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スピーチのコツ!緊張や不安と上手く付き合う2つの方法

スピーチ,コツ


スピーチで使えるコツ!あがり症や緊張への対象として②

あがりと上手く付き合おう!

コラム①では、スピーチがうまくいかない、3つの原因とその解決策をあげました。解決策は、「①「あがり」とうまく付き合う」「②スピーチの基本構成を覚える」「③話し方・見せ方を工夫する」というものでしたね。今回は、そのうちの一つ目「「あがり症」とうまく付き合う」について考えていきたいと思います。

スピーチのコツで緊張に対処

 

不安や緊張はなくさなくても良い!

スピーチに苦手意識を持つ人の多くは、「あがり症を治したい」と思いながらも、漠然とした不安や緊張に対処できずにいます。

例えば、
「あがるな、あがるな」
「怖くない、怖くない」

というように無理に緊張や不安を取り除こうとして、余計に頭は真っ白、話す内容が飛んでしまった…なんていう経験はないでしょうか?

実は「考えないように」と思うほど、逆にその感情を余計に増幅させてしまうことを「抑制の逆説効果」と言います。実はあがり症というのは、あがり症を一生懸命直そうとすればするほどあがりやすくなってしまうのです。あがりや緊張は無理に無くそうとするのではなく、上手に付きあっていくことが最善策となります。

スピーチで使える2つのコツ!

ここで、緊張やあがりと付き合っていくための2つのコツをご紹介していきます。

積極的思考でスピーチを乗り切る
樋口ら(2007)のスピーチ時における“あがり”の研究では、

「あがっている状況を楽しむ」
「緊張しているけど10分ぐらいで落ち着くだろう。」
「緊張しつつも自分の伝えることに集中しよう。」
「この緊張感が自分を成長させる。」

といった“積極的思考”があがりや不安を抑制させることが示されています。

逆に
「ガチガチになったら恥ずかしい」
「失敗する、やりたくない」
「赤面したら笑われる」
という消極的な思考パターンはあがりを増幅させてしまうのです。

緊張はするけど、思いを伝えられる!と前向きにスピーチをすると結果的にあがりは改善されます。

②伝えることに集中しよう
あがり症や強い不安で頭がいっぱいになってしまう人は、おそらく以下のような視点でスピーチという状況に立っていることが多いのではないでしょうか。

「上手くスピーチしないと恥しい」
「無能だと思われるかもしれない」
「評価されたい、褒められたい」

このように、自分が他人にどう見られているかを意識することを公的自己意識といいます。公的自己意識が過剰だと、より「見られている感」が強くなり余計に緊張してしまうのです。そこで、「自分が見られている」という視点を切り替えて、相手が受け取りやすい視点に立って考えてみましょう。

例えば、
「どういう風に話せば伝わりやすいか」
「どうしたら興味を持ってくれるか」
「相手のためになる話ができているか」

このように話す内容に集中するようになると、ゆとりを持ってスピーチができるようになります。そして、自分が見られている感もなくなっていきます。すると不思議と緊張も和らいで、スピーチもスムーズにしやすくなります。

練習問題にチャレンジ

練習問題
あなたは、社内の100人の前で今度新しく導入されるシステムを説明するため、スピーチをすることになりました。この人数へのスピーチは初めてのことで、今にも緊張と不安に押しつぶされそうです。このスピーチへの意気込みを「積極的思考」と「話すことに集中する視点」で考えてみましょう。

積極的思考

 

伝えることに集中する考え

 

解答例
積極的思考
→100人の前でのスピーチなのだから緊張して当然だ。人前に立つ勇気を大事にしよう。

伝えることに集中する考え
→1人1人に新しいシステムがきちんと理解してもらえることを第一に考えてしっかり話そう。

2つのコツでスムーズなスピーチ

2つのコツで伝わるスピーチを

2つのコツを練習問題で確認できましたか?緊張や不安があるということは、その場に価値を感じ、そのスピーチを大切にしようとしている証拠です。

ぜひ、その感情をありのままに、積極的に受け入れてスピーチしてみてください。「話すことに集中する」とあがりが改善できます。ためしてみてくださいね♪

次回は、スピーチのコツの2つ目「スピーチの基本構成を覚える」についてお伝えします。

★緊張しながらのスピーチでOK!積極的思考・相手視点を持つ事が大切

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人間関係講座

※出典・参考文献
・樋口匡貴・南谷のどか・藏永瞳・深田博巳(2007)「スピーチ状況における“あがり”の対処法とその効果」『広島大学心理学研究』第7号93-101広島大学大学院教育学研究科心理学講座
・藤木美奈子・前川志津・勝又恵理子(2010)「スピーチに対する自信は何によってもたらされるか―授業内容との関係から―」『Obirintoday教育の現場から』10, 49-64,2010桜美林大学
・有光興記(2011)「『あがり』のしろうと理論:『あがり』喚起状況と原因帰属の関係」社会心理学研究17(1),1-11,2001日本社会心理学会
・杉原保史(2016)「スピーチ恐怖への心理教育的アプローチ:大勢の人前でも発表できることを目指すグループを開催して」京都大学学生総合支援センター紀要(2016),45,1-11
・松本明生(2014)「アクセプタンス自己教示がスピーチ不安に及ぼす影響」北里大学教育心理学研究Vol.62教育心理学研究38-49
・有光興記(2005)「“あがり”とその対処法」川島書房



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