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あがり症を改善する「開き直り法」⑥

あがり症を改善する「開き直り法」⑥

あがり症状が強い原因のひとつに、必要以上にあがいてしまうがあります。

あがり症には「改善しやすいもの」と、「改善しにくいものがある」とお伝えしてきましたが、これまで紹介した方法は、「改善しやすいもの」に焦点を当てたものです。

一方、改善しにくいものばかりに目を向けてしまうと、一向に改善は見込めません。あがり症で悩む人の中には、改善しにくいものにばかり目を向けて、必要以上にあがいてしまう人が多いようです。

本番が苦手

あがり症には開き直りも必要

樋口ら(2007)はあがり症の対処法として、次の6つの要因を想定しあがり症の対処法の効果について調べています。

①自己暗示
②運動
③イメージ
④積極的思考
開き直り
⑥無関係行動

調査内容は、スピーチ場面のあがり症について、スピーチ前とスピーチの最中にそれぞれの対処法で効果があるかというものです。

その結果、あがり症が高い人は、「開き直り」をすることで、症状を軽減させているということがわかっています。ここでいう、開き直りとは、あまり考えすぎないことや、気楽に考えて、気にしないことを示します

あがり症 受け入れる

つまり、あれこれと難しく考えるよりも、気楽に考えてあまり気にしないことも、あがり症の対処には必要だということです。

気楽に考えてみよう-練習問題

では、以下の事例から、気楽に考える練習をしてみましょう。

練習問題
【事例】
・Aさん 20代女性(あがり症)
・2日後にサークルで演奏の発表会がある
・発表で失敗することを考えると眠れない

Aさんは演奏の発表会を2日後に控えていますが、すでにそのことを考えるとあがってしまいそうです。特にソロパートの演奏があり、そのことを考えると夜も眠れません。

Aさんの頭の中は、

「失敗したら笑われる」
「ソロパートなんて責任重大」
「演奏することで手一杯だ」

などと考えているようです。では、Aさんが考えているこの3つの考えを、開き直って考えるとどうでしょうか?

考えるコツは、「気にしない」「気軽に」です。思い切って開き直りましょう^^

「失敗したら笑われる」

「ソロパートなんて責任重大」

「演奏することで手一杯だ」

 

解答例
「失敗したら笑われる」
⇒笑われても気にしないようにしよう

「ソロパートなんて責任重大」
⇒たくさん練習したから大丈夫さ

「演奏することで手一杯だ」
⇒演奏を楽しむ余裕を持とう

本番に弱い

時には思い切って開き直ろう

あがってしまうと、自分を追い込んでしまいがちですが、時には思い切って開き直ることも必要です!本番でつい固くなってしまう人は、自分に「大丈夫!」と言い聞かせて、開き直ってみましょう!

★あがり症は改善しにくい部分がある!開き直りも必要

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目次

①克服方法を詳しく解説 ​
②研究「緊張する仕組み」
③「認知の歪み修正」
④「予測の見立て」
⑤「リラックス法」
⑥「開き直り法」
⑦病院で治療できる?
あがり症と漢方!
⑨あがり症診断しよう

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科修士
  • 社会心理学会会員

取材執筆活動など

  • AERA 「飲み会での会話術」
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
  • TOKYOガルリ テレビ東京出演


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出典・参考文献
樋口匡貴,南谷のどか,藏永瞳,深田博己(2007) スピーチ状況における”あがり” の対処法とその効果  広島大学心理学研究 (7), 93-101