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ロジカルシンキングの基本を抑えよう!

ロジカルシンキングに必要な「MECE」の考え方⑥

コラム⑤では、ロジカルシンキングを鍛えるための「フェルミ推定」をご紹介しました。問題への手がかりを見つけて推測する力を身に付けていきましょう。今回は、ロジカルシンキングを身につけるの5つ目の方法「MECE」について解説していきます。

ロジカルシンキングと「MECE」

ロジカルシンキングでは情報をもれなくダブりなくまとめたり、伝えることが大切です。こうした漏れなくダブりのない考え方を「MECE」(ミーシー、またはミッシー)と言います。MECEは「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略で、直訳で「お互いに重複せず、全体に漏れがない」となります。

それぞれの意味としては、以下の通りです。

Mutually(お互いに)
Exclusive(重複せず)
Collectively(全体に)
Exhaustive(漏れがない)

情報ある部分がダブっていたり、逆に抜けてしまったりすると、相手に物事を正確に伝えることができなくなります。こうした抜け漏れやダブりを極力おさえるためのロジカルシンキング基本がMECEです。フレームワークとして考えられがちなMECEですが、実際には「考え方」のこと意味します。

・漏れなくダブりなくの具体例
1.漏れがある例
例えば「スタバの強みを4つに分類する」という課題があったとしましょう。この時、「コーヒーの品質、メニューの豊富さ、独自のフード、立地の良さ」と分類したとします。しかし、この分類ではスタバの売りである、「雰囲気」「接客」が抜けているためMECEになっていません。

2.ダブりがある例
さらに「コーヒーの品質、メニューの豊富さ、独自のフード、立地の良さ」のうち、「コーヒーの品質、メニューの豊富さ、独自のフード」は同じカテゴリなので、ダブりが生じています。

3.漏れなくダブりなくの例
この点を改善すると「品質の良さ、接客態度、デザイン性、立地」と分けることができます。漏れなくダブりない状態なのでMECEとなります。

MECEの基本的な活用方法

STEP①:ブレスト
制限時間を決めて可能な限りアイデアを出します。紙にアイデアを書き出すのもよいですが、この後にグルーピングをするので、ポストイットなどを活用して後々移動できるようにした方が行いやすいです。

STEP②:グルーピング
出したアイデアの中で、同じカテゴリーに属していると考えられるものを整理します。例えば、「マック、スタバ、ミスド」などは飲食店といった具合です。このグルーピングは、主張したいテーマに合わせて切り口を考えてみてください。

STEP③:まとめる
最後にグルーピングしきれなかったアイデアは思い切って削除しましょう。大きなカテゴリーに分けられないということは、そこまで重要ではない要素である可能性が高いため、省いてしまってOKです。

ロジカルシンキングの基礎力を付ける練習問題

それでは、ここで練習問題に取り組んで見ましょう。以下のテーマについて先ほどご紹介した3つのステップを使って、MICEを実践してみてください。

練習問題
スタバが売れる理由はどんな要因が挙げられるでしょうか?

STEP①:ブレスト

STEP②:グルーピング

STEP③:まとめる

 

解答例

STEP①:ブレスト
→コスパがいい、どこにでもある、滞在できる、Wifiが整っている、コンセントがある、コーヒがおいしい、商品のバリエーションが豊富、集中して勉強や仕事ができる、自由に過ごせる第三者の居場所

STEP②:グルーピング
→通いやすい立地
どこにでもある、滞在できる
→コーヒーで楽しめる
コーヒーがおいしい、商品のバリエーションが豊富)
→作業環境の充実(Wifiが整っている、コンセントがある、集中して勉強や仕事ができる)

STEP③:まとめる
→残ったアイデアである、コスパいい、自由に過ごせる第三の居場所は思い切って削る

MECEの応用編!グルーピングを極めよう

以上3ステップだけでも十分、ロジカルシンキングを基本を身に付けられるのですが、もっと情報を精査したい場合はSTEP②で説明したグルーピングをさらに深く理解しましょう。グルーピングには以下の2つのアプローチが存在します。

①トップダウンアプローチ
漏れなく、ダブりなくはMECEの基本ですが、どういう視点で分ければいいのか難しいこともあるでしょう。1つの方向性としては、大きな分類を細かくしていくやり方があります。これをトップダウンアプローチと言います。例えば、「文房具」を分類する際には、

1.書く/描くことに関係する文房具
2.書く/描くことに関係しない文房具

この2つのカテゴリーにまずは分けることができます。次に、それぞれの項目についてさらに分類していきましょう。

1.書く/描くことに関係する文房具
 1-1.直接的に関係する文房具
 1-2.間接的に関係する文房具

2.書く/描くことに関係しない文房具
 2-1.切る/削る
 2-2.接着する
 2-3.その他

このように1つの大きな要素を細かいカテゴリーに分類する方法がトップダウンアプローチになります。電卓などのどのカテゴリーにも属さない文房具も存在するため、「その他」という項目を加えて漏れのない分類をにしています。

②ボトムアップアプローチ
具体的な要素が存在する場合に似たもの同士を一つのカテゴリーとして分類する方法です。例えば、「ダンベル、まな板、スコップ、縄跳び、肥料、お皿」を分類する時、用途別に分けてみましょう。

1.運動用具・・・ダンベル、縄跳び
2.園芸用具・・・スコップ、肥料
3.キッチン用具・・・まな板、お皿

ポイントはバラバラの要素に対して共通点を見つけることです。一見、関係なさそうな物同士でも似通った部分は必ず存在します。共通点を見いだすことができれば、カテゴリーを作ることができるため分類もスムーズに行うことができます。

MECEでロジカルシンキングUP!

練習問題はいかがでしたでしょうか?漏れなくダブりなく情報を整理できるようになると、スムーズにロジカルシンキングできるようになります。ご紹介した2つの切り口からMECEに分類することを意識して見ましょう。

始めはつまずくこともあると思いますが、日々を意識して使っていくことで自然とMECEの考え方を身に付けることができますよ。ロジカルシンキングを鍛える上でも重要なポイントとなりますので、ぜひビジネスシーンや日常生活で試してみてください。

専門家を尋ねてみよう

最後に、これまで「ロジカルシンキング」コラムにお付き合いしていただき、ありがとうございました!ロジカルシンキングは仕事で必須のスキルです。

身に付ける事で「営業がスムーズにいかない」「説明がうまくできない」といった仕事での悩みを解決してくれるでしょう。また、日常生活でも活かせる機会が多く、あなたの人生を充実させてくれるスキルかも知れません。

そして、専門家から直接学びたい!という方は良かったら、コミュニケーション講座への参加をおススメしています。コラムだけでは伝えきれない知識や実践的なワークを進めています。みなさんのコミュニケーション能力が向上するよう、講師も一緒に頑張ります!よかったらいらっしゃってくださいね(^^)

★ロジカルシンキングはMECEが基本!2つの方法を身に付けよう

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社会人講座

 

コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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