うことで良好な人間関係が構築でき、楽しい仕事時間を増やすことができます。

良好な人間関係で楽しい仕事を

楽しい仕事にするためのコツをしてソーシャルサポートの重要性をお伝えしました。職場ストレスの緩和には、上司や同僚のサポートが有効でしたね。

日ごろから、無条件の肯定的ストロークを使い、良好な人間関係を築いてソーシャルサポートを受けましょう。

・専門家の講義を受けたい方へ

最後に、これまで「楽しい仕事」をテーマにしたコラムにお付き合いしていただき、本当にありがとうございました!

そして、専門家から直接学びたい!という方は良かったら私たち臨床心理士・精神保健福祉士が開催している、コミュニケーション講座への参加をおススメしています。コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

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社会人講座

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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*出典・参考文献
・厚生労働白書 厚生労働省(2013)「平成24年度「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」まとめ」 職業性ストレス簡易調査票を用いたストレスの現状把握のためのマニュアル―より効果的な職場環境等の改善対策のためにー
厚生労働省労働基準局安全衛生部労働衛生課 産業保健支援室長 井上 仁
平成29年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概況 厚生労働省
・小松優紀・甲斐裕子・永松俊哉・志和忠志・須山靖男・杉本正子 2010 職業性ストレスと抑うつの関係における職場のソーシャルサポートの緩衝効果の検討 産業衛生学雑誌